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ラジバンデる場所
オレの知り合いの知り合いの元人食い族のオジサンが一番好きなのはくちびる。
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オレの知り合いの知り合いに元人食い族のオジサンがいて、彼が言うには人肉で唇が一番旨いんだってさ。
まあ「オレの知り合いの話」って言うのは大概、自分の話だったり完全な作り話だったりするけど、オレの話はおそらく本当だよ。
知り合いの知り合い。ベーコン数でいうところの2ベーコンだよね。
ベーコン数って知ってる?知らない?
知らなくても大丈夫、オレは知ってる。
因みにオレのベーコン数は4。
オレの知り合いはカーペンターズの兄貴の方であるリチャードとテレビに出ていた。そしてリチャードカーペンターのベーコン数は2。
オレは知り合いの知り合いがカーペンターズの兄貴であるリチャードで、リチャードカーペンターはチャールズダーニングと「合言葉は勇気」で共演していて、チャールズはケヴィンベーコンと「スターティングオーバー」で共演している。
と言うわけでオレはケヴィンベーコンの知り合い(チャールズダーニング)の知り合い(リチャードカーペンター)の知り合い(オレの知り合い)の知り合いなわけだよ。
まあオレはテレビや映画に出たことがあるわけではないから、「共演」が条件である正しいベーコン数ではないけど「知り合い」と言う点では4ベーコンになるわけだよ。
もっと言えば、今これを読んでいる人はオレの知り合いになったと言える可能性が発生したと言えなくもないかもしれないことを必ずしも否定できないわけだから、ケヴィンベーコンの知り合いの(チャールズ)知り合い(リチャード)の知り合い(オレの知り合い)の知り合い(オレ)の知り合いになれたわけだよ。つまりベーコン数は少なくとも5になるわけだよ。
そして元人食い族の知り合いの知り合いの知り合いになれたわけだよ、やったね!
話は戻るけど、オレの知り合いは一時期、冒険家をやっていてパプアニューギニアに行ったらしいんだよね。
そこで元人食い族のオジサンと話をすることになって、つい聞いたらしいんだ。
「人肉で一番おいしかったところはどこですか?」って。
文明人としてそれを聞くか?って思ったけど、まあ気になるところではあるよね、人肉って旨いのかなって。
まあ昔の昔の昔のパプアニューギニアでは人肉食が一般的だったらしいんだよね。一般的と言っても食料としてではなく儀式的な意味合いだったんだろうけどね。クールー病とか有名だよね。
クールー病って知ってる?知らなくても大丈夫だよ、オレは知っているからね。
クールー病って言うのは人間版の狂牛病だね。
パプアニューギニアのある部族は死んだ仲間の死体を食べる風習があったらしいんだよね。
仲間が死んだら死体をバラして食うらしいんだけど、食う部位に決まりがあって男は筋肉、女は脳や内臓を食べたらしいんだよね。
結果、人食い部族の女の多くがクールー病に罹患したらしいんだ。
これは今でいう狂牛病と同じで脳や脊髄を食べることでそこにあった異常なプリオンを体内に取り込み、それで自身の脳が破壊される病気だね。
牛や人間は先天的に異常プリオンを持っていて、一人くらい食べても問題ないけど同族食いを何世代も続けると生物濃縮みたいな作用が起きて狂牛病とかクールー病を引き起こすのかもしれないね。
まあオレの知り合いの知り合いの元人食い族のオジサンは、部族間の抗争とかで捕まえた捕虜を殺して食ってたみたいだけどね。
で、唇が一番旨いらしい。
日本で人肉食いで有名な話は秀吉の鳥取城攻めかな。
秀吉は信長の命令で鳥取城を攻めることになって兵糧攻めにしたらしいんだよね。
