射手の統領

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射手の統領046 ロリ双子の天使の笑顔

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射手の統領
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№46 ロリ双子の天使の笑顔

 目覚めるとマイドラゴンは、イキり立っていた。6日目に突入だ。そのうち暴れ出して、制御不能になるかもしれん。エマージェンシー寸前だ!

 昨夜、俺のスッキリ計画を邪魔したキョウちゃんズは、俺の両サイドで気持ちよく眠ってる。なんか不公平ではないか!かといって、キョウちゃんズを襲うことはない。
 俺が襲うのは嫁のみだ。じゃなくて、ご奉仕してもらうのだ。あー、嫁たち、早く帰って来ないかなー。

「んー、ふぁぁぁ。あ、アタル兄、おはようさん。」
「おう、ウキョウ、おはよう。」
「サキョウはまだ眠ってるん?…サキョウ、もう朝やで。」
「ふぁぁぁ。もうちょっと。」
「サキョウ、おはよう。」
「あ、アタル兄、おはようさん。おめざちゅーしてー。」
「あー、ずるーい!うちが先に起きたんやで。…んくっ。」
 ウキョウの言う通りだ。俺はウキョウ、サキョウの順に唇をおいしく頂いた。
「ふたりとも目覚めたかな?」
「「うん。」」ふたりとも自分からねだったくせにモジモジしてる。かわいい。

 3人で朝餉を摂ってから、午前中はキョウちゃんズを連れて、館と本拠の施設をいろいろ案内した。
 ふたりが興味を示したのは、やはり湯殿だ。昨日、一緒に入った白湯の他、赤湯と冷泉には今にも入りたそうな勢いだったが、それは夕刻にということで、他の所にまわった。
 午前中でひと通り案内を終え、昼からはお披露目の宴である。

 表座敷に主だった家来たちを集めた。次期統領が正式に内定している俺は主の座に座り、叔父貴たちは横に控えている。
「さて皆の者。紹介したき者がおる。サキョウ、ウキョウ、入れ。」
「「はーい。」」サキョウとウキョウが表座敷に入って来て、俺の両隣に座った。

「おー、かわいらしいお子たちじゃ。」
「いくつかのー?」
「ふたりは、西都でわがパーティ、セプトの仲間になった。サキョウはデバフ、ウキョウはバフの陰士だ。これから、館で俺と一緒に住む。
 今はまだだが、将来的には身内に迎えることになるだろう。皆、そのつもりでよろしく頼む。」
「ははー。」×多
と家来たちが頭を下げた。
「「よろしゅうお頼申します。」」サキョウとウキョウが、笑顔で皆に挨拶する。

 それから、蒼碧龍攻略を告げ、家来たちに水属性を付加した水撃矢を披露した。
「若、水圧の攻撃は凄まじいの。」
「若、雷属性も凄かったが水属性も匹敵するの。」
「若、雷撃に水撃、無敵じゃ!無敵じゃぞ!」

 皆、攻撃力に眼が行く中、変わった視点で発言した家来がいた。
「若、こりゃ、雨乞いの代わりにならんかの?」
「なるほど!」家来の何気ないひと言が心に深く響いた。これは素晴らしい着眼だ。
 俺が懐からウズ鏑を取り出すと、ウズ鏑の青い光があたりを照らす。
「おー、凄いの!」家来どもが喜んだ。

 俺は取り出したウズ鏑に問い掛けた。
「ウズ、水撃矢の効果で農地に広範囲で水を撒くことは可能か?」
 ウズがウズ鏑内で龍形態をとる。
『アタル、もちろんできるぞ。』
「おお、それは素晴らしい。流石だ。」
『しかし、雨乞いの代わりとはな。考えたものよ。』ウズは俺と家来の会話を聞いていた。
「日照りで難渋する民の役に立つ。攻撃以上の恩恵だ。」
 俺は思い付いた家来を褒めた。
「そなた、よくぞ思い付いたの。民の難渋を救えるぞ。褒美を取らす。
 叔父貴どのたち、この者に十分な褒美を与えてくれ。」
「なんと!若、ありがたき幸せ。」

 キョウちゃんズと水撃矢の披露が終わり、披露の宴が始まった。ユノベ恒例の無礼講だ。
「若ー、ロリコンじゃったのかー?」一同、どっと沸く。
「違う!まだ手を出しておらん。」
「若ー、そのうち出すんじゃろー?」また、どっと沸く。
「もちろん出すが、先の話だ。成人してからだ!」
「若ー、それまで我慢できるかのー?」ほとんどの家来が、ニマニマしながら首を横に振っている。
「ふむ。とにかく成長してからだな。」

 ふたりを見ると、早速、宴の料理を楽しんでいる。色気より食い気だな。家来たちも同じことを思ったようだ。
「若ー、これはしばらくお預けじゃのー。」うんうん。皆が頷いた。
 お前らお預けとかな、俺が今すぐにでもこのふたりを食っちゃいたいのを、渋々我慢してるような言い方をするなよ。俺はロリではないから、今のこのふたりにはまったく欲情せんわ!
 でもこれを言うとふたりが凹むので言わないけどな。

