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其の一の一
③
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「めっそうもない! 錦糸掘まで行って魚を釣っているヒマなどありませんよ」
「大丈夫よ。私のお供に為松ちゃんを連れて行きたいって言ったら、おっかさんもおとっつぁんも二つ返事で許してくれるわ。ね、お糸も一緒に三人で」
為松とお可奈の話の中で自分の出番はなくなったと気も楽にして聞いていたお糸は、突然のお可奈の申し出に慌てた。
「えっ? ああ、いえ、いえ、私はいいです。ちょっと聞いただけでも気味が悪いのに。遠慮しておきますよ」
「そうか、お糸は怖がりだものね。じゃあ、為松ちゃんと行ってくるかな」
今度は為松の方に向きにっこりとほほ笑んだ。
「ダメですってそんな遠いところ。それに私は毎日遊んでいる訳じゃあありません。これでも忙しくしているんですから」
為松も慌て、こわばった顔でお可奈に訴えたがお可奈にはとんと聞き入れる様子はない。
「私の用事をするのだって奉公のうちよ。まあ、近いうちに私のお供をしてもらいます」
「だめですってぇ」
そんな為松を見てお可奈は意味深にフフフと笑う。
お可奈の意味深な笑いに、お可奈の事だ何か考えているに違いない、と為松はなんともすっきりしない気分だった。
とにもかくにもその日はなんとかそれですんだのでホッと胸をなでおろし、為松はまたいつもの奉公の日々に戻った。
何日か経ち、そんな事があった事も忘れかけていた頃の事。
為松は旦那さんから呼ばれた。
「為松や、今日はお可奈のお供をしておくれ。なんでも、浅草にある薬問屋のお嬢様、お可奈の友達のお初さんのところへ遊びに行くと言うんだよ。どうしても、お前について来て欲しいと言うんだが…」
「私にですか?」
行き先は浅草。
錦糸掘ではない。
しかし旦那様のお考えではなくお可奈からの申し出と聞き、為松の心の中には何か引っかかるものがある。
行きたがっていた錦糸掘では無いとは言えお可奈のこと、何かたくらんでいるに違いないと思った。
「お糸さんは付いていかないのですか?」
「あいにく、今日はお糸の母親が臥せっていてね。時々様子を見に行かせてくれと言うので、お可奈には付いていけないというのだよ。それならば為松に付いて行って欲しいとお可奈のたっての願いでね。為松、付いて行っておくれでないか」
「旦那さんのおっしゃる事であれば断る訳がございません。ぜひ、お供をさせてくださいまし」
為松は旦那さんの言いつけを快く引き受けたものの嫌な予感がしていた。お可奈のたくらみがやはり見え隠れしていると思っていた。
しかし、心を寄せるお可奈のお供ともなれば、胸ときめかないはずも無く、嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じって、またもやなんとも複雑な気持ちだった。
「じゃあ、おとっつぁん、行って来ますね」
「ああ気をつけて行くんだよ。為松、よろしく頼むな」
「はい、行って参ります」
お可奈は、為松を伴っていそいそと店を後にした。
「そろそろ、お可奈も婿のことも考えなければいけないような年頃になってきたが、婿になる男の手に負えないような気の強い子に育ててしまった。ゆくゆくが心配だが……」
お可奈の後姿を見つめながら利左エ門の誰に言ってるわけでもなくつぶやいた。
そのつぶやきを横で聞いていたのは、お加奈の母親のお松であった。
お可奈が出かけると聞いたお松はお可奈を見送ろうと奥から出て来たのであるが、急いで出かけて行ったお可奈の後ろ姿しか見送ることができなかった。
いつもこうなのである。
利左エ門の妻のお松は少々のんびりとしていて、何かしら一歩出遅れるのがお松だ。
おっとりしていると言った方がいいのかもしれないが、それはお可奈の母親とは思えない性格であった。
利左エ門がお可奈の事を思いあれこれ考えているのとは真逆に、お松は常にのんびりとかまえていた。
「大丈夫ですよ。気が強いと言うより、しっかりしていると言ってやってくださいな。お可奈は私の自慢の娘なんですから。それに婿取りなんて、まだまだですよ」
「まだまだだとは思うが、今から心がけておかないと」そう言ったものの「いあや、やっぱりまだまだいいか。だが、ヘンな虫がついても困るし」と利左エ門は一人で問答していた。
そんな利左エ門を見てお松が楽しそうに言った。
「いくら婿を取るとは言え娘を人に取られるような気でもするとか。お前様、寂しいんですか?」
「ああ、いやいや」
二人はこのようなお可奈中心のやり取りを毎日のようにしていた。
両親の愛情たっぷりに育ったお可奈なのである。
しかし両親の心配などどこ吹く風。
お可奈の頭の中は、これから起きる事でいっぱいだった。
足取りも軽く、上機嫌でにこにこしながら歩いていた。
