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第23話 イグルドの森④ ドゥルグと例の物
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「おいっわかっているのかぁっこのままだと貴様ら全員打ち首になるんだぞ!」
何も答えずに、自分の視界から去り行くルミナたちを見て、ドゥルグはだんだんと弱腰になっていった。
「おいっ貴様らっこれが最後通告だからなっわかっているのかっこのままだと本当に父上に上申して……」
「あ~も~うっさいっもう好きにすればいいでしょ!」
ドゥルグがあまりにしつこいので、ルミナが思わず後ろを振り返り怒鳴り声を上げる。
「なんだとっ!?」
「どのみちこのままあんたがそれに食われちゃったらど~せ父上だかなんだかしんないけど、そんなもんに私たちのこと上申なんて出来ないだろうし」
「ふっふっふっ君はわかっていないな。僕は不死身だ」
ルミナの指摘にドゥルグが余裕の態度で応じる。
「だから?」
ルミナはまったく意に介した風もなく答える。
「だから、仮に今ここで僕がこの食人植物に食べられたとしてもだ。僕は生き残る。生き残った後どうなるかわかっているのか? 真っ先に父上に上申しに行くぞ」
「勝手にすれば」
「……嘘じゃないぞ?」
「誰も嘘なんていってないじゃない」
「なら首を洗って待っていたまえっ」
ドゥルグが後で見ていろとばかりの視線を向けて、吐き捨てるように言う。
「そうね。けど……」
「けど……なんだね?」
「あんたって、消化されても不死身なの?」
「へ? 消化?」
まったく予想だにしていなかったルミナの返答に、ドゥルグが唖然とする。
「いくら不死者だからってただ死なないだけであって、消化はされるわよ?」
「そうなのかい?」
ボーゼンとした感じに答える。
「ええ、授業で習わなかったの?」
「そんなことは僕の通っている魔王科では習っていないぞ? なぁミスターカナタ?」
「ああ、まあそうだな」
「そう、ならこれは勇者科だけで教えてるんでしょうね」
まぁ勇者科は魔王科と違って、人の身で様々な魔獣や魔物の類と戦わないといけないんだから、それもさもありなんって感じよね。などとルミナが考えを巡らしていると、先ほどの言動が気になったのかドゥルグが問いただしてくる。
「で、どうなってしまうんだね?」
「なにが?」
「だから、食べられて、消化されてしまったら、だよ」
「そんなの女の子である私の口からは言えないわ」
「ああ、それわね」
「イルっ!」
「?」
静止されたイルはさも不思議そうにルミナの顔を覗き込む。
「女の子として、それ以上は口にしちゃ駄目よ。カナタ」
ルミナに促されて仕方なく答えようとしたイルのかわりにカナタが口を開く。
「ああ、つまりだなドゥルグ。基本お前はそいつの腐敗物として、食われた別の部分から吐き出される」
「……それはそのつまりその……毎朝のように僕がしている例の物として、ということかね? ミスターカナタ」
コクリと神妙な顔をして頷くカナタ。それを見てドゥルグは愕然とした顔つきになる。
「このっこの僕があんなものになるなんてっさすがに許容できないぞっ!」
まぁそりゃあねぇあんなものになるなんてね。普通は許容できないわよね。そう思いながらルミナがさらに追い討ちをかけることのようなことを言ってくる。
「ああっそれから一つ言っておくけど」
「まだ、何かあるのかね?」
ドゥルグはルミナの発言に何か嫌な予感が働いたのか、我知らず冷や汗を浮かべながら聞き返した。
カナタがルミナにわき腹をつつかれる。
また俺かよと思いながらも、カナタがルミナのかわりに説明を始める。
「今のはあくまで、動物においてだ」
「?」
「つまり動物なら、そうなる可能性が一番高いし、そのあと自由になると思うんだけどさ」
「いったいなにが言いたいのだね。君は?」
「いや、なに、これからお前の食われることになるのってさ。言いにくいんだけど。動物じゃないだろ?」
「僕だって馬鹿じゃないんだ。そんなこと君に言われずともわかっている」
お前超がつくほどの馬鹿じゃん。と、その場の誰もが思ったのだが、あえてここでそれを言って、ドゥルグにいらぬ怒りを持たせて、話をこじらせても仕方ないと思い。とりあえずそのことは言わずにおくことにして説明を続けた。
「だから、例え例の物になっても出てこれるのかな……と」
「それはどういうことだね? もう少しわかりやく言いたまえ」
「つまりね。植物から例の物はでないってこと」
「……。では僕はいったいどうなってしまうんだね?」
ドゥルグは自分が不死身であるという余裕が、徐々になくなっていくのを感じた。
「多分……なんだけどさ。植物に吸収されて、そのまま植物の一部になっちまうんじゃないかと」
「な!?」
