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其の一の四
③
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「我こそが一虎だ」
その不気味なしゃがれた声の後、辺りは静かになった。
やっと闇に慣れ、お可奈と為松の二人がまともに周りが見えるようになったその目に飛び込んできたのは、馬場先濠の河童と弁慶濠の河童、ナナ太郎ともう一匹の妖気漂うしゃがれた声の主とが、お互いに睨み合っている姿だった。
お可奈と為松は思わず身を寄せ合った。
「為松ちゃん、ナナ太郎さんと睨み合ってるあれって何者かしら」
「わかんないよ、お可奈ちゃん。だけど、悪さをするやつらなんじゃないかな」
「悪さって……さっきから話に出てる水虎?」
「一虎……って言ったっけ」
しばらくは誰一人動く事もなく、異様な空気の中まんじりともせずにいた。
見ているお可奈と為松にはまるで時が止まっているかのようにも思える時間だった。
睨み合っているその静寂を破ったのは弁慶濠の河太郎。
脱兎のごとくナナ太郎に近づこうとするや、ナナ太郎は弁慶濠をひらりとかわした。
「ナナ太郎さん、河太郎はあっしにまかせてください」
そう叫ぶと馬場先濠の平次郎は弁慶濠に掴みかかり、河太郎と平次郎はくんずほぐれつの接近戦となった。
そして……
ナナ太郎と一虎である。
水虎の殿様と名乗る一虎が、ナナ太郎の肝にある珠を感じ取っていた。
「おまえ、何やら懐辺りに何かいいものを持っているようだが」
その一虎の目がナナ太郎の肝の辺りを見たすきを逃さず、ナナ太郎は腰の脇差しをすばやく抜き、一虎の肩の辺りに一太刀浴びせた。
「うっ」
小さく呻いた一虎だが、その目はナナ太郎からそらさなかった。
「結構やるな。我らに手負いを負わせる事ができるとは、おまえは何者なんだ」
一虎は、あえぎながらもナナ太郎の隙を突こうと探るように睨む。
「人か!物の怪か!」
一虎が叫んだその声を弁慶濠ともみ合っている平次郎が聞きつけ大声で言った。
「ナナ太郎さん! 注意してください! 水虎は人間の水分を抜き取るってぇ技を持ってますよ! 接近戦はいけねぇや」
「水虎の殿様の余計な事は言わんでいい!」
河太郎が平次郎の口をふさごうとばかりに掴みかかる。
そんなナナ太郎と平次郎の戦いを見て、居てもたってもいられないお可奈である。
お嬢様育ちで、何もかもがいずれは何とかなってしまうと言う後先を考えない性格のお可奈。
頭が悪いわけではない。だが、お嬢様ゆえの性格はこのような場であっても出てしまう。
我慢しきれず木刀を握り締めて飛び出した。
飛び出したお可奈を見て慌てたのは為松だ。
「お可奈ちゃん!」
為松の呼ぶ声を尻目にして振り切るように走り出した。
突如飛び出してきたお可奈に気を取られたナナ太郎は一虎から目を離し、一瞬の隙ができてしまった。
「手に取ったり!」
一虎がすばやくナナ太郎の懐に手を差し込む。
そして、肝の辺りまでズブズブと手を突き刺し、肝にしまい込んである珠をギュッと握り締めた。
ナナ太郎はそうはされてはいても平然とした面持ちで立っていた。
その瞬間だった。
「うわぁあぁああぁあぁあぁぁぁぁぁ! 」
一虎のその叫びは天にも轟くような猛声で、お可奈と為松の耳を劈いた。
一虎の手は火傷にも似た強い痛みを感じ、慌てて肝より引き抜いたものの、火の中に手を入れたような感覚は取れる事無く、いつまでもじりじりと焼け焦がしていた。
水虎の殿様と呼ばれ、弁慶濠一派の河童達に一目置かれていた筈の一虎は、燃えるような手を地面にこすり付けながら辺りを転がりまわり、弁慶濠に飛び込んで沈んでいった。
「水虎の殿様!」
平次郎ともみ合っていた河太郎は、平次郎を懇親の力で押し離し、弁慶濠に駆け寄るとその姿を探すように濠を覗き込んだ。
「へっ、ざまあないな」
その様子を見た平次郎が勝ち誇ったように言った。
「ちッ、覚えてやがれ」
弁慶濠の河太郎は一瞬平次郎を睨んだが、濠の中を心配そうに見回すと一虎の後を追うように弁慶濠に飛び込み濠の中に消えた。
そして辺りはまた夜の静寂を取り戻す。
「馬場先の……大丈夫ですか?」
ナナ太郎のその顔は何事もなかったかのように表情がない。
「平次郎でさぁ、ナナ太郎さん。大丈夫ですよ。それより」
