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第15章:魔王との初リアル遭遇編編
15-2. 魔王とリアルで会う。その姿は想定外というか想定内というか……
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「クルルルルル……」
「ああ。ついたようだな。行き止まりか……」
俺は手探りで出入り口を探す。
取っ手らしき分かりやすいものはない。
「クルルルル!」
「何か見つけたのか?」
俺はレストが鼻先を近づけてフンフン鳴らしているあたりを触ってみる。
細い溝がある。
見えないが、どうやら扉があるっぽいな。
「さて。この扉の向こう側に物が置いてあったら、どうにもならないが……」
俺は魔王にメッセージを送る。
────────────────────
■自分
ついたぞ。多分、魔王城の隠し通路の出入り口
────────────────────
返事はない。
昨晩俺の夢につきあってて寝不足なのか?
────────────────────
■自分
開けるからな?
今から人間と動物が1頭、魔王城に出現するけど、俺とレストだからな?
襲うなよ?
────────────────────
返事はないが、まあ、大丈夫だろう。
魔王は俺とレストが、人間の15歳の男と四足獣だということを知っている。今日来ることも知っているんだから、襲われることもない。
逆に俺が気をつけないといけない。
もし魔王がアイコンどおりのスライムみたいな形状だったら、間違えて襲ってしまうかもしれない。
「しまった。外見の特徴を聞いておけば良かった」
俺に対してひねり潰すぞとか、踏み殺すぞとか言っていたから、なんとなく身長2メートル近い巨漢を想像しているが、逆に女魔王のパターンがあるんだよな。
あいつの一人称は『我』だ。男の可能性も女の可能性もある。
あいつの性格なら、実は巨乳美女で俺を色仕掛けでからかってくるかもしれない。
……俺は何を考えているんだ。
こんなの、まるであいつが女だったらと期待しているみたいじゃないか。
外見は関係ない。獣だろうがスライムだろうが、おぞましい化け物だろうが、魔王は魔王だ。今までどおりの関係を続けよう。
「……重いな」
扉は押してもびくともしない。
単純に重いだけか、古すぎて蝶番がさびついたか、枢や隙間に土埃が詰まったか……。建物や山の重みで扉周辺が歪んでいたら厄介だ。
俺は肩をあてて、押す。
「く、ぬ……! 開かな、いッ!」
姿勢を変え、扉に背をつけて、両脚を伸ばして押す。
「く、ぐ。ぬ……! くッ!」
ズルッ! ズルッ!
足が滑りだした。
俺はいったん押すのを中断する。
「扉が開かない。それ自体は問題ではない。問題は……」
超越者たちが『力が欲しいか?』と言ってこないことだ。
どういうことだ?
些細なことでも力を貸す口実にするあいつらが、何故?
昨晩の魔王が放った魔力がまだ残っていて、超越者の介入を妨げている?
────────────────────
■自分
おい。魔王。そろそろ起きたか?
────────────────────
メッセージを送ったが返事はない。
全体向けにつぶやいてみるか。
────────────────────
■自分
みんな。いま何してる?
────────────────────
……?
あの暇人たちが反応しない?
気にしすぎか?
魔王の結界的なものがまだ有効なのか?
いや、もとからあいつらの力を借りるつもりはない。
自分の力で扉を開ければいいだけだ。
「レスト。下がれ。ぶち破る」
「クル」
俺はレストが通路の奥に戻ったことを見届けると、棍棒を四方に軽くかざし、振り回せる空間があることを確かめる。
「行くぞ!/
:スイングを途中で止め、棍棒を開始位置に戻してから、再び振る。
/おらあああああああああっ!」
俺の必殺ダブルポンプスイングが炸裂。
ゴガアアアアアアアアアアアアンッ!
地下通路に爆音が響き、空気が揺れた。
遥か奥の方から音が反響し続け、天井からパラパラと土が降ってくる。
耳がキーンと鳴る。これは俺よりもレストのダメージが大きいかもしれない。耳をぺたんと閉じて悲しそうな目をしている。
手がじんじんとしびれる。ゴーレムをぶん殴ったときより重い手応えだった。
よく見ると、目の前で、光の糸がうっすらと長方形を描いている。
扉の隙間に詰まっていた土埃がふっとんだか、扉が微かに開いたかしたのだろう。
何回か繰り返せば開きそうだ。
開かなかったとしても、この爆音なら魔王が気づくだろう。
「レスト。もっと離れた位置で丸まってろ」
「クルゥ」
俺はレストが待避するのを待ってから、棍棒を握り直し、再び振る。
「もう1発! らああああああああああっ!」
ゴガアアアアアアアアアアアアンッ!
ギギギギッ! ビシッ、バシッ!
何かが軋む音と、ロープが引きちぎれるような音がする。
あと1発で開きそうだ。
腕の負荷は大きいが、扉の向こうにモンスター軍団がいるような気配もないから、戦闘の可能性は低い。多少の負傷や疲労は覚悟する。
俺はフルパワーで振る。
「おらあああああああああああっ!」
ゴガンッ!
バキンッ!
ガターンッ!
