16 / 31
世界線α・被験者「藤城廣之」の受難
第十六話 虚構の国の迷える羊たち
しおりを挟む
僕からSOSを受け取った山近の呼び掛けで、僕たちは数日ぶりに昼間のジャズバーに集合した。入店してすぐに皆川さんとマスターの顔を発見すると、ふたりは僕に軽い挨拶をして笑顔で出迎えてくれた。それだけで僕は憂鬱な気持ちから少し解放される。まるで雲の影から差し込む光を見つけたような気分だ。
僕がここに来るのはまだ二回目なのに、我が家にいる時よりも落ち着く。明るい外と違って中が薄暗いせいもあるけれど、この場所は異空間だ。大きなスピーカーから流れてくる和音とメロディ譜が混ざったジャズのお陰で、ここは雑音だらけの世間から切り離されている。その音楽に引き寄せられるように皆川さんの隣のカウンター席に僕が着くと、カウンターにある可愛らしいキャンドルライトの灯りが目に留まった。僕は急に物悲しくなった。この場所だけが何も変わっていなかったからだ。
ジャズバーは今日も夜から営業するので、お店を貸し切りにできるのは正午までと聞いている。僕は気を取り直し、早速みんなに生存していたはずの祖母が亡くなった事にされた件について経緯を伝えた。
「今度はそんな事が……。大変だったね」
一番最初に反応を示したのは、マスターだった。マスターはお酒を飲まない祖母と面識こそなさそうだが、常連客である祖父から祖母の話を聞いていたに違いない。お菓子を用意する手を止めて眉を落とす様子から、マスターがショックを受けているのが伝わってくる。それでもマスターは僕を真っ先に心配してくれた。
僕は胸に広がる喜びと切なさで喉が詰まった。広大で虚構だらけの世界にも、自分を信じてくれる人がいる。それは奇跡が生んだ幸福な出来事だ。
──こういう時、なんて言えばいいんだろう。
マスターに返事だけでもしたかったのに、たった一言すら答えられない。僕の気持ちとは裏腹に唇には力が入る。
「藤城くん。君は今回も辛い思いをしただろう? 家族の誰にも理解されないなんて、人生で一番寂しいよな。君はひとりでよく頑張っているよ」
隣に座る皆川さんの手が、僕の背中に服越しに触れた。大きな手だ。皆川さんも僕のために心を痛めてくれている。
今の僕は強がっているだけだからこそ、ふたりの優しさでちょっと泣きそうになった。ここに来ると僕は弱くなってしまう。
「さて、そろそろ本題に入りましょう。話したい事は山ほどあります」
絶妙なタイミングで山近が話を切り出す。僕はその隙に、マスターから受け取った冷たいコーラを熱い喉に流し込んだ。炭酸が喉で弾けると、新たな刺激を受けて頭がすっきりした。よし、もう感傷的にならないぞ。
僕は右隣に座っている山近と目を合わせた。山近は気持ちの整理がついた僕に気付いてくれたようだ。彼は頷くように一度だけ瞬きをすると、カウンターに片腕を置き、身を乗り出して全員に向けて弁を振るった。
「みなさんもご存知の通り、どうやら僕たちはまた違う平行世界に移動したようです。僕らと合流した藤城くんが、お婆さんの件で家族と異なる記憶を持っているのが証拠です」
「なあ、山近。やっぱり僕が狙われているのか?」
「正確には、君と君のお爺さんだよ。災難の中心にいるのは君たちだ」
山近は分厚い眼鏡を中指で押し上げた。
これから名探偵の推理が始まる。
「これまでと違うのは、変化の規模とスピードです。今までは建物の看板や本の文字などの物質が変化して、なおかつ違う記憶を持つ人々が同時に混在していました。つまり、元々僕らは世界の境界線が曖昧な場所にいたんです」
「そうだな。この世が仮想現実ならその話に納得できるよ」
「仮想現実?」
皆川さんは理解が早い。僕は話に置いていかれないように必死だった。そんな僕に皆川さんは説明をしてくれた。
「仮説だけど、この現実世界が仮想空間かもしれないっていう事さ。その仮説を立証する材料は色々あるけど、その一つが量子力学の観点からくる『思考は現実化する』という話だったり、ホログラフィック理論の『この現実世界は三次元ではなく、二次元の立体映像で表現されている』という物理学の観点からくるものだったりするんだ」
「へえ……」
「藤城くん。皆川さんから隠れるつもりでこっちを見たんだろうけど、目が泳いでいるよ。君、全然わかっていないだろ?」
「そんなこと……あると思います」
「ほらね」
誤魔化せなかった。名探偵の推理に追い詰められてしまっては、自白するしかない。秀才なクラスメイトを持つのも困りものだ。
「要するに現実は非常に高度なバーチャル世界なんだ。だからこの現実世界では、君が最初にいた世界とは異なる事象が起きた」
「なるほど。ゲームの世界みたいに、誰かが自由自在にプログラムを書き換えているって事か」
「その通り。新世界秩序の構築。それが僕らを悩ますパラレルワールドに繋がったのさ」
僕のリアクションに満足したのか、山近は話をまとめると僕から目を離した。そして、山近は自分から一番離れた場所にいる皆川さんとマスターに向かって言葉を発した。
「話を元に戻します。僕らはこの仮想現実で、異なる世界線が交わる場所にいました。だから僕らが何もしなくても、頻繁に似て異なる世界に移動できたんです。でも、今回は全く違う。絶対に変わってはいけないものが変わってしまった。マンデラエフェクトで人の死亡時期がズレても、生死までもが変わるなんて……。僕も聞いていません」
拳を強く握り、ギリッと歯を食いしばる山近は悔しそうで、どこか焦っているようにも見える。彼の膨大なSFの知識でも理解できない範疇に僕らはいるらしい。
「変化の規模とスピードがこれまでと違うってのは、そういう事か……。確かに不規則な変化がここに来て藤城くんの身内に集中しているな。しかも家族で分断させる結果にまでなってしまった」
「孤独な正義を貫くには、その人に勇気がなければ成し遂げられません」
皆川さんの話のあと、視線を落とした山近の声がやけにはっきりと聞こえた。山近は時々何かに思いを馳せている気がする。ここにいるのに、どこか遠くに行ってしまいそうだ。
僕は心配症かもしれない。
「藤城くん。お父さんの他にも、君の家族はお婆さんが既に亡くなっていると言っていたんだよね?」
「あ、うん。それとなく聞いてみたけど、みんなして僕を変人扱いするんだ。いい加減、僕も慣れたと思っていたんだけどな」
一瞬反応が遅れてしまったけど、バレていないみたい。山近はいつもの雰囲気に戻っていた。
「変人扱いか……。堪えただろう?」
「ああ。婆ちゃんの件を家族に説明しようにも、その先の反応が怖くてさ。掘り下げて聞けなかったよ」
山近に話を振られて僕が思い出したのは、不快感をあらわにして僕を見る家族の目だった。母には「妙な話ならやめて」と、僕が祖母の事を尋ねた理由を言う前にきっぱり断られてしまった。ここ最近は僕が家族の前でマンデラエフェクトの話を持ち出さなかったがために、少しでも僕の話が常識の外に行くと、家族には拒絶か警戒をされてしまう。
仲間外れは僕ひとり。多数派によって事実が変わる。
不気味で、不快で、末恐ろしい現象はまだ終わっていないのだ。
「そっか……。でも、藤城くんはまだ恵まれているよ。周りには皆川さんたちがいるじゃないか。君みたいに大切なものがたくさんあるなら、君が道に迷っても誰かがすぐに見つけてくれるよ」
「山近?」
「羨ましいな。君は何もかも持っているじゃないか」
その言葉を最後に山近の顔を闇が覆う。
「おっと、すまないね。電池が切れたみたいだ」
静かに僕らを見守っていたマスターが山近のそばに寄る。どうやら山近の近くにあったキャンドルライトが急に消えたみたいだ。マスターが他のキャンドルライトと場所を交換すると、山近の顔をほのかな灯りが照らす。彼は僕に向かって申し訳なさそうに少しだけ笑っていた。
「ごめん。話が逸れてしまったね。さあ、考察を続けようか。一番困っているのは君だからね」
僕にはこれも一種の拒絶に思えた。山近が話している間も僕は山近をじっと見続けていたので、目を閉じても短い間だけ彼の寂しそうな瞳の残像が残っていた。
