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一章 母親が剣神で妹が勇者ーーそして私は無能者です
4話
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教会の門を抜けて私達が礼拝堂に入ると――
「おう! ようやく来おったか、待ちくたびれたぞ!」
と、白い顎鬚を生やした恰幅の良い初老のオジサンが、大声で声をかけてきました。
「王よ、ここは教会ですよ、もう少しお静かにお願いします」
「ガハハハッ、すまぬすまぬ、まあ今日は我らの貸し切りじゃ、大目に見るが良い」
頭にサークレットをつけ司祭服を着た美しい女性が、ガレス王を諫めましたが本人はまったく気にしていませんね。
「――あっ、メリッサ様だ!」
聖女様の存在に気付いたアリスがパタパタと駆け足で二人の元に向かい、私達は遅れて二人の元に向かいます。
「はい、いらっしゃいアリスちゃん。今日も可愛いですね」
「えへへ、ありがとうございます」
抱きついて頭を撫でられたアリスは、はにかんでいましたが。聖女様は腰をおろしてアリスに目線を合わせて言いました。
「アリスちゃん。このお爺ちゃんにも言いましたけど、ここは教会ですよ、走ったりしないようにね」
コツンと頭を叩かれたアリスは、シュンとなって「ごめんなさい」と謝ります。
「はは、アリスはメリッサ様が大好きだね。次からは気をつけるんだよ」
「お爺ちゃん! 儂はまだそんな歳じゃないわっ!」
「はは、そうですね王はまだまだお若い」
遅れてやってきた父様がアリスを抱き上げ、腕に乗せながら王様を自然に宥めます。
何と申しますか......父様のこのスキル......誰のせいかは言いませんが、年々上達していますね。
「聖女様、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」
「うむ、聖女殿よ待たせてすまなかった、今日はよろしく頼む」
「今日はわざわざ息子の為にお手数をかけます」
「凄いのお願いします」
私達は順々に聖女様に挨拶をします。メイドであるセーラさんは私達から三歩引いて頭を下げています。
聖女様はアリスの言葉にクスっと笑いつつ「いえいえ、これもお役目ですから」と言って私の方を感慨深げに見て――「身体の方は大丈夫ですか?無理はしていませんか?」と問うてきました。
「はい、大丈夫です。今では父様母様に稽古をつけて貰っています。色々ありがとうございました」
「そうですか、それは本当に良かったです」
「聖女殿よ、本当に貴方には感謝を尽くす方法が無い」
「ええ、お陰で今日という日を迎えられます」
「ありがとうございました」
「いえいえ、これも女神様の加護とシレン君やアナタ方家族の努力の賜物です。当時、見習いだった私にも、あの件は色々勉強になりました」
揃って頭を下げる私達家族に聖女様はそう言いましたが......聖女様が居なければ私は間違いなく死んでいたでしょう。そして聖女様が居なければ現在こんな風に障害もなく動く事は出来なかった筈です。
私達家族にとって聖女様は足を向けて眠れない存在なのです。
「ゴホン。まあ、その時の話はもう良いじゃろ。処で随分と遅れてきおったが......やはり儂のいった通りじゃたろ?」
「はは、そうですね、王の言う通りでした。皆に応援されましたよ」
わざとらしく咳をして問うてきた王様に、父が答えました。
「そうじゃろうの。なにせ『剣神』の息子の洗礼式じゃからの。皆も興味深々じゃろ。じゃから言ったろうが馬車にしとけと」
「ええ、まあそうなんですが、久しぶりに皆と揃ってのお出かけでしたからね...」
そうなんです。
どうも、私の洗礼式が今日だという事が王都中が知っていたようで、会う人会う人、皆に激昂やら応援をされて大変でした。なんとなく気持ちは分かりますが、私にはどうしようも無い事なのですがね。
「ふん、そもそもお前が、情報を規制しなかったのが悪いのだろう」
「おいおい無茶を言うな『剣神』よ。お主らが騒がしいのは嫌だと言うから、本来なら七歳の子供は全員揃って受けるところを部外者を排してやったのじゃぞ、教会の門を閉じればバカでも気づくわ」
「ふん。なら、それは良いとしてやる。だが、何故、部外者のお前がここに居る」
「っな! 儂は王じゃぞ! 部外者じゃないわ!」
「はっ、なら私は皇帝だ」
「意味がわからんわっ! この脳筋め!」
「貴様! 言ったな! その言葉を私に言ったな!」
「おうよ、脳筋に脳筋と言って何が悪い!」
「三度だ!! 三度も言ったな!」
ふぅ、ヤレヤレですね。毎度の事ながらこの二人は仲が良いですね。ここは、いつも通り父様にまかせときましょう。
私は父様に抱っこされている、アリスを受け取ってから、二人の様子にポカンとしている聖女様の手を掴み、二人から距離を取ります。
「メリッサ様、母様が騒がしくして、ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「――え?いえ ......それより...あれは大丈夫なんですか?」
おや?聖女様は、これを見るのは初めてなのでしょうか?
