史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

文字の大きさ
1,046 / 1,198
第十四章 他学年試合編

1033話 みんな強いから!

しおりを挟む


「うーん、ちべたーい! おいしー!」

「ふふ、それならよかったわ」

 今私たちは、とあるお店のテラスにて食事をしている。食事といっても、デザートタイムだけど。

 口の中に広がるほのかな甘味と、ひんやりとした食感。舌の上で溶けちゃうほどに柔らかくて、喉を通る冷たさが心地良い。
 そのアイスクリーム、すごくおいしい!

「リリアーナ先輩おすすめのお店、さいっこう!」

「喜んでもらえてなによりだわ」

 先輩は、ここのデザートが絶品なのだと言って、このお店をおすすめしてくれた。
 私は入ったことのないお店だ。こんなしゃれたお店、なかなか入る勇気がない。

 スプーンの上に乗ったアイスをぱくり。うーん、おいしー!
 対して、優雅に食べているリリアーナ先輩……うわー、絵になるなぁ。

「今度クレアちゃんたちにも教えてあげよう」

「エランちゃんは友達と仲良くやっているみたいね」

「うん!」

 こういうお店、と言うかデザート目的でお店に入ることがなかったからなぁ。
 ノマちゃんなんかいろいろ知ってそうだけど、そういう話になったことはないし。

 あむあむ……教えたらみんな喜ぶな。女の子は甘いものが好きなのだ。

「人脈を広げるのはいいことよ、学園の中はもちろん、外でも。様々な貴族と繋がりを持っておけば、今後に役立つ。
 もっともエランちゃんはそんなことは考えていないだろうけどね。王族ともすでに繋がりがあるし」

「ん?」

 あー……そういえば、学園じゃ仲良くしている子たちは多いけど、そのほとんどが難しい話ししてるよなぁ。
 ダルマスは人気者ではあるけど、その話のほとんどがダルマスの家のことだったりするし。

 有名貴族はそれでそれで、大変なのだろうな。

「エランちゃんは、学園外にもお知り合いは多いの?」

「うーん、多いってほどじゃないけど……クレアちゃんのお母さんや、冒険者の人とも仲がいいよ」

「そう」

 それに、みんないい人ばかりだ。……いや、中には変な人もいるけど。

 この国に来て、いろんな人と仲良くなれて、私は嬉しいのだ!
 学園のみんなとも、もっともっと仲良くなりたいし!

「ねえねえ先輩、今度の他学年試合、いっぱい仲良くなれるチャンスあるかな!」

「……そうね。他学年試合、交流試合……言い方は様々だけど、そういう機会もあると思うわ。
 特に別の学年の人と関わるのは、あなたたちにとっては貴重でしょうから、積極的に関わっていっても問題ないと思うわ」

 確かに、自分と同じ学年の人とはある程度仲良くなってるけど、他の学年の人はほとんど知らないもんなぁ。
 入学したてで迷子になった結果知り合ったピアさんや、生徒会の関係で先輩と関わる機会はあったけど。

 そんな人たちと、もっと関わっていきたい。私より長くこの学園にいるんだし、盗めるものは盗みたいしね!

「……きっと、エランちゃんと話したいって人もいると思うわよ」

「そ、そうかな?」

「だって、話題の尽きない一年生ですもの。興味を持つなって方が無理よ」

 その割には、学園で他の学年の人に話しかけられる機会はあんまりないんだけど……
 まあ、わざわざ私の教室に来てまで、って考える人もいないだろうけど。

 私だって、先輩と話したいからって先輩の教室には行かないし。
 学園内を歩いていると注目されるのは、この黒髪だけが理由ではなかったみたいだ。

「それに、話題に出た他学年試合だけど……エランちゃんのクラスと当たりたいって考えてる人も、多いと思うわよ?」

「そうなの?」

「えぇ。エランちゃんはもちろん、ダルマス家の長男やアレクシャン家の子……しかもその二人に関しては、伝説の生き物を使い魔として召喚している。他にも、魔物を使い魔にしているフィルちゃん……いえ、それだけじゃない。エランちゃんに触発されて、他の子もかなり頑張っていると思うし」