僕には山近の心を覆う影の正体も、そこに触れて良いのかどうかもわからない。変なところで遠慮する心優しい友人の内には、何が巣食っているのだろうか。
山近の貼り付いた笑顔に僕は何も言えなかった。
僕がここに来るのはまだ二回目なのに、我が家にいる時よりも落ち着く。明るい外と違って中が薄暗いせいもあるけれど、この場所は異空間だ。大きなスピーカーから流れてくる和音とメロディ譜が混ざったジャズのお陰で、ここは雑音だらけの世間から切り離されている。その音楽に引き寄せられるように皆川さんの隣のカウンター席に僕が着くと、カウンターにある可愛らしいキャンドルライトの灯りが目に留まった。僕は急に物悲しくなった。この場所だけが何も変わっていなかったからだ。
ジャズバーは今日も夜から営業するので、お店を貸し切りにできるのは正午までと聞いている。僕は気を取り直し、早速みんなに生存していたはずの祖母が亡くなった事にされた件について経緯を伝えた。
「今度はそんな事が……。大変だったね」
一番最初に反応を示したのは、マスターだった。マスターはお酒を飲まない祖母と面識こそなさそうだが、常連客である祖父から祖母の話を聞いていたに違いない。お菓子を用意する手を止めて眉を落とす様子から、マスターがショックを受けているのが伝わってくる。それでもマスターは僕を真っ先に心配してくれた。
僕は胸に広がる喜びと切なさで喉が詰まった。広大で虚構だらけの世界にも、自分を信じてくれる人がいる。それは奇跡が生んだ幸福な出来事だ。
──こういう時、なんて言えばいいんだろう。
マスターに返事だけでもしたかったのに、たった一言すら答えられない。僕の気持ちとは裏腹に唇には力が入る。
「藤城くん。君は今回も辛い思いをしただろう? 家族の誰にも理解されないなんて、人生で一番寂しいよな。君はひとりでよく頑張っているよ」
隣に座る皆川さんの手が、僕の背中に服越しに触れた。大きな手だ。皆川さんも僕のために心を痛めてくれている。
今の僕は強がっているだけだからこそ、ふたりの優しさでちょっと泣きそうになった。ここに来ると僕は弱くなってしまう。
「さて、そろそろ本題に入りましょう。話したい事は山ほどあります」
絶妙なタイミングで山近が話を切り出す。僕はその隙に、マスターから受け取った冷たいコーラを熱い喉に流し込んだ。炭酸が喉で弾けると、新たな刺激を受けて頭がすっきりした。よし、もう感傷的にならないぞ。
僕は右隣に座っている山近と目を合わせた。山近は気持ちの整理がついた僕に気付いてくれたようだ。彼は頷くように一度だけ瞬きをすると、カウンターに片腕を置き、身を乗り出して全員に向けて弁を振るった。
「みなさんもご存知の通り、どうやら僕たちはまた違う平行世界に移動したようです。僕らと合流した藤城くんが、お婆さんの件で家族と異なる記憶を持っているのが証拠です」
「なあ、山近。やっぱり僕が狙われているのか?」
「正確には、君と君のお爺さんだよ。災難の中心にいるのは君たちだ」
山近は分厚い眼鏡を中指で押し上げた。
これから名探偵の推理が始まる。
「これまでと違うのは、変化の規模とスピードです。今までは建物の看板や本の文字などの物質が変化して、なおかつ違う記憶を持つ人々が同時に混在していました。つまり、元々僕らは世界の境界線が曖昧な場所にいたんです」
「そうだな。この世が仮想現実ならその話に納得できるよ」
「仮想現実?」
皆川さんは理解が早い。僕は話に置いていかれないように必死だった。そんな僕に皆川さんは説明をしてくれた。
「仮説だけど、この現実世界が仮想空間かもしれないっていう事さ。その仮説を立証する材料は色々あるけど、その一つが量子力学の観点からくる『思考は現実化する』という話だったり、ホログラフィック理論の『この現実世界は三次元ではなく、二次元の立体映像で表現されている』という物理学の観点からくるものだったりするんだ」
「へえ……」
「藤城くん。皆川さんから隠れるつもりでこっちを見たんだろうけど、目が泳いでいるよ。君、全然わかっていないだろ?」
「そんなこと……あると思います」
「ほらね」
