外道魔法で異世界旅を〜女神の生まれ変わりを探しています〜

農民ヤズ―

文字の大きさ
74 / 164
女神探しの旅

ゼルベンの願い

しおりを挟む
 翌朝、勇者一行──特にチャールズ、ダスティン、セリスの三人はこれ以上アズリアとアキラを接触させてはまずいを判断したようで、準備を終えた次の日の早朝に村を出て行った。

 そしてその様子を、アキラはしっかりと把握していた。
 それは勇者一行を監視していたからではなく、村の周囲に一定以上の強さを持つものが通過したらわかるようにしていたからだ。

「……あいつは、どうするんだろうな……」

 昨日アズリアの答えを聞き損ねたアキラは、それだけが気がかりとなっていた。
 自身の力を使ってアズリアの心を読めばわかったのかもしれないが、それは違うと、実行することができなかった。

「一応、保険というか贈り物はしておいたけど……さて……」

 アキラはアズリアの知らないうちに一つの魔法をかけていた。
 そしてそれこそがアキラのいう『贈り物』だった。
 アキラがアズリアにかけた魔法。その内容は、もしこれから先、本当にダメになってしまったら、その時は自分の所に来い、というものだった。
 自分の所にさえくればダメになったとしてもなんとかしてやれると思ったから。

 本来、アキラがアズリアにそこまでしてやる義理はない。しかもアキラはマシになったとはいえ基本的には人間嫌いだ。それなのにどうしてアズリアにはこれほどまでに目をかけているのか。
 それは一言で言ってしまうのなら、気に入らないからだ。

 アズリアが持っていた聖剣を見て、アキラは女神のことを思い出し、そして、ある意味で自分の眷族でもあるのだからと考えた。

 だが、今挙げた理由はあくまでも建前に過ぎない。それよりも本音の部分としては、彼女が──アズリアが泣いていたからだ。
 涙こそ流していたなかったものの、アキラには彼女が泣いているのがわかった。サキュバス達を受け入れた時と同じだ。目の前で泣いている誰かを放っておくのが嫌だった。
 無理やり剣の勇者なんて役割を押し付けられて嫌だと、怖いんだとアズリアは泣いていた。それをアキラには見過ごすことができなかったから、だからアキラは手を差し伸べる。それだけだった。他の理由は単なる後付けや建前でしかない。

「ま、来ないならそれに越したことはないんだけどな……」

 アズリアが心折れ、助けを求めるというのなら助けるが、そもそも助けを求めるほどに心が折れる事など、それならそれで構わない。むしろ、ないに越したことはない。
 昨日の時点で既にアズリアの心はほとんどダメになっていたが、まだなりふり構わず助けを求めるというほどではなかった。昨日は仲間の監視があってアキラのところへ行けなかったかもしれないが、今後もし逃げたくなったらその逃げ先はちゃんとある。

 いざという時に逃げる先があるというのは幸せな事だ。それがどれほど不安定で頼りなかったとしても、それだけで頑張れるということはままある。もちろんアキラは頼られたら不安定というわけでもないし、頼りないという事もない。アズリアが来たのなら全力で手を差し出すつもりだ。

「……起きるか」

 アキラはアズリアのことを考えるのをやめると、そうつぶやきながらベッドから起き、着替え等の準備を終えると部屋を出て下へと降りていった。

「あっ、おはようございます。ゼルベンさん」
「……」

 そして既に居間にいたゼルベンに挨拶をするが、挨拶をされた当のゼルベンは心ここに在らずといった様子でただ宙を眺めているだけだった。

「ゼルベンさん?」
「っ! ……あ、ああ。アキラか。すまないな。なんだ? 何か用か?」
「いえ、そうではないですけど……」

 そんなゼルベンの様子に顔を顰めたアキラは、ゼルベンへと近寄っていき再度声をかける。するとゼルベンはガタリと音を立てて驚き、その後すぐに平静を取り戻してアキラに話しかけた。

「あの、何かありましたか?」
「……いやなに、ちょっとしたことだ。お前さんが気にする必要はないよ」

 アキラの問いに少しばかり迷いを見せたゼルベンだが、結局何も言うことなく笑いかけて誤魔化した。だが、その笑みはそれほど長い時間を共にしたわけではないアキラであっても分かるほどに哀しげに歪んでいたものだった。

「……ところで、ルークはもう起きてますか?」

 突然の話題の変更ではあったが、ゼルベンはそれをアキラの気遣いだと思ったのか特に気にすることなく答える。

「む、ルークか? まだ寝ていると思うが……」
「そうですか」

 そう言ってからアキラはゼルベンの座っている場所の前に対面に座り、一度大きく深呼吸をした後真剣な目つきで口を開く。

「……俺は明日にでもここを出ようと思います」
「っ……。いきなりだな」
「そうですね。でも、目的は達成しましたし、いつまでも店を離れているわけにはいきませんから」
「ああ、そうか。お前さんは自分の店を持っているんだったな。それに目的──勇者探しはもう終わっている、か」
「ええ」
「……」

 お互いに話すことがないのか、それともなにかを遠慮しているのか。はたまたそれ以外の理由かは分からぬがアキラもゼルベンもそれ以上は口を開くことがなく、ただ無言の時間だけが過ぎていく。

 そしてどれほど時間が経っただろうか……いや、さほど時間は経っていないのかもしれない。だが、とても長く感じられた時間の終わりを告げるように、アキラの息を吐き出す声が聞こえた。
 そして、アキラはこれからの事を思い浮かべ、緊張を押し殺してゼルベンへと尋ねる。

「本当に、いいんですか?」
「っ……!」

 主語もなにもないそれだけの言葉。だが、ゼルベンにはそれがなにを意味するのか正確に理解できた。それはまさに今自分が考えていたこととは無関係ではなかったのだから。

「俺は、ルークには笑っていて欲しいし、貴方にも笑っていて欲しい。ゼルベンさん。貴方には世話になりました。そのお礼として、俺がここを去る前であれば、貴方の相談に乗りますよ」
「……」

 アキラはゆっくりと言い聞かせるようにそう話すが、それでもゼルベンは口を閉じたまま。

「……私はな……怖いんだ」

 そうして再び無言の時間が流れた後、徐にそう呟いた。

「怖い……どうしようもなく怖いんだ。もしこれであの子達に会ってしまえば、どんな事を言われるか。それを考えただけで、私はっ……!」

 アキラは直接聞いたわけではないが、察するにゼルベンがとったなんらかの行動の影響で自身の娘夫婦が死んだのだと思っていた。

 事実は違うかもしれないが、ゼルベンは自分が殺したのだと思い込んでいる。
 であれば、たしかに怖いだろう。なにせ直接ではないとはいえ、自分が殺した者に会う事になるのだから。

「会いたくは、ないんですか?」
「会いたいさ。会いたいに決まっている! 私の娘だぞ! 息子のように共に暮らした男だぞ! 会いたいに決まっているではないか!」
「なら会えばいい」

 ゼルベンは感情を爆発させて叫ぶが、それに対してアキラはただ一言返すだけだった。
 だがその言葉は決して投げやりなものではなく、むしろ真剣に考えているからこその単純な、だけど何よりもわかりやすい言葉だった。

「俺にはそれができます。それは一時だけの幻かもしれませんが、それでも最後の話くらいはできます。貴方の娘が亡くなられてからもうすぐ一年。これ以上は俺でも呼び出す事はできないでしょう。そうなって仕舞えば、最後の話すらもできなくなります。……それで、いいんですか?」
「……だが……」

 先ほどまでの激情を消して、ゼルベンは力なく椅子にもたれかかったまま消え入りそうな声でそれだけ呟いた。

「おじいちゃん」
「ル、ルークッ……」

 だがそこで、寝ていたはずのルークがいつのまにか起きていたのか、居間へと通じるドアを開けて部屋の中に入ってきた。

「大丈夫だよ、おじいちゃん。お母さんもお父さんも、おじいちゃんを責めたりなんてしないよ。だって、二人ともとっても、とっても優しかったもん」

「それに、お母さんとお父さんがおじいちゃんを責めたりしたら僕が守ってあげる。もう泣いて欲しくないから僕は強くなったんだ」

 そう言ったルークの瞳は一切の迷いがなく、そのルークの事を見つめているはずのゼルベンは目を見開き、間抜けにも口を開きながら驚きを露わにした。

「……ああ。お前はこんなにも強くなったのだな……。それに比べてワシは……」

 そしてそう呟きしばらくの間天井を見上げた後、ゆっくりと顔をアキラへと戻し、言った。

「……アキラよ。頼めるか?」

 未だ迷いはある。恐怖もある。だがそれでも向き合わなければならない。それが親である自分のやるべき事だから。
 ゼルベンの表情はまるでそう言っているように感じられた。

 故に、アキラは悩む事などなく即座に頷いた。

「ええ。引き受けました」

 その結果、状況次第では自身への害があるだろうと知っていながらも。





「それではこれから貴方の娘とその夫の魂を呼び出します。合図をしたら二人に呼びかけてください」

 場所を人目につきづらい村を囲っている壁の外に移した後、アキラはそう言うと以前ルークの猫の魂を呼び出した時のように呪文を唱え魔法を発動していく。
 そしてある程度魔法が進むと、アキラはゼルベンに目配せをし求めている娘夫婦二人のことを呼んでもらう。

「……ターニャ。ツァード。もう一度……もう一度だけ、姿を見せてくれっ! お前達はワシのことを恨んでいよう。もう姿も見たくないと思ってもいよう。だが、もう一度だけ。頼むっ!」