「ええ。大丈夫です。護衛の騎士様もなれたものですし」
言われ、聖女様は、またか、と苦笑いをしているだけの騎士を見て私に問われました。
「......これが何時もの事なのですか?」
「ええ、何時もの事です。まあ、流石に場所は選んでやっていますから、二人とも楽しんでいるんでしょうね」
「はぁー、ここは教会なんですけどね」
「...え、えーと、と、父様が居ますし直ぐに治まると...思います」
コメカミに青筋を立てて嘆息する聖女様に私は若干ドモリぎみになります。アリスはビクッと私の背中に回り込みました。
「あー、そう言えば聖女様。今日の洗礼式ですが私はどうすれば良いのでしょうか?」
「ふぅー、まあ良いでしょう」
取り合えず矛先を変えようと問うた私の言葉に、聖女様は乗ってくれたようで、嘆息してから「これですね」と祭壇前の机に置かれた水晶玉を私とアリスに良く見えるように差し出してくれました。
「ふぇー、綺麗」
「ええ、とても綺麗ですよね。これに七歳になった子供が手を翳せば女神様がクラスを授けてくれるのよ」
「それだけですか?」
「ええ、それだけよ。難しい事は何一つないからシレン君は気楽にしていればいいわ」
なるほど簡単ですね。
しかし、女神様ですか......前世とはルールが違う世界のようですが、この世界は、あの女神とは別神が管理しているのでしょうかね?
前世では『クラス』ではなく『スキル』でしたね。
この二つの違いは、簡単に言えば『スキル』がガチガチの管理システム『クラス』が自由度の高いシステムですかね。
うーん、もう少し砕いて説明すると......母様の『剣神』を例えにすると、この世界の『クラス』だと、あくまで剣の扱いにプラス効果が付くだけです。
言ってみれば母様自身が剣の使い方を知らなければ『クラス』を持たない剣士にも負ける可能性があります。逆に母様自身が鍛錬をつめば――どこまでも成長できると言えます。
逆に『スキル』での『剣神』は、何十年と剣を振り続けた『剣士』に、一度も剣を持ったことが無くても、剣だけの勝負なら絶対に負けません。
『スキル』とは、要は限界を定めるものなのです。
『スキル』以上の事はどんなに努力しても絶対にできないのです。
そういう訳で『スキル』世界は、生命体の限界を超えさせない管理システムなのです。
逆に、この世界『クラス』世界は、母様のような気合と根性があれば何処までも成長できるのです。そう――
――神すら越えれる可能性があるのです。
そういう訳で、管理システムの違いから別神と私は思うのですが......どうなんでしょうね?