誤魔化せなかった。名探偵の推理に追い詰められてしまっては、自白するしかない。秀才なクラスメイトを持つのも困りものだ。
「要するに現実は非常に高度なバーチャル世界なんだ。だからこの現実世界では、君が最初にいた世界とは異なる事象が起きた」
「なるほど。ゲームの世界みたいに、誰かが自由自在にプログラムを書き換えているって事か」
「その通り。新世界秩序の構築。それが僕らを悩ますパラレルワールドに繋がったのさ」
僕のリアクションに満足したのか、山近は話をまとめると僕から目を離した。そして、山近は自分から一番離れた場所にいる皆川さんとマスターに向かって言葉を発した。
「話を元に戻します。僕らはこの仮想現実で、異なる世界線が交わる場所にいました。だから僕らが何もしなくても、頻繁に似て異なる世界に移動できたんです。でも、今回は全く違う。絶対に変わってはいけないものが変わってしまった。マンデラエフェクトで人の死亡時期がズレても、生死までもが変わるなんて……。僕も聞いていません」
拳を強く握り、ギリッと歯を食いしばる山近は悔しそうで、どこか焦っているようにも見える。彼の膨大なSFの知識でも理解できない範疇に僕らはいるらしい。
「変化の規模とスピードがこれまでと違うってのは、そういう事か……。確かに不規則な変化がここに来て藤城くんの身内に集中しているな。しかも家族で分断させる結果にまでなってしまった」
「孤独な正義を貫くには、その人に勇気がなければ成し遂げられません」
皆川さんの話のあと、視線を落とした山近の声がやけにはっきりと聞こえた。山近は時々何かに思いを馳せている気がする。ここにいるのに、どこか遠くに行ってしまいそうだ。
僕は心配症かもしれない。
「藤城くん。お父さんの他にも、君の家族はお婆さんが既に亡くなっていると言っていたんだよね?」
「あ、うん。それとなく聞いてみたけど、みんなして僕を変人扱いするんだ。いい加減、僕も慣れたと思っていたんだけどな」
一瞬反応が遅れてしまったけど、バレていないみたい。山近はいつもの雰囲気に戻っていた。
「変人扱いか……。堪えただろう?」
「ああ。婆ちゃんの件を家族に説明しようにも、その先の反応が怖くてさ。掘り下げて聞けなかったよ」
山近に話を振られて僕が思い出したのは、不快感をあらわにして僕を見る家族の目だった。母には「妙な話ならやめて」と、僕が祖母の事を尋ねた理由を言う前にきっぱり断られてしまった。ここ最近は僕が家族の前でマンデラエフェクトの話を持ち出さなかったがために、少しでも僕の話が常識の外に行くと、家族には拒絶か警戒をされてしまう。
仲間外れは僕ひとり。多数派によって事実が変わる。
不気味で、不快で、末恐ろしい現象はまだ終わっていないのだ。
「そっか……。でも、藤城くんはまだ恵まれているよ。周りには皆川さんたちがいるじゃないか。君みたいに大切なものがたくさんあるなら、君が道に迷っても誰かがすぐに見つけてくれるよ」
「山近?」
「羨ましいな。君は何もかも持っているじゃないか」
その言葉を最後に山近の顔を闇が覆う。
「おっと、すまないね。電池が切れたみたいだ」
静かに僕らを見守っていたマスターが山近のそばに寄る。どうやら山近の近くにあったキャンドルライトが急に消えたみたいだ。マスターが他のキャンドルライトと場所を交換すると、山近の顔をほのかな灯りが照らす。彼は僕に向かって申し訳なさそうに少しだけ笑っていた。
「ごめん。話が逸れてしまったね。さあ、考察を続けようか。一番困っているのは君だからね」
僕にはこれも一種の拒絶に思えた。山近が話している間も僕は山近をじっと見続けていたので、目を閉じても短い間だけ彼の寂しそうな瞳の残像が残っていた。
僕には山近の心を覆う影の正体も、そこに触れて良いのかどうかもわからない。変なところで遠慮する心優しい友人の内には、何が巣食っているのだろうか。
山近の貼り付いた笑顔に僕は何も言えなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる