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XLVI 夜-IV
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「僕は、貴女を無理矢理にでも自分のものにするつもりでした。最低だと罵られようと構わない。それで貴女を失う位なら、いっそこの部屋に監禁してしまっても良いと思ってる」
「医者の、癖に」
「医者だから何です。医者だって人間ですよ。でも僕だって、貴女の心を無視したい訳じゃない。貴女が僕を好いてくれているのは分かっているんです。それがlike《好き》では無くlove《愛》なら、どうか教えてください。僕は貴女と、身体だけでなく心も交わりたい」
「……」
低く甘い声と、素足を撫でられる感覚。抱きしめられた腕の強さと彼の体温で、脳が溶けてしまいそうだ。
“私も愛してる”
そう答えるだけなのに、言葉が喉に詰まって出てこない。
「――下着を身に着けずに僕の元へ来たのは、合意の意味を孕んでいると僕は思っていましたが、それは自惚れでしょうか。貴女は、ただ僕を男として見ていなかっただけですか?」
違う、と言葉にする事が出来ず、ふるふると首を横に振る。
着替えをしていた時、彼と交わる事になるかもしれないという事は散々考えた。そうなった時の為にも、下着は身に着けない選択をするべきなのでは無いかとも思った。それは、性行為の合意に値するのではないだろうか。
「……私だって、馬鹿じゃない」
絞り出した声は、情けない位に震えている。
「……愛しても居ない相手と、こんな風にベッドで眠ったりしない。合意の意味が無いなら、もうとっくに先生を拒んでるよ」
素直じゃなくて、可愛げのない言葉。そんな事、自分でも分かっている。
それでも、これが今の私にとっての精一杯だった。
「……素直じゃないですね。でも、今夜貴女が僕にその身を捧げてくれるのなら、今回は許してあげます」
「離す気なんて、最初から無かった癖に」
塞ぐ様に、重なる唇。それは、この前診療所で交わした口付けとは比にならない程深い。
素足を撫でていた彼の手が内腿に滑り、晒された秘部に指先が触れた。
「安心してください、性交の方法は心得ています。痛い思いはさせませんので」
「……なにそれ、他の女と寝た事があるって自慢?」
「貴女以外の女性とこうして触れ合った事はありませんよ。医者なので、そういう知識もあるんです」
「医者ってもしかして、変態が多い?」
「この話の流れでそう考えるのは早計かと思いますが、実際問題否定はできませんね」
ふっと表情を緩めた彼が、再び私にキスを落とした。
◇ ◇ ◇
「医者の、癖に」
「医者だから何です。医者だって人間ですよ。でも僕だって、貴女の心を無視したい訳じゃない。貴女が僕を好いてくれているのは分かっているんです。それがlike《好き》では無くlove《愛》なら、どうか教えてください。僕は貴女と、身体だけでなく心も交わりたい」
「……」
低く甘い声と、素足を撫でられる感覚。抱きしめられた腕の強さと彼の体温で、脳が溶けてしまいそうだ。
“私も愛してる”
そう答えるだけなのに、言葉が喉に詰まって出てこない。
「――下着を身に着けずに僕の元へ来たのは、合意の意味を孕んでいると僕は思っていましたが、それは自惚れでしょうか。貴女は、ただ僕を男として見ていなかっただけですか?」
違う、と言葉にする事が出来ず、ふるふると首を横に振る。
着替えをしていた時、彼と交わる事になるかもしれないという事は散々考えた。そうなった時の為にも、下着は身に着けない選択をするべきなのでは無いかとも思った。それは、性行為の合意に値するのではないだろうか。
「……私だって、馬鹿じゃない」
絞り出した声は、情けない位に震えている。
「……愛しても居ない相手と、こんな風にベッドで眠ったりしない。合意の意味が無いなら、もうとっくに先生を拒んでるよ」
素直じゃなくて、可愛げのない言葉。そんな事、自分でも分かっている。
それでも、これが今の私にとっての精一杯だった。
「……素直じゃないですね。でも、今夜貴女が僕にその身を捧げてくれるのなら、今回は許してあげます」
「離す気なんて、最初から無かった癖に」
塞ぐ様に、重なる唇。それは、この前診療所で交わした口付けとは比にならない程深い。
素足を撫でていた彼の手が内腿に滑り、晒された秘部に指先が触れた。
「安心してください、性交の方法は心得ています。痛い思いはさせませんので」
「……なにそれ、他の女と寝た事があるって自慢?」
「貴女以外の女性とこうして触れ合った事はありませんよ。医者なので、そういう知識もあるんです」
「医者ってもしかして、変態が多い?」
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ふっと表情を緩めた彼が、再び私にキスを落とした。
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