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第1話
まさか自分が今流行りの乙女ゲームに転生することになるなんて。
目を開けるとそこは真っ白な部屋。それに合わせた白やピンクの家具、お姫様のようなピンクの天蓋のあるベッド。
それは間違いなく自分の部屋なんだけど、自分の部屋ではなくて。
なぜそんな変なことを言っているのかというと、私、アニエス・マーティンは前世の記憶を思い出したからだ。
前世の私は新卒で入ったブラック企業で働く、所謂社畜だった。毎日日付が変わる時間までサービス残業で働かされる毎日。
親や友達からは常に疲れ切っている私の顔を見て「辞めたほうが良い」と言ってくれていた。
だけど特段仕事ができるわけでもない私が転職できるとは思えなくて、ズルズルとこの場所で働いている。
同僚はみんな仲が良いのだが、上司がクソすぎた。仕事は出来ないくせに常に部下に暴言を吐き、自分より上の役職には媚び諂う。
毎回納品スケジュールが明らかに無理だと進言しても聞き入れず、何とかしろと自分の評価を落としたくない上司の尻拭いをするため私たちは定時で帰る上司を横目に日夜働いていた。
毎日誰かが「無理だ」と嘆き励まし、皆で助け合い、何とか毎回納品しているがその成果はいつも何もしていない上司のものなる。
社畜二十代はそんな暗い人生だった。
そして今日は私の二十代最後の日。明日はついに三十路になる。気づけば友達とは疎遠になり、夫どころか彼氏もいない。花の二十代が終わる。
十代の頃は自分好みの家を建てて、カッコいい旦那様と結婚して専業主婦になって、犬か猫を飼って子供を二人産んで完璧な人生を送っていると思っていた。
そんな夢で溢れたキラキラな人生設計は真っ黒で荒んだものになっていた。十代の自分が知ったら絶句するかもしれない。
そんなことを考えなから一人居酒屋で酒とツマミを頼んで最後の二十九歳を満喫していた。
「はー、酔った酔った」
千鳥足で店を出て夜道を歩いて帰る。
親は未だに「女の子が一人で夜遅い時間に帰るなんて危ないでしょ」と言ってくるのだが、もう既に女の子なんて歳じゃないし、こんな干からびた喪女を相手に声をかけてくる馬鹿な男もいない。
そんな可哀想な娘になってしまいましたお母様。
私は二十九、いや三十になるのに未だに交際経験がない。キスもしたことがなければ行為も当然したこともない。処女であり、拗れた喪女だ。
十代は友達に囲まれて順風満帆だったのに卒業を機にどんどん疎遠になって、SNSではかつての友達が結婚したり子供ができたりしているのに、私は一人ぼっち。
実家に帰れば近所の同級生に子供ができたと話をされ、親戚のおじさんからまだ結婚しないのかと嫌みを言われ。ここ数年実家には帰らなくなった。
「はー……寂しい人生」
ぽつりと呟いた言葉は誰の耳にも入ることはなく消えていく。
そんな寂しい人生だけど私にも楽しみはある。乙女ゲームだ。
昔はアニメやら少女漫画も見ていたのだけれど時間とともに気持ちが消えていって残ったのがゲームだった。
ゲームと声優さんが好きなこともあって乙女ゲームは私に見事にハマり、もう十年以上買い続けている。
今ハマっているのは貴族令嬢のヒロインが学院で数人のヒーローと出会い恋に落ちる、王道の恋愛ストーリーのアプリゲーム。
ヒロインに声はついていないのだが見た目がドストライクだったのと、攻略対象の声優さんが全員私の好きな人たちでずっとリリースを心待ちしていたのだ。
近年の乙女ゲームはすごい。登場人物の表情は豊かになったわ、背景は動くわ、ストーリーにムービーが組み込まれているわ。
あと数年したらどうなってしまうのだろうか、と楽しみでしょうがない。
ふと今何時だろうとスマホをポケットから取り出すと二十三時五十五分と表示されている。あと五分で三十路。
そしてアプリで推しからの誕生日のお祝いボイスが届くのだ。毎年誕生日は憂鬱だがこれが楽しみで明日は色んなアプリゲームを周りまくる予定。
ちょっと機嫌が良くなって体力を消費しながら横断歩道が青になるのを待つ。
そういえばもう少しでこのゲームの新章ストーリーが追加されるとかお知らせが出てたな。
暗闇の中で赤色が緑色になったことが分かり、SNSを弄りながら足を出した時だった。
ドンッッ
横からの強い衝撃に体が宙を浮いた。
(…………え?)
