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精霊の加護118 ダクの第三形態
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精霊の加護
Zu-Y
№118 ダクの第三形態
接収してエウーキ軍本陣に使っていたクツークルイ侯爵の領主館は、イゴールどのが入って、正規軍の本陣となった。
投降して来たスクミン攻略の囮隊6500は、まさか自分たちが帝国への反乱に使われたとはつゆ知らず、自分たちの置かれた状況を知って絶句していた。
当然、イゴールどのからの誘いに応じ、そのほとんどがイゴールどのに忠誠を誓って正規軍に編入された。
いきなりのエウーキ軍の侵攻に、戦々恐々としていたクツークルイの民も、領主館前の広場に集められて、正規軍からの状況説明を受けると、領主たちの暴走に巻き込まれたことを知り、最初は唖然としていたが、徐々に怒りを爆発させた。
すかさずイゴールどのがクツークルイの民の掌握に掛かった。領主館前の広場に集まった群衆に向けて演説を始めたのだ。
「皆の者、余は帝太子イゴールだ。
この度、クツークルイ侯爵、ジオウラトスク子爵、ハリサンジーユ子爵の三兄弟と、それに連なる者どもが帝国に反乱を企てておる。
クツークルイ侯爵、ジオウラトスク子爵、ハリサンジーユ子爵は現在、帝都で捕らわれの身ゆえ、此度の謀反の首謀者はその一族郎党どもだ。
彼奴らは、スクミンに陽動部隊7000を送り、スクミンの救援に余が正規軍とともに駆け付けるその隙を突いて、帝都を1万5000の反乱軍で急襲している。
余はこれより、帝都より連れて参った8000に、新たに余に忠誠を誓ったクツークルイ、ジオウラトスク、ハリサンジーユの兵6500を加え、援軍のエウーキ伯爵の部隊4000とともに、帝都奪還軍を編成する。
余の盟友、スンクマムル侯爵も1万の軍勢で帝都奪還に駆け付けようし、スクミンでも、スクミン防衛部隊5000と、エウーキ伯爵からのスクミン救援部隊3000で、帝都奪還軍を再編している。
また、帝王同盟に基づいて、王国からの援軍、精霊魔術師ゲオルク・スピリタス卿と、帝国西部自治領の虎林の里からの、ホワイトタイガー族の援軍も、すでに合流して多大な戦果を挙げてくれている。
そなたらの元領主たち一族郎党の命運はもはや尽きている。」
イゴールどのが話を区切ってひと息つくと、すかざず「帝太子殿下、万歳!」の声が掛かり、それが領主館前の広場に集ったクツークルイの群衆に広がった。群衆は熱狂し、雰囲気に酔っている。
帝太子コールの切っ掛けは、イゴールどのの手の者たちだ。まったく、イゴールどのは抜け目ねぇな。苦笑
両手を上げて延々と続く帝太子コールを収めると、イゴールどのは演説を続けた。
「皆の者、余が正規軍を連れて帝都奪還に向かう間、クツークルイ、ジオウラトスク、ハリサンジーユには、きちんと防衛隊を留め置く。元領主のように、そなたらを見捨てたが如く、町の防衛を放棄するなどあり得ぬ。
エウーキ伯爵の軍勢は、乱暴狼藉などを一切しなかったであろう?エウーキ伯爵も余の盟友だからだ。
この後、領主が交代する以外は、クツークルイの生活に何も変化はないことを、この帝太子イゴールが保証する。
皆の者、安堵せよ。」
ここでまた「帝太子万歳!」が沸き起こる。イゴールどのは群衆の、支持の声を聴きながら、壇上から降りた。
イゴールどのは、この演説であっさりと群衆の心を掴んでしまったのだ。
領主館に戻ってひと息つく。
イゴールどのが来たので領主館の部屋割りの再編が行われた。エウーキ伯爵が使っていた領主の部屋にイゴールどのが入り、エウーキ伯爵が別室に移動した。その他にもいろいろ動いたが、客将である俺たちの部屋は変わらなかった。
精霊たちを連れて領主館の風呂場に行き、精霊たちを順に洗ってやると、他の皆はキャッキャと喜んでいるのに、ダクだけが、はぁはぁと息遣いが荒い。洗ってる最中もびくっびくっと感じまくるし、すぐにべろちゅーを要求して来て何度も黒光りしている。
部屋に戻る間も、ダクは俺にギュッとしがみ付いて来て、やたらと唇を貪って来た。苦笑
部屋に戻って、ベッドに仰向けに横たわると、ダクが衣類を脱ぎ捨てて跨って来た。予想通りの展開だ。
