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8話 外は素晴らしい
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「ベルさん、おはよう」
「おはようございます、ロディ坊ちゃん。」
朝の5時。日の出とともに今日は出発となる。
部屋の前でベルさんを待っていると、目の下に隈を作ったベルさんがノシノシと歩いて来たので挨拶をした。
「ベルさん、そんなに隈を作ってどうしたの?大丈夫??」
「あ、大丈夫ですよ、今日は外出の日なのでなかなか寝れなくて。」
「ふふっ、ベルさん安心してよ。僕はもう前の僕じゃないんだから。ベルさんは魔獣がきたら安全な場所に逃げておいてね。」
「あら、頼もしい。ではお言葉に甘えさせて頂きますね。でも危険と感じたらすぐに止めに入りますからね。」
「もー心配性だなー。とりあえず時間がもったいないよ、行こう!」
そうして、俺とベルさんは一緒に出かける。
実は、家の外に出るのは二年ぶり。
外出だけでも心がワクワクしているのがわかる。
俺とベルさんは、家の外に出る。
外は日が出て晴天だ。
小鳥が鳴き、新鮮な空気が肺の中に入ってくるのがわかる。
「ふぁ~~!気持ちぃぃ!」
「ふふっ、ロディ坊ちゃんについては、久しぶりのお外ですもんね。でも確かに今日は気持ち良い天気ですね。」
「さ、行こう!」
俺は、家の隣にあった森の中に入ろうとするが、すぐにベルさんに止められる。
「ロディ坊ちゃん、こちらはただのお庭です。まずは敷地を出ないと。」
「お庭?あれ?ここ森じゃないの?」
「ロディ坊ちゃん、まだ寝ぼけてらっしゃるのですか?アレクシス家は公爵家。広い敷地を持っているのです。ロディ坊ちゃんがいた家は、別館。本館は、あちらにございます。そして、本館から長く伸びている道の先にあるのが門で、そこから外に出られます。」
「あー、長らく外に出てなかったから忘れちゃってたよ。危ない危ない。ベルさん居てくれてよかった、ありがとう。」
「いえいえ。それでは行きましょうか。ここから門まではかなり遠いので馬を借りていきましょう。」
俺たちは、近くにあった馬舎にいき、中にいた栗毛の可愛い顔をした馬に跨り、出発した。
「馬の上は寒いので」と、ベルさんにフード付きのローブを着せてもらい俺は全身ローブに包まれた状態で、ベルさんと二人馬に乗った状態だ。
俺の背中にはベルさんの豊満な胸が当たっているからなのか、なんだか俺の股が疼いているが、気のせいだろう。
敷地は本当に広いらしく、数分馬で走って、やっと門へと辿り着いた。
門から出ると、街が広がっていて、まだ朝が早いからか誰一人としていない街を馬で疾走できた。
かなり気持ちのいい体験だったが、これから行う魔獣討伐を考えると、こんなところで興奮しているわけにはいかないと心の縄を締め直す。
そうして、しばらく行くと高い城壁と大きな門が見えてくる。
頑丈そうな作りで、衛兵さんが何人か立っていた。
ベルさんは顔見知りのようで、衛兵さんに軽く挨拶をしたのち、すぐに外に出れた。
うん、ベルさんついて来てくれて本当によかったよ。
家に軟禁状態だった俺からしたら、もはやここに辿り着くまでに夕暮れを迎えてしまいそうだ。
街を出ると一本の街道とその両端に森が広がっていた。
「おー!ここが森か!!」
「そうですね、ロディ坊ちゃん。そろそろ馬を停めましょうか。」
俺とベルさんは、門からすぐ近くの少し草原になってる場所に馬を停めて、降りた。
いよいよ、魔獣討伐が始まる。
そんな期待と不安で胸がいっぱいになる。
でも、今日はやってやるんだ、その覚悟を持って来たんだ。
俺はそう思って、背中から相棒を引き抜き、素振りを行う。
いつも通りの所作だ。うん、体のコンディションは非常にいい感じだ。
「……あの。ロディ坊ちゃん?それは……何でしょうか?」
「ん?あぁ、これはストレッチみたいなもので……」
「いや、そうじゃなくて……その……棒に見えるんですけど、その棒って……」
