20 / 26
第20話
あれからユーリ殿下とは何も変わらず、上司と部下の関係の日々が流れていた。
これが当たり前なことなのに。そう理解しようとしても、想いが通った夜のことを私はずっと引きずっている。
「アニエス。今夜の夜会に私の代理で行ってもらえないか」
仕事が休みの今日、いつもとは違ってゆっくり食べていると一緒に食べていた父に唐突にそう言われた。
今日は出かけず溜まっている本を消化しようと思っていたから用事はない。
「大丈夫ですけど」
「ありがとう。私もハンスもどうしても外せない用事ができてしまってね。主宰には私から連絡をしておくからよろしく頼んだよ」
「はい」
今夜開かれる夜会の主催者は父の昔からの友人で私も良くしてもらっていた。久しぶりに会えるのが楽しみだった。
◇◇◇
侍女たちに準備をしてもらい夜会の会場に入る。舞踏会とは違って夜会は大人の場所って感じがしてドキドキする。
周りを見渡すと他の人と話している主宰を見つけて、話終えたタイミングで声をかける。
「こんばんわ子爵様。父が来れなくなってしまい申し訳ありません」
「おお! 久しぶりだねアニエス嬢。彼とは時々会って酒を飲んでいるから気にしなくていい。是非とも夜会を楽しんでくれ」
「はい。ありがとうございます」
子爵は他の人に声をかけられて、私の肩をぽんと叩いて去っていた。
とりあえず今日の目的は済んだとほっと肩を撫で下ろし、用意されている飲み物を手に取って部屋の隅に移動する。
元喪女にはこのキラキラとしたこの世界はきつい。みんな煌びやかに着飾っているなぁ。お金かかってそう。
誰にも声をかけられないように影を薄くして終わったらさっさと帰ろう。
同じ年頃の令嬢たちは一生懸命に未来の旦那を見つけようと頑張っているのにこの差は何なんだろうか。まあ、私は結婚はする気はないけど。
――そう思ってたんだけどなぁ。一人の男性が心に棲みついてしまったおかげでぽっかり穴が空いてしまって寒い。
(殿下、今頃何してるのかなぁ……)
一人お酒でも嗜んでいそう。それとも神様の力で殿下も新しい女性と出会って楽しいひとときを過ごしているのだろうか。
そんなことを考えて心臓がズキンズキンと突き刺すように痛み出す。神様の提示した期限まであと半年以上ある。それまでずっとこの痛みを感じなきゃいけないのか。
はぁ、と憂鬱な気持ちを吐き出した時、会場がざわっと騒いだ。
「クリス殿下よ!」
(えっ)
黄色い声を上げる淑女たちの声に顔を上げると、そこには確かにクリス殿下が主宰の子爵と会話をしていた。
彼がこの場にいることに驚いた。彼はあまりこういう煌びやかな場所を好まないと作中でヒロインにそう話していたからだ。
――ヒロインはヒーローと、あるべき姿へ。
神様のあの言葉が脳裏に浮かぶ。もしかしてこれも神様の力なのだろうか。父とハンスが来れなくなったのも彼と出会わせるため? 神様の力、最強すぎない?
本当に大変な存在に目をつけられてしまった……
私は少しでも抵抗しようと壁の柱に隠れて息を潜めていたのだけれど、これも彼の力なのか頬を染めている女性たちに囲まれていたクリス殿下が私に気づいてこちらに近づいてきた。
「そんなところで何をしている」
「え、いや、その……ここが落ち着くので……」
「……そうか」
殿下は明らかに変な女を見るような視線を向けてきたので愛想笑いをする。
そして何を思ったのか、殿下は私の隣に立って動こうとしない。彼を囲っていた淑女たちの視線が突き刺さって痛いのですが。
「あ、あのクリス殿下?」
「なんだ」
「せっかく来られたんですから皆様とお話しされてはいかがですか? 殿下のことお待ちしているようだし」
ね、と微笑みながら心の中で早くどっかいけと念じたのだが、殿下は私をチラッと見てグラスに口をつける。
「構わない」
(私が構いますけどー!)
