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クリスマス~正月編
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東京に来て年が明けた。
初詣にも買い物にもいった。
最初は居心地悪かったあざみの家も今では一番落ち着く場所だ。
俺は買ったものをキャリーバックに詰めていた。
、、
明日には東京を離れてまた遠距離になる。
たった何週間のことなのにすごく濃い時間で、それがあっという間に過ぎたんだなと感じてしまう。
目頭があつくなりそうになるのをごまかすように目を擦る。
だめ、
泣いちゃだめだ。
まだ今日がある。
まだ。
部屋にオレンジの夕日が差し掛かって、
今日、東京にいる日のおわりを告げようとしていた。
まだ、
まだ大丈夫。
「りくー?」
ごはんだ。
あざみが毎日つくってくれたご飯も食べれなくなる。
食事中にあざみとふざけあったり、笑ったりできなくなる。
そんなことを振り払うように俺は頭をふる。
「いまいくー」
机にはポトフにカルボナーラが並んでいた。
席について、いつも通り食べ始める。
今日は静かだ。
いつもなら耐えれる沈黙に今日はなぜか耐えきらなくてあわてて声を出した。
「あ、あざみ、今日のご飯、おいしいっ」
あざみは優しく笑ってくれた。
、、、、
「あ、、ざみ?」
笑ったときに目を細めたあざみの目から雫がこぼれたのがわかった。
それにつられたように、俺の目頭もあつくなって視界がぼやける。
だめだ。
だめ、
とっさに顔を隠そうと下を向いた。
机に大粒の雫がぱたぱたとおちているのがわかる。
「りく、下向いてちゃパスタ冷えちゃうよ」
俺は涙をふいて、静かに麺をすすり始めた。
それをみてあざみも安心したのか、あざみの方からも食器のおとが聞こえた。
その音でさえもこれからしばらく聞けなくなることがわかっているから、涙がこぼれる要因になってしまう。
涙が止まらなくてパスタを食べるてが止まってしまう。
冷えちゃう、
あざみの、俺のためにつくってくれた
しばらく食べれなくなるのに、
俺は
かちゃん
フォークをおく音があざみの方から聞こえた。
「パスタなんて食べてられないね。
りく、
このパスタ冷えてもちゃんと食べてくれる?」
俺があざみの方をみると
あざみは悲しそうに笑っていた。
俺はフォークをおいた。
「あざみと、はなれたくない、、、」
「俺もはなれたくない」
俺は席を立ち上がってあざみの胸に飛び込んだ。
俺はみっともなく声をあげて泣きじゃくった。
たくさんないてから、俺たちはたくさん話をした。
クリスマスのときから今までこんなことしたよね、っていう話を思い出しながらした。
でも思い出すたび、別れが近づいていることがわかってまた涙がでる。
あざみは俺の涙をティッシュでぬぐってくれる。
も、、だめだ、
俺思ったよりこの人にベタぼれしてるみたいだ。
この人がいないなんてもう考えられない。
俺の思っていることが伝わったのか、あざみは俺の涙をぬぐいながら優しくはなしかけてきた。
「俺ね、思ったよりりくが俺を拒絶しないことに安心してるんだ。」
「あざみ?」
「出会いも、付き合いも、結婚の約束も全てが俺の策略というか、俺が手繰り寄せたようなものじゃない?
りくは流されてこんな結果になっちゃったからさぁ、
正直、
拒絶されると思ってたんだ」
おれはくびをふった。
「流され、なんかじゃない。
いつだってあざみは俺の話聞いてくれた。
まあ、聞いてくれてもそれを受け入れてはくれなかったけど。
最初に
逃げたのは俺。
追いかけてきてくれたとき、まだ逃げれるって思ったけど、
ここまで追いかけてきて、俺のことを手に入れようと頑張ってくれた。
こんな幸せなことないよ。
だから、全然拒絶なんてこと思わないよ。」
あざみはくははっ、と笑った。
そのまま、俺の唇に軽くキスをすると、その距離のままいった。
「これも、嫌じゃない?」
なにをいまさら、
俺もわらった。
「何回してんの、嫌じゃないよ」
「深いキスも?嫌じゃない?」
「、、嫌だったら嫌っていうよ。聞いてくれないだろうけど」
「このまえ、手コキしたのは?嫌じゃなかった?」
「、、、は、ず!!」
俺この数週間で恋愛レベルが上がりまくっている!!
