夢日記

木野恵

文字の大きさ
上 下
8 / 13

2024/4/24 調査と苗字と猫の夢

しおりを挟む
 とてもスチームパンクな世界で、たくさんの配管がある建物の地下へ向かう夢だった。

 中でなにか探しているのかわからないけれど、目的があって入っているのは確かだった。

 最初は集団で入っていったけれど、途中から分かれ道ごとに二手に半分ずつわかれていって、調査をしているようだった。

 私が向かった先は、ジャングルのような緑地に続いていた。

 そこにはクマのようなドラゴンのようなずんぐりしてでかい生き物がいて、見つかると殺されるという緊張感に包まれながら身を隠していた。

 もっと装備があって強い人、あの生き物に詳しい人が対処すべきだと思ったからそうしていた。

 その辺の葉っぱをすりつぶして体にこすりつけることで体臭が消えたら良いなと願い、すりつぶして出てきた緑の汁で体を緑に近づけていった。

 そうしてなんとかその場をやりすごし、何とか誰かに話すことができたけれど、あの大きな生き物に見つかってピンチだった。

 しかし、その世界における有名人が見事に討伐してくれて、夢の舞台は実家へと移った。

 親がその人の苗字について聞いていて、その人は自分の苗字は祖先からもらって変えたのだと話していた。

 手水という苗字で、子孫を残さずに消えた苗字のことを何か特別な言葉で表現していたけれど思い出せない。

 旦那の姓に変え続けた結果、みんなほとんど同じ苗字になってしまい、できた制度らしい。

 自分で作ってつけるのもありだし、祖先からもらうのもありで、なかなか面白い姓の世界だった。

 しかし、その話の流れからどういうわけか、その有名な人と鬼ごっこが始まった。

 家の中で追いかけられ、ちょっと恐怖を感じながら家の外へと飛び出した。

 家の外は現実と違い、港町へと続いていた。

 防波堤では猫に餌をやっている人がいたけれど、この夢の世界では猫の餌を買い占める社会問題があるのを外を歩いていて知った。

 野良猫に餌をやっている人が多くいる中、餌を買えなかった人が自分の家の猫を連れていき、餌を分けてくれないかお願いしているのを見かけた。

 断られるんじゃないか、喧嘩が起きるんじゃないかと思いながらみていたけれど、猫に餌をあげていた人たちは快くわけてあげていた。

 驚きながら見ていたけれど、なんとなく納得した。

 ただの憶測だけれど、この世界でも転売があるのだ。

 猫にご飯をあげるという事がはっきりしている上に、この人たちは猫が心から好きなんだと思わされる光景に少しだけ胸が温かくなった。

 そういう不思議な夢だった。
しおりを挟む

処理中です...