そう思っても口に出せるはずもなく、「そうですか……」と私も彼女たちの視線を浴びながら飲み物を口に運んだ。
学院時代は会話どころか挨拶も避けていたというのにこのイベントは一体何なんだろうか。
これも神様の仕業なんだろうなぁ、と横目で彼を盗み見る。端正な顔立ちは王族の血筋なのだろう。あ、鼻のラインがユーリ殿下と似てる。
社交的なユーリ殿下と違って彼は冷たい雰囲気があるためヒロインも最初は怖がっていたが、彼が優しい心の持ち主なのだと気づいてだんだん彼に惹かれていき、彼もヒロインに惹かれていく。
神様はどうしても私にそのルートを歩かせたいのだろうけど、私には無理な話なのだ。じっと見ていると視線に気づいた殿下と目が合ってしまう。
「なんだ」
「いえ、なんでも……」
私は慌てて目線を逸らすと、子爵がこちらを見ていることに気づいた。子爵は驚いた顔をしていたが、お茶目にウインクをして親指を立てて笑っている。絶対勘違いしてる。
(……もう帰りたい)
けど王子を横にそんなこと言えるはずもなく、ぐいっと煽ってグラスを空にしたタイミングでウエイトレスが新しい飲み物を渡してくれた。お礼を言ってまた口に運んだのだが。
「嫌そうだな」
「!?」
思わず口に含んでいた飲み物を吹き出しそうになり、慌ててハンカチを口に当てて咳き込む。そして隣の彼に顔を向ければ殿下は意地の悪い顔で笑っていた。
「私がここに居て嫌なんだろう。令嬢たちもずっとこちらを敵意剥き出して見てくる」
さすがの洞察力と言っていいだろう。さすが王族だ。……でも。
「……分かっててここに居るなんて性格悪いんじゃありませんか?」
私が嫌がっていることを分かっていてここに居座っているなんて本当に性格が悪い。こんなキャラだっただろうか。
思ったことをそのまま口に出してしまったけど、殿下は気にすることなく小さく笑った。
「三年間も同じ学院にいて今頃気づいたのか?」
「学院時代は話したことないじゃないですか」
「それはお前が避けてたからだろう」
「…………」
それも気づかれていたのか。王族鋭すぎないか? それにしても、それを知っていてこうやって近づいてきたということは……。
「やっぱり性格悪いですね、殿下は」
「ふっ」
殿下は鼻で笑う。こうやって話していると、殿下はただの友人として私と接してくれているような感じがしてすごく居心地が良かった。
それから私たちは壁の花となって話に花を咲かせている内に夜会は解散となった。
馬車まで送ってくれるということで言葉に甘えることになり、その道中は殿下も本を読まれるということでまた話が盛り上がってしまった。
「本当に送っていかなくていいのか」
「はい。クリス殿下と一緒だと父が驚いてしまうので」
ユーリ殿下の領地にお邪魔した時もクリスマスパーティーに誘われた時も、父が顎が外れるんじゃないかと思うぐらい驚いていたので。
まあその父も神様に記憶を消されてそのことはあまり覚えてないみたいだけど。
「……前はそんな目をしていなかったな」
「え?」
なんのことかと顔を向けると、殿下は「何でもない」と首を横に振って馬車に乗るように促した。
「それではクリス殿下。今夜はありがとうございました」
「ああ。また話しかけてもいいか」
「はい、勿論です。またお話しできるのを楽しみにしています」
周りには人がいたので社交辞令だと思い、私も同じように返して馬車に乗り込んだ。
馬車が家路を走り出し、窓の外の夜景を眺める。
ここずっと心の中モヤモヤとした気持ちがあって落ち込んでいたが、クリス殿下のお陰で久しぶりに心から楽しめた夜になった。
これが当たり前なことなのに。そう理解しようとしても、想いが通った夜のことを私はずっと引きずっている。
「アニエス。今夜の夜会に私の代理で行ってもらえないか」
仕事が休みの今日、いつもとは違ってゆっくり食べていると一緒に食べていた父に唐突にそう言われた。
今日は出かけず溜まっている本を消化しようと思っていたから用事はない。
「大丈夫ですけど」
「ありがとう。私もハンスもどうしても外せない用事ができてしまってね。主宰には私から連絡をしておくからよろしく頼んだよ」
「はい」
今夜開かれる夜会の主催者は父の昔からの友人で私も良くしてもらっていた。久しぶりに会えるのが楽しみだった。
◇◇◇