 ……やっぱりダルマスや筋肉男は、一目置かれてるんだなぁ。それだけ家の名前がすごいってことだ。

 まあ、実際に戦ったり訓練していたダルマスはよく知ってるからともかく、筋肉男がどんな実力なのか私にはまったくわからないけど。 
 同じクラスなのに未だにあいつのことだけなんにも知らないなぁ。知りたいとも思わないけど。

 フィルちゃんも、前代未聞の魔物を使い魔ってのがよほど話が広がっているみたいだ。本人はまだ子供なのに。
 クラスの子も期待されているのは、なんだか嬉しいかも。

「というか、私のクラス結構有名?」

「かもね。まあ、有名かどうかに関しては、他のクラスも同じことよ。とにかく今年の一年生は、話題に富んでいるわ」

 多かれ少なかれ、それぞれのクラスには注目するべきところがある。

 第二王子のコーロランやエルフのラッへが所属しているクラス、【成績上位者】のヨルやその妹で使い魔として召喚されたマヒルちゃんが所属しているクラス、同じく【成績上位者】のナタリアちゃんや第一王女のコロニアちゃん、ニンギョのリーメイが所属しているクラス……
 ざっと見ても、他の人から注目される理由はある。

 もちろん、私にとっても楽しみだ。みんなが、上級生相手にどう立ち回るのか。

「私の友達だって、みんな強い子ばかりだからね!」

「ふふ、それは楽しみね」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい

空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。 孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。 竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。 火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜? いやいや、ないでしょ……。 【お知らせ】2018/2/27 完結しました。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

テーラーボーイ 神様からもらった裁縫ギフト

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はアレク 両親は村を守る為に死んでしまった 一人になった僕は幼馴染のシーナの家に引き取られて今に至る シーナの両親はとてもいい人で強かったんだ。僕の両親と一緒に村を守ってくれたらしい すくすくと育った僕とシーナは成人、15歳になり、神様からギフトをもらうこととなった。 神様、フェイブルファイア様は僕の両親のした事に感謝していて、僕にだけ特別なギフトを用意してくれたんだってさ。  そのギフトが裁縫ギフト、色々な職業の良い所を服や装飾品につけられるんだってさ。何だか楽しそう。

追放された公爵令嬢はモフモフ精霊と契約し、山でスローライフを満喫しようとするが、追放の真相を知り復讐を開始する

もぐすけ
恋愛
リッチモンド公爵家で発生した火災により、当主夫妻が焼死した。家督の第一継承者である長女のグレースは、失意のなか、リチャードという調査官にはめられ、火事の原因を作り出したことにされてしまった。その結果、家督を叔母に奪われ、王子との婚約も破棄され、山に追放になってしまう。 だが、山に行く前に教会で16歳の精霊儀式を行ったところ、最強の妖精がグレースに降下し、グレースの運命は上向いて行く

転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜

みおな
ファンタジー
 私の名前は、瀬尾あかり。 37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。  そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。  今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。  それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。  そして、目覚めた時ー

無能と蔑まれ敵国に送られた私、故郷の料理を振る舞ったら『食の聖女』と呼ばれ皇帝陛下に溺愛されています~今さら返せと言われても、もう遅いです!

夏見ナイ
恋愛
リンドブルム王国の第二王女アリアは、魔力を持たない『無能』として家族に虐げられ、厄介払いとして敵国ガルディナ帝国へ人質に送られる。死を覚悟した彼女だが、あまりに不味い帝国の食事に耐えかね、前世の記憶を頼りに自ら厨房に立つことを決意する。 彼女が作った温かい家庭料理は、偶然離宮を訪れた『氷の皇帝』レオンハルトの孤独な心を癒していく。やがてその味は堅物騎士団長や宰相をも虜にし、食べた者を癒す奇跡から『食の聖女』と讃えられるように。 価値を知った故郷が「返せ」と言ってきたが、もう遅い! これは、料理で運命を切り開き、最強皇帝から世界一甘く溺愛される、美味しい逆転シンデレラストーリー。

美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ

さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。 絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。 荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。 優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。 華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

処理中です...