まったく予期していなかった答えに、さすがのドゥルグも絶句する。
「しかも長い時間かけて吸収されるわけだから、その……言いにくいけどさ。時がたつに連れてそのうちお前の意識もなくなって……」
「あんたは消えないけど、あんた自身の意思というか、存在そのものが植物と一体化しちゃって、最後には自我がなくなって、ただ水を飲んだり光合成するだけの存在になっちゃうんじゃないかと、言ってるわけよ。私もカナタも」
「……なっなんなんだねっそれは――っ!」
「まぁ心配すんなって、そうなんのは多分」
「多分?」
「個体差にもよるけど、お前の意思なら数百年はかかると思うから、まぁその間動けないんだけど」
「……それって、駄目じゃないかね」
などといったやり取りをしている間にも、いつのまにかドゥルグは食人植物の蔦からギザギザした両開きの貝のような食人植物の口と思しく部分へと移動していた。
もちろん本人の意思というよりかは、食人植物の栄養吸収の意思によるものだろう。
その様子を客観的に見ていたルミナたちは気付いていたようだったが、ドゥルグは植物からにじみ出てきた液体が、自分に降りかかっていることには未だ気付いていないようだった。
「ってわけだから、まぁがんばれ」
「さっかなり時間をロスしたわ。みんな急ぎましょ」
ルミナの呼びかけに応じて、きびすを返す三人に向かってドゥルグが声を張り上げる。
「ちょっまっ待ちたまえ君たち! ここまで言っておいて僕を見捨てていくのかね!? そこまで君たちは薄情なのかね!? ルミナ女史! ミスターカナタ! ミスイル!」
これからの自分の辿るかもしれない運命を知ったドゥルグが、よほど植物になるのがいやらしかったのか、先ほどと打って変わって本気で狼狽しながら泣きついてくる。
「ちょっおいっまてっ待ってくれ! 君たち! 頼む。頼むから僕をおいていかないでくれ~~っ!」
ドゥルグはもはや体裁などどうでもいいのか、涙やその他の汁を顔中に塗りたくり周囲に撒き散らしながら、ダ――ッと滂沱してルミナたちに泣きすがってくる。
「自称試食が何か言ってるぞールミナー?」
前を行くルミナに声をかけるカナタ。
「私試食なんて知らないわよ」
「僕試食なら食べてもいいかも♪」
「子息だ子息! まさかわざとやってるんじゃないだろうね!? 君たち!?」
「ま、どっちでもいいわ。とりあえずそろそろ行きましょ。カナタ、イル」
「ああ」
「うん」
カナタとイルは、ルミナの呼びかけにあっさり答えるとその場を去り始める。
だが三人の中でカナタだけは違っていた。彼は食人植物に未だ捕らわれたドゥルグを気にかけたのか、彼のほうを振り返る。
それを目にしたドゥルグは、両目に喜びの涙をいっぱいにためて、期待のこもった眼差しを向けながら叫んだ。
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ドゥルグがあまりにしつこいので、ルミナが思わず後ろを振り返り怒鳴り声を上げる。
「なんだとっ!?」
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「ふっふっふっ君はわかっていないな。僕は不死身だ」
ルミナの指摘にドゥルグが余裕の態度で応じる。
「だから?」
ルミナはまったく意に介した風もなく答える。
「だから、仮に今ここで僕がこの食人植物に食べられたとしてもだ。僕は生き残る。生き残った後どうなるかわかっているのか? 真っ先に父上に上申しに行くぞ」
「勝手にすれば」
「……嘘じゃないぞ?」
「誰も嘘なんていってないじゃない」
「なら首を洗って待っていたまえっ」
ドゥルグが後で見ていろとばかりの視線を向けて、吐き捨てるように言う。
「そうね。けど……」
「けど……なんだね?」
「あんたって、消化されても不死身なの?」
「へ? 消化?」
まったく予想だにしていなかったルミナの返答に、ドゥルグが唖然とする。
「いくら不死者だからってただ死なないだけであって、消化はされるわよ?」
「そうなのかい?」
ボーゼンとした感じに答える。
「ええ、授業で習わなかったの?」
「そんなことは僕の通っている魔王科では習っていないぞ? なぁミスターカナタ?」
「ああ、まあそうだな」
「そう、ならこれは勇者科だけで教えてるんでしょうね」
まぁ勇者科は魔王科と違って、人の身で様々な魔獣や魔物の類と戦わないといけないんだから、それもさもありなんって感じよね。などとルミナが考えを巡らしていると、先ほどの言動が気になったのかドゥルグが問いただしてくる。
「で、どうなってしまうんだね?」
「なにが?」
「だから、食べられて、消化されてしまったら、だよ」
「そんなの女の子である私の口からは言えないわ」
「ああ、それわね」
「イルっ!」
「?」
静止されたイルはさも不思議そうにルミナの顔を覗き込む。
「女の子として、それ以上は口にしちゃ駄目よ。カナタ」
