4 / 68
三途の川編
chapter3 三途の川へ
しおりを挟む
三途の川か……
放心状態の俺は、しばらく黙って落ち込んでいた。それもそうだ、自分が死んだとわかりきっていたからだ。
「はぁ~あぁー」
「あれっ?さっきまでの威勢はどーしたの?」
「あぁ、俺は本当に死んだなって、こうして実感してるんだ……」
「まぁ、確かにそうかもね」
「やり残たこと、マジありまくりだったのに!!」
「うん、船に載った人みんな同じこと言ってた」
「だよな。せっかく苦労して、警察官になったっていうのにっ」
「君の場合、その性格と口調でよくなれたよね~」
「うるせー、これでも優秀なほうだ!」
頭に血が上ってた俺は、拳銃を死神に構えた。
「拳銃構えて、言う人の言うことじゃないー。君は犯罪者むきだねー」
「ンだとッ!なぁ、ところで今俺は、閻魔のところに行くんだよな死神?」
死神は、一瞬真面目な顔したがすぐにニヤけ顔になった。だが血が上ってた俺は、それを見逃した。
「んー、閻魔様の所はまだ早いっかなー、素行は地獄行きだけどねー」
「はっ?!どういうことだ死神!!」
少し苛立ちながら拳銃を構え、俺は船がゆれながらも死に神に歩み寄る。端から見れば、いかにも犯罪者向きの顔をする。
「ははっ、船から落ちちゃうよー。あたしは霊華って名前もあるし♪」
「質問にちゃんと答えろっ!」
「はいはい、答えるから暴れない暴れない」
「わかった。俺はこれからどこに行くんだ霊華?」
「んー、冥界にねっ。てかやっと説明出来るや」
「はっ、冥界なんだそりゃ?」
「そう、冥界だよっ!まだまだ先だけどねー!」
「はぁ……あっそ……」
明るくそう言う霊華に、なんのことだか理解出来ない俺は、口を開けっぱなしになった。
「なぁ、冥界ってどんな所だ?」
霊華に聞くと、真面目な顔をして答えた
「閻魔様の裁判まで、49日間過ごすところ」
「へぇ~」
「そこで、転生か冥界に残るか、どうか考えること出来るんだよ」
「つまり、選択はこの先の俺次第か」
「ある意味違う。まぁ前世で天界か地獄行きかは、裁判で決まるんだよね~」
「そうか、前世で決まる?!」
「そうそう、例えば常習犯罪者は、冥界行きでなく地獄行きになるね」
「なるほどな、それは納得いくな」
「だねぇ~」
と霊華は少し笑う。
死後49日間冥界に行き、裁判を受けるか受けないか又は、転生するか残るか考えることが出来る。ただし犯罪者は例外で、常習犯罪者は確実に地獄行きになることだ。
「利音・・・」
そう呟くとポッケの中の物を、俺は強く握った。霊華は、その様子を不思議そうに見て。
「君の場合は、深く考えない方がいいよ。まぁ、元気だしなって」
「あぁ、そうなのか。ありがとな」
「ははっ、どーいたしましてっ♪」
『こいつ案外真面目で、良いところもあるじゃねーか』
何のことかと思いいつつ、霊華のことを俺は少し見直した。どこか安心したのか、体に疲労が襲い掛かり、俺は軽く眠りについた。
(霊華視点)
〔霊華少し話しすぎですよ〕
あたしの脳内に伝わる。
〔申し訳ありません、でも大丈夫じゃないですか〕
〔今はその辺の所でお願い致します〕
〔承知しました〕
〔えっ……何故そんな事にっ?!〕
"プツッ!!"
〔竜嬉様何があったのですか?!竜嬉様!!〕
あたしの伝達能力が、突然切れた。竜嬉様に、何度問いかけても音信不通だった。切れた伝達の意味が、わからないまま不安を残していった……
放心状態の俺は、しばらく黙って落ち込んでいた。それもそうだ、自分が死んだとわかりきっていたからだ。
「はぁ~あぁー」
「あれっ?さっきまでの威勢はどーしたの?」
「あぁ、俺は本当に死んだなって、こうして実感してるんだ……」
「まぁ、確かにそうかもね」
「やり残たこと、マジありまくりだったのに!!」
「うん、船に載った人みんな同じこと言ってた」
「だよな。せっかく苦労して、警察官になったっていうのにっ」
「君の場合、その性格と口調でよくなれたよね~」
「うるせー、これでも優秀なほうだ!」
頭に血が上ってた俺は、拳銃を死神に構えた。
「拳銃構えて、言う人の言うことじゃないー。君は犯罪者むきだねー」
「ンだとッ!なぁ、ところで今俺は、閻魔のところに行くんだよな死神?」
死神は、一瞬真面目な顔したがすぐにニヤけ顔になった。だが血が上ってた俺は、それを見逃した。
「んー、閻魔様の所はまだ早いっかなー、素行は地獄行きだけどねー」
「はっ?!どういうことだ死神!!」
少し苛立ちながら拳銃を構え、俺は船がゆれながらも死に神に歩み寄る。端から見れば、いかにも犯罪者向きの顔をする。
「ははっ、船から落ちちゃうよー。あたしは霊華って名前もあるし♪」
「質問にちゃんと答えろっ!」
「はいはい、答えるから暴れない暴れない」
「わかった。俺はこれからどこに行くんだ霊華?」
「んー、冥界にねっ。てかやっと説明出来るや」
「はっ、冥界なんだそりゃ?」
「そう、冥界だよっ!まだまだ先だけどねー!」
「はぁ……あっそ……」
明るくそう言う霊華に、なんのことだか理解出来ない俺は、口を開けっぱなしになった。
「なぁ、冥界ってどんな所だ?」
霊華に聞くと、真面目な顔をして答えた
「閻魔様の裁判まで、49日間過ごすところ」
「へぇ~」
「そこで、転生か冥界に残るか、どうか考えること出来るんだよ」
「つまり、選択はこの先の俺次第か」
「ある意味違う。まぁ前世で天界か地獄行きかは、裁判で決まるんだよね~」
「そうか、前世で決まる?!」
「そうそう、例えば常習犯罪者は、冥界行きでなく地獄行きになるね」
「なるほどな、それは納得いくな」
「だねぇ~」
と霊華は少し笑う。
死後49日間冥界に行き、裁判を受けるか受けないか又は、転生するか残るか考えることが出来る。ただし犯罪者は例外で、常習犯罪者は確実に地獄行きになることだ。
「利音・・・」
そう呟くとポッケの中の物を、俺は強く握った。霊華は、その様子を不思議そうに見て。
「君の場合は、深く考えない方がいいよ。まぁ、元気だしなって」
「あぁ、そうなのか。ありがとな」
「ははっ、どーいたしましてっ♪」
『こいつ案外真面目で、良いところもあるじゃねーか』
何のことかと思いいつつ、霊華のことを俺は少し見直した。どこか安心したのか、体に疲労が襲い掛かり、俺は軽く眠りについた。
(霊華視点)
〔霊華少し話しすぎですよ〕
あたしの脳内に伝わる。
〔申し訳ありません、でも大丈夫じゃないですか〕
〔今はその辺の所でお願い致します〕
〔承知しました〕
〔えっ……何故そんな事にっ?!〕
"プツッ!!"
〔竜嬉様何があったのですか?!竜嬉様!!〕
あたしの伝達能力が、突然切れた。竜嬉様に、何度問いかけても音信不通だった。切れた伝達の意味が、わからないまま不安を残していった……
0
あなたにおすすめの小説
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる