史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

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第十一章 使い魔召喚編

818話 私もみんなの役に立ちたい

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 ……魔導学園での学園祭が終わり、私の周りではお祭りの熱が冷めていない人も多かった。
 だけど、お祭りの跡が嫌でもお祭りが終わったことを感じさせる。

 私たちはそれらを片づけながら、生徒会メンバーでもある私は生徒会の仕事と並行していた。
 まあ私のやることと言っても、ほとんど先輩たちがやっちゃうからあんまりないんだけどね。

 一年生の出し物の儲けとか、それらを纏めるくらいだ。

「学園祭も終わり、二年生や三年生は通常の授業に戻ることになる。だが、一年生はそうもいかない」

 資料を纏めながら、ゴルさんが言う。
 学園祭が終われば、残っている大きな学園行事と言えば他クラス試合くらいのものだ。それまで、二年生と三年生は普通の授業に戻る。

 だけど、一年生はもう一つ、大きなイベントがあるのだ。それは……

「使い魔召喚!」

「あぁ、その通りだ」

 つい声が大きくなってしまったが、私の言葉にゴルさんはうなずいてくれる。
 他にも、タメリア先輩やメメメリ先輩、リリアーナ先輩が微笑ましそうにうなずいている。ちょっと恥ずかしい。

 シルフィ先輩は、相変わらずだけど。

「使い魔召喚の授業。一年生はこの先、全員が使い魔を持つことになる。
 ま、一部の生徒はすでに使い魔がいるようだが」

「一部ってか私とフィルちゃんだけじゃん」

 その一部ってのも、黒竜と魔物というレアケースではあるんだけどね。

 ともかく、ずっと楽しみにしていたんだよね。私自身はもう使い魔を召喚出来なくても、みんなのを見てるのも面白そうだよ。
 クレアちゃんやルリーちゃんたち、どんな使い魔を召喚するのか。

「って、他のクラスの授業も見れないのかな」

 私は、同じクラスのクレアちゃんやダルマスの召喚は見れるけど……別のクラスのノマちゃん、ナタリアちゃんたちはどうなるんだろう。
 クラスごとに別の場所で行うのなら、他のクラスのは見れないよなぁ。

 欲を言えば、みんなの見たい。

「さあ、どうかな。基本、使い魔を召喚するのは一人ずつだ。四クラスを一度に行えばそれだけ時間もかかるし、クラスごとに分けるんじゃないか?」

「あー、そんな意地悪言って。ゴルさんたちのときはどうだったのさ」

「さあな」

 むむ、ゴルさんめ意地悪だ。去年までと一緒の方式なら、今年どうなるかわかるっていうのに。

「いや、これは本当にわかんないんだってエランちゃん」

 だけど、そこにタメリア先輩が口を挟んだ。

「去年までと同じかはわからないんだよ。俺らのときは全クラスを意図角場所にまとめてやったんだけど、シルフィのときはクラスごとに分けたんだよ」

「……そうなんですか?」

「あぁ」

 ふむ……意地悪で教えてくれなかったわけじゃなくて、本当に知らなかったのか。
 それにしても、なんで前の年と次の年で方式が違うんだろう。

「時間の問題もあるからのぅ。わしら三年は、二年よりも人数が少ないからまとまられたのかもしれん」

「近いうちに先生方からやり方の説明があると思いますよ」

 メメメリ先輩とリリアーナ先輩が、さっきの言葉を補足する。
 なるほど、時間か。たくさんの人がいるなら、ばらけさせた方が効率がいいもんね。

「どちらでもいいだろう。召喚環境が変わるわけでもなし」

 ツンとしたシルフィ先輩だけど、まあそうだよな。みんなの見たいってのは私の問題だし、同じクラスのみんなのを見れるだけでも良しとしよう。

 はぁあ、楽しみだなぁ。

「一年生は、授業では使い魔に関するものを多く扱うはずだ。ま、お前にとっては周知のものだろうが」

「でも、復習にもなるから助かるよ」

 使い魔について理解を深めていくのは、当然のことだ。
 召喚の手順や、召喚してからの付き合い方……他にもいろいろ、知らなければいけないことはたくさんある。

 それに、使い魔がいればこれからの魔導の扱い方にも、大きな変化が表れる。
 使い魔とは視界や魔力を共有できるから、単純に自分の分身ができたってかんじだろうか。

「今年はどんなことになるかねぇ。俺らの時は、そりゃもうゴルのサラマンドラ一強って感じだったし」

「ゴルドーラ様の使い魔に比べたら、自分たちの学年は目糞鼻糞みたいなものですね」

「いや言い方!」

「その点、一年生は……エランちゃんの黒竜がいるから、それを超えるものは出てこないでしょうね」

「物珍しさで言えば、魔物も同じくだな」

  先輩たちも、自分たちのことではないとはいえ気になることなんだろう。
 誰がどんな使い魔を召喚するのかわからないんだ。ドキドキするのは、本人だけじゃなく周りもだ。

 でも、どんなモンスターだって自分の呼びかけに応えてくれたんだ。なら、周りがどう思ったってどんな子だってかわいいさ。

「ま、経験者としてエランちゃんからも、お友達にいろいろ教えてあげなよ」

「経験者って言っても、私も教えてもらった立場だしなぁ」

 しかも、私に教えてくれたラッヘは記憶喪失になってしまったわけで。ラッヘに聞くこともできない。
 そういえば、ラッヘも当然使い魔召喚するんだよな。大丈夫、かな。

 いや、もしかしたら私に教えてくれたことを思い出して、昔のことを思い出してくれるかも。
 普段の何気ない生活が、記憶を思い出す手がかりになるって言うし。

「でもま、私もやるだけやってみるよ!」

「ん、その意気じゃ」

 私もみんなの役に立ちたいしね!
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