「あぁ、これは棒だよ。部屋に剣がないからさ、棒で練習してたんだよね、そしたら棒術ってのが手に入っちゃってさ。」
「え、棒術ですか!?あ、でも、いや、そうではなくて……」
ん?なんだか話が噛み合わない。
俺はこれからだという時に水を差されているようでちょっとイラッとしてしまう。
「ん?なに?」
「水を差すようでごめんなさい。この棒ってもしかして、いや、でも、どこかで見たことあるような……」
「あぁ、この棒のことか、見たことあるよきっと。だってベットの装飾だもん!」
「へぇっ!?ベットの装飾!?それを武器として持って来たのですか!?」
「え、だって部屋にはこれくらいしか何もないんだもん!」
「え、え、でも、こんなものでは……ちょっ、ちょっと待っててください、今とって来ますから。あ、どこにも行ってはダメですからね。」
そう言ってベルさんは慌てて門まで走って行った。
俺はなにをそんなに慌ててるんだという感じだったが、とりあえず、待ってるのも暇なので、森の中に歩みを進めた。
◆◇
森の中は、風に揺られて木々がさざめき、どこか喋りかけて来るような不思議な感覚だった。
遠くの方で鳥の鳴き声が聞こえる。
俺は歩みを進め、どんどんと森の奥へと入っていった。
鳥の鳴き声がした場所にたどり着くと、一羽の綺麗な鳥が一羽の地味な鳥に対して歌を唄い、ダンスを踊っているような不思議な光景が目に飛び込んでくる。
俺はその美しい光景に目を奪われて、鑑定をかけてみる。
『フウ鳥:美しい姿の雄が雌に対してダンスや唄で求愛する。食用可』
いや、食用可って。
そんな鑑定結果に苦笑していると、後ろからガサゴソと音がする。
俺は、ベルさんが来たかと思って、鳥の邪魔をするなと、人差し指を立て、唇の前に持って来て、シーっと後ろを振り向いた。
そこにいたのは、フンドシ一枚で緑の身体をし、長い棒を持った俺と同じくらいの背丈の生き物だった。
俺は、そんな姿が自分の後ろにあったことで、思わず大声を出してしまった。
「ベルさんっ!!門で何があったの!?」
求愛していた鳥たちは、俺の大声にビックリし飛び立っていった。
「おはようございます、ロディ坊ちゃん。」
朝の5時。日の出とともに今日は出発となる。
部屋の前でベルさんを待っていると、目の下に隈を作ったベルさんがノシノシと歩いて来たので挨拶をした。
「ベルさん、そんなに隈を作ってどうしたの?大丈夫??」
「あ、大丈夫ですよ、今日は外出の日なのでなかなか寝れなくて。」
「ふふっ、ベルさん安心してよ。僕はもう前の僕じゃないんだから。ベルさんは魔獣がきたら安全な場所に逃げておいてね。」
「あら、頼もしい。ではお言葉に甘えさせて頂きますね。でも危険と感じたらすぐに止めに入りますからね。」
「もー心配性だなー。とりあえず時間がもったいないよ、行こう!」
そうして、俺とベルさんは一緒に出かける。
実は、家の外に出るのは二年ぶり。
外出だけでも心がワクワクしているのがわかる。
俺とベルさんは、家の外に出る。
外は日が出て晴天だ。
小鳥が鳴き、新鮮な空気が肺の中に入ってくるのがわかる。
「ふぁ~~!気持ちぃぃ!」
「ふふっ、ロディ坊ちゃんについては、久しぶりのお外ですもんね。でも確かに今日は気持ち良い天気ですね。」
「さ、行こう!」
俺は、家の隣にあった森の中に入ろうとするが、すぐにベルさんに止められる。
「ロディ坊ちゃん、こちらはただのお庭です。まずは敷地を出ないと。」
「お庭?あれ?ここ森じゃないの?」
「ロディ坊ちゃん、まだ寝ぼけてらっしゃるのですか?アレクシス家は公爵家。広い敷地を持っているのです。ロディ坊ちゃんがいた家は、別館。本館は、あちらにございます。そして、本館から長く伸びている道の先にあるのが門で、そこから外に出られます。」
「あー、長らく外に出てなかったから忘れちゃってたよ。危ない危ない。ベルさん居てくれてよかった、ありがとう。」
「いえいえ。それでは行きましょうか。ここから門まではかなり遠いので馬を借りていきましょう。」
俺たちは、近くにあった馬舎にいき、中にいた栗毛の可愛い顔をした馬に跨り、出発した。
