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最終章
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「……いや。前は女子しか見てなかったから、ちょっと違うか」
「俺だって宮田の前はずっと女子だったっての! つか、お前は絶対違うじゃん。可愛い女子と恋人になって、家庭を持って……順風満帆な人生が約束されてるような人種じゃん。そんな気遣い要らねえよ」
「気遣いとかじゃねえって!」
口論が激しくなりそうな空気を察して、慌てて深呼吸をする。
一息つけば、熱くなりかけていた気持ちが互いに急激に萎んでいくのが分かった。
「つーか俺さ、お前のことが好きって言ったんだぜ」
「ああ」
「同じ男から告白されて、気持ち悪いって思わねえの? そんな事言ったら期待させるかも、とか考えねえの」
「あきに告白されて、俺が気持ち悪いって?」
拗ねた表情のまま上目に睨めば、宮田からは不満げな表情が返ってきてドキリとする。
「思うわけねえじゃん」
「みや」
「俺の方が前から、あきの事好きだったっていうのに」
「……は?」
ぽつりと落とされた言葉が理解できなくて、何度も脳内で咀嚼する。
「俺だって宮田の前はずっと女子だったっての! つか、お前は絶対違うじゃん。可愛い女子と恋人になって、家庭を持って……順風満帆な人生が約束されてるような人種じゃん。そんな気遣い要らねえよ」
「気遣いとかじゃねえって!」
口論が激しくなりそうな空気を察して、慌てて深呼吸をする。
一息つけば、熱くなりかけていた気持ちが互いに急激に萎んでいくのが分かった。
「つーか俺さ、お前のことが好きって言ったんだぜ」
「ああ」
「同じ男から告白されて、気持ち悪いって思わねえの? そんな事言ったら期待させるかも、とか考えねえの」
「あきに告白されて、俺が気持ち悪いって?」
拗ねた表情のまま上目に睨めば、宮田からは不満げな表情が返ってきてドキリとする。
「思うわけねえじゃん」
「みや」
「俺の方が前から、あきの事好きだったっていうのに」
「……は?」
ぽつりと落とされた言葉が理解できなくて、何度も脳内で咀嚼する。
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