『吸って。』はいはい。ちゅーちゅー。
吸ってる間にひとしきり悶えていたダクは、そのまま発光し出すと、直径1mの抱えきれない球体になった。球体は光を増しながらさらに膨らんで、その直径は2m程になった。そしてゆっくり人型を取った。
その人型がはっきりして来ると、少女と呼ぶには成長しており、女と呼ぶには幼な過ぎる、そんな微妙なお年頃。胸は膨らみかけの蕾で、腰は微かにくびれている、少女+αな体型だった。いつも通りだ。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』矢尻で指先をグリグリやって、血が滲んだ所を舐めさせる。ぺろぺろと何度か俺の指を舐めたダクは、黒光りして『満腹ー。』と言いながら、ふわふわと漂って行った。
第三形態との契約ボーナスは+3万なので、第二形態の+2万から1万上昇、第二形態から第三形態への進化時の体液吸いで+1万。合計2万が上がって、俺の魔力量の上限は、68万になった。
そしていつものひと悶着。ダクがごねた。もはや恒例だけどな。苦笑
第三形態になり、サイズが合わなくなった貫頭衣に代わって長い貫頭衣、そして膨らみ掛けの胸を隠す簡易ブラジャーを、すでに作り置きしている。
簡易ブラジャーを背中から回して前でクロスさせ、膨らみ掛けの胸を包んでうなじで縛る。
『やー、これ、きつーい。』
「いやいや、きつくはしてないぞ、」
『何もないのがいいのー!』
「ダク、そりゃダメだって。」
『えー?』
「ほらほら、皆と一緒だぞ。」
『ぶー。』このむくれ顔、かわいい。
ごねるダクに第三形態の簡易衣類を着せ終え、ふっとひと息つく俺。
そこへ、『ゲオルクー、お腹すいたー。』『すいたー。』ツリとクレがやって来た。両横に来たツリとクレは第四形態。わが妻たちのボンキュッボンには及ばないが、出ることはそれなりに出ている。
丸3日の戦陣で禁欲生活をして来た訳だから、左右のツリとクレにべろちゅーでの魔力補給をしつつ、ついつい出来心でふたりの胸を鷲掴みにして、もにゅんもにゅんと感触を楽しんでしまった。
それに応じて、マイドラゴンがズボンの中で鎌首をもたげ、くんくん、すんすんと匂いを嗅いでいる。ツリとクレを探しているようだ。下着の中から出せと喚いている。笑
ずりっ。ぱくり。へ?
下着をずり下ろされた股座を見ると、フィアがマイドラゴンを捕食していた。
『『ふふふ。』』ツリとクレが離れて行った。え?まさか、ツリとクレは囮?
油断した!
れろれろちゅばちゅば。あああー、フィアも舌遣いが上手い。
獲物を探していたマイドラゴンが、さらに上位の肉食獣に捕獲され、じきに溜め込んでいたホワイトブレスをすべて搾り取られたのだった。
ホワイトブレスをすべて収容したフィアは、頬をパンパンにして浮かんで行った。フィアのまわりに残りの精霊たちが集まる。
フィアが口移しで、他の精霊たちにホワイトブレスを分け与えている。進化したばかりのダクにも、囮で魔力補給して行ったツリとクレにもだ。引くわー。まじ引くわー。
全員に口移しでホワイトブレスを分け与えると、全員揃って、せーのっ、ゴクリとやって、緑、橙、赤、藍、青、紫、黄、白、黒の9色に光っていた。
ううう、この光景、心に来るものがある。泣
「たっだいまー!」「あーいいお湯だったわ。」「そうじゃなー。」
俺たちと入れ替わりで風呂に行っていたわが妻たちが帰って来た。フィアに襲われたシーンを、わが妻たちに目撃されなかったのがせめてもの救いか。もし見られたら、きっと、ボロクソに文句を言われるんだろうな。被害者の俺が…。
夕餉は、大広間で、俺たちスピリタス、イゴールどのとその側近、エウーキ伯爵とその側近、タイガとその側近、帝国役人の代表で、今後の戦略を練りつつ摂った。
夕餉の席で決まったのは、
イゴールどのが、ジオウラトスクとハリサンジーユに出向いて、民衆を帰属させるための演説を行うこと。
俺たちスピリタスと、タイガ率いるホワイトタイガー部隊がその護衛で同行すること。
その間に、イゴールどのの側近とエウーキ伯爵で帝都奪還軍と、帝国南部3港町防衛部隊を再編すること。
などである。
イゴールどのは、翌日に日帰りでジオウラトスクに、翌々日に日帰りでハリサンジーユに足を運び、群衆相手に演説した。