馬場先濠の河童の目の先には仁王立ちに立つお可奈とその後ろで震えている為松がいた。
「勇ましいお嬢さんはいいが、こんな夜更けにたった二人で妖怪退治するたあ、ちと無謀じゃないかい?」
先ほど河太郎と戦っていた険しい顔とは打って変わって、平次郎は妖怪とは思えない優しい顔をしていた。
「あなたは、いい河童なのね。ナナ太郎さんのお知り合い?」
「お、お可奈ちゃん、河童としゃべってる」
優しい顔とは言え、初めて見たはずの河童の姿に怖がることなく話すお可奈とは対照的な為松である。
「大丈夫よ、為松ちゃん!」
お可奈の言葉には頼もしさがあった。
為松の方は、この強くて優しいお可奈にますます惹かれていた。しかし、自分がお可奈とは対照的で弱気で情けない奴なんだと、この場にいることが少しばかり苦しく感じていた。
「ナナ太郎さん、この二人どうしやす? もう、木戸は閉まってるんじゃないですか?」
「そうですね。私が送っていく事にします」
「じゃあ、今日の辻占は終いですかい? 残念だな、お客が待ってるって言うのに」
そんなナナ太郎と平次郎の話を、聞きすかさずお可奈は聞き返した。
「辻占って、ナナ太郎さんはどこで占いを?」
お加奈の言葉を聞こえてないかのようにナナ太郎は続けた。
「付いて来てください、さあ、そっちの若旦那さんも」
「私は、若旦那じゃあありません。お可奈様のところの小僧で…」
「そんな事どうでもいいですから、さあ」
「ナナ太郎さん、あっしも付いていってよござんすか」
「水が無くても平気なのですか」
「日が照っている訳でもなし、大丈夫ですよ」
「じゃあ、みんなこっちへ」
ナナ太郎が歩き出したその後を、お可奈と為松、そして平次郎がついていった。
しばらく歩くと、辺りは霧に包まれナナ太郎の姿もおぼろげになる。
「ナナ太郎さん、周りがよく見えないわ」
「お可奈さんは為松さんと離れないように手を繋いで歩いてくださいな」
言われるがまま手を繋ぎ歩く二人だったが、ますますあたりは霞がかかっていく。
「為松ちゃん、提灯をもっとナナ太郎さんのほうに向けて」
「はい」
為松は懸命に提灯を前に差し出した。
しかし霧はどんどん深くなるばかりだ。
殆どナナ太郎が見えなくなったところで、差し出した提灯に何かがぶつかった。
「お可奈ちゃん、何かある。何かあるよ」
「何言ってんの。何かって、ナナ太郎さんじゃないの?」
お可奈は、濃い霧の中に手をやると人ではない無機質な何かに触れたので、ぐいとそれを押しやった。
すると何か扉のようなものが開かれたかと思うと、そこにお可奈の部屋が見えたのである。
お可奈がその部屋に一歩足を踏み入れると、今歩いていた筈の道は消えていた。
お可奈は自分の部屋に戻っていた。
一緒にいた筈の為松もいず、お可奈ただ一人で自分の部屋に帰っていたのだった。
「どうやって帰って来たのかしら」
しばらく呆然としていたお可奈だったが、ハッと我に変えり必死になって今晩あった事を一つ一つ思い出していた。
「ナナ太郎さん、こんな道を知っておいでとは、これなら木戸の閉まる時間なんざぁ関係ねぇや」
平次郎はナナ太郎の暗闇の道に感心しきりだった。
「すべてはこの珠が導いてくれるんです」
ナナ太郎は何やら神妙な面持ちでその手にある珠を見つめていた。
「その……それはいったい。水虎の奴、そいつを見たら目の色が変わったが」
「これは、父上から賜ったもの。これがあれば私はここでうまくやっていけるんです」
「ふぅ~ん、占いの道具だと思ったが」
「いや、これは、私の一部なんです。占いをする時や何かあった時は私の肝の中から取り出すんですが、普段は肝の中にあってこう手を腹に充てると取り出せる」
「あっしも妖怪と言われるものの端くれだ。それがたいそうな物だと言う事は分かるが、やたらな奴が使えるもんじゃねえって事も分かるさ。だからこそ、ナナ太郎さんは一級の占い師なんだと思っていたんだが。並な者がそれを持ったとしたって宝の持ち腐れのような気がするがね。何でそれを水虎は……」
「さあ」
少し間をおきナナ太郎は「それにしても、水虎の登場の仕方は派手でしたね。いかずちと共に現れるなんて驚きました」
これ以上、平次郎に何か聞かれても答える事ができないのでナナ太郎は先ほどの水虎との出来事に話を変えた。
すると、平次郎からは意外な返事が返ってきた。
