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第35話 試の塔攻略⑩ 砂漠の悪魔バジリスク① ルミナとイルの油断
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変わってここは三階へと向かう階段。
一階においてきたドゥルグのことなどすっかり忘れ去っていたルミナたち一行は、三階へと歩を進めていた。
「ん? 今なんか声がしなかったか?」
「気のせいでしょ、そんなことよりカナタ、先を急ぐわよ」
「ん? ああ」
カナタと何気ない会話を交わしながらも、ルミナは少しばかり思考を巡らしていた。
それにしてもここまで来て、他の学園の生徒に誰一人として出合わないなんておかしいわね? そう思いはしたものの今はそんなことを考えていても仕方ないし、それにどのみち塔の最上階までいけばその答えは出るだろうと、そのことを考えるのはやめてカナタやイルとともに三階への階段を進んでいった。
「なんかここ妙に砂っぽいわね」
「うん」
「というか砂しかないと思うぞ。俺は」
周囲を見渡しながら言うカナタ。
「ここって本当に同じ塔の中なのかしら?」
カナタと同じく周辺を見回しながら言うルミナ。
三階へと降り立ったルミナたち一行の前に広がっていた光景は、砂漠のような砂地に人の背丈ほどの岩たちが乱立した岩だらけの空間だった。
それは砂漠との規模と外気温の差、そして乱立している人の背丈ほどの岩さえ除けば、誰かにここが砂漠だと言われれば、それを信じてしまうほど砂漠に酷似している空間だった。
「なにここ岩? わざわざ持ち込んだのかしら? それにしても塔の中にわざわざ?」
「ル~ちゃん。この岩さんたちまるで人間みたいだね」
近くにあった人の背丈ほどの岩を撫でながら言う。
「なに言ってるのよイル、ただの岩でしょ?」
「い~から見てみなよ、ル~ちゃん」
「そう言われてみれば確かにそうね」
イルに指摘されて彼女が撫でている岩を注視するルミナ。
とはいえ彼女はたいして気に止めた風でもなかったのだが、彼女たちの傍らで同じく人の形に類似した岩を注視していたカナタのほうは、もしかしたらこれは……と危惧し周辺を注意深く見回していた。
それにしても俺の考えが当たっているとすると、この階層にある岩の数分の人間があれの餌食になっちまってるってことかよ。そう思ったカナタはたいして暑くもないのに少しばかり額を汗で濡らしながら周辺を注意深く見回していた。
そして、カナタが砂地の岩陰に隠れるようにして潜む一匹のトカゲに気付く。
問題はそのトカゲの額にあるものだった。そのトカゲは額に赤く輝く宝石を有していたのである。それが何かを瞬時に理解して己の危惧が当たったことを確信したカナタが、警告の叫び声をあげる。
「ルミナ! イル! 隠れろ!」
「ちょっなにすんのよ、カナタ!」
腕を掴み強引に側の岩陰に身を隠そうとするカナタに反論するルミナ。そんなことはおかまいなしにイルに対しても声を上げて早く隠れるように促す。
「イルもほら早く!」
「あのトカゲがどうしたのよ? ただの砂トカゲでしょ?」
「あのなぁお前あいつらの親玉の身内のわりになんもしんねぇのな」
まぁそれも仕方ないのかもしれない。所詮彼女やその身内にとってはそこらにいる魔物など取るに足らない存在だろうからだ。
むしろ気に留めているほうがおかしいのだ。それに身内ならなおさら警戒やそれについて勉強したりもしないだろうからだ。
「一つ聞いていいかルミナ?」
「なによ?」
「お前、魔物に対して勉強してきたのか」
「もちろんしてきたわよ。い~い冥界の魔獣とかはね、お父様にもそれなりに気を付けなさいと言われていたわ。それから後は魔神とかも油断しないようにって。例えばメデューサとか」
指を一本立てながらまるで自慢するかのように言う。
やっぱりこいつの家系的に注意すべきものが伝説級の魔物だけなんだ。だから、今回みたいな雑魚の情報はまったくといっていいほど気に留めてない。知識がないっていうよりも、自分達にとって生命を脅かすほどのものでもない取るに足らない存在だから覚えようともしないんだ。
けどこいつと違って俺はたとえ雑魚でもやりようによっては人間にとって危険なことを知っている。だから、こういった魔物の知識はこいつより持っている。だからこういった場合俺がルミナをフォローしてやらないと駄目なのかもしれない。と思いながらカナタは二人に講釈をたれる。
「い~か二人とも、こいつの正体は小さな砂漠の悪魔と呼ばれるバジリスクだ」
「バジリスク?」
「ああ、大抵は砂漠にいて、見たものを石化させる」
「メデューサみたいに?」
「ああ」
「そんなこと、こんな可愛い子にできるわけないじゃない」
「そうだよ」
女子二人はカナタの助言をあっさりと笑いながら否定する。
そして何の警戒も抱かずに女子二人は砂トカゲに近付いていった。
「ちょっ待てっての二人とも!」
声を上げながらも何とか腕を掴んで引き止められたのはルミナだけだった。
いつの間にかバジリスクの元まで近付いていたイルが、トカゲの頭をなでようと手を伸ばしながら、顔をこちらに向けて口を開いた。
「ほら、なんともな……」
いよ。と続くはずだったイルの言葉は最後まで紡がれず、口を開いた瞬間に発せられた赤い光を浴びて、トカゲを撫でようとしたそのままの姿勢で固まっていた。
石化だ。
間違いない。やっぱりあれは小さな砂漠の悪魔バジリスクだ。
ということはやっぱりあの岩みたいなものは、こいつに石化させられていた俺達より先にここに来てた生徒たちってわけか?
