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第二章 派手に、生まれ変わります!
55 複雑な「想い」です!
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「理由……」
クロエはぽつりと呟くが、そのあとは言葉が続かなくて黙り込んでしまった。
さっきユリウスは「想いの強さ」だと言っていた。それが逆行の魔法の鍵になる、と……。
自分が過去に遡った理由はなんだったのだろうか。やっぱり心残りがあったから?
胸の中に抱えていたのは、悔しさと悲しさと……憤りだった。
父親、継母、異母妹、そして婚約者。彼らに対する恨み辛み。絶望。
だから、自分がこの世界から消えてしまうことで、全てを終わらせたかったのだ。
それなのに、戻って来た。
「……逆行前に」ユリウスが囁くように言う。「悪いが、君のことは調べさせてもらった。その……その件と関係があるのだろう、か…………」
クロエは目を見張る。瞬時に全身が凍り付いた。
――彼に知られていた!
それは、パリステラ家での惨めな暮らしぶり……貴族の令嬢として、あり得ない生活を彼は知っているということだ。
おそらく、空腹に耐えかねて生ごみを漁っていたことも……!
急激に寒気が襲ってきた。身体が氷水に漬けられたみたいに冷たくなって、ガタガタと震え出す。
顔だけはたぎるように熱くて、くらりと目眩がした。
恥ずかしかった。
彼の前だけは、自分の影の部分を見せたくなかったのだ。図書館で笑い合う、ただの「普通の」良き友人でいたかった。
「ごめん……!」ユリウスは震えるクロエの両腕を鎮めるように優しく掴んだ。「その、あまりに痩せこけている君のことが心配で、勝手ながら背景を調査したんだ。でも、俺はなにもできなくて……ごめん…………」
思わず頭を上げて彼の顔を見る。タンザナイトの青い瞳は、まるで蝋燭のように不安定な光を放っていた。
(そんな……あんなに助けてもらったのに……)
冷えていた心が、じわじわと温かくなっていくのを感じる。嬉しくて涙が込み上げてきた。
彼は自分のために、あんなに多くの幸せをくれたのに。心を痛める必要なんて、全くないのに。
「本当は、もっと早く行動するつもりだったんだ。でも、俺には……立場とか、雁字搦めになっていることが多くあって、それで躊躇して……。俺がもっと早く動けば、あんなことには……ならなかったかもしれないのに……っ…………!」
ユリウスは唇を噛む。握りしめた拳が微かに震えていた。
彼は己を恥じていた。
帝国の第三皇子という身分に縛られて、速やかに行動を起こすことができなかったからだ。仕来りや慣例などに囚われて足踏みしているうちに、愛する女性を不幸にしてしまった。
皇帝である父にお伺いを立てずに、あのまま彼女を掻っ攫って来れば良かったのに。彼女の身分からして、事後承諾でも問題なかったのだ。
あの頃の愚鈍な自分が、酷く腹立たしかった。
行動を起こさない「想い」は意味がない。
「ユリウス」
クロエは彼の震える拳にそっと手を触れる。指先まで冷え切って、氷のようだった。
「ありがとう。私には、あれで充分だったわ。過分なほどに、幸せだった。あなたのお陰で生き延びることができた。ずっとお礼が言いたかったの。本当にありがとう……!」
「クロエ……」
彼はじっと彼女の顔を見つめる。
綺麗だ。
今は逆行前と違って血色が良くて、弾力のある滑らかな肌だった。ぷっくらと膨れた瑞々しい唇に引き寄せられそうになるが、ぐっと堪える。
まだ、自分たちはただの友人同士。彼女には婚約者がいるし、令嬢としての立場を乱すようなことはできない。
「だから、私は平気。過去のことだし、今はもう……違うから」と、彼女はにこりと微笑んだ。
すると、ユリウスは険しい顔をクロエに向けた。
彼女は無理をしている。彼には偽りの笑顔だと、お見通しだったのだ。
「だが……君は復讐をしようとしている。時を遡ったのも、なにか強い意思があったのだろう?」
「っ……!」
クロエは息を呑む。
本当に分からないのだ。自分の気持ちは、復讐心なのか、未練なのか。
ただ、