店を出て二つ目の角を曲がったところで、母親の看病でお店を休んでいるはずのお糸が立っていた。
お糸の姿を見つけ驚いた為松は、大声を出しながらお糸に駆け寄った。
「お糸さん! こんな所でどうなすったのですか? おっかさんは大丈夫なのですか?」
「しっ、大きな声出さないで」
為松の後ろからお可奈が慌ててやって来て周りをうかがいながら言った。
「お糸には私の用事を頼んだだけなんだから」
お可奈に言われてよくよく見ると、お糸は釣竿と魚篭を持っている。
「お糸さん、それは」
お糸が持つには不釣合いの釣竿と魚篭を見て言った為松の言葉を無視してお糸は「お嬢様、これを為松に渡せばいいですか?」と言うや、為松に釣竿と魚篭を押し付けるように渡した。
それをお可奈はにこにこして嬉しそうに見ている。
「ご苦労だったわね。もう、店に戻っていいわよ。おとっつぁんは大丈夫だからね」
「はいお嬢様、じゃあ為松、お嬢様を頼んだよ」
お糸はそう言うと誰か知り合いがいないかと回りをぐるりと見渡し、誰も知った顔がないことを確認するや足早に立ち去っていった。
為松は渡された釣竿と魚篭を持って呆然と立っていた。そして為松の気持ちとは正反対に、お可奈の声ははずんでいた。
「為松、行くわよ錦糸掘」
やっぱりそう来たか。
知ってて来たのだと思われたらお可奈の思う壺だと思った為松。
大きな声で
「ええっ」
とわざと驚いたふりをした。
「どうかした?」
それをまたお加奈がしらっと言った。
「浅草の薬問屋のお初様のところへ行かないと、お初様が待っておいででしょ」と慌てた口調で為松も返す。
「そんなの嘘に決まっているでしょ。為松ちゃんだってわかってたんでしょ。それに嘘も方便ってね。おとっつぁんやおっかさんを無駄に心配させちゃあいけないわ。さあ行きましょ」
為松の小芝居など、お可奈にとって何の意味もなかった
先ほどと違い本当に慌て始めたのは為松だった。
「ばれたら、どうするんです?」
お可奈の腕をふんずと掴み自分の方を向かせようとしたが、お加奈は為松の顔を見ようとはしなかった。
「ばれない。大丈夫よ」
「お嬢様は大丈夫だろうけど、私の方はたいそうな事になっちゃうよ…叱られるだけで済めばいいけど」
「何ブツブツ言ってんの? 私がかばってあげるから大丈夫よ。早く行きましょ」
そう言うと、お可奈は為松の手を振り払いサッサッと歩き始めた。
どんどん離れていくお加奈の後ろ姿を見つめていた為松である。
この人には逆らえない。
仕方ないと思った為松は、お可奈の手荷物の他に釣竿と魚篭を持って、少し離れたお可奈の後をしぶしぶと付いて行った。
「大丈夫よ。私のお供に為松ちゃんを連れて行きたいって言ったら、おっかさんもおとっつぁんも二つ返事で許してくれるわ。ね、お糸も一緒に三人で」
為松とお可奈の話の中で自分の出番はなくなったと気も楽にして聞いていたお糸は、突然のお可奈の申し出に慌てた。
「えっ? ああ、いえ、いえ、私はいいです。ちょっと聞いただけでも気味が悪いのに。遠慮しておきますよ」
「そうか、お糸は怖がりだものね。じゃあ、為松ちゃんと行ってくるかな」
今度は為松の方に向きにっこりとほほ笑んだ。
「ダメですってそんな遠いところ。それに私は毎日遊んでいる訳じゃあありません。これでも忙しくしているんですから」
為松も慌て、こわばった顔でお可奈に訴えたがお可奈にはとんと聞き入れる様子はない。
「私の用事をするのだって奉公のうちよ。まあ、近いうちに私のお供をしてもらいます」
「だめですってぇ」
そんな為松を見てお可奈は意味深にフフフと笑う。
お可奈の意味深な笑いに、お可奈の事だ何か考えているに違いない、と為松はなんともすっきりしない気分だった。
とにもかくにもその日はなんとかそれですんだのでホッと胸をなでおろし、為松はまたいつもの奉公の日々に戻った。
何日か経ち、そんな事があった事も忘れかけていた頃の事。
為松は旦那さんから呼ばれた。
「為松や、今日はお可奈のお供をしておくれ。なんでも、浅草にある薬問屋のお嬢様、お可奈の友達のお初さんのところへ遊びに行くと言うんだよ。どうしても、お前について来て欲しいと言うんだが…」
「私にですか?」
行き先は浅草。
錦糸掘ではない。
しかし旦那様のお考えではなくお可奈からの申し出と聞き、為松の心の中には何か引っかかるものがある。
行きたがっていた錦糸掘では無いとは言えお可奈のこと、何かたくらんでいるに違いないと思った。
「お糸さんは付いていかないのですか?」
「あいにく、今日はお糸の母親が臥せっていてね。時々様子を見に行かせてくれと言うので、お可奈には付いていけないというのだよ。それならば為松に付いて行って欲しいとお可奈のたっての願いでね。為松、付いて行っておくれでないか」
「旦那さんのおっしゃる事であれば断る訳がございません。ぜひ、お供をさせてくださいまし」