地面に体が打ち付けられてカハっと息が詰まる。全身が痛み、滲む視界の中で聞こえた悲鳴と駆け寄ってくる人たち。
(もしかして車に撥ねられた?ちゃんと前見て歩けよ私。歩きスマホとか本当迷惑な奴でしかないぞ)
そんな呑気なことを考えているのに体からは赤い血が流れてどんどん冷たくなっていくのが分かった。
(あー……これ私死ぬなぁ。まさかの誕生日の前日とは。本当ついてない。親にも連絡いくだろうなぁ。誕生日に親不孝な娘でごめんなさい……)
だんだんと声をかけてくれる人たちの声が遠くなっていく。そして自分の手には画面がバキバキに割れたスマホ。
(あ……誕生日ボイス……新章のストーリー……これだけは、心残りだったなぁ……)
――それが私の前世の最後の記憶だった。
◇◇◇
ベッドから体を起こして部屋を見渡す。そこは間違いなくアニエス・マーティンの部屋で今世での私の部屋だ。
広い部屋の中にある鏡台に映るのは美少女。そして私。
「……これは間違いなく流行りの乙女ゲームの転生もの。本当にあるんだ……」
漫画やアニメでは流行っているのは知っていたけど数作見ただけであまり興味がなかった。
そんなこと起きるわけないだろうと思っていたから。現にあったんだけど。
私のパターンはヒロインの体に乗り移るのではなく、後から前世の記憶を取り戻すパターンだ。
つまり、この世界のことは小さい頃から勉強して知識はあるし、礼儀作法もちゃんと身についている。
そして前世の記憶もバッチリ覚えている。
アニエス・マーティン。マーティン男爵の一人娘。母を小さい頃に亡くして父と二人暮らし。気弱ではあるが芯はちゃんと持って言いたいことはちゃんと言える強くて心優しい子。
学院に入学してイケメンのヒーロー達に囲まれるアニエスは令嬢たちからイジメにあい、靴を隠されているという王道なところ遭遇してしまった時も正面から彼女たちとぶつかって気づけば親友になっていた。
そしてヒーローそれぞれにある暗い過去にも真摯に向き合って一緒に解決し、いつしか二人には恋心が芽生えて卒業式で告白をされてお付き合いを始める。
そんな王道恋愛乙女ゲームのストーリーがこれから私に起こるのだ。
そして私は明日からそのゲームの渦中である学院に入学することになっている。バッチリ準備済みだ。
「まさかまた高校生になるなんて……」
――私もう三十なんですけど。あれ?最後って日付変わってたのか。
そんなことを考えていると部屋のドアがノックされて侍女が部屋に入ってくる。小さい頃から私の面倒を見てくれている気心知れた相手だ。
「おはようございます、お嬢様。朝食のお時間です。もう旦那様もお待ちになっていますよ」
「…………はい」
たぶん私が実年齢+三十歳になっていることは周りに知られないほうがいいだろう。とりあえず、父に怪しまれないようにしなければ。
私は寝巻きから室内着に着替えて部屋を出た。
◇◇◇
「おお……すごくお高そうな建物ですこと……」
次の日、何とか父の目を誤魔化して、私はこれから通う学院を見てそんな言葉が出た。
さすが貴族子息令嬢、そして王族が通う王立学校だ。前世の高校の何倍の広さがあるんだ。
周りを歩く子たちは気品溢れていて、なんだか浮かれているような気持ちになったが自分を鼓舞する。
私はヒロイン、この世界の主人公なのだ。それにこんな美少女が浮かれるわけない。こんなに可愛いのだ。しかも自分の声もすごく可愛い。
十数年乙女ゲームをやってきた私に攻略して落とせなかった男はいないのよ。リアルはゼロだったけど。
これから乙女ゲームの人生が始まるのだ。今世ではきっと素敵な恋愛ができるに違いない。