――生まれて来なければ良かった。
あの鐘塔の上で、そう、強く思っただけだ。
正直、母への想いは複雑だ。
逆行してから、あまり考えないようにしていた。考えたくなかったのだ。
今は、「大好き」だった気持ちの中に「なぜ」「うそつき」……そんな黒い感情も入り混じっている。
(それでも、私はお母様のことを――……)
でも、継母たちが母の名誉を汚したことだけは、絶対に許さない。
だから、その汚名を回復させるために、侮辱したことを償ってもらうために……今、こうやって動いているのだ。
ユリウスと目が合う。にわかに不安が襲って来て、鼓動が早くなった。
彼は、復讐に生きる自分のことを軽蔑するだろうか。
今の自分は、我ながらなんとまぁ醜い姿だとは思う。時間の魔法を悪用して、継母や異母妹や婚約者を貶めて。最低だと、分かっている。
清廉潔白な彼は、きっと……嫌う。
「クロ――」
「最悪だと、思っているんでしょう?」
思わず先に言葉が出た。彼から否定される前に、自らの口から毒を吐きたかったのだ。
だって、彼の拒絶が怖かったから。
一拍して、
「別に、いいんじゃないか」
ユリウスはいたずらっぽく笑った。
「えっ……?」
予想外の彼の反応に、彼女は目を丸くする。冷淡な言葉を覚悟していたのに、明るい声音に救われた気がした。
「パリステラ家の君への仕打ちは常軌を逸している。それは人の尊厳を踏みにじる行為で、決して許されないことだ。だから、否定はしない。仮に俺が君の立場だったら、今のチャンスは逃さないね」
「そ、う……」
「だが、君の性格なら、人を傷付けるのは辛いんじゃないのか?」
「…………」
彼女の顔が曇る。高揚していた気持ちが少しだけ下がってしまった。
たしかに、かつての気弱だった自分は、そうだったのかもしれない。でも、そういう感情はもうどこかへ置いてきてしまったようだ。そんな、綺麗事なんて。
「だから、復讐なんて止めなさい、ってこと? あいにくだけど、私はそんな殊勝な性格では――」
「あー、違う、違う。俺が言いたいのは、もっと上手く立ち回れ、ってことだ。今後の自身の人生への影響を考慮して、そうだな……まぁ、考えている8割程度にしとけ、ってこと。あまり、やりすぎないように!」
「へっ…………?」
またまた彼の予想外の言葉に、彼女は気の抜けた声を上げる。ちょっとだけおかしな気分だった。
普通は「復讐なんて悲しみの連鎖を生む行為は止めておけ」「死んだ母親も喜ばない」なんてお説教をされる場面なのだと思う。
でも、彼は自分の意思を尊重してくれて。……とても嬉しかった。
しかし――、
(今後の人生なんて……)
自分には、明るい未来の設計図なんて考えられない。
ユリウスは微苦笑する。本当は「復讐なんて止めておけ」と言いたいところだった。
きっと復讐が成功しても、彼女の心はもっと傷付く。本来の彼女は、とても優しい子だから。
だから、本心では「そんな物騒なことは忘れて自分と帝国で幸せに暮らそう」と、伝えたい。
でも、仮にそのような状況になっても、彼女の心は一生晴れないままなのが明白だ。
だから彼は、復讐が終わったあとの彼女の生きる道を隣で支えようと決めたのだ。
彼女はまだ若い。自滅しない限り、復讐の後も人生は続く。
そのときに、後戻りができないくらいに全てが壊れていたら、元も子もないのだ。
家族に復讐をするということは、自身の家門に傷を付けることに等しい。おそらく家門の信頼も評判も急下降するだろうし、下手をすればパリステラ家自体が取り潰される可能性だってある。
全てを憎悪で焼き尽くして灰にして、彼女が戻る場所がなくなったら意味がないのだ。
そんなこと、自分が絶対にさせない。
彼は、彼女には幸せになって欲しいと、心から願っていた。
「そこで、だ」
突然、彼がぽんと手を叩いた。彼女は驚いて目を丸くする。
「俺は君の復讐を手伝うことにした!」
ニカッと、彼は歯を見せて笑った。
クロエはぽつりと呟くが、そのあとは言葉が続かなくて黙り込んでしまった。
さっきユリウスは「想いの強さ」だと言っていた。それが逆行の魔法の鍵になる、と……。
自分が過去に遡った理由はなんだったのだろうか。やっぱり心残りがあったから?