短い音が連続し、ガランガランガランと平面上の物が床で跳ねる音が鳴りはじめる。
パッと光が広がり、視界が白く染まる。扉が向こうに倒れたのだろう。
(しまった……!)
何も見えなくなって頭がクラッとする。
ずっと暗いところにいたから、目が闇に慣れていて、急な変化に対応できない。
しかも、扉の閉まった地下通路で、酸素濃度や気圧が外とは違う状態だった。そこへ急に外側の新鮮な空気が流れこんだ。
腕も痺れていて動かない。
俺は何も見えないし、耳は聞こえないし、クラクラして立っているのも難しくなってきた。
「アレル!」
声がした。耳がキンキンするから、近いのか遠いのか、男なのか女なのかも分からない。
ドンッ!
いきなり何かが胸にぶつかってきた。
違う。飛びつかれた。
俺はその勢いに負けて、後方に倒れる。
「痛ッ!」
床に後頭部を打って、頭がクランクランする。
「想像よりちっちゃいな、アレル! 待ちかねたぞ!」
?!
なんだ。口を塞がれた。何か生暖かいもので押さえられている。
(くくくっ! 予想外だっただろ!)
脳内に魔王の声がする。
こいつ、魔王か?!
(まさか我が女とは思いもしなかっただろう! うははははっ! むちゅーっ!)
ジュルルルルッ……!
口の中を吸われてる。
く、苦しい。鼻は塞がってないが呼吸しづらい。
は、な、れ、ろ!
俺は魔王を押しのけようとするが、凄いパワーだ。まるで動かない。
というか、小さい。つかんだ肩の幅が狭い。というか生っぽい感触だ。
(驚いて声も出ないか!)
俺はお前と違って、他人の脳に直接声を送ることはできないんだ……!
唇から感触が消えて、俺はようやく解放されたが、目に涙が溜まっていて魔王の姿ははっきり見えない。
それに俺は、秘密通路を出たところで押し倒されているから、頭は暗い通路内だ。
「ぷふーっ。どうだ。親愛のキスだ。我が愛情とやらは伝わったか?」
「ごほっ、ごほっ、お前……。いきなり、はあはあ……。あーっ。くそっ!」
涙が少し流れて、さらに目が明暗の差に順応してきたから、襲撃者の姿が少しずつはっきりと見えてくる。
黒髪ロングの全裸幼女が俺にまたがっていた。
瞳は赤く、目つきは鋭い。角はないようだが,八重歯が鋭い?
翼や尻尾はなく、人間と変わらない見た目のようだ。
いや、まあ、驚きはしない。そういう可能性も高かったから,想定はしていた。
日本のエンタメで異世界ファンタジーを摂取していた俺にとっては、想定の範囲内。
魔王なんてものは半分が女で、巨乳美女かロリかどっちかだ。クソガキは身内にいるし、前者が良かった……。
「ああ。ついたようだな。行き止まりか……」
俺は手探りで出入り口を探す。
取っ手らしき分かりやすいものはない。
「クルルルル!」
「何か見つけたのか?」
俺はレストが鼻先を近づけてフンフン鳴らしているあたりを触ってみる。
細い溝がある。
見えないが、どうやら扉があるっぽいな。
「さて。この扉の向こう側に物が置いてあったら、どうにもならないが……」
俺は魔王にメッセージを送る。
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■自分
ついたぞ。多分、魔王城の隠し通路の出入り口
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返事はない。
昨晩俺の夢につきあってて寝不足なのか?
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■自分
開けるからな?
今から人間と動物が1頭、魔王城に出現するけど、俺とレストだからな?
襲うなよ?
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返事はないが、まあ、大丈夫だろう。
魔王は俺とレストが、人間の15歳の男と四足獣だということを知っている。今日来ることも知っているんだから、襲われることもない。
逆に俺が気をつけないといけない。
もし魔王がアイコンどおりのスライムみたいな形状だったら、間違えて襲ってしまうかもしれない。
「しまった。外見の特徴を聞いておけば良かった」
俺に対してひねり潰すぞとか、踏み殺すぞとか言っていたから、なんとなく身長2メートル近い巨漢を想像しているが、逆に女魔王のパターンがあるんだよな。
あいつの一人称は『我』だ。男の可能性も女の可能性もある。
あいつの性格なら、実は巨乳美女で俺を色仕掛けでからかってくるかもしれない。
……俺は何を考えているんだ。
こんなの、まるであいつが女だったらと期待しているみたいじゃないか。
外見は関係ない。獣だろうがスライムだろうが、おぞましい化け物だろうが、魔王は魔王だ。今までどおりの関係を続けよう。
「……重いな」
扉は押してもびくともしない。
単純に重いだけか、古すぎて蝶番がさびついたか、枢や隙間に土埃が詰まったか……。建物や山の重みで扉周辺が歪んでいたら厄介だ。
俺は肩をあてて、押す。
「く、ぬ……! 開かな、いッ!」
姿勢を変え、扉に背をつけて、両脚を伸ばして押す。
「く、ぐ。ぬ……! くッ!」
ズルッ! ズルッ!