為松は旦那さんの言いつけを快く引き受けたものの嫌な予感がしていた。お可奈のたくらみがやはり見え隠れしていると思っていた。
しかし、心を寄せるお可奈のお供ともなれば、胸ときめかないはずも無く、嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じって、またもやなんとも複雑な気持ちだった。
「じゃあ、おとっつぁん、行って来ますね」
「ああ気をつけて行くんだよ。為松、よろしく頼むな」
「はい、行って参ります」
お可奈は、為松を伴っていそいそと店を後にした。
「そろそろ、お可奈も婿のことも考えなければいけないような年頃になってきたが、婿になる男の手に負えないような気の強い子に育ててしまった。ゆくゆくが心配だが……」
お可奈の後姿を見つめながら利左エ門の誰に言ってるわけでもなくつぶやいた。
そのつぶやきを横で聞いていたのは、お加奈の母親のお松であった。
お可奈が出かけると聞いたお松はお可奈を見送ろうと奥から出て来たのであるが、急いで出かけて行ったお可奈の後ろ姿しか見送ることができなかった。
いつもこうなのである。
利左エ門の妻のお松は少々のんびりとしていて、何かしら一歩出遅れるのがお松だ。
おっとりしていると言った方がいいのかもしれないが、それはお可奈の母親とは思えない性格であった。
利左エ門がお可奈の事を思いあれこれ考えているのとは真逆に、お松は常にのんびりとかまえていた。
「大丈夫ですよ。気が強いと言うより、しっかりしていると言ってやってくださいな。お可奈は私の自慢の娘なんですから。それに婿取りなんて、まだまだですよ」
「まだまだだとは思うが、今から心がけておかないと」そう言ったものの「いあや、やっぱりまだまだいいか。だが、ヘンな虫がついても困るし」と利左エ門は一人で問答していた。
そんな利左エ門を見てお松が楽しそうに言った。
「いくら婿を取るとは言え娘を人に取られるような気でもするとか。お前様、寂しいんですか?」
「ああ、いやいや」
二人はこのようなお可奈中心のやり取りを毎日のようにしていた。
両親の愛情たっぷりに育ったお可奈なのである。
しかし両親の心配などどこ吹く風。
お可奈の頭の中は、これから起きる事でいっぱいだった。
足取りも軽く、上機嫌でにこにこしながら歩いていた。
店を出て二つ目の角を曲がったところで、母親の看病でお店を休んでいるはずのお糸が立っていた。
お糸の姿を見つけ驚いた為松は、大声を出しながらお糸に駆け寄った。
「お糸さん! こんな所でどうなすったのですか? おっかさんは大丈夫なのですか?」
「しっ、大きな声出さないで」
為松の後ろからお可奈が慌ててやって来て周りをうかがいながら言った。
「お糸には私の用事を頼んだだけなんだから」
お可奈に言われてよくよく見ると、お糸は釣竿と魚篭を持っている。
「お糸さん、それは」
お糸が持つには不釣合いの釣竿と魚篭を見て言った為松の言葉を無視してお糸は「お嬢様、これを為松に渡せばいいですか?」と言うや、為松に釣竿と魚篭を押し付けるように渡した。
それをお可奈はにこにこして嬉しそうに見ている。
「ご苦労だったわね。もう、店に戻っていいわよ。おとっつぁんは大丈夫だからね」
「はいお嬢様、じゃあ為松、お嬢様を頼んだよ」
お糸はそう言うと誰か知り合いがいないかと回りをぐるりと見渡し、誰も知った顔がないことを確認するや足早に立ち去っていった。
為松は渡された釣竿と魚篭を持って呆然と立っていた。そして為松の気持ちとは正反対に、お可奈の声ははずんでいた。
「為松、行くわよ錦糸掘」
やっぱりそう来たか。
知ってて来たのだと思われたらお可奈の思う壺だと思った為松。
大きな声で
「ええっ」
とわざと驚いたふりをした。
「どうかした?」
それをまたお加奈がしらっと言った。
「浅草の薬問屋のお初様のところへ行かないと、お初様が待っておいででしょ」と慌てた口調で為松も返す。
「そんなの嘘に決まっているでしょ。為松ちゃんだってわかってたんでしょ。それに嘘も方便ってね。おとっつぁんやおっかさんを無駄に心配させちゃあいけないわ。さあ行きましょ」
為松の小芝居など、お可奈にとって何の意味もなかった
先ほどと違い本当に慌て始めたのは為松だった。
「ばれたら、どうするんです?」
お可奈の腕をふんずと掴み自分の方を向かせようとしたが、お加奈は為松の顔を見ようとはしなかった。
「ばれない。大丈夫よ」
「お嬢様は大丈夫だろうけど、私の方はたいそうな事になっちゃうよ…叱られるだけで済めばいいけど」
「何ブツブツ言ってんの? 私がかばってあげるから大丈夫よ。早く行きましょ」
そう言うと、お可奈は為松の手を振り払いサッサッと歩き始めた。
どんどん離れていくお加奈の後ろ姿を見つめていた為松である。
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