胸の中に抱えていたのは、悔しさと悲しさと……憤りだった。
父親、継母、異母妹、そして婚約者。彼らに対する恨み辛み。絶望。
だから、自分がこの世界から消えてしまうことで、全てを終わらせたかったのだ。
それなのに、戻って来た。
「……逆行前に」ユリウスが囁くように言う。「悪いが、君のことは調べさせてもらった。その……その件と関係があるのだろう、か…………」
クロエは目を見張る。瞬時に全身が凍り付いた。
――彼に知られていた!
それは、パリステラ家での惨めな暮らしぶり……貴族の令嬢として、あり得ない生活を彼は知っているということだ。
おそらく、空腹に耐えかねて生ごみを漁っていたことも……!
急激に寒気が襲ってきた。身体が氷水に漬けられたみたいに冷たくなって、ガタガタと震え出す。
顔だけはたぎるように熱くて、くらりと目眩がした。
恥ずかしかった。
彼の前だけは、自分の影の部分を見せたくなかったのだ。図書館で笑い合う、ただの「普通の」良き友人でいたかった。
「ごめん……!」ユリウスは震えるクロエの両腕を鎮めるように優しく掴んだ。「その、あまりに痩せこけている君のことが心配で、勝手ながら背景を調査したんだ。でも、俺はなにもできなくて……ごめん…………」
思わず頭を上げて彼の顔を見る。タンザナイトの青い瞳は、まるで蝋燭のように不安定な光を放っていた。
(そんな……あんなに助けてもらったのに……)
冷えていた心が、じわじわと温かくなっていくのを感じる。嬉しくて涙が込み上げてきた。
彼は自分のために、あんなに多くの幸せをくれたのに。心を痛める必要なんて、全くないのに。
「本当は、もっと早く行動するつもりだったんだ。でも、俺には……立場とか、雁字搦めになっていることが多くあって、それで躊躇して……。俺がもっと早く動けば、あんなことには……ならなかったかもしれないのに……っ…………!」
ユリウスは唇を噛む。握りしめた拳が微かに震えていた。
彼は己を恥じていた。
帝国の第三皇子という身分に縛られて、速やかに行動を起こすことができなかったからだ。仕来りや慣例などに囚われて足踏みしているうちに、愛する女性を不幸にしてしまった。
皇帝である父にお伺いを立てずに、あのまま彼女を掻っ攫って来れば良かったのに。彼女の身分からして、事後承諾でも問題なかったのだ。
あの頃の愚鈍な自分が、酷く腹立たしかった。
行動を起こさない「想い」は意味がない。
「ユリウス」
クロエは彼の震える拳にそっと手を触れる。指先まで冷え切って、氷のようだった。
「ありがとう。私には、あれで充分だったわ。過分なほどに、幸せだった。あなたのお陰で生き延びることができた。ずっとお礼が言いたかったの。本当にありがとう……!」
「クロエ……」
彼はじっと彼女の顔を見つめる。
綺麗だ。
今は逆行前と違って血色が良くて、弾力のある滑らかな肌だった。ぷっくらと膨れた瑞々しい唇に引き寄せられそうになるが、ぐっと堪える。
まだ、自分たちはただの友人同士。彼女には婚約者がいるし、令嬢としての立場を乱すようなことはできない。
「だから、私は平気。過去のことだし、今はもう……違うから」と、彼女はにこりと微笑んだ。
すると、ユリウスは険しい顔をクロエに向けた。
彼女は無理をしている。彼には偽りの笑顔だと、お見通しだったのだ。
「だが……君は復讐をしようとしている。時を遡ったのも、なにか強い意思があったのだろう?」
「っ……!」
クロエは息を呑む。
本当に分からないのだ。自分の気持ちは、復讐心なのか、未練なのか。
ただ、
――生まれて来なければ良かった。
あの鐘塔の上で、そう、強く思っただけだ。
正直、母への想いは複雑だ。
逆行してから、あまり考えないようにしていた。考えたくなかったのだ。