足が滑りだした。
俺はいったん押すのを中断する。
「扉が開かない。それ自体は問題ではない。問題は……」
超越者たちが『力が欲しいか?』と言ってこないことだ。
どういうことだ?
些細なことでも力を貸す口実にするあいつらが、何故?
昨晩の魔王が放った魔力がまだ残っていて、超越者の介入を妨げている?
────────────────────
■自分
おい。魔王。そろそろ起きたか?
────────────────────
メッセージを送ったが返事はない。
全体向けにつぶやいてみるか。
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■自分
みんな。いま何してる?
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……?
あの暇人たちが反応しない?
気にしすぎか?
魔王の結界的なものがまだ有効なのか?
いや、もとからあいつらの力を借りるつもりはない。
自分の力で扉を開ければいいだけだ。
「レスト。下がれ。ぶち破る」
「クル」
俺はレストが通路の奥に戻ったことを見届けると、棍棒を四方に軽くかざし、振り回せる空間があることを確かめる。
「行くぞ!/
:スイングを途中で止め、棍棒を開始位置に戻してから、再び振る。
/おらあああああああああっ!」
俺の必殺ダブルポンプスイングが炸裂。
ゴガアアアアアアアアアアアアンッ!
地下通路に爆音が響き、空気が揺れた。
遥か奥の方から音が反響し続け、天井からパラパラと土が降ってくる。
耳がキーンと鳴る。これは俺よりもレストのダメージが大きいかもしれない。耳をぺたんと閉じて悲しそうな目をしている。
手がじんじんとしびれる。ゴーレムをぶん殴ったときより重い手応えだった。
よく見ると、目の前で、光の糸がうっすらと長方形を描いている。
扉の隙間に詰まっていた土埃がふっとんだか、扉が微かに開いたかしたのだろう。
何回か繰り返せば開きそうだ。
開かなかったとしても、この爆音なら魔王が気づくだろう。
「レスト。もっと離れた位置で丸まってろ」
「クルゥ」
俺はレストが待避するのを待ってから、棍棒を握り直し、再び振る。
「もう1発! らああああああああああっ!」
ゴガアアアアアアアアアアアアンッ!
ギギギギッ! ビシッ、バシッ!
何かが軋む音と、ロープが引きちぎれるような音がする。
あと1発で開きそうだ。
腕の負荷は大きいが、扉の向こうにモンスター軍団がいるような気配もないから、戦闘の可能性は低い。多少の負傷や疲労は覚悟する。
俺はフルパワーで振る。
「おらあああああああああああっ!」
ゴガンッ!
バキンッ!
ガターンッ!
短い音が連続し、ガランガランガランと平面上の物が床で跳ねる音が鳴りはじめる。
パッと光が広がり、視界が白く染まる。扉が向こうに倒れたのだろう。
(しまった……!)
何も見えなくなって頭がクラッとする。
ずっと暗いところにいたから、目が闇に慣れていて、急な変化に対応できない。
しかも、扉の閉まった地下通路で、酸素濃度や気圧が外とは違う状態だった。そこへ急に外側の新鮮な空気が流れこんだ。
腕も痺れていて動かない。
俺は何も見えないし、耳は聞こえないし、クラクラして立っているのも難しくなってきた。
「アレル!」
声がした。耳がキンキンするから、近いのか遠いのか、男なのか女なのかも分からない。
ドンッ!
いきなり何かが胸にぶつかってきた。
違う。飛びつかれた。
俺はその勢いに負けて、後方に倒れる。
「痛ッ!」
床に後頭部を打って、頭がクランクランする。
「想像よりちっちゃいな、アレル! 待ちかねたぞ!」
?!
なんだ。口を塞がれた。何か生暖かいもので押さえられている。
(くくくっ! 予想外だっただろ!)
脳内に魔王の声がする。
こいつ、魔王か?!
(まさか我が女とは思いもしなかっただろう! うははははっ! むちゅーっ!)
ジュルルルルッ……!
口の中を吸われてる。
く、苦しい。鼻は塞がってないが呼吸しづらい。
は、な、れ、ろ!
俺は魔王を押しのけようとするが、凄いパワーだ。まるで動かない。
というか、小さい。つかんだ肩の幅が狭い。というか生っぽい感触だ。
(驚いて声も出ないか!)
俺はお前と違って、他人の脳に直接声を送ることはできないんだ……!
唇から感触が消えて、俺はようやく解放されたが、目に涙が溜まっていて魔王の姿ははっきり見えない。
それに俺は、秘密通路を出たところで押し倒されているから、頭は暗い通路内だ。
「ぷふーっ。どうだ。親愛のキスだ。我が愛情とやらは伝わったか?」
「ごほっ、ごほっ、お前……。いきなり、はあはあ……。あーっ。くそっ!」
涙が少し流れて、さらに目が明暗の差に順応してきたから、襲撃者の姿が少しずつはっきりと見えてくる。
黒髪ロングの全裸幼女が俺にまたがっていた。
瞳は赤く、目つきは鋭い。角はないようだが,八重歯が鋭い?
翼や尻尾はなく、人間と変わらない見た目のようだ。
いや、まあ、驚きはしない。そういう可能性も高かったから,想定はしていた。
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