「お代わりもあるからな、いっぱい食えよ。」俺はふたりに言った。
「「うん。」」

 ふたりは、成長したくば食え。と、ライから言われている。ライによると、ふたりの気力量は桁外れに多く、その気力量の維持に、成長に必要な養分すらも使われているのだそうだ。そのため、13歳の割には体が小さく、幼児体型なのだ。
 成長が遅いことを気にしていたふたりは、ライのアドバイスを聞いてから、頑張って食べている。体が成長モードに入ると、今まで抑えられていた分、一気に伸びるらしい。ちなみにウズの見解も、まったくライと同じだ。

 たらふく食ったキョウちゃんズは、明らかに宴に飽きている。13歳の子供だものな。しょうがないか。笑
 家来どもも、さすがに子供に酒を注ぐ訳にはいかない。キョウちゃんズが、放置される格好となってしまった。しかし、俺から婚儀の練習だと言われているので、ふたりは飽きているのだが何とか我慢している。健気だな。

 夕刻までは耐えてもらおうかとも思ったが、ちょっとかわいそうな気もしたので、胡坐をかいている俺の両膝へふたりを呼んだ。左膝にサキョウ、右膝にウキョウが腰掛ける。
 俺の所に酌に来た家来どもに、ふたりから酌をさせたのだが、これがマジでパネェ。ってか、才能?
 家来どもは、ふたりからの酌をどちらも断る訳にも行かず、結局、俺に酌に来たはずが、最低でも2杯、場合によっては4杯、6杯と呑まされて席に戻ることになった。

 キョウちゃんズは順応力がむっちゃ高くて、家来どもに酌をするのを面白がっている。
「うちの人をよろしゅうお頼申します。」おい、うちの人ってなんだ!
「うちの人はあなた様を頼っておりますのえ。」こら、適当なことを言うな!
「あら、サキョウのは干したのに、うちのは干してくれんのどすか?」
「ウキョウのを干したのやから、うちのも干しとくれやす。」
 ちょっと、ふたりとも!さりげないその圧は何なの?何か物凄ーく、勧め上手なんですけど!

「あらあら、いい呑みっぷり。さすがユノベの強者どすなぁ。」
「さすがに武門第一等の強者。男の意地が他とは違うのどすなぁ。」
 おい、どすなぁってなんだ?西都言葉で煽ってんじゃねーぞ!
 家来どもも家来どもだ。お前らもユノベの精鋭のくせして、13歳のガキふたりにちょろく遊ばれてんじゃねーぞ!しっかりせんかー!

「ガハマの衆はテンバの衆には負けへんて、お呑みになりましたなぁ。」おい!嘘つけ、こら!
「ガハマの衆は、テンバの衆はヘタレや言うてはりましたが、そんなことありまへんなぁ。」何テキトーぶっこいてんの?んなこと言っとらんわい!

「サキョウ、ウキョウ!お前ら煽り過ぎだろ!」
「だって面白いんやもん。」てへぺろ。
「ムキになって呑みはるさかい、つい…、な。」てへぺろ。
 お前らなー、てへぺろ×2じゃねーよ!

 夕刻になる頃には、大半の家来どもが生ける屍となって表座敷に転がっていた。
 翌日、家来どもが二日酔いでひどい目に遭ったのと、キョウちゃんズ、恐るべし!との風聞が、ユノベ本拠を席巻することになってしまったこの日の事件は、キョウちゃんズ伝説として、ユノベ本拠に語り継がれることになる。曰く、あのロリ双子の天使の笑顔には気を付けろ!と。
 そして妙な噂も立った。あのロリ双子を手懐けている若が、裏で糸を引いていた張本人であり、実は一番の危険人物なのではないか?と。そりゃねーだろ!俺は無実だぜ。

 家来どものほとんどが酔い潰れたので、叔父貴たちに後を頼み、俺はキョウちゃんズを連れて表座敷を退出した。
「なぁ、アタル兄、宴って楽しなぁ。うふふ。」
「ホンマやで。酔い潰れるの分かってて、それでも呑みはる。ふふふ。」
 鬼や!お前ら鬼や!あ、西都言葉が移った。

 でも冷静に考えたら、キョウちゃんズは注いだだけだしな。それをぐいぐい呑んだのは家来どもだ。自己責任って奴だな。

 ちょうどそこに流邏石でサジ姉が帰って来た。
「ただいま…。」
「お帰り。サジ姉。早速だけど、今夜お願い。もう限界。」
 こくり。微笑んで頷くサジ姉。お世話になります。
「「限界って、何?」」いや、キョウちゃんズにはまだ早い。

「いや、あの、その、まぁ、なんだ。…そうそう、サキョウとウキョウは相談があったんだろ?」
「そや、サジ姉、ここんとこな。ずっとつんつんして服に擦れるんよ。」
「アタル兄が、サジ姉たちにブラのことを相談しろって言わはったんよ。」
「サジ姉、俺はよく分からんから相談に乗ってやってくれ。」
 こくり。