 そして……

「馬鹿ね。恨んでるわけないじゃない、父さん」
「そうですよ。あれはどうしようもない事故です。お義父さんを恨むことなどあり得ませんよ」

 アキラの魔法によってゼルベンの娘とその夫の魂が呼び出された。

「……あ、ああ……。ターニャッ……。ツァード……ッ!」
「お母さん、お父さん!」

 躊躇いがちに自身の子供達の名を呼び手を伸ばすゼルベンだが、ここには呼び出された二人とゼルベン、それからアキラの他にもう一人ルークがいた。

 ルークは両親のことを呼びながら嬉しそうに駆け寄って行った。恐らくはもう一度会えた両親に抱きつこうとでもしたのだろう。
 両親もそのつもりなのか嬉しそうに顔を綻ばせ、母親に至っては少し屈んで手を広げている。
 だが……

「あっ」

 抱きつこうとした瞬間、ルークの体は両親の体に触れることなく走った勢いのまま通過して行った。

 自分の想像と違うことが起こったルークは、唖然としながらも訓練によって身についた反射神経を駆使して転ばずに済んだ。だが、その表情は何が起こったのか全くわからないというかのようだった。

「アキラ。今のは……」

 そんな三人の姿を見ていたゼルベンは、死した二人の魂を呼び出したはずの術者であるアキラへと視線を向けて問いかける。
 だがアキラはそれに答えることなくほんの僅かに申し訳なさそうな顔をしてルークへと話しかけた。

「ルーク。悪いが、それは幻影だ。魂を呼び出したが、触る事はできない」
「アキラ……」

 両親の魂を呼び出したとは言っても、それは所詮『魂』でしかない。肉体のように実際に形があるわけではないのだから触れないのも当然だった。

 それを理解しているのか、ルークの両親は悲しげではあるもののアキラを責めることはなく、むしろ感謝をするかのようにその声に優しさを滲ませてアキラへと話しかけた。

「……貴方が私達を呼んでくださった方ですか?」
「ええ。アキラと言います。二人には世話になりましたので、そのお礼としてあなた方をお呼びしました」
「ありがとうございます。貴方のおかげでもう一度父に会うことができました」
「これで思い残したことも終わらせられます。本当になんと言っていいか……」
「お二人が話すべきは私ではないでしょう? 呼び出していると言っても、時間制限はあります。ですのでお話はそちらの二人とどうぞ」

 アキラは多少強引ではあると分かっていたが、それでも今は自分が話す時ではないと二人に言って、未だに唖然とした様子でいるルークとゼルベンを示した。

 それを見た二人は無言のままアキラへと頭をさげ感謝をすると、先ほど自分達へと飛び込んできた息子へと視線を戻した。

「ルーク」

 母親から声をかけられると、ルークはハッとしたかのように意識を戻し、一瞬のためらいを見せたあとに勢いよく話し始めた。

「お母さん、お父さん。僕ね、強くなったんだよ。とっても頑張ったんだ。二人がいなくなっちゃって悲しかったけど、もう誰にも泣いて欲しくないからもう誰も居なくなって欲しくないから、強くなるって決めたんだ」

 だがそこまで話すと、色々と理解が追いついて来たのか段々とその表情は歪められ、ついには薄らとではあるが目には涙がたまりはじめた。

「だから……だから、安心してよ。僕は大丈夫だから。悲しいし、いっぱい泣いたけど、もう大丈夫だから。もう泣かないから。だって泣いてたら二人はいつまで経っても安心できないでしょ? それに最後に見せるのは泣いた顔じゃなくて笑顔でいたいから。カッコ悪い僕じゃなくて、二人を安心させられる僕を覚えていて欲しいから。だから、僕はもう泣かないんだ。だから……だから二人とも安心してよ」

 そう言ったルークの顔は、今にも涙がこぼれ落ちそうなほどに歪んでいたが、それでもルークが泣くことはなかった。

「……ハハッ」

 最後までいいっきったルークの言葉を聞いて、父親であるツァードは目を丸くしてパチパチと瞬きをしたあと、そんな風に笑い出した。

「……え?」
「ああ、お前の事を笑ったんじゃないよ。ルーク。……私たちがいない間に、ずいぶんと大きくなったじゃないか」
「そうね。その成長を見られなかったのは少し悲しいけど、これなら、心配しなくていいわね」

 母親であるターニャが手を伸ばしその頭を撫でようとしたが、伸ばしたその手はスッとルークの頭を通り抜けてしまう。

 それを見たターニャは、伸ばした手を引っ込めて悲しそうに笑った。
 そして次にその視線を自身の父親──ゼルベンへと向ける。

「お父さん」

 視線を向けられ、声をかけられたゼルベンは、まだ覚悟ができていなかったからか声をかけられると同時にその体をビクリと震わせる。

「すま、ない……。すまない。すまない」

 そしてその場に力なく崩れ落ち、懺悔でもするかのように二人へとしきりに謝った。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。 日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。 両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日―― 「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」 女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。 目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。 作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。 けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。 ――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。 誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。 そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。 ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。 癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

処理中です...