秀吉はまず近隣の米を高値で買いあさるんだよね。こりゃあ儲かるぜってんで鳥取城の人も籠城用の米を売っちゃったらしいんだよね。アホだね。
で、秀吉は次に城の近辺を攻めたててパンピーを鳥取城に追い込んだんだ。備蓄用の米を売っぱらって大量のパンピーが逃げ込んできた鳥取城はあっという間に食糧難に陥るわけだね。
食い物がなくなって牛馬や草木も食いつくした人々が次に目を付けたのが人肉らしいんだよね。
なかでも人気だったのが脳と肝臓らしいよ。
じゃあ、人肉で一番旨いのは脳と肝臓なんじゃないのって思うかもしれないけど、おそらくそれは違うよね。
兵糧攻めにあった彼らは極限状態にあったわけで、旨いとかマズいとか言えるレベルではなかっただろうからね。
人肉を食うと言っても餓鬼のように瘦せ衰えた骨と皮の身体では筋肉はないし、胃や腸も衰えて脂肪もないだろうけど、脳と肝臓だけは瘦せることが無いからね。
鳥取城の人に肝臓と脳が人気だったのは美味しかったからではなくて、痩せ衰えた人の肉ではまともに食えるようなところがそこしかなかったからだろうね。
じゃあパプアの人が言う「人肉で一番旨いのは唇」って言うのが本当かって言うとそれもちょっと胡散臭いよね。彼らは別に食い物に困っていないだろうからね。彼らは食料として人肉を食べていたわけではなくて、儀式的な意味合いの方が強かっただろうからね。
でも言われてみると唇って旨そうだよね、クニュクニュした脂肪とも筋肉とも違う食感で旨そうな気もするよね。
もっと言うと人の顔の肉って他の動物にはないからね。犬や牛には顔に筋肉はほとんどないけど、人間には表情筋って言う独特の「肉」があるからね、ほっぺの肉とか旨そうだし、こめかみとか額の薄い肉なんて珍味として人気が出そうだよね。
まあそういうわけでね、食に困っていないであろうパプアの人がいう「一番旨い人肉」って言うのは「勝利の味」なんじゃないかと思うんだ。
飢えるほど食料に困っているというわけでない人達が敵対部族との抗争に勝って捕虜の顔の肉を削いで食うということは、殺した相手をはっきりと認識できるという意味、勝利の象徴があったんじゃないかと思うんだ。
まあ「オレの知り合いの話」って言うのは大概、自分の話だったり完全な作り話だったりするけど、オレの話はおそらく本当だよ。
知り合いの知り合い。ベーコン数でいうところの2ベーコンだよね。
ベーコン数って知ってる?知らない?
知らなくても大丈夫、オレは知ってる。
因みにオレのベーコン数は4。
オレの知り合いはカーペンターズの兄貴の方であるリチャードとテレビに出ていた。そしてリチャードカーペンターのベーコン数は2。
オレは知り合いの知り合いがカーペンターズの兄貴であるリチャードで、リチャードカーペンターはチャールズダーニングと「合言葉は勇気」で共演していて、チャールズはケヴィンベーコンと「スターティングオーバー」で共演している。
と言うわけでオレはケヴィンベーコンの知り合い(チャールズダーニング)の知り合い(リチャードカーペンター)の知り合い(オレの知り合い)の知り合いなわけだよ。
まあオレはテレビや映画に出たことがあるわけではないから、「共演」が条件である正しいベーコン数ではないけど「知り合い」と言う点では4ベーコンになるわけだよ。
もっと言えば、今これを読んでいる人はオレの知り合いになったと言える可能性が発生したと言えなくもないかもしれないことを必ずしも否定できないわけだから、ケヴィンベーコンの知り合いの(チャールズ)知り合い(リチャード)の知り合い(オレの知り合い)の知り合い(オレ)の知り合いになれたわけだよ。つまりベーコン数は少なくとも5になるわけだよ。
そして元人食い族の知り合いの知り合いの知り合いになれたわけだよ、やったね!
