史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

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第十四章 他学年試合編

1034話 重要なこと

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 そっかぁ、私たち一年生ってば結構注目されてるんだ。

「今年は質のいい子たちが多い……ってみんな噂してるくらいだから。だから、私たちも結構楽しみにしてるのよ?」

「それはなんというか、むず痒いですね」

 それは嬉しいし、少し緊張もする。ちゃんと見られてたんだなって。

「その先頭にいるのが、エランちゃんだけどね。数々やらかし……活躍してきた実績があるわけだし」

 先頭にいるのが私って、それ余計に照れちゃう……

 今やらかしたって言わなかった?

「それに、使い魔の黒竜。一番の理由はそれかもね」

「クロガネですかぁ」

 ダルマスたちが伝説の生き物で注目されるように。私も私で、黒竜を使い魔にしていることで注目されているみたいだ。
 私の使い魔が黒竜だってのは、もうほとんどの人が知ってるだろうし。

 クロガネがあの大きさだから、おいそれと召喚できない。なので自慢もできない。
 だから国の復興作業のときにクロガネを召喚して、どーんと見せつけたりもしたし。

「他学年試合では、使い魔の召喚もありなんですよね?」

「えぇ。むしろ一年生にとっては、ほとんどの子が初めて使い魔に実戦を経験させられる行事だからね。
 それまでが使い魔召喚から実戦に向けての準備期間……と言っても過言ではないし」

 使い魔召喚の授業と、その次に他学年試合があるのは、きっとそういうことも考えているんだろうな。

 魔導の知識や実技については、これまでの授業で学んでいる。次は使い魔を召喚。そして他学年試合。
 召喚から試合までの期間で、どれだけ使い魔との絆を深められるか。そういう準備期間だ。

 真面目に授業を受けていることを前提に考えれば、この期間は使い魔との交流に専念できるわけだ。使い魔と仲良くして、それにコンビネーションだって考えることができる。
 ま、使い魔を召喚できた時点でみんなその前提はクリアしているんだけど。

「確かに最近は、使い魔の知識を深めたり使い魔との交流を深める授業が、多いかも」

 思い返せば、授業も確かに最近は……他学年試合に向けてを想定したものになっている気がする。
 他学年試合で戦い抜くためには、使い魔との交流が必要不可欠だ。

 上級生とぶつかることになったら、上級生はみんな使い魔を使っている。それも、私たちよりもよっぽど交流を深めた状態で。
 クラスごとにぶつかる。それはつまり、クラスメイトの数プラス使い魔の数でもある。

 単純に数の差も、考えなきゃいけない。

「先輩たちも、私たちと同じだったんだよね?」

「そうね……私たちが一年生のとき、初めて使い魔を召喚して、絆を深めていって……上級生との他学年試合があって。懐かしいわ」

 当時のことを思い出しているのか、目を細めているリリアーナ先輩。
 先輩たちだって当然、一年生だった時期があったわけで。それはもう初々しい姿だったんだろうな。

 ……使い魔かぁ。

「先輩の使い魔は、サーペント……でしたよね」

「えぇ、よく覚えてるわね」

 リリアーナ先輩の使い魔は、白蛇。先輩自体、蛇使いの魔女なんて呼ばれているみたいだ。
 二つ名、みたいなことだよね。かっこいいなぁ、いいなぁ。

 そんな二つ名で呼ばれるってことは、使い魔とのコンビネーションが抜群ってことなんだろう。でないと、そんな風に呼ばれないだろうし。

「そりゃあ、大会じゃ先輩のことも応援してましたし」

「も、ってことは私だけ応援してくれてたんじゃないんだ?」

「そ、それは……知ってる人はみんな、応援したいと言いますか……」

「ふふ」

 魔導大会での立ち回り。それは実に鮮やかなものだった。
 ゴルさんのサラマンドラのような大迫力や、ダルマスたちみたいに珍しい生き物ってわけでもない。

 でも、とにかく……とても、美しかった。それはよく覚えている。

「先輩は、使い魔とはどうやって仲良くなったんですか?」

「そうねぇ……ハクは、はじめから聞き分けのいい子だったから。私のお願いも、ちゃんと聞いてくれて……だから、特になにをしたってわけでもないの」

 へぇ、そうか。『ハク』……使い魔の白蛇の名前だけど、彼(?)との仲は最初から良好だったみたいだ。

 使い魔召喚で召喚されるのは、術者と相性のいいモンスターだ。でも、それは魔力の波長というか、なんというか……そういうのだ。
 そこから仲良くなるのは、また一苦労がある。逆に、性格まで最初から相性がいいコンビもいる。

「エランちゃんは……あ、召喚契約ではなくて、その場にいた黒竜と契約したんだったわね」

「うん!」

「使い魔召喚は、自分の魔力と合ったモンスターが召喚される。逆にその場で契約するモンスターは、もちろんお互いの魔力も全然違う相手。そんな相手と契約するのは、召喚契約よりもはるかに難しいわ」

「えへへへ……」

 他学年試合では、本人の技量はもちろんだけど……使い魔とのコンビネーションも、重要な一つの要素になってくる。
 みんな、きっとそれをわかってる。使い魔と絆を深めれば、視界共有の他にもいろんなことができるようになる。

 私やクロガネみたいに、契約すればお互いの魔力を一緒にして使うこともできる。その膨大な魔力で、今までできなかったことができるようになったりする。

「私も、早くクロガネと暴れまわりたいよー」

「……そういう言い方は、なんだか怖いわね」

 はぁー、楽しみだなぁ。早くその日が来ないかなぁ。
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