さて、考察はここまでとしましょう。父様が二人を宥め終わったようですしね。
***
「慈悲深き女神ミストラス様。貴方の加護をこの子に与えたまえ」
聖女様の祝詞が終わり、後は私が水晶玉に触るだけです。
さてさて、クラスが授かる場合は、水晶玉が光るらしいですが、どうなるのですかね。私は無頓着に手を翳しました。
すると水晶玉は光を放ちだしました。
周りから皆の喜びの声があがります。
自分の力とは関係無い事とは言え、やはり皆の期待に応えられた事は嬉しく、私も顔が綻びました。
やがて光が収まり、水晶玉に私のクラスが表示されました。
......なるほど。
この世界は、あの女神の管理世界でしたか。
やってくれましたね。
水晶玉に浮かんだ、私のクラスは――
――無能者――
「おう! ようやく来おったか、待ちくたびれたぞ!」
と、白い顎鬚を生やした恰幅の良い初老のオジサンが、大声で声をかけてきました。
「王よ、ここは教会ですよ、もう少しお静かにお願いします」
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頭にサークレットをつけ司祭服を着た美しい女性が、ガレス王を諫めましたが本人はまったく気にしていませんね。
「――あっ、メリッサ様だ!」
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「はい、いらっしゃいアリスちゃん。今日も可愛いですね」
「えへへ、ありがとうございます」
抱きついて頭を撫でられたアリスは、はにかんでいましたが。聖女様は腰をおろしてアリスに目線を合わせて言いました。
「アリスちゃん。このお爺ちゃんにも言いましたけど、ここは教会ですよ、走ったりしないようにね」
コツンと頭を叩かれたアリスは、シュンとなって「ごめんなさい」と謝ります。
「はは、アリスはメリッサ様が大好きだね。次からは気をつけるんだよ」
「お爺ちゃん! 儂はまだそんな歳じゃないわっ!」
「はは、そうですね王はまだまだお若い」
遅れてやってきた父様がアリスを抱き上げ、腕に乗せながら王様を自然に宥めます。
何と申しますか......父様のこのスキル......誰のせいかは言いませんが、年々上達していますね。
「聖女様、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」
「うむ、聖女殿よ待たせてすまなかった、今日はよろしく頼む」
「今日はわざわざ息子の為にお手数をかけます」
「凄いのお願いします」
私達は順々に聖女様に挨拶をします。メイドであるセーラさんは私達から三歩引いて頭を下げています。
聖女様はアリスの言葉にクスっと笑いつつ「いえいえ、これもお役目ですから」と言って私の方を感慨深げに見て――「身体の方は大丈夫ですか?無理はしていませんか?」と問うてきました。
「はい、大丈夫です。今では父様母様に稽古をつけて貰っています。色々ありがとうございました」
「そうですか、それは本当に良かったです」
「聖女殿よ、本当に貴方には感謝を尽くす方法が無い」
「ええ、お陰で今日という日を迎えられます」
「ありがとうございました」
「いえいえ、これも女神様の加護とシレン君やアナタ方家族の努力の賜物です。当時、見習いだった私にも、あの件は色々勉強になりました」
揃って頭を下げる私達家族に聖女様はそう言いましたが......聖女様が居なければ私は間違いなく死んでいたでしょう。そして聖女様が居なければ現在こんな風に障害もなく動く事は出来なかった筈です。
私達家族にとって聖女様は足を向けて眠れない存在なのです。
「ゴホン。まあ、その時の話はもう良いじゃろ。処で随分と遅れてきおったが......やはり儂のいった通りじゃたろ?」
「はは、そうですね、王の言う通りでした。皆に応援されましたよ」
わざとらしく咳をして問うてきた王様に、父が答えました。
「そうじゃろうの。なにせ『剣神』の息子の洗礼式じゃからの。皆も興味深々じゃろ。じゃから言ったろうが馬車にしとけと」
「ええ、まあそうなんですが、久しぶりに皆と揃ってのお出かけでしたからね...」
そうなんです。
どうも、私の洗礼式が今日だという事が王都中が知っていたようで、会う人会う人、皆に激昂やら応援をされて大変でした。なんとなく気持ちは分かりますが、私にはどうしようも無い事なのですがね。
「ふん、そもそもお前が、情報を規制しなかったのが悪いのだろう」
「おいおい無茶を言うな『剣神』よ。お主らが騒がしいのは嫌だと言うから、本来なら七歳の子供は全員揃って受けるところを部外者を排してやったのじゃぞ、教会の門を閉じればバカでも気づくわ」
「ふん。なら、それは良いとしてやる。だが、何故、部外者のお前がここに居る」
「っな! 儂は王じゃぞ! 部外者じゃないわ!」
「はっ、なら私は皇帝だ」
「意味がわからんわっ! この脳筋め!」
「貴様! 言ったな! その言葉を私に言ったな!」
「おうよ、脳筋に脳筋と言って何が悪い!」
「三度だ!! 三度も言ったな!」
ふぅ、ヤレヤレですね。毎度の事ながらこの二人は仲が良いですね。ここは、いつも通り父様にまかせときましょう。
私は父様に抱っこされている、アリスを受け取ってから、二人の様子にポカンとしている聖女様の手を掴み、二人から距離を取ります。
「メリッサ様、母様が騒がしくして、ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「――え?いえ ......それより...あれは大丈夫なんですか?」
おや?聖女様は、これを見るのは初めてなのでしょうか?