ルミナに促されて仕方なく答えようとしたイルのかわりにカナタが口を開く。
「ああ、つまりだなドゥルグ。基本お前はそいつの腐敗物として、食われた別の部分から吐き出される」
「……それはそのつまりその……毎朝のように僕がしている例の物として、ということかね? ミスターカナタ」
コクリと神妙な顔をして頷くカナタ。それを見てドゥルグは愕然とした顔つきになる。
「このっこの僕があんなものになるなんてっさすがに許容できないぞっ!」
まぁそりゃあねぇあんなものになるなんてね。普通は許容できないわよね。そう思いながらルミナがさらに追い討ちをかけることのようなことを言ってくる。
「ああっそれから一つ言っておくけど」
「まだ、何かあるのかね?」
ドゥルグはルミナの発言に何か嫌な予感が働いたのか、我知らず冷や汗を浮かべながら聞き返した。
カナタがルミナにわき腹をつつかれる。
また俺かよと思いながらも、カナタがルミナのかわりに説明を始める。
「今のはあくまで、動物においてだ」
「?」
「つまり動物なら、そうなる可能性が一番高いし、そのあと自由になると思うんだけどさ」
「いったいなにが言いたいのだね。君は?」
「いや、なに、これからお前の食われることになるのってさ。言いにくいんだけど。動物じゃないだろ?」
「僕だって馬鹿じゃないんだ。そんなこと君に言われずともわかっている」
お前超がつくほどの馬鹿じゃん。と、その場の誰もが思ったのだが、あえてここでそれを言って、ドゥルグにいらぬ怒りを持たせて、話をこじらせても仕方ないと思い。とりあえずそのことは言わずにおくことにして説明を続けた。
「だから、例え例の物になっても出てこれるのかな……と」
「それはどういうことだね? もう少しわかりやく言いたまえ」
「つまりね。植物から例の物はでないってこと」
「……。では僕はいったいどうなってしまうんだね?」
ドゥルグは自分が不死身であるという余裕が、徐々になくなっていくのを感じた。
「多分……なんだけどさ。植物に吸収されて、そのまま植物の一部になっちまうんじゃないかと」
「な!?」
まったく予期していなかった答えに、さすがのドゥルグも絶句する。
「しかも長い時間かけて吸収されるわけだから、その……言いにくいけどさ。時がたつに連れてそのうちお前の意識もなくなって……」
「あんたは消えないけど、あんた自身の意思というか、存在そのものが植物と一体化しちゃって、最後には自我がなくなって、ただ水を飲んだり光合成するだけの存在になっちゃうんじゃないかと、言ってるわけよ。私もカナタも」
「……なっなんなんだねっそれは――っ!」
「まぁ心配すんなって、そうなんのは多分」
「多分?」
「個体差にもよるけど、お前の意思なら数百年はかかると思うから、まぁその間動けないんだけど」
「……それって、駄目じゃないかね」
などといったやり取りをしている間にも、いつのまにかドゥルグは食人植物の蔦からギザギザした両開きの貝のような食人植物の口と思しく部分へと移動していた。
もちろん本人の意思というよりかは、食人植物の栄養吸収の意思によるものだろう。
その様子を客観的に見ていたルミナたちは気付いていたようだったが、ドゥルグは植物からにじみ出てきた液体が、自分に降りかかっていることには未だ気付いていないようだった。
「ってわけだから、まぁがんばれ」
「さっかなり時間をロスしたわ。みんな急ぎましょ」
ルミナの呼びかけに応じて、きびすを返す三人に向かってドゥルグが声を張り上げる。
「ちょっまっ待ちたまえ君たち! ここまで言っておいて僕を見捨てていくのかね!? そこまで君たちは薄情なのかね!? ルミナ女史! ミスターカナタ! ミスイル!」
これからの自分の辿るかもしれない運命を知ったドゥルグが、よほど植物になるのがいやらしかったのか、先ほどと打って変わって本気で狼狽しながら泣きついてくる。
「ちょっおいっまてっ待ってくれ! 君たち! 頼む。頼むから僕をおいていかないでくれ~~っ!」
ドゥルグはもはや体裁などどうでもいいのか、涙やその他の汁を顔中に塗りたくり周囲に撒き散らしながら、ダ――ッと滂沱してルミナたちに泣きすがってくる。
「自称試食が何か言ってるぞールミナー?」
前を行くルミナに声をかけるカナタ。
「私試食なんて知らないわよ」
「僕試食なら食べてもいいかも♪」
「子息だ子息! まさかわざとやってるんじゃないだろうね!? 君たち!?」
「ま、どっちでもいいわ。とりあえずそろそろ行きましょ。カナタ、イル」
「ああ」
「うん」
カナタとイルは、ルミナの呼びかけにあっさり答えるとその場を去り始める。
だが三人の中でカナタだけは違っていた。彼は食人植物に未だ捕らわれたドゥルグを気にかけたのか、彼のほうを振り返る。
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