6 / 11
5
しおりを挟む
愁はパソコン作業。
私は実里とお絵描きをはじめてふとじかんをみるともう20時になっていた。
がちゃっとげんかんのとがあくおとがする。
リビングにだるそうに肩をさすりながら流星が入ってきた。
「ただいま」
実里は流星のもとにとたとたと駆け寄っていく。
「おかえりぃー、りゅーちゃ遅いよー」
流星は実里を抱き上げながら謝る。
「あぁ、悪い悪い、」
私は流星を見て一言。
「お腹すいた」
愁もパソコンの画面から視線をあげて流星をみる。
「俺も」
愁は実里をソファに下ろしながらだるそうに笑った。
「飯作っといてもくれてもええやんけー」
え。
「それは」
「それは」
「「流星の仕事」」
見事にはもる私と愁。
それに流星は呆れて返事しかでない。
「………、はい」
「りゅうちゃが作ったら美味しいからー!」
実里の目は流星に向かってキラキラ光っている。
もう実里はご飯のことしか頭にない。
「みのりぃーーー!!」
ソファに下ろした実里に抱きついてほおずりする流星。
数分、実里を抱き締めていたかと思うと立ち上がってうでまくりをした。
「じゃあ、さっと飯を食いますか」
ご飯を食べて、だらだらとしていたら21時になった。
21時からは神代組の報告会だ。
テレビ通話をパソコンでつなぐ。
愁はこの準備をさっきからしていたようだ。
「唯斗聞こえる?唯?」
流星がパソコンに向かって話しかけると画面が明るくなって、我らの王、神代 唯斗の顔が写し出される。
『あぁ、流星か?聞こえる』
久しぶりの唯斗の顔に実里は身を乗り出してパソコン越しにてをブンブン降った。
「ゆいちゃ!ゆいちゃーんー!!」
その様子を見て画面の向こうの唯斗はくくっ。と笑う。
『ふふ、実里、今日も美しいな』
「美しい」これは唯斗の挨拶のようなものだ。
みんなはなれているため普通に返す。
「ありがとー!ゆいちゃもうつくしー!」
『ああ、ありがとう、実里の報告から聞こうかな』
そういうと実里は今日あったことや流星や私のこと、愁の寝起きが悪いことをたくさん話した。
この報告会は事細かに今日あったことや最近の出来事を話す。
実里の報告はほのぼのするが、、私たちは、
今日あったことを話すということは
キスのこともばれるということでもあり、、
実里の報告が終わって流星と私の番になる。
キスの過程や今日あったこと、怪しまれていることなどをかくかくしかじか話した。
「っつーことで関係図としては今、俺と琉生斗はセフレになってる」
セフレ、、たしかに、そーだわ。
うなだれるしかない私たち。
すると隣から
「っ!くっ!!笑」
笑いをこらえる声が。
「愁!てめぇ!」
流星は愁の肩をつかんでゆらす。
愁は揺さぶられながら「やめてーよ、」といっている。
画面の中の反応も様々だ。
『あっはははははは!ほんとにぃー?笑、
ほしくん、切り抜けかたがすごいよー、
兄妹愛はだめだよー笑』
と唯斗の右腕、咲也が笑う。
絶対ばかにされてる。
唯斗はーーー
『琉生斗と、流星がキスか、、美しいな』
相変わらずだ。
湊だけが唯斗に注意している。
『はぁ!唯斗おまえ、そーゆーとこだぞ!?』
ほんとに、そーいうとこ。
しかし唯斗はわかってない。
『なにが?』
『美しくねーだろ』
そう、うつくしくない。
咲也みたいな反応ならまだいい。
うつくしいって、、、
どういう反応なんだ。
逆に困る。
しかし唯斗はまるで湊がおかしいというような顔で反論してくる。
『湊こそ、そういうところだぞ。美しくない』
うつくしくないと言われた湊はむっとした。
『このやろ』
『あー、生で見たかったよねぇただちゃん』
咲也があり得ないことをいってくる。
『あぁ、見たかった。』
やば。この流れって。
「ぎく、」
私と流星が固まる。
『できるか?』
できる、、?