「いや、さっきのいかずちは水虎のせいじゃないと思いますよ。何か別の……なんだかいやな予感がするが」
その不気味なしゃがれた声の後、辺りは静かになった。
やっと闇に慣れ、お可奈と為松の二人がまともに周りが見えるようになったその目に飛び込んできたのは、馬場先濠の河童と弁慶濠の河童、ナナ太郎ともう一匹の妖気漂うしゃがれた声の主とが、お互いに睨み合っている姿だった。
お可奈と為松は思わず身を寄せ合った。
「為松ちゃん、ナナ太郎さんと睨み合ってるあれって何者かしら」
「わかんないよ、お可奈ちゃん。だけど、悪さをするやつらなんじゃないかな」
「悪さって……さっきから話に出てる水虎?」
「一虎……って言ったっけ」
しばらくは誰一人動く事もなく、異様な空気の中まんじりともせずにいた。
見ているお可奈と為松にはまるで時が止まっているかのようにも思える時間だった。
睨み合っているその静寂を破ったのは弁慶濠の河太郎。
脱兎のごとくナナ太郎に近づこうとするや、ナナ太郎は弁慶濠をひらりとかわした。
「ナナ太郎さん、河太郎はあっしにまかせてください」
そう叫ぶと馬場先濠の平次郎は弁慶濠に掴みかかり、河太郎と平次郎はくんずほぐれつの接近戦となった。
そして……
ナナ太郎と一虎である。
水虎の殿様と名乗る一虎が、ナナ太郎の肝にある珠を感じ取っていた。
「おまえ、何やら懐辺りに何かいいものを持っているようだが」
その一虎の目がナナ太郎の肝の辺りを見たすきを逃さず、ナナ太郎は腰の脇差しをすばやく抜き、一虎の肩の辺りに一太刀浴びせた。
「うっ」
小さく呻いた一虎だが、その目はナナ太郎からそらさなかった。
「結構やるな。我らに手負いを負わせる事ができるとは、おまえは何者なんだ」
一虎は、あえぎながらもナナ太郎の隙を突こうと探るように睨む。
「人か!物の怪か!」
一虎が叫んだその声を弁慶濠ともみ合っている平次郎が聞きつけ大声で言った。
「ナナ太郎さん! 注意してください! 水虎は人間の水分を抜き取るってぇ技を持ってますよ! 接近戦はいけねぇや」
「水虎の殿様の余計な事は言わんでいい!」
河太郎が平次郎の口をふさごうとばかりに掴みかかる。
そんなナナ太郎と平次郎の戦いを見て、居てもたってもいられないお可奈である。
お嬢様育ちで、何もかもがいずれは何とかなってしまうと言う後先を考えない性格のお可奈。
頭が悪いわけではない。だが、お嬢様ゆえの性格はこのような場であっても出てしまう。
我慢しきれず木刀を握り締めて飛び出した。
飛び出したお可奈を見て慌てたのは為松だ。
「お可奈ちゃん!」
為松の呼ぶ声を尻目にして振り切るように走り出した。
突如飛び出してきたお可奈に気を取られたナナ太郎は一虎から目を離し、一瞬の隙ができてしまった。
「手に取ったり!」
一虎がすばやくナナ太郎の懐に手を差し込む。
そして、肝の辺りまでズブズブと手を突き刺し、肝にしまい込んである珠をギュッと握り締めた。
ナナ太郎はそうはされてはいても平然とした面持ちで立っていた。
その瞬間だった。
「うわぁあぁああぁあぁあぁぁぁぁぁ! 」
一虎のその叫びは天にも轟くような猛声で、お可奈と為松の耳を劈いた。
一虎の手は火傷にも似た強い痛みを感じ、慌てて肝より引き抜いたものの、火の中に手を入れたような感覚は取れる事無く、いつまでもじりじりと焼け焦がしていた。
水虎の殿様と呼ばれ、弁慶濠一派の河童達に一目置かれていた筈の一虎は、燃えるような手を地面にこすり付けながら辺りを転がりまわり、弁慶濠に飛び込んで沈んでいった。
「水虎の殿様!」
平次郎ともみ合っていた河太郎は、平次郎を懇親の力で押し離し、弁慶濠に駆け寄るとその姿を探すように濠を覗き込んだ。
「へっ、ざまあないな」
その様子を見た平次郎が勝ち誇ったように言った。
「ちッ、覚えてやがれ」
弁慶濠の河太郎は一瞬平次郎を睨んだが、濠の中を心配そうに見回すと一虎の後を追うように弁慶濠に飛び込み濠の中に消えた。
そして辺りはまた夜の静寂を取り戻す。
「馬場先の……大丈夫ですか?」
ナナ太郎のその顔は何事もなかったかのように表情がない。
「平次郎でさぁ、ナナ太郎さん。大丈夫ですよ。それより」
馬場先濠の河童の目の先には仁王立ちに立つお可奈とその後ろで震えている為松がいた。
「勇ましいお嬢さんはいいが、こんな夜更けにたった二人で妖怪退治するたあ、ちと無謀じゃないかい?」