よし、と握り拳を作って新たな人生へと足を踏み出した。
まあそんなことも思ってました。そんな人って変われるわけないんです。
だって喪女だったんですよ。いきなり異性に話しかけられるわけないじゃないですか。
前世はずっと女子校育ちで異性と関わったことなんてほとんどなく、会社では女性メインだったし数人いた男性にも自分から話しかけることができなかったし。
それにヒーロー達が全員イケメンで声帯も声優さんの声そのもので、眩しくてとても近づけず避けまくっていた。
生まれ変わるならコミュ力アップとかそういうのを付与して欲しかったです、神様。
そんなこんなで攻略対象であるクール系王子様、陽キャ同級生、色気たっぷり先輩、腹黒後輩、担任教師、隠しキャラと関わることもなく学院生活三年間が終わってしまい、今日は私の卒業式だ。
豪華な装飾を施された式典会場を出た私は校門の手前で立ち尽くしている。
うん。きっと他の転生者たちは絶対に前世は陽キャだわ。私には無理だった。
結局今世も恋愛をすることもなく終わってしまった。誰ともくっ付かない、完全なノーマルエンドだ。
ゲームならここでスタッフロールが流れてセーブしますか、と出るんだろうけどこれは現実だ。タイトルに戻って別のキャラをなんてこともできない。
そう。これからは私だけの人生だ。前世では体験出来なかったこともこの世界にはまだある。
楽しみだった恋愛生活は無くなってしまったけれど、好きなゲーム世界で好きなだけ楽しもうではないか。
私は晴れ晴れな気持ちで校門の外へと足を一歩踏み出した。
目を開けるとそこは真っ白な部屋。それに合わせた白やピンクの家具、お姫様のようなピンクの天蓋のあるベッド。
それは間違いなく自分の部屋なんだけど、自分の部屋ではなくて。
なぜそんな変なことを言っているのかというと、私、アニエス・マーティンは前世の記憶を思い出したからだ。
前世の私は新卒で入ったブラック企業で働く、所謂社畜だった。毎日日付が変わる時間までサービス残業で働かされる毎日。
親や友達からは常に疲れ切っている私の顔を見て「辞めたほうが良い」と言ってくれていた。
だけど特段仕事ができるわけでもない私が転職できるとは思えなくて、ズルズルとこの場所で働いている。
同僚はみんな仲が良いのだが、上司がクソすぎた。仕事は出来ないくせに常に部下に暴言を吐き、自分より上の役職には媚び諂う。
毎回納品スケジュールが明らかに無理だと進言しても聞き入れず、何とかしろと自分の評価を落としたくない上司の尻拭いをするため私たちは定時で帰る上司を横目に日夜働いていた。
毎日誰かが「無理だ」と嘆き励まし、皆で助け合い、何とか毎回納品しているがその成果はいつも何もしていない上司のものなる。
社畜二十代はそんな暗い人生だった。
そして今日は私の二十代最後の日。明日はついに三十路になる。気づけば友達とは疎遠になり、夫どころか彼氏もいない。花の二十代が終わる。
十代の頃は自分好みの家を建てて、カッコいい旦那様と結婚して専業主婦になって、犬か猫を飼って子供を二人産んで完璧な人生を送っていると思っていた。
そんな夢で溢れたキラキラな人生設計は真っ黒で荒んだものになっていた。十代の自分が知ったら絶句するかもしれない。
そんなことを考えなから一人居酒屋で酒とツマミを頼んで最後の二十九歳を満喫していた。
「はー、酔った酔った」
千鳥足で店を出て夜道を歩いて帰る。
親は未だに「女の子が一人で夜遅い時間に帰るなんて危ないでしょ」と言ってくるのだが、もう既に女の子なんて歳じゃないし、こんな干からびた喪女を相手に声をかけてくる馬鹿な男もいない。
