夢日記

木野恵

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2024/4/15 徴兵の夢

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 外国人が同じ屋根の下で暮らしている夢だった。

 戦争で徴収されるのは私たちで、外国人は留守を預かるとのことだった。

 死んで帰ってこなかったらその人たちのものになるというシステムらしい。

 最悪だなと思いつつ暮らし、徴兵から逃れてひっそりと暮らす日々を私は送っていた。他の人はどうなったのか知らない。

 そのあとは必要なものがいくつかあって、ゲームのクエストみたいにして集めていく暮らしだった。

 ひもじくてつらくても、そうやって楽しく生き延びる夢だった。

 日本に自生してるのなんて見たことがないのに、バナナの木があったり、そのへんで見たことないのに林檎の木があったり、とても恵まれた生活をしてたように思う。

 実際にはそんなものないし、お腹を死ぬほど空かせながらの逃亡生活になるはずだったけれど、夢はとても優しくて、お腹が減らないようたくさんの自然の恵みに囲まれて暮らしていた。

 このまま山で暮らせそうだな。

 そうは思っても、雨風を凌げる場所がない。

 そこだけが問題だった。

 戦争なんて起きてほしくないし、徴兵なんてされるつもりもない。

 嫌な気持ちになりながら目を覚ました。
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