先ほど河太郎と戦っていた険しい顔とは打って変わって、平次郎は妖怪とは思えない優しい顔をしていた。
「あなたは、いい河童なのね。ナナ太郎さんのお知り合い?」
「お、お可奈ちゃん、河童としゃべってる」
優しい顔とは言え、初めて見たはずの河童の姿に怖がることなく話すお可奈とは対照的な為松である。
「大丈夫よ、為松ちゃん!」
お可奈の言葉には頼もしさがあった。
為松の方は、この強くて優しいお可奈にますます惹かれていた。しかし、自分がお可奈とは対照的で弱気で情けない奴なんだと、この場にいることが少しばかり苦しく感じていた。
「ナナ太郎さん、この二人どうしやす? もう、木戸は閉まってるんじゃないですか?」
「そうですね。私が送っていく事にします」
「じゃあ、今日の辻占は終いですかい? 残念だな、お客が待ってるって言うのに」
そんなナナ太郎と平次郎の話を、聞きすかさずお可奈は聞き返した。
「辻占って、ナナ太郎さんはどこで占いを?」
お加奈の言葉を聞こえてないかのようにナナ太郎は続けた。
「付いて来てください、さあ、そっちの若旦那さんも」
「私は、若旦那じゃあありません。お可奈様のところの小僧で…」
「そんな事どうでもいいですから、さあ」
「ナナ太郎さん、あっしも付いていってよござんすか」
「水が無くても平気なのですか」
「日が照っている訳でもなし、大丈夫ですよ」
「じゃあ、みんなこっちへ」
ナナ太郎が歩き出したその後を、お可奈と為松、そして平次郎がついていった。
しばらく歩くと、辺りは霧に包まれナナ太郎の姿もおぼろげになる。
「ナナ太郎さん、周りがよく見えないわ」
「お可奈さんは為松さんと離れないように手を繋いで歩いてくださいな」
言われるがまま手を繋ぎ歩く二人だったが、ますますあたりは霞がかかっていく。
「為松ちゃん、提灯をもっとナナ太郎さんのほうに向けて」
「はい」
為松は懸命に提灯を前に差し出した。
しかし霧はどんどん深くなるばかりだ。
殆どナナ太郎が見えなくなったところで、差し出した提灯に何かがぶつかった。
「お可奈ちゃん、何かある。何かあるよ」
「何言ってんの。何かって、ナナ太郎さんじゃないの?」
お可奈は、濃い霧の中に手をやると人ではない無機質な何かに触れたので、ぐいとそれを押しやった。
すると何か扉のようなものが開かれたかと思うと、そこにお可奈の部屋が見えたのである。
お可奈がその部屋に一歩足を踏み入れると、今歩いていた筈の道は消えていた。
お可奈は自分の部屋に戻っていた。
一緒にいた筈の為松もいず、お可奈ただ一人で自分の部屋に帰っていたのだった。
「どうやって帰って来たのかしら」
しばらく呆然としていたお可奈だったが、ハッと我に変えり必死になって今晩あった事を一つ一つ思い出していた。
「ナナ太郎さん、こんな道を知っておいでとは、これなら木戸の閉まる時間なんざぁ関係ねぇや」
平次郎はナナ太郎の暗闇の道に感心しきりだった。
「すべてはこの珠が導いてくれるんです」
ナナ太郎は何やら神妙な面持ちでその手にある珠を見つめていた。
「その……それはいったい。水虎の奴、そいつを見たら目の色が変わったが」
「これは、父上から賜ったもの。これがあれば私はここでうまくやっていけるんです」
「ふぅ~ん、占いの道具だと思ったが」
「いや、これは、私の一部なんです。占いをする時や何かあった時は私の肝の中から取り出すんですが、普段は肝の中にあってこう手を腹に充てると取り出せる」
「あっしも妖怪と言われるものの端くれだ。それがたいそうな物だと言う事は分かるが、やたらな奴が使えるもんじゃねえって事も分かるさ。だからこそ、ナナ太郎さんは一級の占い師なんだと思っていたんだが。並な者がそれを持ったとしたって宝の持ち腐れのような気がするがね。何でそれを水虎は……」
「さあ」
少し間をおきナナ太郎は「それにしても、水虎の登場の仕方は派手でしたね。いかずちと共に現れるなんて驚きました」
これ以上、平次郎に何か聞かれても答える事ができないのでナナ太郎は先ほどの水虎との出来事に話を変えた。
すると、平次郎からは意外な返事が返ってきた。
「いや、さっきのいかずちは水虎のせいじゃないと思いますよ。何か別の……なんだかいやな予感がするが」
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