流星と、、キス?
流星を見る。
流星もこっちを見て、私たちは顔を見合わせた、、
、、、
「やだ!!
無理よ!唯斗!
そーゆーところよ!
美しいならなんでもいいと思ってない!?
兄妹よ、わてら」
首をブンブンふって拒否する。
流星も同じように首をブンブンふった。
「そーだぞ!
妹にキスて、、
しかもあとのきはどーにかしなくちゃいけないと思ってしたけど、今の状況は違うやろ!!」
必死に拒否って息を整えていると
「……いもうとがおにーちゃんにキスするのっておかしいの?」
実里がいきなり口を開いた。
「え?」
「………、」
思わず声が出る私と、さらに固まる流星。
実里は愁のもとへよっていった。
愁も私たちも実里が何をしようとしているのかわからない。
実里は愁があぐらをかいている膝に乗った。
「私できるけど、しゅうちゃ、ちゅー」
そのまま唇をよせて、愁の口へ
ちゅ、とかわいいキスをした。
「…………、」
静まり返るこの場所。
「かっ、かわいーーーー」
私は思わずたおれ込んだ。
なんだこのかわいい生物は。
「みのり、俺そんなことされたら死ぬ」
「愁ー!!!」
愁も倒れる。
それをみて、画面の中から先程よりも豪快な笑い声が聞こえてきた。
『あはは、おもしろいな。
やはり、六人揃うと。
実里、兄妹でキスするのはおかしいことじゃないぞ。
そして、琉生斗、流星見とけ。
ーーーー咲也』
いきなり真剣な顔になったかと思うと、咲也を手招きした。
唯斗の口元に耳を寄せようとする咲也の顎をつかんで自分の方へ向けたかと思うと
『えっ?』
ちゅ。と軽くキスをした。
!!!!!!!
ちょ!!!!
東京は何が起こったのかわからなかった。
さ、、咲也って男ですけど!!
それは向こうも同じなようで、
『ななななな、なにやってんだてめぇら!!』
湊がべりっと二人を引き剥がす。
すると唯斗は湊の顎をつかもうとする。
『照れている湊はかわいいな』
湊は唯斗のてを押さえつけている。
離された咲也は固まったのち正気に戻ったようで口元にてをあてた。
片方のてで唯斗をポカポカと叩いている。
まさに、修羅場。
『ただちゃんん!!
やめてよ!!
俺、彼女いるんだよ!!!泣
やだーー!!』
いやがられたのが癪なのか唯斗はむっとした。
『失礼な。じゃあ薫には謝っとくわ』
薫とは咲也の彼女の名前だ。
『言わなくていいよー!!泣』
咲也、、なんてこった。
『そうか。じゃあ、いうのはよそう。
まぁ、俺が言いたいのはキスっていうのは好きなものに好きと伝えるのに有効な手段だ。
俺はここにいるものなら誰にでもできるぞ。
帰ってきたらしてやろう、』
絶句だ。
唯斗はこういうやつだった。いつでも。
でも、ここまでとは、、
自分達はこんなに愛されているのかと感じると共に
これに答えなくてはというプレッシャーに駆られる
背筋がぞくぞくとする。
しかし、これがいい。
この怖すぎる愛こそが唯斗の持ち味のひとつである。
手を押さえつけていた湊が唯斗の手を離して小さくいう。
『…んじゃ、琉生斗たちが帰ってきたら俺にもしろよ』
唯斗はまた顎をつかもうとする。
『ふふふ、今でもいいぞ?』
それを軽やかに避けると
『いや、今はいい』
とことわった。
「私にもしてね」
私が画面越しにいうと
『もちろんだ』
とにっこり笑ってくれた。
愁も流星も実里も続く。
「もう、じゃあ俺にもしてね」
『もちろん』
「俺にもしろよ!」
「わたしにも!」
『はは、飽きるほどしてやろう』
唯斗は私たちに向かって投げキスをした。
ろくなやつらじゃない。
そう私たちのネジはとっくに外れている
けれど、それをわかっているなら強くなれる
この狂気こそが森羅であり、神代組の強さだと私は思う。
『と、いう話はここまでにして。
愁の報告を聞こうかな』
脱線しすぎた話は戻り、愁の報告へとはいった。
愁は話し始める。
「黎明学園は医療関係の人が多いから頭の切れるやつが多いって感じだった。
黎明学園は今でこそ立花組のしたについているけど、もともとは風間組っていう組のグループの学園だったらしい。
けど、立花組に吸収されてしまって今に至る、、と
まー、この事からわかるように、黎明学園には風間組直系の子供が通っている。
立花組は強さ重視だけど、風間組はいわゆる戦わないやくざってやつで、商業系で持ってたんだって、つまり、」
『立花組とは噛み合わん』
愁は続ける。
「そうなんだよ。
でも立花組は財力をあげるために自分達の得意な武力行使でしたにつけたらしい。」
『不満がありそうだねぇ』
咲也がパソコンを叩き始める。
「しかも、医療関係者の子供も多くて、自分で薬の調合もしてしまうことができるんだよね」
『愁見てーなやつが溢れてるってことか?』
湊の言葉に突っ込みながらも愁ははなす。
「言い方笑
でも、まー、そーいうこと実際薬、麻薬とかの薬ね。
その授業もあった。
しかも、学園には薬がたくさんあった。
目で確認しました。
流された薬があるかは知らないけど
立花組を崩そうとして風間組が動いたってことはあるかもしれない。」
『なるほど、、風間組か、、咲也、』
咲也は「調べてるよー」といいつつ、パソコンを叩きながらいった。
『一日待ってね。詳しく調べるから。
あと、情報をあつめるのによさそうな場所をいくつかピックアップしておいたからいとちゃんとしゅうくんよろしくね。』
私は咲也からいとちゃんと呼ばれているため返事をした。
「おけー、」
「了解」
咲也は「あ、あと」と続ける。
『注意しておくと、立花組幹部の行きつけの店とかもあるから慎重にね』
私は唯斗に聞く。
「私たちが情報を聞きにきたっていう情報が漏れたら、漏らしたやつを潰してもいい?」
すると唯斗はいった。
『…、そこはお前らの判断に任せる、、
信じてるからなお前らのこと』
判断を任せてくれる、、
これも自分達がしっかりしなきゃというプレッシャーに変わるとともに信頼の表れともとれる。
ほんとに唯斗はうまい。
流星は隣で声をあげた。
「あ!
咲也あと、篝 健太郎のことも調べておいてくれると助かる」
咲也は篝の名前を把握しているようだ。
『皇花の?』
「おう」
『彼だけでいいの?』
意味深な質問だな、と思いつつ、流星は答える。
「ああ、たのむ」
『おっけー』
そこに唯斗が割ってはいった。
先程までの和やかさはない、いきなりしまる空気。
『流星、詰めが甘いな、
もっと慎重に考えてみろ、
情に流されたり、かんがえなしに動けるのはお前のいいところではあるが、今回はお前が軸になっている。
しっかりまなべ。隙なんてみせるな。
今回は完璧人間になれ』
流星の甘さを指摘する。
私に言われてるようでもあり、グサッと来た。
今日だけでヤバイと思ったシーンが何回あったか、、
私も気を引き締めなければ。
「完璧人間、、、、はい」
しゅんとした流星をみて、唯斗は少し笑って優しくいった。
『落ち込むことはない。
なんのために三人いるんだ。
しっかり相談するんだ。
琉生斗も愁も優秀だからな。
三人で流星の隙を埋めるんだ。』
