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第2話
学院を卒業して一年。私は今、王城の書庫室で働いている。
なぜそうなったのかというと、前世からのコミュ障を引きずっていたおかげで同級生たちとの人付き合いが上手くいかず、私は入学してからよく学院の図書室に入り浸っていた。
休み時間になれば図書室に行き、放課後になれば迎えの時間まで図書室で本を読み漁る学生生活を送っていると、気づけば私は周りから図書室の虫と呼ばれ距離を置かれていた。
まあ貴族たちとお喋りしても話が合わないし、笑い合ってお互いの腹の内を探るのはどうも性に合わない。
ゲームの中では攻略対象と仲良くなると令嬢たちからの妬みによるイジメのシーンがあったが、ヒーローと関わらず存在を薄くしているおかげかそれがないのが幸いだった。
それに学院の図書室は国一と言われるほどの本の所蔵数があって、多分卒業までに全部を読み切ることは難しいだろう。さすが王立学院。
前世は漫画とラノベは嗜んでいたが、もちろんこの世界にはそんなものは存在しない。でも前世では二次元の中でしかあり得なかった内容の本がたくさんあって、漫画以上に興味を唆られた。
そんな不名誉なあだ名が似合うほどに本にご執心になっていると、気づけば私は三年生になっていた。もう少しで卒業。
……どうしよう。この三年間、数人できた友人としか関わらなかったから夢だった学生恋愛を楽しむことができなかった。
しかも、父の伝手で何度か学院外の歳の近い貴族とお見合いをしたのだが、コミュ障の呪いのせいでまともに会話をすることができなくて未だに婚約者ができない。
卒業まであと数ヶ月。このままでは親の脛を齧り、行き遅れの淑女として父よりも年上貴族の後妻という座についてしまう。もしそれが変態オヤジだったら……
(イヤすぎる……!どうしよう……でももうお父様に伝手がないみたいだし……)
いつものように図書室に籠り、先の見えない未来に唸っていると頭上から声をかけられた。
「どうかした?マーティンさん」
「司書さん……」
目の前には図書室の司書先生が立って心配そうに私を見てくる。頭を抱えている女子学生がいればそれは心配もするだろう。申し訳なくなる。
「悩みがあるなら僕で良ければ話を聞くよ」
大きな丸いメガネをかけた優しい物腰の司書さんの言葉に少しばかりウルッときてしまった。
司書さんは向かいの席に座って聞く体制を取ってくれた。もう下校時間も間近で図書室には物好きな私しか生徒がいない。
「実は…………」
私は優しさの塊である司書さんに今の自分の境遇とこれからの不安について話をした。ずっと親身に頷いてくれていた司書さんは、話終えると顎に手を添えて先ほどの私のように考えるように唸った。
「マーティンさんの話はよく分かったよ。話してくれてありがとう。今までの卒業生でもマーティンさんの様に相手がいなくて悩んでいる子たちは居たんだ。その時は僕の伝手で相手を見つけてあげてはいたんだけど……どうもマーティンさんは結婚相手が欲しいようには見えないんだよね」
「そう、そうなんです!」
さすが長年色んな生徒を見てきたことだけはある。確かに父の負担にはなりたくないという気持ちはあるが、結婚となるとどうしても後ずさってしまう。
いつかは結婚したいなとは考えていたけどそれは好きな相手とだけで、何も知らない相手と家のために結婚して家のために子供を作ってっていうのがどうも受け付けない。それはたぶん前世の、現代とはかけ離れた価値観だからだろう。
その点、私の父と母は学院時代の同級生で恋をしてお付き合いをして、この時代では珍しい恋愛結婚をしているのだ。そして父は母が亡くなっても後妻を取らず愛し続けている。
父は相手が見つからない私に「無理に相手を見つけなくていい。アニエスの好きなようにしなさい」と言ってくれている。そんな父が私は好きだ。
「そうだ、マーティンさん。王城で働いてみない?」
「え!?お、王城ですか……?」
最愛の父に思考が流れていた私の頭はとんでもない発言に一瞬で現実に戻らされる。