今は、「大好き」だった気持ちの中に「なぜ」「うそつき」……そんな黒い感情も入り混じっている。
(それでも、私はお母様のことを――……)
でも、継母たちが母の名誉を汚したことだけは、絶対に許さない。
だから、その汚名を回復させるために、侮辱したことを償ってもらうために……今、こうやって動いているのだ。
ユリウスと目が合う。にわかに不安が襲って来て、鼓動が早くなった。
彼は、復讐に生きる自分のことを軽蔑するだろうか。
今の自分は、我ながらなんとまぁ醜い姿だとは思う。時間の魔法を悪用して、継母や異母妹や婚約者を貶めて。最低だと、分かっている。
清廉潔白な彼は、きっと……嫌う。
「クロ――」
「最悪だと、思っているんでしょう?」
思わず先に言葉が出た。彼から否定される前に、自らの口から毒を吐きたかったのだ。
だって、彼の拒絶が怖かったから。
一拍して、
「別に、いいんじゃないか」
ユリウスはいたずらっぽく笑った。
「えっ……?」
予想外の彼の反応に、彼女は目を丸くする。冷淡な言葉を覚悟していたのに、明るい声音に救われた気がした。
「パリステラ家の君への仕打ちは常軌を逸している。それは人の尊厳を踏みにじる行為で、決して許されないことだ。だから、否定はしない。仮に俺が君の立場だったら、今のチャンスは逃さないね」
「そ、う……」
「だが、君の性格なら、人を傷付けるのは辛いんじゃないのか?」
「…………」
彼女の顔が曇る。高揚していた気持ちが少しだけ下がってしまった。
たしかに、かつての気弱だった自分は、そうだったのかもしれない。でも、そういう感情はもうどこかへ置いてきてしまったようだ。そんな、綺麗事なんて。
「だから、復讐なんて止めなさい、ってこと? あいにくだけど、私はそんな殊勝な性格では――」
「あー、違う、違う。俺が言いたいのは、もっと上手く立ち回れ、ってことだ。今後の自身の人生への影響を考慮して、そうだな……まぁ、考えている8割程度にしとけ、ってこと。あまり、やりすぎないように!」
「へっ…………?」
またまた彼の予想外の言葉に、彼女は気の抜けた声を上げる。ちょっとだけおかしな気分だった。
普通は「復讐なんて悲しみの連鎖を生む行為は止めておけ」「死んだ母親も喜ばない」なんてお説教をされる場面なのだと思う。
でも、彼は自分の意思を尊重してくれて。……とても嬉しかった。
しかし――、
(今後の人生なんて……)
自分には、明るい未来の設計図なんて考えられない。
ユリウスは微苦笑する。本当は「復讐なんて止めておけ」と言いたいところだった。
きっと復讐が成功しても、彼女の心はもっと傷付く。本来の彼女は、とても優しい子だから。
だから、本心では「そんな物騒なことは忘れて自分と帝国で幸せに暮らそう」と、伝えたい。
でも、仮にそのような状況になっても、彼女の心は一生晴れないままなのが明白だ。
だから彼は、復讐が終わったあとの彼女の生きる道を隣で支えようと決めたのだ。
彼女はまだ若い。自滅しない限り、復讐の後も人生は続く。
そのときに、後戻りができないくらいに全てが壊れていたら、元も子もないのだ。
家族に復讐をするということは、自身の家門に傷を付けることに等しい。おそらく家門の信頼も評判も急下降するだろうし、下手をすればパリステラ家自体が取り潰される可能性だってある。
全てを憎悪で焼き尽くして灰にして、彼女が戻る場所がなくなったら意味がないのだ。
そんなこと、自分が絶対にさせない。
彼は、彼女には幸せになって欲しいと、心から願っていた。
「そこで、だ」
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