流星も唯斗につられて少し笑った。
「はい。」
唯斗は私の方に目を向けた。
『琉生斗、いつでも電話してこい。
目立たないっていうのは意外に難しいじゃろ。
琉生斗は花があるからな。
今回はその真の強い目を隠す必要がある。
周りをよーく観察してみろ。
琉生斗ならできるはず、、
やろ?』
「はい、がんばります。」
頭を下げて返事をした。
そのまま、愁の方をみる。
『愁、いい働きだ。
薬に関しての知識も含め、いろんなことを吸収してこい。
いまのところ愁が一番美しいぞ。』
愁は嬉しそうに笑う。
「ありがと。
美しいままでいたいから戦闘ははずしてほしいんやけど、
どう?」
『はははは、むりだ』
画面の向こうで咲也と湊が「生意気やわ」と笑っている。
実里が声をあげた。
「ゆいちゃ!みのりはー?」
『最高にかわいい。
お前がここにいないだけですごく寂しいよ。
三人のサポート頼んだぞ。実里。』
実里は唯斗の言葉が嬉しいようでぴょんぴょん跳び跳ねた。
「きゃー、!!はいっ!!」
唯斗は私たちをしっかり見て
『じゃあ、次の連絡を待つ。頑張れよ』
といって、報告会は終わった。
私は実里とお絵描きをはじめてふとじかんをみるともう20時になっていた。
がちゃっとげんかんのとがあくおとがする。
リビングにだるそうに肩をさすりながら流星が入ってきた。
「ただいま」
実里は流星のもとにとたとたと駆け寄っていく。
「おかえりぃー、りゅーちゃ遅いよー」
流星は実里を抱き上げながら謝る。
「あぁ、悪い悪い、」
私は流星を見て一言。
「お腹すいた」
愁もパソコンの画面から視線をあげて流星をみる。
「俺も」
愁は実里をソファに下ろしながらだるそうに笑った。
「飯作っといてもくれてもええやんけー」
え。
「それは」
「それは」
「「流星の仕事」」
見事にはもる私と愁。
それに流星は呆れて返事しかでない。
「………、はい」
「りゅうちゃが作ったら美味しいからー!」
実里の目は流星に向かってキラキラ光っている。
もう実里はご飯のことしか頭にない。
「みのりぃーーー!!」
ソファに下ろした実里に抱きついてほおずりする流星。
数分、実里を抱き締めていたかと思うと立ち上がってうでまくりをした。
「じゃあ、さっと飯を食いますか」
ご飯を食べて、だらだらとしていたら21時になった。
21時からは神代組の報告会だ。
テレビ通話をパソコンでつなぐ。
愁はこの準備をさっきからしていたようだ。
「唯斗聞こえる?唯?」
流星がパソコンに向かって話しかけると画面が明るくなって、我らの王、神代 唯斗の顔が写し出される。
『あぁ、流星か?聞こえる』
久しぶりの唯斗の顔に実里は身を乗り出してパソコン越しにてをブンブン降った。
「ゆいちゃ!ゆいちゃーんー!!」
その様子を見て画面の向こうの唯斗はくくっ。と笑う。
『ふふ、実里、今日も美しいな』
「美しい」これは唯斗の挨拶のようなものだ。
みんなはなれているため普通に返す。
「ありがとー!ゆいちゃもうつくしー!」
『ああ、ありがとう、実里の報告から聞こうかな』
そういうと実里は今日あったことや流星や私のこと、愁の寝起きが悪いことをたくさん話した。
この報告会は事細かに今日あったことや最近の出来事を話す。
実里の報告はほのぼのするが、、私たちは、
今日あったことを話すということは
キスのこともばれるということでもあり、、
実里の報告が終わって流星と私の番になる。
キスの過程や今日あったこと、怪しまれていることなどをかくかくしかじか話した。
「っつーことで関係図としては今、俺と琉生斗はセフレになってる」
セフレ、、たしかに、そーだわ。
うなだれるしかない私たち。
すると隣から
「っ!くっ!!笑」
笑いをこらえる声が。
「愁!てめぇ!」
流星は愁の肩をつかんでゆらす。
愁は揺さぶられながら「やめてーよ、」といっている。
画面の中の反応も様々だ。
『あっはははははは!ほんとにぃー?笑、
ほしくん、切り抜けかたがすごいよー、
兄妹愛はだめだよー笑』
と唯斗の右腕、咲也が笑う。
絶対ばかにされてる。
唯斗はーーー
『琉生斗と、流星がキスか、、美しいな』
相変わらずだ。
湊だけが唯斗に注意している。
『はぁ!唯斗おまえ、そーゆーとこだぞ!?』
ほんとに、そーいうとこ。
しかし唯斗はわかってない。
『なにが?』
『美しくねーだろ』
そう、うつくしくない。
咲也みたいな反応ならまだいい。
うつくしいって、、、
どういう反応なんだ。
逆に困る。
しかし唯斗はまるで湊がおかしいというような顔で反論してくる。
『湊こそ、そういうところだぞ。美しくない』
うつくしくないと言われた湊はむっとした。
『このやろ』
『あー、生で見たかったよねぇただちゃん』
咲也があり得ないことをいってくる。
『あぁ、見たかった。』
やば。この流れって。
「ぎく、」
私と流星が固まる。
『できるか?』
できる、、?
流星と、、キス?
流星を見る。
流星もこっちを見て、私たちは顔を見合わせた、、
、、、
「やだ!!
無理よ!唯斗!
そーゆーところよ!
美しいならなんでもいいと思ってない!?
兄妹よ、わてら」
首をブンブンふって拒否する。
流星も同じように首をブンブンふった。
「そーだぞ!
妹にキスて、、
しかもあとのきはどーにかしなくちゃいけないと思ってしたけど、今の状況は違うやろ!!」
必死に拒否って息を整えていると
「……いもうとがおにーちゃんにキスするのっておかしいの?」
実里がいきなり口を開いた。
「え?」
「………、」
思わず声が出る私と、さらに固まる流星。
実里は愁のもとへよっていった。
愁も私たちも実里が何をしようとしているのかわからない。
実里は愁があぐらをかいている膝に乗った。
「私できるけど、しゅうちゃ、ちゅー」
そのまま唇をよせて、愁の口へ
ちゅ、とかわいいキスをした。
「…………、」
静まり返るこの場所。
「かっ、かわいーーーー」
私は思わずたおれ込んだ。
なんだこのかわいい生物は。
「みのり、俺そんなことされたら死ぬ」
「愁ー!!!」
愁も倒れる。
それをみて、画面の中から先程よりも豪快な笑い声が聞こえてきた。
『あはは、おもしろいな。
やはり、六人揃うと。
実里、兄妹でキスするのはおかしいことじゃないぞ。
そして、琉生斗、流星見とけ。
ーーーー咲也』
いきなり真剣な顔になったかと思うと、咲也を手招きした。
唯斗の口元に耳を寄せようとする咲也の顎をつかんで自分の方へ向けたかと思うと
『えっ?』
ちゅ。と軽くキスをした。
!!!!!!!
ちょ!!!!
東京は何が起こったのかわからなかった。
さ、、咲也って男ですけど!!
それは向こうも同じなようで、
『ななななな、なにやってんだてめぇら!!』
湊がべりっと二人を引き剥がす。
すると唯斗は湊の顎をつかもうとする。
『照れている湊はかわいいな』
湊は唯斗のてを押さえつけている。
離された咲也は固まったのち正気に戻ったようで口元にてをあてた。
片方のてで唯斗をポカポカと叩いている。
まさに、修羅場。
『ただちゃんん!!
やめてよ!!