「そう。僕の友人が王城の書庫室の管理を任されているんだけど、その友人にも他に仕事があって手が足りていないらしいんだ。仕事内容は書庫室の本の整理と彼の手伝い。どうかな」
「どうかなって……男爵の出の私が王城で働くなんて恐れ多いですよ……」
王城で働いている貴族はいるがそれは上級貴族ばかりで、下級貴族の私なんかがおいそれと出入りできる場所ではない。
学院は貴族社会の予行練習の場所とも言われている。ここでも上手くできなかった私がお城で働くなんて土台無理な話だ。
「ありがたいお話なんですが、私には……」
「そうかな。これは君に合っていると思うよ。なぜなら、王城の書庫室はこことは比べ物にならないぐらい貴重な本が置いてある」
「!!」
司書さんの言葉に背筋が伸びる。
王城書庫室。それは宝庫とまで言われるほど本好きにとって憧れの場所。
「正面から出入りするのが難しいなら使用人専用の入り口から出入りできるように僕から彼にお願いしてみるよ。それに彼から、ちゃんと仕事をしてくれれば本は好きに読んで構わないと言われていてね」
「好きに……本を……!?」
なんて素敵な言葉なのだろう。無意識に唾を飲み込む。これはすぐに返事をしていい話ではない。でも、いつ誰に話がいくかも分からない。
これは幸運の女神さまが私に微笑みかけてくれているとしか思えない。前髪にしかチャンスはないのだから。
「その話、受けさせてください!」
それから帰宅した私はすぐに父に話をした。とんでもない事後報告に父はすごく驚いていたけど、快く了承してくれた。
そして後日。司書の先生から話がいって、採用通知が私の家に届いて――書かれた文字に自分の目を疑った。
なぜなら書庫室管理人のサイン欄に王弟殿下『ユーリ・コウティアス』様のお名前が書かれていたのだから。
◇◇◇
(王弟殿下を友人と言える司書さんは見た目によらず、すごい人だったらしい)
ぽわんとした気さくな雰囲気の人だったが、あれでも伯爵家の三男坊らしい。今までの非礼を詫びたが気にしなくていいと頭を撫でられた。また会いたい。
「アニエス、お茶にしよう」
「はい殿下」
本の整理をしているとユーリ殿下に声をかけられ、お高い茶葉で入れた紅茶を手にソファーに座る殿下の向かいに座る。
初日、怯えながら出勤した私に、ユーリ殿下は上司と部下なのだから気楽に名前で呼んでほしいととんでもないことを言ってきた。もちろん恐れ多いと丁重にお断りした。
殿下も最初は私のことを「アニエス嬢」と呼んでいたが上司として示しがつかないと言ったら困ったように笑い、それからはアニエスと呼ぶ様になった。
「これ、学院の司書から送られてきた焼き菓子なんだ」
「あ、美味しい。今度お礼を言いに行かないとですね」
「そう言って、目的は新しく入った本じゃないのか?」
「あ、バレましたか?でも司書さんに会いたいのは本当ですよ」
司書さんからのクッキーを齧っていると、殿下は足を組んでその上で頬杖をついてこちらをじっと見てくるので首を傾げる。
「何ですか?」
「……アニエスは本当にあいつのことが好きだね」
「はい。三年間ずっとお世話になってましたし、あんなに話が合う方は初めてで大好きです」
「……私のことは?」
「?殿下は殿下ですよ?」
何を当たり前のことを言っているのだろうかと思っていると、立ち上がって隣に座ってきた殿下は私の頬を両手で挟んでくる。何故か眉間に皺を寄せて。
「で、でんか?」
「……相変わらずお前の頬は餅の様に柔らかいね」
「や、やめてくだふぁいー!」
ぶにぶにと頬を弄ばれ、手が離れヒリヒリする頬を摩っていると殿下は小さく笑う。
「……一年じゃまだまだだな」
「?」
ポツリと呟かれてよく聞き取れず聞き返すと、殿下は首を横に振って向かいのソファーに戻り、カップの紅茶を飲み干した。
殿下の言っていたことはよく分からなかったが、この一年で私たちは距離が縮まったような気がする。良い部下になれているかな。
「よし、休憩は終わり。アニエス、悪いがこの本を騎士団長のところまで持っていってくれるか」
