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其の一の三
①
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江戸の町は師走に入り徐々にせわしくなり始めていた。
トントンと日にちは過ぎ十二月十三日も、もうまじかに迫っている。
十二月十三日と言うのは「正月事始めの日」。
正月を迎える為の準備を始める日だ。
これが「正月事始め」の十三日が過ぎ中旬ともなると師走の喧騒もさらに著しくなる。誰もが動き回り、まさに猫の手も借りたいと言う言葉が身にしみる程、忙しい。
今はまだ「正月事始め」には何日か間があるのだが、繁盛している大店の愛田屋は十三日を前に猫の手も借りたい毎日となっていた。
主である利左エ門も当然忙しくしていた。
多忙の中、利左エ門は娘のお可奈の顔をなかなか見る暇がない分お可奈の事が気がかりで仕方ない。
もちろん、為松も朝早くからあちこち動き回って働いていた。
店の前の水まきを早く終えて次の仕事に移らないといけないと焦っている為松を見つけた利左エ門。
利左エ門は為松を呼び止めた。
「為松、最近お可奈の習い事からの帰りが遅いようだが、何か知っているかい」
「旦那さん。お嬢様の事はお糸さんに聞いた方がよろしいかと思いますが」
師走で忙しいのは為松も同じだ。
こんな目も回るほど忙しい最中に何か言いたげに話しかけてきた旦那様に、為松は嫌な予感がした。
「そうかい。お糸にはもう聞いたんだが、あちこちの友達と習い事の帰りに焼き芋だ団子だ何だと食べ歩いているというんだ。それにしても帰りが遅いのはねぇ。出歩くのはかまわないが何分にもこの愛田屋の跡取り娘。何かあっても困る」
「はい……そうですね」
「やはりあのお転婆なお可奈には、女のお糸をお供にするよりも誰かお目付け役も兼ねた男をお供に付けた方が良いような気がするのだが」
それ来た。
こんな忙しいさなかに旦那さんが呼び止めてくるなんて。
為松はその予感が当たるのは確実だと確信した。
為松も利左エ門と同じくお可奈のことは気にしていた。
しかし、為松の気にかかるは本人は自覚していないが愛田屋のお嬢様を心配してという事ではない。
為松は自分のお可奈に‛好き’と言う気持ちを持っている。が、好きだからこそ気にかかるという事に対しては気づかないふりをしていた。
好きだと言う気持ちがあっても身分が違うと思い、気持ちを封じ込めているのだ。
あの日ナナ太郎に対するお可奈の様子を見て動揺した自分がいたことも分かっている。
自分の気持ちを見ないようにしているので‛好きだから’よりも、大事な奉公先のお嬢様という事もあっての一大事と思っていた。いや、思い込んでいた。
とにもかくにもお可奈の言う事は何でも聞いてしまいそうな自分がいた。
その一方で、早くお店の重要な役どころに就きたい(それにはお可奈に認められたいという気持も含まれてはいたが)という思いもあり、今はお可奈に振り回されて、この大事な時を棒に振ることだけはしたくないと思っていたのだったが……。
「為松。お前お可奈の習い事に付いて行ってくれないか?」
「あの、でも旦那様」
為松の言葉など聞こうとはしない利左衛門だ。
「せんだって、薬問屋のお初ちゃんのところへ行った時、たいそう心強かったとお可奈も言っておったし、だいちおまえは私にもお松にも信用がある」
「そう言って頂けるのは嬉しいのですが…」
「まあ、店の事もあるから毎日とは言わないよ。今は忙しい盛りの師走だ。本当なら猫の手も借りたいくらいなんだがお可奈のことも心配だし。お糸と相談して、そうだな、一日おきでかまわないから付いて行っておくれ。お願いだ、この通り」
利左エ門は為松に向って掌を合わせて深々と頭を下げた。
驚いたのは為松。
旦那様にここまで低姿勢に頼まれては断ることが出来ない。
「旦那様。そんな、頭を上げてください。分りました。一日おきでよろしいんですね」
為松は複雑な思いを隠し快く返事をした。
これは、お可奈にとっては願っても無い話だった。
おとっつぁんからその話を聞いてすぐに自分の部屋に為松を呼びつける。
「お嬢様、お呼びでございましょうか」
すると、障子がすっと開いてお可奈が顔を覗かせた。
お可奈はすばやく廊下の左右を見まわし誰もいないのを確かめる。
「とりあえず中に入って」
お可奈は為松の後ろに回り背中を押して部屋の中へ押し込んだ。
「お、お嬢様。何を」