俺、彼女いるんだよ!!!泣
やだーー!!』
いやがられたのが癪なのか唯斗はむっとした。
『失礼な。じゃあ薫には謝っとくわ』
薫とは咲也の彼女の名前だ。
『言わなくていいよー!!泣』
咲也、、なんてこった。
『そうか。じゃあ、いうのはよそう。
まぁ、俺が言いたいのはキスっていうのは好きなものに好きと伝えるのに有効な手段だ。
俺はここにいるものなら誰にでもできるぞ。
帰ってきたらしてやろう、』
絶句だ。
唯斗はこういうやつだった。いつでも。
でも、ここまでとは、、
自分達はこんなに愛されているのかと感じると共に
これに答えなくてはというプレッシャーに駆られる
背筋がぞくぞくとする。
しかし、これがいい。
この怖すぎる愛こそが唯斗の持ち味のひとつである。
手を押さえつけていた湊が唯斗の手を離して小さくいう。
『…んじゃ、琉生斗たちが帰ってきたら俺にもしろよ』
唯斗はまた顎をつかもうとする。
『ふふふ、今でもいいぞ?』
それを軽やかに避けると
『いや、今はいい』
とことわった。
「私にもしてね」
私が画面越しにいうと
『もちろんだ』
とにっこり笑ってくれた。
愁も流星も実里も続く。
「もう、じゃあ俺にもしてね」
『もちろん』
「俺にもしろよ!」
「わたしにも!」
『はは、飽きるほどしてやろう』
唯斗は私たちに向かって投げキスをした。
ろくなやつらじゃない。
そう私たちのネジはとっくに外れている
けれど、それをわかっているなら強くなれる
この狂気こそが森羅であり、神代組の強さだと私は思う。
『と、いう話はここまでにして。
愁の報告を聞こうかな』
脱線しすぎた話は戻り、愁の報告へとはいった。
愁は話し始める。
「黎明学園は医療関係の人が多いから頭の切れるやつが多いって感じだった。
黎明学園は今でこそ立花組のしたについているけど、もともとは風間組っていう組のグループの学園だったらしい。
けど、立花組に吸収されてしまって今に至る、、と
まー、この事からわかるように、黎明学園には風間組直系の子供が通っている。
立花組は強さ重視だけど、風間組はいわゆる戦わないやくざってやつで、商業系で持ってたんだって、つまり、」
『立花組とは噛み合わん』
愁は続ける。
「そうなんだよ。
でも立花組は財力をあげるために自分達の得意な武力行使でしたにつけたらしい。」
『不満がありそうだねぇ』
咲也がパソコンを叩き始める。
「しかも、医療関係者の子供も多くて、自分で薬の調合もしてしまうことができるんだよね」
『愁見てーなやつが溢れてるってことか?』
湊の言葉に突っ込みながらも愁ははなす。
「言い方笑
でも、まー、そーいうこと実際薬、麻薬とかの薬ね。
その授業もあった。
しかも、学園には薬がたくさんあった。
目で確認しました。
流された薬があるかは知らないけど
立花組を崩そうとして風間組が動いたってことはあるかもしれない。」
『なるほど、、風間組か、、咲也、』
咲也は「調べてるよー」といいつつ、パソコンを叩きながらいった。
『一日待ってね。詳しく調べるから。
あと、情報をあつめるのによさそうな場所をいくつかピックアップしておいたからいとちゃんとしゅうくんよろしくね。』
私は咲也からいとちゃんと呼ばれているため返事をした。
「おけー、」
「了解」
咲也は「あ、あと」と続ける。
『注意しておくと、立花組幹部の行きつけの店とかもあるから慎重にね』
私は唯斗に聞く。
「私たちが情報を聞きにきたっていう情報が漏れたら、漏らしたやつを潰してもいい?」
すると唯斗はいった。
『…、そこはお前らの判断に任せる、、
信じてるからなお前らのこと』
判断を任せてくれる、、
これも自分達がしっかりしなきゃというプレッシャーに変わるとともに信頼の表れともとれる。
ほんとに唯斗はうまい。
流星は隣で声をあげた。
「あ!