 さらにホサキも流邏石で帰って来た。
「ただいま。」
「ホサキ、お帰り。今夜頼む。」
「何をだ?」相変わらずマイペースである。まぁ、こののんびりさが、ホサキの魅力でもあるんだがな。
「ドラゴンの世話。」そっと耳打ちすると、目を輝かせて頷くホサキ。ああ、ホサキはすっかり肉食になっちゃったのね。サヤ姉とサジ姉のせいだね。
 ホサキはサジ姉に呼ばれて、キョウちゃんズブラの話題に加わった。

 俺はキョウちゃんズをサジ姉とホサキに任せ、とっとと白湯に行く。
「ふいー。」なんかひとりでゆっくり湯に浸かるのは久々の気がする。やっぱ白湯だよね。湯の華とこの腐卵臭。極楽、極楽。そう言えば、コネハの宿屋の貸切風呂の硫黄泉は、うちの白湯より濃かったなぁ。ありゃ、また行きたいなー。

 さて、明日は帝居か。
 勅許とか大袈裟になっちまったが、すぐ終わるのだろうか?明日中にケリが着くといいのだがな。長々と待たされたり、何度も行くのはやだな。おそらく侍従あたりが対応するのだろう。
 ユノベは隠した方がいいのだろうか?正式に統領に就任したら、挨拶に行くことになろうが、今は次期統領だからな。明日はユノベとして行くんじゃなくて、冒険者として行くのだから、取り敢えず黙っといて、聞かれたら素直に答えりゃいいか。
 謝礼とかは要るのかな?まぁ要るよな。金貨1枚くらいだろうか?叔父貴たちに聞いてみよう。
 湯船に浸かりながらいろいろ戦略を練った。

 久々ひとりで堪能した白湯から出ると、女性陣5人が赤湯へ行くとこと出くわした。サヤ姉も帰って来てる。
「サヤ姉、お帰り。」
「ただいま。キョウちゃんズのこと、聞いたわ。一緒にお風呂に入って確認して来るわ。」
「ああ、頼む。俺じゃぁ、分からんからな。」
「それと今夜のことも聞いたわ。」そっと耳打ちして来た。
「よろしくお願いします!」

 部屋に戻ってベッドに寝転がる。
 今日1日、実家で商都への旅と蒼碧龍攻略を報告して、今夜か明日の午前中に帰る段取りだった嫁3人が、皆、今夜のうちに帰って来てくれた。何だか妙に嬉しい。
 キョウちゃんズがいたから飽きることはなかったが、ひとりだったら寂しかったろうな。サヤ姉とサジ姉は昔からだが、出会ってからのおよそひと月のホサキも、俺の中では大切な存在になっている。

 そう言えば、伯母御たちはどうしてるかな。ちょっとやり過ぎた感はあったが、叔父貴たちによれば、トノベの義伯父上とヤクシの義伯父上からは、内々にお礼の言葉があったそうだし、あれでよかったのだろう。後で、サヤ姉とサジ姉に、伯母御たちの様子を聞いてみよう。

 そのまま不覚にも俺は寝落ちしてしまった。セーブはしていたが、宴の酒が回ったと見える。

 ご奉仕のはずが…。くそう、一生の不覚。

 とはならなかった。嫁3人がちゃんと起こしてくれたのだ。ひゃっほう!
 最初は真面目な話で、キノベとの同盟、山髙屋との提携については、トノベもヤクシもタテベも了承との報告を受けた。
 伯母御たちはそれぞれ、行き会ったときの暴走を詫びて来たと言う。さらには、俺が許してくれているかとしきりに聞いて来たそうだ。

 キョウちゃんズは、頂がつんつんしっぱなしで、服に擦れるからブラをした方がいいとのこと。
 明日、嫁3人とキョウちゃんズで、テンバの町にブラを買いに行くことになったそうだ。3人によると、女の子の成長の前兆だと言う。近々初潮を迎えるだろうとの見立てだ。

 それと、毎日じゃなくてもいいから、なるべく弄ってやれと言う。俺は、ぺったんこはできれば回避したいと言ったのだが、成長への加速が失速するのが心配だとのことだ。
 そんなことがあるのか?確かにふたりは、成長の栄養を気力量維持に持ってかれる特殊な体質なのだが。

 今まで通りの優秀な陰士で十分なのだが、陽士の素質が開花したらそれはそれで有利ではある。
 陽士の素質を開花させるには抉じ開けねばならない。早く抉じ開けるには、早く成長させることだ。つまり、成長を失速させてはならないのだ。

 ところで今夜は、キョウちゃんズを、キョウちゃんズの部屋で寝かしつけて来たそうだ。手回しがよい。そして、嫁3人の眼が妖しく光る。お願いしまーす!

 マイドラゴンは大喜び。俺は快感の渦に呑み込まれて行ったのだった。

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設定を更新しました。R4/4/3

更新は月水金の週3日ペースを予定しています。

2作品同時発表です。
「精霊の加護」も、合わせてよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。

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