「ええ。大丈夫です。護衛の騎士様もなれたものですし」
言われ、聖女様は、またか、と苦笑いをしているだけの騎士を見て私に問われました。
「......これが何時もの事なのですか?」
「ええ、何時もの事です。まあ、流石に場所は選んでやっていますから、二人とも楽しんでいるんでしょうね」
「はぁー、ここは教会なんですけどね」
「...え、えーと、と、父様が居ますし直ぐに治まると...思います」
コメカミに青筋を立てて嘆息する聖女様に私は若干ドモリぎみになります。アリスはビクッと私の背中に回り込みました。
「あー、そう言えば聖女様。今日の洗礼式ですが私はどうすれば良いのでしょうか?」
「ふぅー、まあ良いでしょう」
取り合えず矛先を変えようと問うた私の言葉に、聖女様は乗ってくれたようで、嘆息してから「これですね」と祭壇前の机に置かれた水晶玉を私とアリスに良く見えるように差し出してくれました。
「ふぇー、綺麗」
「ええ、とても綺麗ですよね。これに七歳になった子供が手を翳せば女神様がクラスを授けてくれるのよ」
「それだけですか?」
「ええ、それだけよ。難しい事は何一つないからシレン君は気楽にしていればいいわ」
なるほど簡単ですね。
しかし、女神様ですか......前世とはルールが違う世界のようですが、この世界は、あの女神とは別神が管理しているのでしょうかね?
前世では『クラス』ではなく『スキル』でしたね。
この二つの違いは、簡単に言えば『スキル』がガチガチの管理システム『クラス』が自由度の高いシステムですかね。
うーん、もう少し砕いて説明すると......母様の『剣神』を例えにすると、この世界の『クラス』だと、あくまで剣の扱いにプラス効果が付くだけです。
言ってみれば母様自身が剣の使い方を知らなければ『クラス』を持たない剣士にも負ける可能性があります。逆に母様自身が鍛錬をつめば――どこまでも成長できると言えます。
逆に『スキル』での『剣神』は、何十年と剣を振り続けた『剣士』に、一度も剣を持ったことが無くても、剣だけの勝負なら絶対に負けません。
『スキル』とは、要は限界を定めるものなのです。
『スキル』以上の事はどんなに努力しても絶対にできないのです。
そういう訳で『スキル』世界は、生命体の限界を超えさせない管理システムなのです。
逆に、この世界『クラス』世界は、母様のような気合と根性があれば何処までも成長できるのです。そう――
――神すら越えれる可能性があるのです。
そういう訳で、管理システムの違いから別神と私は思うのですが......どうなんでしょうね?
さて、考察はここまでとしましょう。父様が二人を宥め終わったようですしね。
***
「慈悲深き女神ミストラス様。貴方の加護をこの子に与えたまえ」
聖女様の祝詞が終わり、後は私が水晶玉に触るだけです。
さてさて、クラスが授かる場合は、水晶玉が光るらしいですが、どうなるのですかね。私は無頓着に手を翳しました。
すると水晶玉は光を放ちだしました。
周りから皆の喜びの声があがります。
自分の力とは関係無い事とは言え、やはり皆の期待に応えられた事は嬉しく、私も顔が綻びました。
やがて光が収まり、水晶玉に私のクラスが表示されました。
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