「はい、分かりました」
私も紅茶を飲み干し、立派な箱に入った本を落とさないように大事に抱えて書庫室を後にした。
なぜそうなったのかというと、前世からのコミュ障を引きずっていたおかげで同級生たちとの人付き合いが上手くいかず、私は入学してからよく学院の図書室に入り浸っていた。
休み時間になれば図書室に行き、放課後になれば迎えの時間まで図書室で本を読み漁る学生生活を送っていると、気づけば私は周りから図書室の虫と呼ばれ距離を置かれていた。
まあ貴族たちとお喋りしても話が合わないし、笑い合ってお互いの腹の内を探るのはどうも性に合わない。
ゲームの中では攻略対象と仲良くなると令嬢たちからの妬みによるイジメのシーンがあったが、ヒーローと関わらず存在を薄くしているおかげかそれがないのが幸いだった。
それに学院の図書室は国一と言われるほどの本の所蔵数があって、多分卒業までに全部を読み切ることは難しいだろう。さすが王立学院。
前世は漫画とラノベは嗜んでいたが、もちろんこの世界にはそんなものは存在しない。でも前世では二次元の中でしかあり得なかった内容の本がたくさんあって、漫画以上に興味を唆られた。
そんな不名誉なあだ名が似合うほどに本にご執心になっていると、気づけば私は三年生になっていた。もう少しで卒業。
……どうしよう。この三年間、数人できた友人としか関わらなかったから夢だった学生恋愛を楽しむことができなかった。
しかも、父の伝手で何度か学院外の歳の近い貴族とお見合いをしたのだが、コミュ障の呪いのせいでまともに会話をすることができなくて未だに婚約者ができない。
卒業まであと数ヶ月。このままでは親の脛を齧り、行き遅れの淑女として父よりも年上貴族の後妻という座についてしまう。もしそれが変態オヤジだったら……
(イヤすぎる……!どうしよう……でももうお父様に伝手がないみたいだし……)
いつものように図書室に籠り、先の見えない未来に唸っていると頭上から声をかけられた。
「どうかした?マーティンさん」
「司書さん……」
目の前には図書室の司書先生が立って心配そうに私を見てくる。頭を抱えている女子学生がいればそれは心配もするだろう。申し訳なくなる。
「悩みがあるなら僕で良ければ話を聞くよ」
大きな丸いメガネをかけた優しい物腰の司書さんの言葉に少しばかりウルッときてしまった。
司書さんは向かいの席に座って聞く体制を取ってくれた。もう下校時間も間近で図書室には物好きな私しか生徒がいない。
「実は…………」
私は優しさの塊である司書さんに今の自分の境遇とこれからの不安について話をした。ずっと親身に頷いてくれていた司書さんは、話終えると顎に手を添えて先ほどの私のように考えるように唸った。
「マーティンさんの話はよく分かったよ。話してくれてありがとう。今までの卒業生でもマーティンさんの様に相手がいなくて悩んでいる子たちは居たんだ。その時は僕の伝手で相手を見つけてあげてはいたんだけど……どうもマーティンさんは結婚相手が欲しいようには見えないんだよね」
「そう、そうなんです!」
さすが長年色んな生徒を見てきたことだけはある。確かに父の負担にはなりたくないという気持ちはあるが、結婚となるとどうしても後ずさってしまう。
いつかは結婚したいなとは考えていたけどそれは好きな相手とだけで、何も知らない相手と家のために結婚して家のために子供を作ってっていうのがどうも受け付けない。それはたぶん前世の、現代とはかけ離れた価値観だからだろう。
その点、私の父と母は学院時代の同級生で恋をしてお付き合いをして、この時代では珍しい恋愛結婚をしているのだ。そして父は母が亡くなっても後妻を取らず愛し続けている。
父は相手が見つからない私に「無理に相手を見つけなくていい。アニエスの好きなようにしなさい」と言ってくれている。そんな父が私は好きだ。
「そうだ、マーティンさん。王城で働いてみない?」
「え!?お、王城ですか……?」
最愛の父に思考が流れていた私の頭はとんでもない発言に一瞬で現実に戻らされる。