勢いで部屋の中に入った為松の耳元でそっと「二人の時はお可奈で良いから」とお可奈は言った。
為松はドキリとした。
「な、何をおっしゃいます」声の調子も上ずっていた。
ドキドキしている為松を尻目に、部屋に入って誰にも聞かれないと気を抜いたのか、お可奈はますますざっくばらんに話し始める。
「じゃあお可奈ちゃんでいいから。最初この家に来たときはお可奈ちゃんって呼んでたじゃない」
「あ、あれは若気の至りで」
「命令よ、お可奈ちゃんって」
「へぇ、お可奈様」
「お可奈ちゃんだってば」
「へぇ、お可奈さん」
「お可奈ちゃんだってば、分らないの」
「お…おか…お可奈ちゃん」
「そうよ。それでね、今度からあんたと私二人で手習いに行くって事になってるけど、いちいちまともにおとっつぁんに報告しなくてもいいから」
「あの、お糸さんと交替って話で……」
「まあ、それは仕方がないわね。でもなるたけ為松ちゃんに付いて行ってもらうようにお糸には言っておくからさ」
「お嬢様~」
「お可奈ちゃんだって」
「私だって仕事があるんですよ~」
「分かってる。いいようにするから。それより」お加奈は急に押し殺した声で「この間の錦糸掘で会った人を覚えてる?」ちょっと為松の目を見てすぐ焦点をそらし恥ずかしそうにしていた。
為松はあの時のお可奈の様子を思い出していた。
ナナ太郎と名乗ったあの男が去る時、お可奈があの男を目で追う姿が忘れられなかった。
「河童の事ですか」
なんとなく面白くない。
為松はわざとはぐらかしてつっけんどんに答えた。
「違うわよバカ。占い師とか言ってたじゃない」
いきり立って返すお可奈を見て、為松はますます面白くないし面白くない自分のの気持ちが腹立たしい。
「どこに住んでいるのか、どこで占い師をしているのか、調べてみても皆目見当が付かないの」
付き人として為松が指名された事を喜んですぐさま呼んだのはやはりその事かと、為松は少なからずがっかりしていた。
「はあ……、調べてってお嬢」様と呼びそうになったところをお可奈がじろりと睨んだので慌てて為松は言い直し「いや、お可奈ちゃんが調べたんですか?」
「その、ですます言葉はいいから」
「はい、あの」
突然、敬語を使うなと言われて言葉が出なくなった為松に、まくし立てるようにお可奈は話しを続けた。
「習い事の帰りにね、お友達に聞いてみたりあちらこちらを回って訪ね歩いたりもしてみたんだけど分らなかったの」
「だからここのところ帰りが遅かったんですね。旦那さんが心配なすってますよ」
「おとっつぁんは心配性なんだからいいのよ。それより、そうこうしているうちにね、聞いたのよ」
「聞いたって、何をですか?」
「弁慶濠の話。弁慶濠に河童が出るって」
「だから?」
「だからって、じれったいわね。河童が出るんなら、あのナナ太郎って人も現れるかもしれないじゃない」
「で、だから?」
何が言いたいのか分っていた為松ではあった。
どうせ河童を見たいと言う話だろう。
あわよくばもう一度あの男に会いたいと思っているに違いない。
お可奈の言うとおりにして旦那様からどんなお叱りがあるかもしれない話にうっかり乗ってしまう訳にはいかない。
この際すっとぼけてこの場をやり過ごしたいと思っていた。
「行くのよ、また二人で」
「なんでまた」
「だって…」と言って、お可奈は黙った。
お可奈が弁慶濠に行くのは河童が目的なのではなくナナ太郎に会いたいが為。
お可奈はその気持ちを見透かされたと思い、カアっと頭に血が上り顔が赤くなっていくのを感じていた。
「か、河童をもう一度確かめに行くのよ」
唐突に大きな声で言うと顔を見られないように後ろを向いてポツリと「一緒に行くのは為松しか居ないの…」と言った。
そうなると、為松も面白くなかった自分の気持ちの事など忘れ、自分を頼るお可奈がいじらしく思ってしまう。
「……それで……いつ行くのですか」
つい答えてしまった。
その言葉にお可奈は、待ってましたとばかりに振り向いて早口で言い始める。
「お糸が付いてくるのは、お花とお琴それにお茶かなぁ。これは、時によってはお師匠さんが家に来ちゃうからさ。だから為松ちゃんは踊りと三味線と剣道、それと……小唄と……えっと、とにかく為松が付いて来てくれる時に弁慶濠のほうに足を伸ばしてみるの」
「ちょ、ちょっと待ってよ、お可奈ちゃん。私がえらく多いじゃない」
「今、為松ちゃん、お可奈ちゃんって呼んでくれたわね!」
「……。」
お可奈が嬉しそうに、しかも輝くような笑顔で言ったので何も言う事ができない為松だ。