おそるべし、あざみ、、、。
あざみは俺の手をつかんだ。
「はずい?いやだった?」
俺は学んだ。
甘々なときの先輩は逃がしてくれない。
「はずい!!でも
いや、
じゃない。」
あざみは俺を抱き締めた。
安心する暖かさ。
少し強く背中に回る手。
おちつく、
あ、また涙が、、。
「りく
俺ね、
重い男なんだ。
正直、りくと離れるのがつらい。
一応、りくには同居人いるけど、
だめなの。
りくの回りにいるやつ全員に嫉妬してしまう、
学校でのりく、家でのりく、
俺の知らないりくがいるだけで
気が狂いそうになる、
クリスマスからずっと一緒にいたよね。
この期間は俺だけをみてくれて、俺がりくの一番になれたと思った。
でも、
離れたら、俺が一番じゃなくなっちゃう気がして。
知らないうちにりくが手を出されたり、りくがだれかをすきになったり、
そんなことになったら、
俺、
死ぬ。」
「重いよ!」
俺の突っ込みにあざみの肩がびくっとなったのがわかった。
こんなに弱いあざみははじめてみた。
俺もあざみを、少し強く抱き締める。
「重いよ。
でも
俺は愛されてるんだなって実感できるからいい。
俺の一番はあざみだよ。
あざみが心配なように俺も心配だよ。
あざみはかっこいいからモテるんだろうな、とか
もし女の子のほうがよくなってふられたら、って思ったらこわいよ。
でも、
あざみはそんなことないよね。
だって重すぎるぐらい俺のこと好きなんだもん。
俺はあざみを信じるよ。
だから
俺を信じて。」
そういった瞬間俺は押し倒された。
口が塞がれた。
俺の口のなかをむさぼるように動くあざみの舌。
んちゅく、
「はぁっ」
「りく、絡めて」
少し唇が離されて俺の目の前にあざみが舌を出してきた。
その舌に自分の舌を絡ませる。
くちゅ。
「んうっ」
キスをしている間に俺の上に来ていたシャツのボタンが外されていく。
外気に触れた俺のはだ。
え、
俺はあざみをすこしおす。
離れる唇。
「なにするの」
あざみは自分の服をがばあっとぬぎ、なげた。
あざみのすこし筋肉のついたおなかに目がいく。
あざみは低い声でいった。
「もう、だめ。
りく
足りない。
りくが足りない。」
「え」
そういうと俺の首に近づいてくる顔。
俺は訳がわからない。
え、
俺、今からヤられ、、?
ぢゅうっ。
「んん!!いだっ」
おれはなにがされたのかわからない。
キャパオーバーだ。
首もとに顔をうずめたまま、
時々ぢゅうっ。と吸い付かれたり、噛まれたり。
こわくなって、俺はあざみの背中を叩いた。
「ね、、ねぇ、」
「んー?ぢゅうっ。ん」
「いっ!ね、
せっくす、、
するの?」
このまえあざみはいってた俺と繋がりたいって
でもここで!?
あざみは俺の首に顔を埋めたままいった。
「したい。
でも、
それは
次のお預け。
今日は」
また俺の首にかぶりつく。
噛んだ場所をぺろっとひとなめした。
「りくに俺のものっていう印
つけることにした。
だれもよってこないように。
俺、
重いからね」
そういうとあざみは首から顔をあげて次はお腹、わき、とたくさんのところを吸い付いたり噛んだりしてきた。
それは何時間も続いた。
「も、じんじんする」
落ち着いて俺はあざみを睨み付けた。
あざみは「まだできるよー」とのんきにいっている。
ていうか、
「あざみ脱がなくてよくない?」
俺ばっかりされてるし、
するとあざみは俺に向かって手を広げた。
「次はりくの番だよ」
「は」
「俺にりくを刻んで?」
このひとは、、
俺はすこし笑った。
あざみに教えてもらったけど吸い付くのはキスマークをつけていたらしい。
おれそうとうキスマークついてるんだろうたぶん。
俺にもやり方を教えてくれたけどうまくできなくて、
噛みつくだけになってしまった。
でもあざみはすごく喜んでくれた。
それをみてると、
何ヵ月離れていてもあざみはきっと大丈夫だと思えた。
服はとなりにあるのに、離れたくなくて俺たちははだかのまま抱き合ってねむった。
ーーーこうして俺たちの冬休みはおわった。
初詣にも買い物にもいった。
最初は居心地悪かったあざみの家も今では一番落ち着く場所だ。
俺は買ったものをキャリーバックに詰めていた。
、、
明日には東京を離れてまた遠距離になる。
たった何週間のことなのにすごく濃い時間で、それがあっという間に過ぎたんだなと感じてしまう。
目頭があつくなりそうになるのをごまかすように目を擦る。
だめ、
泣いちゃだめだ。
まだ今日がある。
まだ。
部屋にオレンジの夕日が差し掛かって、
今日、東京にいる日のおわりを告げようとしていた。
まだ、
まだ大丈夫。
「りくー?」
ごはんだ。
あざみが毎日つくってくれたご飯も食べれなくなる。
食事中にあざみとふざけあったり、笑ったりできなくなる。
そんなことを振り払うように俺は頭をふる。
「いまいくー」
机にはポトフにカルボナーラが並んでいた。
席について、いつも通り食べ始める。
今日は静かだ。
いつもなら耐えれる沈黙に今日はなぜか耐えきらなくてあわてて声を出した。
「あ、あざみ、今日のご飯、おいしいっ」
あざみは優しく笑ってくれた。
、、、、
「あ、、ざみ?」
笑ったときに目を細めたあざみの目から雫がこぼれたのがわかった。
それにつられたように、俺の目頭もあつくなって視界がぼやける。
だめだ。
だめ、
とっさに顔を隠そうと下を向いた。
机に大粒の雫がぱたぱたとおちているのがわかる。
「りく、下向いてちゃパスタ冷えちゃうよ」
俺は涙をふいて、静かに麺をすすり始めた。
それをみてあざみも安心したのか、あざみの方からも食器のおとが聞こえた。
その音でさえもこれからしばらく聞けなくなることがわかっているから、涙がこぼれる要因になってしまう。
涙が止まらなくてパスタを食べるてが止まってしまう。
冷えちゃう、
あざみの、俺のためにつくってくれた
しばらく食べれなくなるのに、
俺は
かちゃん
フォークをおく音があざみの方から聞こえた。
「パスタなんて食べてられないね。
りく、
このパスタ冷えてもちゃんと食べてくれる?」
俺があざみの方をみると
あざみは悲しそうに笑っていた。
俺はフォークをおいた。
「あざみと、はなれたくない、、、」
「俺もはなれたくない」
俺は席を立ち上がってあざみの胸に飛び込んだ。
俺はみっともなく声をあげて泣きじゃくった。
たくさんないてから、俺たちはたくさん話をした。
クリスマスのときから今までこんなことしたよね、っていう話を思い出しながらした。
でも思い出すたび、別れが近づいていることがわかってまた涙がでる。
あざみは俺の涙をティッシュでぬぐってくれる。
も、、だめだ、
俺思ったよりこの人にベタぼれしてるみたいだ。
この人がいないなんてもう考えられない。
俺の思っていることが伝わったのか、あざみは俺の涙をぬぐいながら優しくはなしかけてきた。
「俺ね、思ったよりりくが俺を拒絶しないことに安心してるんだ。」
「あざみ?」
「出会いも、付き合いも、結婚の約束も全てが俺の策略というか、俺が手繰り寄せたようなものじゃない?
りくは流されてこんな結果になっちゃったからさぁ、
正直、
拒絶されると思ってたんだ」
おれはくびをふった。
「流され、なんかじゃない。
いつだってあざみは俺の話聞いてくれた。
まあ、聞いてくれてもそれを受け入れてはくれなかったけど。
最初に
逃げたのは俺。
追いかけてきてくれたとき、まだ逃げれるって思ったけど、
ここまで追いかけてきて、俺のことを手に入れようと頑張ってくれた。
こんな幸せなことないよ。
だから、全然拒絶なんてこと思わないよ。」
あざみはくははっ、と笑った。
そのまま、俺の唇に軽くキスをすると、その距離のままいった。
「これも、嫌じゃない?」
なにをいまさら、
俺もわらった。
「何回してんの、嫌じゃないよ」
「深いキスも?嫌じゃない?」
「、、嫌だったら嫌っていうよ。聞いてくれないだろうけど」
「このまえ、手コキしたのは?嫌じゃなかった?」
「、、、は、ず!!」
俺この数週間で恋愛レベルが上がりまくっている!!
おそるべし、あざみ、、、。
あざみは俺の手をつかんだ。
「はずい?いやだった?」
俺は学んだ。
甘々なときの先輩は逃がしてくれない。
「はずい!!でも
いや、
じゃない。」
あざみは俺を抱き締めた。
安心する暖かさ。
少し強く背中に回る手。
おちつく、
あ、また涙が、、。
「りく
俺ね、
重い男なんだ。
正直、りくと離れるのがつらい。
一応、りくには同居人いるけど、
だめなの。
りくの回りにいるやつ全員に嫉妬してしまう、
学校でのりく、家でのりく、
俺の知らないりくがいるだけで
気が狂いそうになる、
クリスマスからずっと一緒にいたよね。
この期間は俺だけをみてくれて、俺がりくの一番になれたと思った。
でも、
離れたら、俺が一番じゃなくなっちゃう気がして。
知らないうちにりくが手を出されたり、りくがだれかをすきになったり、
そんなことになったら、
俺、
死ぬ。」
「重いよ!」
俺の突っ込みにあざみの肩がびくっとなったのがわかった。
こんなに弱いあざみははじめてみた。
俺もあざみを、少し強く抱き締める。
「重いよ。
でも
俺は愛されてるんだなって実感できるからいい。
俺の一番はあざみだよ。
あざみが心配なように俺も心配だよ。
あざみはかっこいいからモテるんだろうな、とか
もし女の子のほうがよくなってふられたら、って思ったらこわいよ。
でも、
あざみはそんなことないよね。
だって重すぎるぐらい俺のこと好きなんだもん。
俺はあざみを信じるよ。
だから
俺を信じて。」
そういった瞬間俺は押し倒された。
口が塞がれた。
俺の口のなかをむさぼるように動くあざみの舌。
んちゅく、
「はぁっ」
「りく、絡めて」
少し唇が離されて俺の目の前にあざみが舌を出してきた。
その舌に自分の舌を絡ませる。
くちゅ。
「んうっ」
キスをしている間に俺の上に来ていたシャツのボタンが外されていく。
外気に触れた俺のはだ。
え、
俺はあざみをすこしおす。
離れる唇。
「なにするの」
あざみは自分の服をがばあっとぬぎ、なげた。
あざみのすこし筋肉のついたおなかに目がいく。
あざみは低い声でいった。
「もう、だめ。
りく
足りない。
りくが足りない。」
「え」
そういうと俺の首に近づいてくる顔。
俺は訳がわからない。
え、
俺、今からヤられ、、?
ぢゅうっ。
「んん!!いだっ」
おれはなにがされたのかわからない。
キャパオーバーだ。
首もとに顔をうずめたまま、
時々ぢゅうっ。と吸い付かれたり、噛まれたり。
こわくなって、俺はあざみの背中を叩いた。
「ね、、ねぇ、」
「んー?ぢゅうっ。ん」
「いっ!ね、
せっくす、、
するの?」
このまえあざみはいってた俺と繋がりたいって
でもここで!?
あざみは俺の首に顔を埋めたままいった。
「したい。
でも、
それは
次のお預け。
今日は」
また俺の首にかぶりつく。
噛んだ場所をぺろっとひとなめした。
「りくに俺のものっていう印
つけることにした。
だれもよってこないように。
俺、
重いからね」
そういうとあざみは首から顔をあげて次はお腹、わき、とたくさんのところを吸い付いたり噛んだりしてきた。
それは何時間も続いた。
「も、じんじんする」
落ち着いて俺はあざみを睨み付けた。
あざみは「まだできるよー」とのんきにいっている。
ていうか、
「あざみ脱がなくてよくない?」
俺ばっかりされてるし、
するとあざみは俺に向かって手を広げた。
「次はりくの番だよ」
「は」
「俺にりくを刻んで?」
このひとは、、
俺はすこし笑った。
あざみに教えてもらったけど吸い付くのはキスマークをつけていたらしい。
おれそうとうキスマークついてるんだろうたぶん。
俺にもやり方を教えてくれたけどうまくできなくて、
噛みつくだけになってしまった。
でもあざみはすごく喜んでくれた。
それをみてると、
何ヵ月離れていてもあざみはきっと大丈夫だと思えた。
服はとなりにあるのに、離れたくなくて俺たちははだかのまま抱き合ってねむった。
ーーーこうして俺たちの冬休みはおわった。
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