「これでわかったろ? ルミナ」
「イルッ!」
石化してしまったイルの名を叫びながら、駆けだそうとするルミナの手を掴むカナタ。
「離してっ離してよっカナタ! イルがっイルがっ」
「ちょっと待てってのルミナ! ここで出て行ったらお前まで奴の餌食になっちまう」
「い~から離しなさい! って言ってるの!」
パーンッ
「へ!?」
一瞬の出来事に目を白黒させて、ルミナはなにが起きたのか理解できないようだった。
カナタがパニックに陥っているルミナの頬をはたいたのだ。
彼は落ち着かせようとパニックに陥っているルミナの頬を両の手の平で挟み込みながら、未だ目を白黒させ混乱しているルミナのオレンジ色の瞳を覗き込み力強く言葉を紡ぐ。
「いーかルミナ。よく聞け、別にイルは死んじゃいない」
「へ!?」
「ただ、石化しただけだ」
「じゃあ」
「ああ、奴さえ倒せば元に戻る」
「じゃあ、早く……」
「わかってる。ルミナ、俺の剣。貸してくれるか?」
「う、うん」
言われるがままルミナは腰に差していた薄手の長剣をカナタへと手渡す。
一階においてきたドゥルグのことなどすっかり忘れ去っていたルミナたち一行は、三階へと歩を進めていた。
「ん? 今なんか声がしなかったか?」
「気のせいでしょ、そんなことよりカナタ、先を急ぐわよ」
「ん? ああ」
カナタと何気ない会話を交わしながらも、ルミナは少しばかり思考を巡らしていた。
それにしてもここまで来て、他の学園の生徒に誰一人として出合わないなんておかしいわね? そう思いはしたものの今はそんなことを考えていても仕方ないし、それにどのみち塔の最上階までいけばその答えは出るだろうと、そのことを考えるのはやめてカナタやイルとともに三階への階段を進んでいった。
「なんかここ妙に砂っぽいわね」
「うん」
「というか砂しかないと思うぞ。俺は」
周囲を見渡しながら言うカナタ。
「ここって本当に同じ塔の中なのかしら?」
カナタと同じく周辺を見回しながら言うルミナ。
三階へと降り立ったルミナたち一行の前に広がっていた光景は、砂漠のような砂地に人の背丈ほどの岩たちが乱立した岩だらけの空間だった。
それは砂漠との規模と外気温の差、そして乱立している人の背丈ほどの岩さえ除けば、誰かにここが砂漠だと言われれば、それを信じてしまうほど砂漠に酷似している空間だった。
「なにここ岩? わざわざ持ち込んだのかしら? それにしても塔の中にわざわざ?」
「ル~ちゃん。この岩さんたちまるで人間みたいだね」
近くにあった人の背丈ほどの岩を撫でながら言う。
「なに言ってるのよイル、ただの岩でしょ?」
「い~から見てみなよ、ル~ちゃん」
「そう言われてみれば確かにそうね」
イルに指摘されて彼女が撫でている岩を注視するルミナ。
とはいえ彼女はたいして気に止めた風でもなかったのだが、彼女たちの傍らで同じく人の形に類似した岩を注視していたカナタのほうは、もしかしたらこれは……と危惧し周辺を注意深く見回していた。
それにしても俺の考えが当たっているとすると、この階層にある岩の数分の人間があれの餌食になっちまってるってことかよ。そう思ったカナタはたいして暑くもないのに少しばかり額を汗で濡らしながら周辺を注意深く見回していた。
そして、カナタが砂地の岩陰に隠れるようにして潜む一匹のトカゲに気付く。
問題はそのトカゲの額にあるものだった。そのトカゲは額に赤く輝く宝石を有していたのである。それが何かを瞬時に理解して己の危惧が当たったことを確信したカナタが、警告の叫び声をあげる。
「ルミナ! イル! 隠れろ!」
「ちょっなにすんのよ、カナタ!」
腕を掴み強引に側の岩陰に身を隠そうとするカナタに反論するルミナ。そんなことはおかまいなしにイルに対しても声を上げて早く隠れるように促す。
「イルもほら早く!」
「あのトカゲがどうしたのよ? ただの砂トカゲでしょ?」
「あのなぁお前あいつらの親玉の身内のわりになんもしんねぇのな」
まぁそれも仕方ないのかもしれない。所詮彼女やその身内にとってはそこらにいる魔物など取るに足らない存在だろうからだ。
むしろ気に留めているほうがおかしいのだ。それに身内ならなおさら警戒やそれについて勉強したりもしないだろうからだ。
「一つ聞いていいかルミナ?」
「なによ?」
「お前、魔物に対して勉強してきたのか」
「もちろんしてきたわよ。い~い冥界の魔獣とかはね、お父様にもそれなりに気を付けなさいと言われていたわ。それから後は魔神とかも油断しないようにって。例えばメデューサとか」
指を一本立てながらまるで自慢するかのように言う。
やっぱりこいつの家系的に注意すべきものが伝説級の魔物だけなんだ。だから、今回みたいな雑魚の情報はまったくといっていいほど気に留めてない。知識がないっていうよりも、自分達にとって生命を脅かすほどのものでもない取るに足らない存在だから覚えようともしないんだ。
けどこいつと違って俺はたとえ雑魚でもやりようによっては人間にとって危険なことを知っている。だから、こういった魔物の知識はこいつより持っている。だからこういった場合俺がルミナをフォローしてやらないと駄目なのかもしれない。と思いながらカナタは二人に講釈をたれる。
「い~か二人とも、こいつの正体は小さな砂漠の悪魔と呼ばれるバジリスクだ」
「バジリスク?」
「ああ、大抵は砂漠にいて、見たものを石化させる」
「メデューサみたいに?」
「ああ」
「そんなこと、こんな可愛い子にできるわけないじゃない」
「そうだよ」
女子二人はカナタの助言をあっさりと笑いながら否定する。
そして何の警戒も抱かずに女子二人は砂トカゲに近付いていった。
「ちょっ待てっての二人とも!」
声を上げながらも何とか腕を掴んで引き止められたのはルミナだけだった。
いつの間にかバジリスクの元まで近付いていたイルが、トカゲの頭をなでようと手を伸ばしながら、顔をこちらに向けて口を開いた。
「ほら、なんともな……」
いよ。と続くはずだったイルの言葉は最後まで紡がれず、口を開いた瞬間に発せられた赤い光を浴びて、トカゲを撫でようとしたそのままの姿勢で固まっていた。
石化だ。
間違いない。やっぱりあれは小さな砂漠の悪魔バジリスクだ。
ということはやっぱりあの岩みたいなものは、こいつに石化させられていた俺達より先にここに来てた生徒たちってわけか?
「これでわかったろ? ルミナ」
「イルッ!」
石化してしまったイルの名を叫びながら、駆けだそうとするルミナの手を掴むカナタ。
「離してっ離してよっカナタ! イルがっイルがっ」
「ちょっと待てってのルミナ! ここで出て行ったらお前まで奴の餌食になっちまう」
「い~から離しなさい! って言ってるの!」
パーンッ
「へ!?」
一瞬の出来事に目を白黒させて、ルミナはなにが起きたのか理解できないようだった。
カナタがパニックに陥っているルミナの頬をはたいたのだ。
彼は落ち着かせようとパニックに陥っているルミナの頬を両の手の平で挟み込みながら、未だ目を白黒させ混乱しているルミナのオレンジ色の瞳を覗き込み力強く言葉を紡ぐ。
「いーかルミナ。よく聞け、別にイルは死んじゃいない」
「へ!?」
「ただ、石化しただけだ」
「じゃあ」
「ああ、奴さえ倒せば元に戻る」
「じゃあ、早く……」
「わかってる。ルミナ、俺の剣。貸してくれるか?」
「う、うん」
言われるがままルミナは腰に差していた薄手の長剣をカナタへと手渡す。
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