為松はお可奈の言うがままにお供をする事となった。
トントンと日にちは過ぎ十二月十三日も、もうまじかに迫っている。
十二月十三日と言うのは「正月事始めの日」。
正月を迎える為の準備を始める日だ。
これが「正月事始め」の十三日が過ぎ中旬ともなると師走の喧騒もさらに著しくなる。誰もが動き回り、まさに猫の手も借りたいと言う言葉が身にしみる程、忙しい。
今はまだ「正月事始め」には何日か間があるのだが、繁盛している大店の愛田屋は十三日を前に猫の手も借りたい毎日となっていた。
主である利左エ門も当然忙しくしていた。
多忙の中、利左エ門は娘のお可奈の顔をなかなか見る暇がない分お可奈の事が気がかりで仕方ない。
もちろん、為松も朝早くからあちこち動き回って働いていた。
店の前の水まきを早く終えて次の仕事に移らないといけないと焦っている為松を見つけた利左エ門。
利左エ門は為松を呼び止めた。
「為松、最近お可奈の習い事からの帰りが遅いようだが、何か知っているかい」
「旦那さん。お嬢様の事はお糸さんに聞いた方がよろしいかと思いますが」
師走で忙しいのは為松も同じだ。
こんな目も回るほど忙しい最中に何か言いたげに話しかけてきた旦那様に、為松は嫌な予感がした。
「そうかい。お糸にはもう聞いたんだが、あちこちの友達と習い事の帰りに焼き芋だ団子だ何だと食べ歩いているというんだ。それにしても帰りが遅いのはねぇ。出歩くのはかまわないが何分にもこの愛田屋の跡取り娘。何かあっても困る」
「はい……そうですね」
「やはりあのお転婆なお可奈には、女のお糸をお供にするよりも誰かお目付け役も兼ねた男をお供に付けた方が良いような気がするのだが」
それ来た。
こんな忙しいさなかに旦那さんが呼び止めてくるなんて。
為松はその予感が当たるのは確実だと確信した。
為松も利左エ門と同じくお可奈のことは気にしていた。
しかし、為松の気にかかるは本人は自覚していないが愛田屋のお嬢様を心配してという事ではない。
為松は自分のお可奈に‛好き’と言う気持ちを持っている。が、好きだからこそ気にかかるという事に対しては気づかないふりをしていた。
好きだと言う気持ちがあっても身分が違うと思い、気持ちを封じ込めているのだ。
あの日ナナ太郎に対するお可奈の様子を見て動揺した自分がいたことも分かっている。
自分の気持ちを見ないようにしているので‛好きだから’よりも、大事な奉公先のお嬢様という事もあっての一大事と思っていた。いや、思い込んでいた。
とにもかくにもお可奈の言う事は何でも聞いてしまいそうな自分がいた。
その一方で、早くお店の重要な役どころに就きたい(それにはお可奈に認められたいという気持も含まれてはいたが)という思いもあり、今はお可奈に振り回されて、この大事な時を棒に振ることだけはしたくないと思っていたのだったが……。
「為松。お前お可奈の習い事に付いて行ってくれないか?」
「あの、でも旦那様」
為松の言葉など聞こうとはしない利左衛門だ。
「せんだって、薬問屋のお初ちゃんのところへ行った時、たいそう心強かったとお可奈も言っておったし、だいちおまえは私にもお松にも信用がある」
「そう言って頂けるのは嬉しいのですが…」
「まあ、店の事もあるから毎日とは言わないよ。今は忙しい盛りの師走だ。本当なら猫の手も借りたいくらいなんだがお可奈のことも心配だし。お糸と相談して、そうだな、一日おきでかまわないから付いて行っておくれ。お願いだ、この通り」
利左エ門は為松に向って掌を合わせて深々と頭を下げた。
驚いたのは為松。
旦那様にここまで低姿勢に頼まれては断ることが出来ない。
「旦那様。そんな、頭を上げてください。分りました。一日おきでよろしいんですね」
為松は複雑な思いを隠し快く返事をした。
これは、お可奈にとっては願っても無い話だった。
おとっつぁんからその話を聞いてすぐに自分の部屋に為松を呼びつける。
「お嬢様、お呼びでございましょうか」
すると、障子がすっと開いてお可奈が顔を覗かせた。
お可奈はすばやく廊下の左右を見まわし誰もいないのを確かめる。
「とりあえず中に入って」
お可奈は為松の後ろに回り背中を押して部屋の中へ押し込んだ。
「お、お嬢様。何を」
勢いで部屋の中に入った為松の耳元でそっと「二人の時はお可奈で良いから」とお可奈は言った。
為松はドキリとした。
「な、何をおっしゃいます」声の調子も上ずっていた。