侍女たちに準備をしてもらい夜会の会場に入る。舞踏会とは違って夜会は大人の場所って感じがしてドキドキする。
周りを見渡すと他の人と話している主宰を見つけて、話終えたタイミングで声をかける。
「こんばんわ子爵様。父が来れなくなってしまい申し訳ありません」
「おお! 久しぶりだねアニエス嬢。彼とは時々会って酒を飲んでいるから気にしなくていい。是非とも夜会を楽しんでくれ」
「はい。ありがとうございます」
子爵は他の人に声をかけられて、私の肩をぽんと叩いて去っていた。
とりあえず今日の目的は済んだとほっと肩を撫で下ろし、用意されている飲み物を手に取って部屋の隅に移動する。
元喪女にはこのキラキラとしたこの世界はきつい。みんな煌びやかに着飾っているなぁ。お金かかってそう。
誰にも声をかけられないように影を薄くして終わったらさっさと帰ろう。
同じ年頃の令嬢たちは一生懸命に未来の旦那を見つけようと頑張っているのにこの差は何なんだろうか。まあ、私は結婚はする気はないけど。
――そう思ってたんだけどなぁ。一人の男性が心に棲みついてしまったおかげでぽっかり穴が空いてしまって寒い。
(殿下、今頃何してるのかなぁ……)
一人お酒でも嗜んでいそう。それとも神様の力で殿下も新しい女性と出会って楽しいひとときを過ごしているのだろうか。
そんなことを考えて心臓がズキンズキンと突き刺すように痛み出す。神様の提示した期限まであと半年以上ある。それまでずっとこの痛みを感じなきゃいけないのか。
はぁ、と憂鬱な気持ちを吐き出した時、会場がざわっと騒いだ。
「クリス殿下よ!」
(えっ)
黄色い声を上げる淑女たちの声に顔を上げると、そこには確かにクリス殿下が主宰の子爵と会話をしていた。
彼がこの場にいることに驚いた。彼はあまりこういう煌びやかな場所を好まないと作中でヒロインにそう話していたからだ。
――ヒロインはヒーローと、あるべき姿へ。
神様のあの言葉が脳裏に浮かぶ。もしかしてこれも神様の力なのだろうか。父とハンスが来れなくなったのも彼と出会わせるため? 神様の力、最強すぎない?
本当に大変な存在に目をつけられてしまった……
私は少しでも抵抗しようと壁の柱に隠れて息を潜めていたのだけれど、これも彼の力なのか頬を染めている女性たちに囲まれていたクリス殿下が私に気づいてこちらに近づいてきた。
「そんなところで何をしている」
「え、いや、その……ここが落ち着くので……」
「……そうか」
殿下は明らかに変な女を見るような視線を向けてきたので愛想笑いをする。
そして何を思ったのか、殿下は私の隣に立って動こうとしない。彼を囲っていた淑女たちの視線が突き刺さって痛いのですが。
「あ、あのクリス殿下?」
「なんだ」
「せっかく来られたんですから皆様とお話しされてはいかがですか? 殿下のことお待ちしているようだし」
ね、と微笑みながら心の中で早くどっかいけと念じたのだが、殿下は私をチラッと見てグラスに口をつける。
「構わない」
(私が構いますけどー!)
そう思っても口に出せるはずもなく、「そうですか……」と私も彼女たちの視線を浴びながら飲み物を口に運んだ。
学院時代は会話どころか挨拶も避けていたというのにこのイベントは一体何なんだろうか。
これも神様の仕業なんだろうなぁ、と横目で彼を盗み見る。端正な顔立ちは王族の血筋なのだろう。あ、鼻のラインがユーリ殿下と似てる。
社交的なユーリ殿下と違って彼は冷たい雰囲気があるためヒロインも最初は怖がっていたが、彼が優しい心の持ち主なのだと気づいてだんだん彼に惹かれていき、彼もヒロインに惹かれていく。
神様はどうしても私にそのルートを歩かせたいのだろうけど、私には無理な話なのだ。じっと見ていると視線に気づいた殿下と目が合ってしまう。
「なんだ」
「いえ、なんでも……」
私は慌てて目線を逸らすと、子爵がこちらを見ていることに気づいた。子爵は驚いた顔をしていたが、お茶目にウインクをして親指を立てて笑っている。絶対勘違いしてる。
(……もう帰りたい)
けど王子を横にそんなこと言えるはずもなく、ぐいっと煽ってグラスを空にしたタイミングでウエイトレスが新しい飲み物を渡してくれた。お礼を言ってまた口に運んだのだが。
「嫌そうだな」
「!?」
思わず口に含んでいた飲み物を吹き出しそうになり、慌ててハンカチを口に当てて咳き込む。そして隣の彼に顔を向ければ殿下は意地の悪い顔で笑っていた。