話は戻るけど、オレの知り合いは一時期、冒険家をやっていてパプアニューギニアに行ったらしいんだよね。
そこで元人食い族のオジサンと話をすることになって、つい聞いたらしいんだ。
「人肉で一番おいしかったところはどこですか?」って。
文明人としてそれを聞くか?って思ったけど、まあ気になるところではあるよね、人肉って旨いのかなって。
まあ昔の昔の昔のパプアニューギニアでは人肉食が一般的だったらしいんだよね。一般的と言っても食料としてではなく儀式的な意味合いだったんだろうけどね。クールー病とか有名だよね。
クールー病って知ってる?知らなくても大丈夫だよ、オレは知っているからね。
クールー病って言うのは人間版の狂牛病だね。
パプアニューギニアのある部族は死んだ仲間の死体を食べる風習があったらしいんだよね。
仲間が死んだら死体をバラして食うらしいんだけど、食う部位に決まりがあって男は筋肉、女は脳や内臓を食べたらしいんだよね。
結果、人食い部族の女の多くがクールー病に罹患したらしいんだ。
これは今でいう狂牛病と同じで脳や脊髄を食べることでそこにあった異常なプリオンを体内に取り込み、それで自身の脳が破壊される病気だね。
牛や人間は先天的に異常プリオンを持っていて、一人くらい食べても問題ないけど同族食いを何世代も続けると生物濃縮みたいな作用が起きて狂牛病とかクールー病を引き起こすのかもしれないね。
まあオレの知り合いの知り合いの元人食い族のオジサンは、部族間の抗争とかで捕まえた捕虜を殺して食ってたみたいだけどね。
で、唇が一番旨いらしい。
日本で人肉食いで有名な話は秀吉の鳥取城攻めかな。
秀吉は信長の命令で鳥取城を攻めることになって兵糧攻めにしたらしいんだよね。
秀吉はまず近隣の米を高値で買いあさるんだよね。こりゃあ儲かるぜってんで鳥取城の人も籠城用の米を売っちゃったらしいんだよね。アホだね。
で、秀吉は次に城の近辺を攻めたててパンピーを鳥取城に追い込んだんだ。備蓄用の米を売っぱらって大量のパンピーが逃げ込んできた鳥取城はあっという間に食糧難に陥るわけだね。
食い物がなくなって牛馬や草木も食いつくした人々が次に目を付けたのが人肉らしいんだよね。
なかでも人気だったのが脳と肝臓らしいよ。
じゃあ、人肉で一番旨いのは脳と肝臓なんじゃないのって思うかもしれないけど、おそらくそれは違うよね。
兵糧攻めにあった彼らは極限状態にあったわけで、旨いとかマズいとか言えるレベルではなかっただろうからね。
人肉を食うと言っても餓鬼のように瘦せ衰えた骨と皮の身体では筋肉はないし、胃や腸も衰えて脂肪もないだろうけど、脳と肝臓だけは瘦せることが無いからね。
鳥取城の人に肝臓と脳が人気だったのは美味しかったからではなくて、痩せ衰えた人の肉ではまともに食えるようなところがそこしかなかったからだろうね。
じゃあパプアの人が言う「人肉で一番旨いのは唇」って言うのが本当かって言うとそれもちょっと胡散臭いよね。彼らは別に食い物に困っていないだろうからね。彼らは食料として人肉を食べていたわけではなくて、儀式的な意味合いの方が強かっただろうからね。
でも言われてみると唇って旨そうだよね、クニュクニュした脂肪とも筋肉とも違う食感で旨そうな気もするよね。
もっと言うと人の顔の肉って他の動物にはないからね。犬や牛には顔に筋肉はほとんどないけど、人間には表情筋って言う独特の「肉」があるからね、ほっぺの肉とか旨そうだし、こめかみとか額の薄い肉なんて珍味として人気が出そうだよね。
まあそういうわけでね、食に困っていないであろうパプアの人がいう「一番旨い人肉」って言うのは「勝利の味」なんじゃないかと思うんだ。
飢えるほど食料に困っているというわけでない人達が敵対部族との抗争に勝って捕虜の顔の肉を削いで食うということは、殺した相手をはっきりと認識できるという意味、勝利の象徴があったんじゃないかと思うんだ。
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