ドキドキしている為松を尻目に、部屋に入って誰にも聞かれないと気を抜いたのか、お可奈はますますざっくばらんに話し始める。
「じゃあお可奈ちゃんでいいから。最初この家に来たときはお可奈ちゃんって呼んでたじゃない」
「あ、あれは若気の至りで」
「命令よ、お可奈ちゃんって」
「へぇ、お可奈様」
「お可奈ちゃんだってば」
「へぇ、お可奈さん」
「お可奈ちゃんだってば、分らないの」
「お…おか…お可奈ちゃん」
「そうよ。それでね、今度からあんたと私二人で手習いに行くって事になってるけど、いちいちまともにおとっつぁんに報告しなくてもいいから」
「あの、お糸さんと交替って話で……」
「まあ、それは仕方がないわね。でもなるたけ為松ちゃんに付いて行ってもらうようにお糸には言っておくからさ」
「お嬢様~」
「お可奈ちゃんだって」
「私だって仕事があるんですよ~」
「分かってる。いいようにするから。それより」お加奈は急に押し殺した声で「この間の錦糸掘で会った人を覚えてる?」ちょっと為松の目を見てすぐ焦点をそらし恥ずかしそうにしていた。
為松はあの時のお可奈の様子を思い出していた。
ナナ太郎と名乗ったあの男が去る時、お可奈があの男を目で追う姿が忘れられなかった。
「河童の事ですか」
なんとなく面白くない。
為松はわざとはぐらかしてつっけんどんに答えた。
「違うわよバカ。占い師とか言ってたじゃない」
いきり立って返すお可奈を見て、為松はますます面白くないし面白くない自分のの気持ちが腹立たしい。
「どこに住んでいるのか、どこで占い師をしているのか、調べてみても皆目見当が付かないの」
付き人として為松が指名された事を喜んですぐさま呼んだのはやはりその事かと、為松は少なからずがっかりしていた。
「はあ……、調べてってお嬢」様と呼びそうになったところをお可奈がじろりと睨んだので慌てて為松は言い直し「いや、お可奈ちゃんが調べたんですか?」
「その、ですます言葉はいいから」
「はい、あの」
突然、敬語を使うなと言われて言葉が出なくなった為松に、まくし立てるようにお可奈は話しを続けた。
「習い事の帰りにね、お友達に聞いてみたりあちらこちらを回って訪ね歩いたりもしてみたんだけど分らなかったの」
「だからここのところ帰りが遅かったんですね。旦那さんが心配なすってますよ」
「おとっつぁんは心配性なんだからいいのよ。それより、そうこうしているうちにね、聞いたのよ」
「聞いたって、何をですか?」
「弁慶濠の話。弁慶濠に河童が出るって」
「だから?」
「だからって、じれったいわね。河童が出るんなら、あのナナ太郎って人も現れるかもしれないじゃない」
「で、だから?」
何が言いたいのか分っていた為松ではあった。
どうせ河童を見たいと言う話だろう。
あわよくばもう一度あの男に会いたいと思っているに違いない。
お可奈の言うとおりにして旦那様からどんなお叱りがあるかもしれない話にうっかり乗ってしまう訳にはいかない。
この際すっとぼけてこの場をやり過ごしたいと思っていた。
「行くのよ、また二人で」
「なんでまた」
「だって…」と言って、お可奈は黙った。
お可奈が弁慶濠に行くのは河童が目的なのではなくナナ太郎に会いたいが為。
お可奈はその気持ちを見透かされたと思い、カアっと頭に血が上り顔が赤くなっていくのを感じていた。
「か、河童をもう一度確かめに行くのよ」
唐突に大きな声で言うと顔を見られないように後ろを向いてポツリと「一緒に行くのは為松しか居ないの…」と言った。
そうなると、為松も面白くなかった自分の気持ちの事など忘れ、自分を頼るお可奈がいじらしく思ってしまう。
「……それで……いつ行くのですか」
つい答えてしまった。
その言葉にお可奈は、待ってましたとばかりに振り向いて早口で言い始める。
「お糸が付いてくるのは、お花とお琴それにお茶かなぁ。これは、時によってはお師匠さんが家に来ちゃうからさ。だから為松ちゃんは踊りと三味線と剣道、それと……小唄と……えっと、とにかく為松が付いて来てくれる時に弁慶濠のほうに足を伸ばしてみるの」
「ちょ、ちょっと待ってよ、お可奈ちゃん。私がえらく多いじゃない」
「今、為松ちゃん、お可奈ちゃんって呼んでくれたわね!」
「……。」
お可奈が嬉しそうに、しかも輝くような笑顔で言ったので何も言う事ができない為松だ。
為松はお可奈の言うがままにお供をする事となった。
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