そんな可哀想な娘になってしまいましたお母様。
私は二十九、いや三十になるのに未だに交際経験がない。キスもしたことがなければ行為も当然したこともない。処女であり、拗れた喪女だ。
十代は友達に囲まれて順風満帆だったのに卒業を機にどんどん疎遠になって、SNSではかつての友達が結婚したり子供ができたりしているのに、私は一人ぼっち。
実家に帰れば近所の同級生に子供ができたと話をされ、親戚のおじさんからまだ結婚しないのかと嫌みを言われ。ここ数年実家には帰らなくなった。
「はー……寂しい人生」
ぽつりと呟いた言葉は誰の耳にも入ることはなく消えていく。
そんな寂しい人生だけど私にも楽しみはある。乙女ゲームだ。
昔はアニメやら少女漫画も見ていたのだけれど時間とともに気持ちが消えていって残ったのがゲームだった。
ゲームと声優さんが好きなこともあって乙女ゲームは私に見事にハマり、もう十年以上買い続けている。
今ハマっているのは貴族令嬢のヒロインが学院で数人のヒーローと出会い恋に落ちる、王道の恋愛ストーリーのアプリゲーム。
ヒロインに声はついていないのだが見た目がドストライクだったのと、攻略対象の声優さんが全員私の好きな人たちでずっとリリースを心待ちしていたのだ。
近年の乙女ゲームはすごい。登場人物の表情は豊かになったわ、背景は動くわ、ストーリーにムービーが組み込まれているわ。
あと数年したらどうなってしまうのだろうか、と楽しみでしょうがない。
ふと今何時だろうとスマホをポケットから取り出すと二十三時五十五分と表示されている。あと五分で三十路。
そしてアプリで推しからの誕生日のお祝いボイスが届くのだ。毎年誕生日は憂鬱だがこれが楽しみで明日は色んなアプリゲームを周りまくる予定。
ちょっと機嫌が良くなって体力を消費しながら横断歩道が青になるのを待つ。
そういえばもう少しでこのゲームの新章ストーリーが追加されるとかお知らせが出てたな。
暗闇の中で赤色が緑色になったことが分かり、SNSを弄りながら足を出した時だった。
ドンッッ
横からの強い衝撃に体が宙を浮いた。
(…………え?)
地面に体が打ち付けられてカハっと息が詰まる。全身が痛み、滲む視界の中で聞こえた悲鳴と駆け寄ってくる人たち。
(もしかして車に撥ねられた?ちゃんと前見て歩けよ私。歩きスマホとか本当迷惑な奴でしかないぞ)
そんな呑気なことを考えているのに体からは赤い血が流れてどんどん冷たくなっていくのが分かった。
(あー……これ私死ぬなぁ。まさかの誕生日の前日とは。本当ついてない。親にも連絡いくだろうなぁ。誕生日に親不孝な娘でごめんなさい……)
だんだんと声をかけてくれる人たちの声が遠くなっていく。そして自分の手には画面がバキバキに割れたスマホ。
(あ……誕生日ボイス……新章のストーリー……これだけは、心残りだったなぁ……)
――それが私の前世の最後の記憶だった。
◇◇◇
ベッドから体を起こして部屋を見渡す。そこは間違いなくアニエス・マーティンの部屋で今世での私の部屋だ。
広い部屋の中にある鏡台に映るのは美少女。そして私。
「……これは間違いなく流行りの乙女ゲームの転生もの。本当にあるんだ……」
漫画やアニメでは流行っているのは知っていたけど数作見ただけであまり興味がなかった。
そんなこと起きるわけないだろうと思っていたから。現にあったんだけど。
私のパターンはヒロインの体に乗り移るのではなく、後から前世の記憶を取り戻すパターンだ。
つまり、この世界のことは小さい頃から勉強して知識はあるし、礼儀作法もちゃんと身についている。
そして前世の記憶もバッチリ覚えている。
アニエス・マーティン。マーティン男爵の一人娘。母を小さい頃に亡くして父と二人暮らし。気弱ではあるが芯はちゃんと持って言いたいことはちゃんと言える強くて心優しい子。
学院に入学してイケメンのヒーロー達に囲まれるアニエスは令嬢たちからイジメにあい、靴を隠されているという王道なところ遭遇してしまった時も正面から彼女たちとぶつかって気づけば親友になっていた。
そしてヒーローそれぞれにある暗い過去にも真摯に向き合って一緒に解決し、いつしか二人には恋心が芽生えて卒業式で告白をされてお付き合いを始める。
そんな王道恋愛乙女ゲームのストーリーがこれから私に起こるのだ。
そして私は明日からそのゲームの渦中である学院に入学することになっている。バッチリ準備済みだ。
「まさかまた高校生になるなんて……」
――私もう三十なんですけど。あれ?最後って日付変わってたのか。
そんなことを考えていると部屋のドアがノックされて侍女が部屋に入ってくる。小さい頃から私の面倒を見てくれている気心知れた相手だ。
「おはようございます、お嬢様。朝食のお時間です。もう旦那様もお待ちになっていますよ」
「…………はい」
たぶん私が実年齢+三十歳になっていることは周りに知られないほうがいいだろう。とりあえず、父に怪しまれないようにしなければ。
私は寝巻きから室内着に着替えて部屋を出た。
◇◇◇
「おお……すごくお高そうな建物ですこと……」
次の日、何とか父の目を誤魔化して、私はこれから通う学院を見てそんな言葉が出た。
さすが貴族子息令嬢、そして王族が通う王立学校だ。前世の高校の何倍の広さがあるんだ。
周りを歩く子たちは気品溢れていて、なんだか浮かれているような気持ちになったが自分を鼓舞する。
私はヒロイン、この世界の主人公なのだ。それにこんな美少女が浮かれるわけない。こんなに可愛いのだ。しかも自分の声もすごく可愛い。
十数年乙女ゲームをやってきた私に攻略して落とせなかった男はいないのよ。リアルはゼロだったけど。
これから乙女ゲームの人生が始まるのだ。今世ではきっと素敵な恋愛ができるに違いない。
よし、と握り拳を作って新たな人生へと足を踏み出した。
まあそんなことも思ってました。そんな人って変われるわけないんです。
だって喪女だったんですよ。いきなり異性に話しかけられるわけないじゃないですか。
前世はずっと女子校育ちで異性と関わったことなんてほとんどなく、会社では女性メインだったし数人いた男性にも自分から話しかけることができなかったし。
それにヒーロー達が全員イケメンで声帯も声優さんの声そのもので、眩しくてとても近づけず避けまくっていた。
生まれ変わるならコミュ力アップとかそういうのを付与して欲しかったです、神様。
そんなこんなで攻略対象であるクール系王子様、陽キャ同級生、色気たっぷり先輩、腹黒後輩、担任教師、隠しキャラと関わることもなく学院生活三年間が終わってしまい、今日は私の卒業式だ。
豪華な装飾を施された式典会場を出た私は校門の手前で立ち尽くしている。
うん。きっと他の転生者たちは絶対に前世は陽キャだわ。私には無理だった。
結局今世も恋愛をすることもなく終わってしまった。誰ともくっ付かない、完全なノーマルエンドだ。
ゲームならここでスタッフロールが流れてセーブしますか、と出るんだろうけどこれは現実だ。タイトルに戻って別のキャラをなんてこともできない。
そう。これからは私だけの人生だ。前世では体験出来なかったこともこの世界にはまだある。
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※小説家になろうにも掲載中です。