「私がここに居て嫌なんだろう。令嬢たちもずっとこちらを敵意剥き出して見てくる」
さすがの洞察力と言っていいだろう。さすが王族だ。……でも。
「……分かっててここに居るなんて性格悪いんじゃありませんか?」
私が嫌がっていることを分かっていてここに居座っているなんて本当に性格が悪い。こんなキャラだっただろうか。
思ったことをそのまま口に出してしまったけど、殿下は気にすることなく小さく笑った。
「三年間も同じ学院にいて今頃気づいたのか?」
「学院時代は話したことないじゃないですか」
「それはお前が避けてたからだろう」
「…………」
それも気づかれていたのか。王族鋭すぎないか? それにしても、それを知っていてこうやって近づいてきたということは……。
「やっぱり性格悪いですね、殿下は」
「ふっ」
殿下は鼻で笑う。こうやって話していると、殿下はただの友人として私と接してくれているような感じがしてすごく居心地が良かった。
それから私たちは壁の花となって話に花を咲かせている内に夜会は解散となった。
馬車まで送ってくれるということで言葉に甘えることになり、その道中は殿下も本を読まれるということでまた話が盛り上がってしまった。
「本当に送っていかなくていいのか」
「はい。クリス殿下と一緒だと父が驚いてしまうので」
ユーリ殿下の領地にお邪魔した時もクリスマスパーティーに誘われた時も、父が顎が外れるんじゃないかと思うぐらい驚いていたので。
まあその父も神様に記憶を消されてそのことはあまり覚えてないみたいだけど。
「……前はそんな目をしていなかったな」
「え?」
なんのことかと顔を向けると、殿下は「何でもない」と首を横に振って馬車に乗るように促した。
「それではクリス殿下。今夜はありがとうございました」
「ああ。また話しかけてもいいか」
「はい、勿論です。またお話しできるのを楽しみにしています」
周りには人がいたので社交辞令だと思い、私も同じように返して馬車に乗り込んだ。
馬車が家路を走り出し、窓の外の夜景を眺める。
ここずっと心の中モヤモヤとした気持ちがあって落ち込んでいたが、クリス殿下のお陰で久しぶりに心から楽しめた夜になった。
あなたにおすすめの小説
一夜限りの関係だったはずなのに、責任を取れと迫られてます。
甘寧
恋愛
魔女であるシャルロッテは、偉才と呼ばれる魔導師ルイースとひょんなことから身体の関係を持ってしまう。
だがそれはお互いに同意の上で一夜限りという約束だった。
それなのに、ルイースはシャルロッテの元を訪れ「責任を取ってもらう」と言い出した。
後腐れのない関係を好むシャルロッテは、何とかして逃げようと考える。しかし、逃げれば逃げるだけ愛が重くなっていくルイース…
身体から始まる恋愛模様◎
※タイトル一部変更しました。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
こころ ゆい
恋愛
※最終話に、3/11加筆した分をアップしました。
※番外編書きたい気持ちがあるのですが、一旦、恋愛小説大賞の締め切りに合わせて、完結とさせて頂きます。🌱
※最後、急ぎ足で駆け抜けたので、説明不足や誤字脱字多くなっているかもしれません。都度見つけ次第、修正させて頂きます。申し訳ありません。💦
ジャスミン・リーフェント。二十歳。
歴史あるリーフェント公爵家の一人娘だが、
分厚い眼鏡に地味な装い、常に本を読んでいる変わり者。皆が自分のことをそう言っているのは知っていた。
モーリャント王国の王太子殿下、コーネル・モーリャントとの婚約が王命で決まってから十三年。王妃教育を終えても婚姻は進まず、宙ぶらりん状態。
そんな中、出席した舞踏会でいつも通り他の女性をエスコートする王太子殿下。
それだけならまだ良かったが、あろうことか王太子の連れた女性が事件を巻き起こす。その最中で言い渡された婚約破棄。
「....婚約破棄、お受けいたします」
そのあと、ジャスミンは一人旅に出てある人物と出会った。
これは、婚約破棄された女性が獣人国で知らぬうちに番と出会い、運命に翻弄されていく物語。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。