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プロローグ
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「な、兄ちゃん。オアリブってゲーム、知っとる?」
ある日、年の差3歳の弟である藤真が、突然何を思ったのかそう問いかけてきた。
あまり俺はゲームに詳しい方でもないので、当然「いや、知らん」と返した。
いつもなら藤真の「ふーん」の一言で終わる会話が、何故か今日だけは違った。
「なぁ、金は出せんけどさ、一緒にやらん?」
「……はぁ?」
自分でも驚く程に腑抜けた声が出た。
弟はあんまり俺をゲームに誘ったりすることは無かったし、それが当たり前だった。
なにせ、俺は生まれつきの視覚障害者だ。それも結構重度の。
「おま、俺目見えんのやで。知っとるやろ」
半ば呆れた風に言う。知らないはずがないだろう、という意も込めながら。
「いや、流石に知っとるわ。なんか、このゲームさ、SRIでも出来るんやけど、専用のゲーム機だったら現実の視覚とか関係無しにできるんだと」
「……あ?ちょっと待って情報量多いて」
一旦藤真を待機させて、情報を整理する。
整理に少々時間がかかった後、思ったことをそのまま発する。
「……とりあえず、すり?ってやつから教えろ。なんか盗られるんか」
「え、マジ?SRI知らんの?」
声に嘲笑が滲んでいる気がする。うぜぇ。
「VRゴーグルって知っとるやろ?流石に」
「……あー、なんか聞いたことある気がする」
「うーん……まぁ、頭に着けるゲーム機やな。今あんま関係ねぇから省くわ」
「頭に着けるゲーム機……ん?」
「あー、俺が変なこと言ったのが悪かった。忘れて」
「あぁ、うん……」
「とりあえず、兄ちゃんでも楽しめるゲームがあるんだってよ。ゲーセンに台置かれてるみたいだからさ、今から試しに行かね?」
「今から!?」
「え、なんか用事でもあんの?別にそれならまたでええけど」
「いや、別に無いけど……。ま、ええか。その代わりそこまでちゃんと連れてけよ?この歳で迷子はシャレにならん」
「ういういー、ちゃんとエスコートしたりますよー」
「え、キモ……。どこでそんな言葉覚えてきたよ」
「うっせ、はよ行くぞ」
そうして俺は藤真の肩に手を置いて、親に外出を伝えて目的地へ向かったのだった。
ある日、年の差3歳の弟である藤真が、突然何を思ったのかそう問いかけてきた。
あまり俺はゲームに詳しい方でもないので、当然「いや、知らん」と返した。
いつもなら藤真の「ふーん」の一言で終わる会話が、何故か今日だけは違った。
「なぁ、金は出せんけどさ、一緒にやらん?」
「……はぁ?」
自分でも驚く程に腑抜けた声が出た。
弟はあんまり俺をゲームに誘ったりすることは無かったし、それが当たり前だった。
なにせ、俺は生まれつきの視覚障害者だ。それも結構重度の。
「おま、俺目見えんのやで。知っとるやろ」
半ば呆れた風に言う。知らないはずがないだろう、という意も込めながら。
「いや、流石に知っとるわ。なんか、このゲームさ、SRIでも出来るんやけど、専用のゲーム機だったら現実の視覚とか関係無しにできるんだと」
「……あ?ちょっと待って情報量多いて」
一旦藤真を待機させて、情報を整理する。
整理に少々時間がかかった後、思ったことをそのまま発する。
「……とりあえず、すり?ってやつから教えろ。なんか盗られるんか」
「え、マジ?SRI知らんの?」
声に嘲笑が滲んでいる気がする。うぜぇ。
「VRゴーグルって知っとるやろ?流石に」
「……あー、なんか聞いたことある気がする」
「うーん……まぁ、頭に着けるゲーム機やな。今あんま関係ねぇから省くわ」
「頭に着けるゲーム機……ん?」
「あー、俺が変なこと言ったのが悪かった。忘れて」
「あぁ、うん……」
「とりあえず、兄ちゃんでも楽しめるゲームがあるんだってよ。ゲーセンに台置かれてるみたいだからさ、今から試しに行かね?」
「今から!?」
「え、なんか用事でもあんの?別にそれならまたでええけど」
「いや、別に無いけど……。ま、ええか。その代わりそこまでちゃんと連れてけよ?この歳で迷子はシャレにならん」
「ういういー、ちゃんとエスコートしたりますよー」
「え、キモ……。どこでそんな言葉覚えてきたよ」
「うっせ、はよ行くぞ」
そうして俺は藤真の肩に手を置いて、親に外出を伝えて目的地へ向かったのだった。
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