「馬の上は寒いので」と、ベルさんにフード付きのローブを着せてもらい俺は全身ローブに包まれた状態で、ベルさんと二人馬に乗った状態だ。
俺の背中にはベルさんの豊満な胸が当たっているからなのか、なんだか俺の股が疼いているが、気のせいだろう。
敷地は本当に広いらしく、数分馬で走って、やっと門へと辿り着いた。
門から出ると、街が広がっていて、まだ朝が早いからか誰一人としていない街を馬で疾走できた。
かなり気持ちのいい体験だったが、これから行う魔獣討伐を考えると、こんなところで興奮しているわけにはいかないと心の縄を締め直す。
そうして、しばらく行くと高い城壁と大きな門が見えてくる。
頑丈そうな作りで、衛兵さんが何人か立っていた。
ベルさんは顔見知りのようで、衛兵さんに軽く挨拶をしたのち、すぐに外に出れた。
うん、ベルさんついて来てくれて本当によかったよ。
家に軟禁状態だった俺からしたら、もはやここに辿り着くまでに夕暮れを迎えてしまいそうだ。
街を出ると一本の街道とその両端に森が広がっていた。
「おー!ここが森か!!」
「そうですね、ロディ坊ちゃん。そろそろ馬を停めましょうか。」
俺とベルさんは、門からすぐ近くの少し草原になってる場所に馬を停めて、降りた。
いよいよ、魔獣討伐が始まる。
そんな期待と不安で胸がいっぱいになる。
でも、今日はやってやるんだ、その覚悟を持って来たんだ。
俺はそう思って、背中から相棒を引き抜き、素振りを行う。
いつも通りの所作だ。うん、体のコンディションは非常にいい感じだ。
「……あの。ロディ坊ちゃん?それは……何でしょうか?」
「ん?あぁ、これはストレッチみたいなもので……」
「いや、そうじゃなくて……その……棒に見えるんですけど、その棒って……」
「あぁ、これは棒だよ。部屋に剣がないからさ、棒で練習してたんだよね、そしたら棒術ってのが手に入っちゃってさ。」
「え、棒術ですか!?あ、でも、いや、そうではなくて……」
ん?なんだか話が噛み合わない。
俺はこれからだという時に水を差されているようでちょっとイラッとしてしまう。
「ん?なに?」
「水を差すようでごめんなさい。この棒ってもしかして、いや、でも、どこかで見たことあるような……」
「あぁ、この棒のことか、見たことあるよきっと。だってベットの装飾だもん!」
「へぇっ!?ベットの装飾!?それを武器として持って来たのですか!?」
「え、だって部屋にはこれくらいしか何もないんだもん!」
「え、え、でも、こんなものでは……ちょっ、ちょっと待っててください、今とって来ますから。あ、どこにも行ってはダメですからね。」
そう言ってベルさんは慌てて門まで走って行った。
俺はなにをそんなに慌ててるんだという感じだったが、とりあえず、待ってるのも暇なので、森の中に歩みを進めた。
◆◇
森の中は、風に揺られて木々がさざめき、どこか喋りかけて来るような不思議な感覚だった。
遠くの方で鳥の鳴き声が聞こえる。
俺は歩みを進め、どんどんと森の奥へと入っていった。
鳥の鳴き声がした場所にたどり着くと、一羽の綺麗な鳥が一羽の地味な鳥に対して歌を唄い、ダンスを踊っているような不思議な光景が目に飛び込んでくる。
俺はその美しい光景に目を奪われて、鑑定をかけてみる。
『フウ鳥:美しい姿の雄が雌に対してダンスや唄で求愛する。食用可』
いや、食用可って。
そんな鑑定結果に苦笑していると、後ろからガサゴソと音がする。
俺は、ベルさんが来たかと思って、鳥の邪魔をするなと、人差し指を立て、唇の前に持って来て、シーっと後ろを振り向いた。
そこにいたのは、フンドシ一枚で緑の身体をし、長い棒を持った俺と同じくらいの背丈の生き物だった。
俺は、そんな姿が自分の後ろにあったことで、思わず大声を出してしまった。
「ベルさんっ!!門で何があったの!?」
求愛していた鳥たちは、俺の大声にビックリし飛び立っていった。
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