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序章 私は消滅を望みます
4話
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「合ってますわよっ!! てか、アナタが助けなさいよっ!!」
神聖さの欠片も残していない女神様に、怒鳴られた私は、その時の状況をなんとか思い出しましたが......何故、私は怒鳴られているのでしょうか?
「......それは兵士や騎士の仕事では?」
ですよね? 私は只の村人であって城下町には騎士や兵士が居るのですから、村人の私が下手にでしゃばるのはトラブルの元でしょう? 私の身分で考えれば誘拐犯を追跡して根城の場所を特定し通報するのが最善だった筈です。その先は騎士や兵士の職分でしょう。
幸いと言えば誘拐された女性には悪いですが、状況を見ていた限り直接的な危害を与えられる段階ではなく救出隊の兵士や騎士の力量も充分なものでしたした。
「いやいや、それはアナタに力が無い場合でしょう? と言うか、何でそんな的確な判断してますの? ――まあ、そんな事より、何の為の『万物創造』ですか。サクっとアナタが助ければ解決するのは早かった筈でしょ? それがお約束というものでしょ?」
「え?」
「ん?」
気になる言葉が一つ出ましたね。
『万物創造』でサクっとは? 確かに応用のきくスキルだとは思いますが、それよりも――
「ああ、そうでした。アナタ......折角のチートだというのに......使用方法は作物の成長と井戸を幾つか作って魔物除けの結界を創っただけでしたわね......戦闘に使おうと、言うか............アナタ、一度も戦闘をしていませんでしたね」
思案に入りかけた私ですが、女神様の呆れる口調に意識が移ります。
「ハァー、本当アンタは何なんでしょうね? いえ、内政チートも有りと言えば有だったのですよ。寧ろ私にとっては都合が良かったのですよ。しかし、アナタのした事はショボ過ぎです。井戸を造った。バカなのですかアナタ? 河か湖を造れば良かったのですよ。それに作物の成長って......新種位造りません? 日本の知識でアレコレ創りません? そもそも何で世界樹を造らなかったのですか?」
ヤレヤレと首を振る女神様ですが......正直に申して、おっしゃる意味が分かりません?
世界樹とは......えーと......何でしたかね......? 確か......枯れると世界が滅ぶとかでしたか?
確かそれ関係で惑星滅亡レベルの闘争があったような......。
まあ、少なくとも人口が百人にも満たない村には必要があるとは思えませんね。
しかし、鈍い私にも、流石に女神様が私に求めていた役割が分かってきましたね。
「まったく誰が言ったのかしら? 真面目君の無自覚チートが凄いなんて? 『万物創造』与えとけば勝手にやらかすなんて嘘ばっかじゃない!! コツコツコツとリソースを貯めてた、あたしの時間を返せー!! 千二百年も不眠不休だったぞォォォォォォォ―――ッ!!」
......なるほど、確定ですね。
ふうー、参りましたね。どうも神と言うのはこうなるものなのでしょうか? まあ、あの腐れ神達に比べれば可愛い者ですが......彼女はどう思っているのでしょうね?
まあ......私にはもう関係が無い事ですね。
それに女神の思惑を知った今、敬う気も失せましたし、これ以上付き合う必要もありませんね。
「そろそろ無駄口を終わらして貰えませんか?」
「は?」
口調が変わった私の言葉に女神は素っ頓狂な声をあげました。
「貴方、無礼ですわよ」
「私を面白可笑しく利用しようとした相手を敬えと?」
「......なるほど、確かにその通りですね......良いでしょう今回は不問に付しましょう。ただし今回限りですよ。私がその気になれば貴方の魂等、簡単に消滅させる事ができるのですからね」
なるほど、神らしい傲慢さですね。言葉と同時に神の威である神威もぶつけてきていますね。
しかし、それは私には脅しになりませんよ。
何故ならばーー「クク、それこそが私の願いですよ」
神聖さの欠片も残していない女神様に、怒鳴られた私は、その時の状況をなんとか思い出しましたが......何故、私は怒鳴られているのでしょうか?
「......それは兵士や騎士の仕事では?」
ですよね? 私は只の村人であって城下町には騎士や兵士が居るのですから、村人の私が下手にでしゃばるのはトラブルの元でしょう? 私の身分で考えれば誘拐犯を追跡して根城の場所を特定し通報するのが最善だった筈です。その先は騎士や兵士の職分でしょう。
幸いと言えば誘拐された女性には悪いですが、状況を見ていた限り直接的な危害を与えられる段階ではなく救出隊の兵士や騎士の力量も充分なものでしたした。
「いやいや、それはアナタに力が無い場合でしょう? と言うか、何でそんな的確な判断してますの? ――まあ、そんな事より、何の為の『万物創造』ですか。サクっとアナタが助ければ解決するのは早かった筈でしょ? それがお約束というものでしょ?」
「え?」
「ん?」
気になる言葉が一つ出ましたね。
『万物創造』でサクっとは? 確かに応用のきくスキルだとは思いますが、それよりも――
「ああ、そうでした。アナタ......折角のチートだというのに......使用方法は作物の成長と井戸を幾つか作って魔物除けの結界を創っただけでしたわね......戦闘に使おうと、言うか............アナタ、一度も戦闘をしていませんでしたね」
思案に入りかけた私ですが、女神様の呆れる口調に意識が移ります。
「ハァー、本当アンタは何なんでしょうね? いえ、内政チートも有りと言えば有だったのですよ。寧ろ私にとっては都合が良かったのですよ。しかし、アナタのした事はショボ過ぎです。井戸を造った。バカなのですかアナタ? 河か湖を造れば良かったのですよ。それに作物の成長って......新種位造りません? 日本の知識でアレコレ創りません? そもそも何で世界樹を造らなかったのですか?」
ヤレヤレと首を振る女神様ですが......正直に申して、おっしゃる意味が分かりません?
世界樹とは......えーと......何でしたかね......? 確か......枯れると世界が滅ぶとかでしたか?
確かそれ関係で惑星滅亡レベルの闘争があったような......。
まあ、少なくとも人口が百人にも満たない村には必要があるとは思えませんね。
しかし、鈍い私にも、流石に女神様が私に求めていた役割が分かってきましたね。
「まったく誰が言ったのかしら? 真面目君の無自覚チートが凄いなんて? 『万物創造』与えとけば勝手にやらかすなんて嘘ばっかじゃない!! コツコツコツとリソースを貯めてた、あたしの時間を返せー!! 千二百年も不眠不休だったぞォォォォォォォ―――ッ!!」
......なるほど、確定ですね。
ふうー、参りましたね。どうも神と言うのはこうなるものなのでしょうか? まあ、あの腐れ神達に比べれば可愛い者ですが......彼女はどう思っているのでしょうね?
まあ......私にはもう関係が無い事ですね。
それに女神の思惑を知った今、敬う気も失せましたし、これ以上付き合う必要もありませんね。
「そろそろ無駄口を終わらして貰えませんか?」
「は?」
口調が変わった私の言葉に女神は素っ頓狂な声をあげました。
「貴方、無礼ですわよ」
「私を面白可笑しく利用しようとした相手を敬えと?」
「......なるほど、確かにその通りですね......良いでしょう今回は不問に付しましょう。ただし今回限りですよ。私がその気になれば貴方の魂等、簡単に消滅させる事ができるのですからね」
なるほど、神らしい傲慢さですね。言葉と同時に神の威である神威もぶつけてきていますね。
しかし、それは私には脅しになりませんよ。
何故ならばーー「クク、それこそが私の願いですよ」
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