中二病でも世界征服したい〜世界征服したりタイムマシン作ったりラジバンダり〜

111&4

文字の大きさ
150 / 177
ラジバンデる場所

アマゾンフレックスが日本を腐らせる。

しおりを挟む
アマゾンフレックス。

アマゾンフレックスって言うのは最近アマゾンが始めた仕組みで、アマゾンの荷物の配達を個人にやらせはじめたんだ。
そんなことできるのって思うかもしれないけど出来るんだよね。
軽自動車ならナンバーを黒に塗るだけで個人でも運送業を始めることが出来るんだ。

アマゾンは今までその膨大な量の荷物の配達をS社やK社に依頼していたんだけど、インターネットやスマホの普及でその配達を個人事業者に任せるということが出来るようになったわけだね。

これはピンハネなんだ。そしてこのピンハネは世界を急速に腐らせるよ。


詳しくは知らないんだけど、アマゾンはたぶんピンハネしているよ、メイビーね。

例えばアマゾンからの依頼で流通倉庫からダクトテープを一個運ぶことになったとするよ。
アマゾンは今までKRNKYMT社に頼んでいたわけだけど、アマゾンフレックスという仕組みを始めて個人事業者というアマゾンライダーにダクトテープの配送を頼むようになってきたわけだよ。
なぜかと言ったらKRNKYMT社に頼むよりアマゾンライダーに運ばせた方が安いからだろうね。メイビーね。

でね、ダクトテープを運んだKRNKYMT社のクロネコちゃんはKRNKYMT社から100円もらっていたとするね。で、アマゾンライダーはダクトテープを運んだ時に100円より多い150円もらっていたとしようね。
おそらくメイビーだけどクロネコちゃんよりアマゾンライダーの方が多くのお金を貰えていると思う。

でも、アマゾンは今までダクトテープの配達をKRNKYMT社に頼んでいた時は200円くらい払っていたと思うんだよね。
アマゾンはKRNKYMT社に頼むよりアマゾンライダーを使ったほうが安くなるからアマゾンフレックスという仕組みを始めたんだろうね。メイビーね。


ダクトテープを一個運んでクロネコちゃんは100円もらう。アマゾンライダーは150円もらう。
アマゾンライダーの方がお得かな?そんなことはないよ。アマゾンはピンハネしているんだからね。

クロネコちゃんは100円しか貰えないけど、配達に使うトラックはKRNKYMT社の物だよね。
アマゾンライダーは軽自動車を自分で用意しなくちゃダメだよね。

それにアマゾンライダーは自動車保険に入る必要があるよね。
クロネコちゃんは、というかKRNKYMT社は自動車保険に・・・・入っていないんだ。
タダ?ではないよ。

自動車保険会社は保険料をかき集めていざ事故が起きた時には賠償金を肩代わりしてあげる。
当然、保険会社は多くの契約者から集めた保険料より、たまに支払う賠償金の方が少ないよね。
そうじゃないと儲からないからね。儲からなきゃ誰も保険会社なんてやらないだろうからね。

でも、KRNKYMT社くらい大きな配送業者は保険料を払うより、いざという時は自分で賠償金を払ったほうが安いんだね。
だから自動車保険には加入していない。

でもアマゾンライダーはそうはいかないよね。個人事業者だからね。いざという時に個人で賠償金を払うなんて無理だからね、保険には入らざるを得ないよ。
でも今時は安いネット保険もあるし・・って思うかもしれないけど、そんなものはないよ。ない。
ナンバーを黒く塗った軽自動車の保険は死ぬほど高いよ。年間15万くらいはかかるよ。もちろん円だよ。
なんで?って思うかもしれないけど世の中がそうなっているんだ。
モチロン黄色ナンバーの軽自動車なら安いネット保険が使えるけど、黄色ナンバーじゃ個人配送業者にはなれないからね。

そしてアマゾンライダーになろうと思った人はほとんどの場合、自分で持ってた軽自動車のナンバーを黒くしてアマゾンライダーにジョブチェンジするよね。
すると今までネット損保で年間二万円程度で済んでいた保険料が一気に10万オーバーになるわけだね。
ダクトテープを一個運んでも100円しか貰っていないクロネコちゃんに比べてアマゾンライダーは150円もらっているけど、アマゾンライダーはこの差額50円で保険料を賄う必要があるね。
こうなったらスキマ時間とか、出かけるついでにちょっと配達なんて言ってられなくなるよね。
15万の経費をかけていたらそれはもう本業にせざるを得ないんだ。
アマゾンライダーは必死にダクトテープを運ぶよ、アマゾンの為にね。

でも、アマゾンライダーが50円で賄う必要があるのはそれだけじゃないんだ。
もしトラックが壊れたりしたらクロネコちゃんは別のトラックを使えるけど、アマゾンライダーは軽トラが壊れたら終わりだからね。
黒塗り軽トラがなければ配達ができないし、収入がゼロになるよね。

さらにKRNKYMT社は様々な福利厚生をクロネコちゃん達に与えているからね。様々な手当て金や見舞金、大企業ならではの財形や保険制度なんかがあるみたいだね。
アマゾンライダーは50円でこれらを賄う必要があるんだ。

50円で自動車損保の中で最も高いんじゃないかと思われる保険料と、日本有数の大企業が与える福利厚生に匹敵する利益を得るのはちょっと難しい気がするよね。
でも大丈夫、まだアマゾンはピンハネしていないからね。本気のピンハネはここからだよ。

KRNKYMT社はクロネコちゃんのために健康、介護、年金、労災、失業といった様々な社会保険料を払っているんだよ。
アマゾンライダーはこれら全てを50円で賄う必要があるんだよ。無理だよ。つーかそんなの無理じゃなくてもダメだよ。

そう、アマゾンは社会保険料をピンハネしているんだ。
アマゾンはアマゾンライダー一人一人からちまちまピンハネしているわけでなく、日本の労働社会全体からドカンとピンハネすることにしたんだ。これはウーバーイーツも同じだよ。

資本主義社会においてお金はまず利益として企業に落ちる。企業はその一部を労働者に落とすね。
資本主義社会の企業は利益をめっちゃ増やそうとするよね。それこそが資本主義社会における企業の第一の存在理由だからね。
すると企業は利益を増やすと同時に経費を削ろうともするね。
手っ取り早いのは人件費の削減だね。これは単純に労働者の給料を減らすって意味ではなくなってきているよ。加速度的に技術が発展する現代社会ではもっとひどいからね。

例えば100人の労働者が働いている工場があったとするね。
企業がその100人分の労働者の給料を減らす最も効果的な方法は労働者の給料を下げることではなく、工場を無人で動かせるまで進化させることだよね。
今まではちょっとした効率化で人件費の削減量はわずかなものだったけど、加速度的な技術の発展に押されるように進歩している現代社会では100人が働く工場を無人にする技術はもう目の前にあるんだ。

企業の工場無人化を止めることはできないよね。
でもそれは労働者全体に落ちてくる金が激減するということだよね。

ウーバーイーツやアマゾンフレックスを革新的と言って礼賛する政治家はうんこくってしねというのはこういう事からなんだ。
資本主義社会の企業は工場を無人化させることを目指すべきだけど、政治家は労働者に落ちる金を増やすことを目指すべきなんだ。

日本の政治家がウーバーイーツを革新的と言ったのはおそらく、メイビーおそらく「シェアリングエコノミー」という言葉に反応しただけだよ。
(なんかシェアリングエコノミーってのが流行ってるみたいじゃん)ってだけだよ。

シェアリングエコノミー自体は素晴らしいとは思うよ。オレが欲しいくらいスゴいと思う。
メルカリなんかもそうだよねメイビーね。
石ころを売ったり、マスクを転売したりね。
御影石がコ回ナに効くと言って石ころを売る人、御影石はコ回ナに効くんだと思って石ころを買う人……メルカリは現代に登場した知の魔界だね。
シェアリングエコノミーというシステムは素晴らしいと思うけど、それを利用する人の知能や社会システムが追いついていない感があるね。
1番追いついていないのはサービスを始める人の倫理観だと思うけど。

そんなシェアリングエコノミーで【労働力】を仲介するのは絶対にダメだよ。
【物】を仲介して手数料を取るのは百歩譲っていいとしても【労働力】の場合のそれは手数料じゃなくてピンハネになるからね。
ピンハネ、ダメ、ゼッタイ!
ピンハネというのは企業から労働者に落ちる金をチョロまかすことだからね。

企業が儲けた金は企業を強くする。
労働者に落ちてきた金は労働者を豊かにする。
ピンハネされた金はそのどちらでもないからね、ピンハネされた分だけ日本は腐っていくんだ。

企業は利益を増やそうとする。それは経費の削減でもあるね。
経費の削減には人件費の削減も含まれるね。
技術の発展は労働者に落ちてくる金を減らしていくよ。でもそれは仕方がないんだ。
企業は利益を追求する。それが資本主義だからね。

でも労働者に落ちる金が減ると労働者が弱くなるね。
労働者は消費者でもあるから、消費者が弱っちくなると国も弱っちくになっちゃうよね。

だから政治家はあの手この手で労働者に落ちる金を増やす努力をしなくちゃいけないよ。


ウーバーイーツやアマゾンフレックスは色んな権利をむしり取った労働者を企業サイドに放り込んでるだけだよ。
それは労働者でなければ企業とも呼べない瀕死のクリーチャーなんだ。
KRNKYMT社はクロネコちゃんに敬語や人を轢かないコツなんかも教えているだろうね。
でもアマゾンライダーはそういった物も自力で学習する必要があるよね。
そんな瀕死のクリーチャーは労働力としては品質も体力も最低で資本主義というお金儲けレースでダントツのビリに位置する存在だよ。

そんなクリーチャーを産み出すだけのシステムを褒め称える政治家はうんこくってしねばいいおもう。
よくかんで、しね。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...