帰るための代償

ゆーた

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エピローグ

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今の俺にできることは、あいつのためにも俺が幸せに生きることしかないだろう。
あいつも、それを望んでいるだろう。
お前の宝物は俺が形見として、この先ずっと使わせてもらうな。

卓哉、蟻、あの店員、不良集団、担任、卓哉の両親...。色々な人が俺のこの物語に出てきたなぁ。なぜ蟻が二番目に出てくるのだろう。あの蟻は無事に帰れたのかな。



交差点の脇の事故現場に、花束をお供えに行ったら、もう、沢山の花が置かれていた。

ー皆に愛されていたからこそ、ここに多くの花が咲くのだ。ー

久しぶりの授業で、古文をしたから古文っぽく言ってみよう。

ー皆に思はれたればこそ、ここに多くの花が咲くなり。ー

咲くなり...。咲く也...。咲也、、、忘れてたっ。
店員を眠らせるだけ眠らせて帰っちゃったから、すっかり忘れてた。てへっ。
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