咲也あと、篝 健太郎のことも調べておいてくれると助かる」
咲也は篝の名前を把握しているようだ。
『皇花の?』
「おう」
『彼だけでいいの?』
意味深な質問だな、と思いつつ、流星は答える。
「ああ、たのむ」
『おっけー』
そこに唯斗が割ってはいった。
先程までの和やかさはない、いきなりしまる空気。
『流星、詰めが甘いな、
もっと慎重に考えてみろ、
情に流されたり、かんがえなしに動けるのはお前のいいところではあるが、今回はお前が軸になっている。
しっかりまなべ。隙なんてみせるな。
今回は完璧人間になれ』
流星の甘さを指摘する。
私に言われてるようでもあり、グサッと来た。
今日だけでヤバイと思ったシーンが何回あったか、、
私も気を引き締めなければ。
「完璧人間、、、、はい」
しゅんとした流星をみて、唯斗は少し笑って優しくいった。
『落ち込むことはない。
なんのために三人いるんだ。
しっかり相談するんだ。
琉生斗も愁も優秀だからな。
三人で流星の隙を埋めるんだ。』
流星も唯斗につられて少し笑った。
「はい。」
唯斗は私の方に目を向けた。
『琉生斗、いつでも電話してこい。
目立たないっていうのは意外に難しいじゃろ。
琉生斗は花があるからな。
今回はその真の強い目を隠す必要がある。
周りをよーく観察してみろ。
琉生斗ならできるはず、、
やろ?』
「はい、がんばります。」
頭を下げて返事をした。
そのまま、愁の方をみる。
『愁、いい働きだ。
薬に関しての知識も含め、いろんなことを吸収してこい。
いまのところ愁が一番美しいぞ。』
愁は嬉しそうに笑う。
「ありがと。
美しいままでいたいから戦闘ははずしてほしいんやけど、
どう?」
『はははは、むりだ』
画面の向こうで咲也と湊が「生意気やわ」と笑っている。
実里が声をあげた。
「ゆいちゃ!みのりはー?」
『最高にかわいい。
お前がここにいないだけですごく寂しいよ。
三人のサポート頼んだぞ。実里。』
実里は唯斗の言葉が嬉しいようでぴょんぴょん跳び跳ねた。
「きゃー、!!はいっ!!」
唯斗は私たちをしっかり見て
『じゃあ、次の連絡を待つ。頑張れよ』
といって、報告会は終わった。
0
あなたにおすすめの小説
一条さん結婚したんですか⁉︎
あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎
嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡
((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜
⭐︎本編は完結しております⭐︎
⭐︎番外編更新中⭐︎
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
怒らせてはいけない人々 ~雉も鳴かずば撃たれまいに~
美袋和仁
恋愛
ある夜、一人の少女が婚約を解消された。根も葉もない噂による冤罪だが、事を荒立てたくない彼女は従容として婚約解消される。
しかしその背後で爆音が轟き、一人の男性が姿を見せた。彼は少女の父親。
怒らせてはならない人々に繋がる少女の婚約解消が、思わぬ展開を導きだす。
なんとなくの一気書き。御笑覧下さると幸いです。
あなたがすき、だったから……。
友坂 悠
恋愛
あなたが好きだったから、わたしは身を引いた。
もともと、3年だけの契約婚だった。
恋愛感情なしに、偽装夫婦を演じよう。
そういうあなたに同意をして一緒に暮らし出した日々。
それなのに。
約束の期限の三日前、まさか酔ったあなたとそういう関係になるなんて、思わなかった。
だから。 わたしはそのまま翌朝家を出た。
わたしだけが、どんどんあなたを好きになってしまったことを隠したくて。
こんな気持ちを悟られ、あなたに迷惑がかかるのに、耐えられなくて。
#############
なろうさんで開催されていた、氷雨そら先生、キムラましゅろう先生主催、
シークレットベビー企画参加作品だった、「あなたが好きだったから」という短編に、少し加筆修正して連載化しました。
初めてのシクべ、ちょっと変わったタイプのシクべ作品となりました。
お楽しみいただけると幸いです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる