エターナル

夢幻

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エターナル15 エターナルの食事

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 『了解しました。その前に一回目の願いを叶えた食事を、お願いします』



僕はエターナルに、そう言われて急速に意識がまとまり、僕は自分の指先を、小さな頭のエターナルの口に持っていっていた


エターナルの食事は、願いを叶えてもらった時に与える事になっている
彼女達妖精型異星人は、普段は花びらにのった朝露や花の蜜、紅茶、果物だけど、願いを叶えた時に与える食事が、血であった
願いを叶えてもらった後の食事に与える物、そんな物が食事になるんだと、それもあってエターナルは話題が沸騰していた。もちろん魔法もだけど
僕は、それをフーンそうなんだとしか聞いてなかった。でも今僕は、エターナルにそれを言われて、その事を思い出した途端..、五感を掴まれているような感覚の中、自分の指先を、小さな頭の彼女の口に持っていっていた


エターナルは、満足そうに僕の指先に小さな口を開けて、パクっと噛む


それは、小さなリスが指先を両手で掴み、ちょっと噛むと言った感じで可愛いかった


ただ、意外で驚いた
噛まれた瞬間、眼前に妖精の世界が広がった
クリアな青い空に、やわらかな空気、色々な花々が咲き乱れる庭園には花びらが風で舞っている中を妖精達が飛び交っていた
姿形はみんな同じで美しい姿に、それぞれに顔の違う妖精達
その顔は、ホラーやハロウィンのメイクのように、目は黒く穴があき目の回りはピエロのようなメイクが赤黒くペイントがあったり、また目は無く睫毛も無くのっぺりとした肌色で鼻と口だけで、どの妖精達も歯はサメのような歯で、耳は全員尖っている
異形のような顔の妖精達は「ギャァー、ギャー、ギャッギャッ」と、喚いて飛んでいるのに、なぜかそれがとても美しく見え、ずっと見ていたいと思わせ僕は魅入っていた
(まるで、自分がそこにいるかのように)


エターナルが、プハァと指先から口を離す
映像は消え、時間にして30秒


吸血時間は、長くもないし痛くもない
ちょっとチクッとするだけ、不思議な感覚だった


僕は、エターナルの吸血の間見えていた美しい妖精達の世界をもっと見ていたいと思った


見ている間、頭の芯が痺れているような心地よい陶酔感に、もっと吸って欲しくて指を近づけるとエターナルの白い小さな手は、指先を押し戻す


仕方ないと思って、指先を見ると、痛いと思わなかった指先には、二つの小さい赤い点がついていた


そして、昼間見たエターナルと様子が違う
何かが違う
目を覆った甲冑のようなマスクは、昼間と同じ
何かが違い、色々細かく見た両足膝から下が義足のような甲冑になっていた、前は片脚だった
でも、どっちだった?と思いながら言っていた


「両脚甲冑になってる!?いや義足?!」


『私達エターナルは、願いを一つ叶えると体の一部を失い、その部分が代わりの脚がつきます。気にする事はありません』


「動くの?」


『YES』


「なら、いいけど。いや、いいのか?」


『エターナルは、あなた達人間の約束を3回叶えます。まず両脚、次に両手、最後に胴と頭です。最後叶える迄は動きますし、心配はしないで下さい。3回願いが叶えると、私達は元の星の世界に帰るのです』


瞬間、頭はマスクで覆われる?と思うも
「死ぬんではなくて!」と言っていた
そうだ、願いを3回叶えるとエターナルが死ぬんだ


『私達は、願いを叶えると自分の星に帰ります。時空を越え、自分の星に。この星では、死亡となりますが。私達は、あなた方、そうですね他の惑星の方々に自分の住む星の窮地を助けて貰ったお礼に、願いを3回叶えるお礼を申し出ました。その方達が私達エターナルを売買すれば、手元にお金が入ります。窮地の時、高価な機材を使わせて頂きました。その返礼に期間は3年間、ひと月5~10体のエターナルが輸出される契約です。私達は貨幣を持っていませんし、エターナルの星を観光地化する気もないですし。これが、最善との判断です。このマスクを被る事で、人間に類似した姿になります。そして願いを叶える度に、体は自分の星に帰っていくのです。つまり、今自分の星に脚だけがある状態ですね。ただ、こちらの星では、その部分は甲冑に包まれます。あなたの願いを早く叶えれば、私はそれだけ早く自分の星に、自分の姿に帰れます。気にしないでください』


「じゃあ、両足向こうに?」
僕は、不思議すぎて彼女が説明した事を、聞いていた


『そうです』


「三回願いを叶えると、故郷に自分が戻っている。本当は死ぬんじゃなくて、体戻った自分の星で生き続けると言う事?僕には、よくわかんないな?なんか、SFのようだ...」僕は、このエターナルの話を少しボーッとして聞いていた。それよりもと言う気持ちが強くて



『そうですか』
興味のなさそうなエターナルの声も気にせず僕は、一気にまくしたてていた


「君が、僕の血を吸っている時、君達種族がいる星のような、君達の姿が見えた。とても、素敵だった。花が咲き乱れ、花が舞う庭園で。あれは君達の世界?」僕の声は弾み、酔いしれていた。見えた世界の事が気になって仕方なかった


『そうです、私達の世界です。吸血でご覧になったようですね」


「花びらが舞っていて、気持ちのいい暖かさに柔らかい風、とってもいい匂いがしてそうで、本当に素敵だった。パノラマビューで見ている感じだったよ」僕は両手を広げ、手を振っていた。風も暖かさも感じた、その場にいるような気持ちになっていた、あの見た光景を思い出して


『相性がいい様ですね、私達』


「マスクを被るとその姿になるって、君もあの映像のような顔なの」


『そうです。ホラータッチの顔です。他惑星用のバージョンに私達を合わせましたね。マスクを被る事で、顔ができると言うわけです』


「マスクを被ると顔ができる。ホログラムみたいな物なのかな?普段はマスクで目を覆っているよね、でもそうなんだ。綺麗な顔だねエターナルは、みんなも綺麗な顔なんだね。ホログラムとは思えない。でも、本来の顔も素敵だよ、とても美しくて見惚れていたよ僕。本来の顔でも問題ないと思うけどな」




《この時のエターナルは、今思うとエターナルは、少し困ったような哀しい顔をしているように感じた。ただの気のせいだったのか、今もわからない。本当に僕が、そう感じただけなのか》




エターナル16
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