「そう。僕の友人が王城の書庫室の管理を任されているんだけど、その友人にも他に仕事があって手が足りていないらしいんだ。仕事内容は書庫室の本の整理と彼の手伝い。どうかな」
「どうかなって……男爵の出の私が王城で働くなんて恐れ多いですよ……」
王城で働いている貴族はいるがそれは上級貴族ばかりで、下級貴族の私なんかがおいそれと出入りできる場所ではない。
学院は貴族社会の予行練習の場所とも言われている。ここでも上手くできなかった私がお城で働くなんて土台無理な話だ。
「ありがたいお話なんですが、私には……」
「そうかな。これは君に合っていると思うよ。なぜなら、王城の書庫室はこことは比べ物にならないぐらい貴重な本が置いてある」
「!!」
司書さんの言葉に背筋が伸びる。
王城書庫室。それは宝庫とまで言われるほど本好きにとって憧れの場所。
「正面から出入りするのが難しいなら使用人専用の入り口から出入りできるように僕から彼にお願いしてみるよ。それに彼から、ちゃんと仕事をしてくれれば本は好きに読んで構わないと言われていてね」
「好きに……本を……!?」
なんて素敵な言葉なのだろう。無意識に唾を飲み込む。これはすぐに返事をしていい話ではない。でも、いつ誰に話がいくかも分からない。
これは幸運の女神さまが私に微笑みかけてくれているとしか思えない。前髪にしかチャンスはないのだから。
「その話、受けさせてください!」
それから帰宅した私はすぐに父に話をした。とんでもない事後報告に父はすごく驚いていたけど、快く了承してくれた。
そして後日。司書の先生から話がいって、採用通知が私の家に届いて――書かれた文字に自分の目を疑った。
なぜなら書庫室管理人のサイン欄に王弟殿下『ユーリ・コウティアス』様のお名前が書かれていたのだから。
◇◇◇
(王弟殿下を友人と言える司書さんは見た目によらず、すごい人だったらしい)
ぽわんとした気さくな雰囲気の人だったが、あれでも伯爵家の三男坊らしい。今までの非礼を詫びたが気にしなくていいと頭を撫でられた。また会いたい。
「アニエス、お茶にしよう」
「はい殿下」
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初日、怯えながら出勤した私に、ユーリ殿下は上司と部下なのだから気楽に名前で呼んでほしいととんでもないことを言ってきた。もちろん恐れ多いと丁重にお断りした。
殿下も最初は私のことを「アニエス嬢」と呼んでいたが上司として示しがつかないと言ったら困ったように笑い、それからはアニエスと呼ぶ様になった。
「これ、学院の司書から送られてきた焼き菓子なんだ」
「あ、美味しい。今度お礼を言いに行かないとですね」
「そう言って、目的は新しく入った本じゃないのか?」
「あ、バレましたか?でも司書さんに会いたいのは本当ですよ」
司書さんからのクッキーを齧っていると、殿下は足を組んでその上で頬杖をついてこちらをじっと見てくるので首を傾げる。
「何ですか?」
「……アニエスは本当にあいつのことが好きだね」
「はい。三年間ずっとお世話になってましたし、あんなに話が合う方は初めてで大好きです」
「……私のことは?」
「?殿下は殿下ですよ?」
何を当たり前のことを言っているのだろうかと思っていると、立ち上がって隣に座ってきた殿下は私の頬を両手で挟んでくる。何故か眉間に皺を寄せて。
「で、でんか?」
「……相変わらずお前の頬は餅の様に柔らかいね」
「や、やめてくだふぁいー!」
ぶにぶにと頬を弄ばれ、手が離れヒリヒリする頬を摩っていると殿下は小さく笑う。
「……一年じゃまだまだだな」
「?」
ポツリと呟かれてよく聞き取れず聞き返すと、殿下は首を横に振って向かいのソファーに戻り、カップの紅茶を飲み干した。
殿下の言っていたことはよく分からなかったが、この一年で私たちは距離が縮まったような気がする。良い部下になれているかな。
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