護衛に就いた俺たちスピリタスと、タイガ以下のホワイトタイガー部隊を前面に押し出して、王帝同盟およびホワイトタイガー族との友好関係を、ガンガンアピールしていた。利用できるものは何でも利用するってか?策士だ。根っからの策士だ。
演説では、俺たちがあたかもイゴールどのを全面的に支持しているかの如く、ジオウラトスクの民とハリサンジーユの民に、喧伝するではないか。まあ、実際、そうなのだが。それにしても、ここまで露骨に俺たちを利用するとは、まったくイゴールどのはちゃっかりしてやがる。
こう言うところにも、皇帝の器を感じざるにはいられない。
とにかく、イゴールどのの爽やかで自信に満ちた演説が、ジオウラトスクの民とハリサンジーユの民を魅了して、あっさり帰属せしめたのだった。
一方、クツークルイに残ったエウーキ伯爵は、イゴールどのの側近とともに、この2日間で、帝都奪還軍1万5000、クツークルイ防衛部隊1500、ジオウラトスク防衛部隊1000、ハリサンジーユ防衛隊1000の再編成を完了していた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
設定を更新しました。R4/9/18
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859461365664
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№118 ダクの第三形態
接収してエウーキ軍本陣に使っていたクツークルイ侯爵の領主館は、イゴールどのが入って、正規軍の本陣となった。
投降して来たスクミン攻略の囮隊6500は、まさか自分たちが帝国への反乱に使われたとはつゆ知らず、自分たちの置かれた状況を知って絶句していた。
当然、イゴールどのからの誘いに応じ、そのほとんどがイゴールどのに忠誠を誓って正規軍に編入された。
いきなりのエウーキ軍の侵攻に、戦々恐々としていたクツークルイの民も、領主館前の広場に集められて、正規軍からの状況説明を受けると、領主たちの暴走に巻き込まれたことを知り、最初は唖然としていたが、徐々に怒りを爆発させた。
すかさずイゴールどのがクツークルイの民の掌握に掛かった。領主館前の広場に集まった群衆に向けて演説を始めたのだ。
「皆の者、余は帝太子イゴールだ。
この度、クツークルイ侯爵、ジオウラトスク子爵、ハリサンジーユ子爵の三兄弟と、それに連なる者どもが帝国に反乱を企てておる。
クツークルイ侯爵、ジオウラトスク子爵、ハリサンジーユ子爵は現在、帝都で捕らわれの身ゆえ、此度の謀反の首謀者はその一族郎党どもだ。
彼奴らは、スクミンに陽動部隊7000を送り、スクミンの救援に余が正規軍とともに駆け付けるその隙を突いて、帝都を1万5000の反乱軍で急襲している。
余はこれより、帝都より連れて参った8000に、新たに余に忠誠を誓ったクツークルイ、ジオウラトスク、ハリサンジーユの兵6500を加え、援軍のエウーキ伯爵の部隊4000とともに、帝都奪還軍を編成する。
余の盟友、スンクマムル侯爵も1万の軍勢で帝都奪還に駆け付けようし、スクミンでも、スクミン防衛部隊5000と、エウーキ伯爵からのスクミン救援部隊3000で、帝都奪還軍を再編している。
また、帝王同盟に基づいて、王国からの援軍、精霊魔術師ゲオルク・スピリタス卿と、帝国西部自治領の虎林の里からの、ホワイトタイガー族の援軍も、すでに合流して多大な戦果を挙げてくれている。
そなたらの元領主たち一族郎党の命運はもはや尽きている。」
イゴールどのが話を区切ってひと息つくと、すかざず「帝太子殿下、万歳!」の声が掛かり、それが領主館前の広場に集ったクツークルイの群衆に広がった。群衆は熱狂し、雰囲気に酔っている。
帝太子コールの切っ掛けは、イゴールどのの手の者たちだ。まったく、イゴールどのは抜け目ねぇな。苦笑
両手を上げて延々と続く帝太子コールを収めると、イゴールどのは演説を続けた。
「皆の者、余が正規軍を連れて帝都奪還に向かう間、クツークルイ、ジオウラトスク、ハリサンジーユには、きちんと防衛隊を留め置く。元領主のように、そなたらを見捨てたが如く、町の防衛を放棄するなどあり得ぬ。
エウーキ伯爵の軍勢は、乱暴狼藉などを一切しなかったであろう?エウーキ伯爵も余の盟友だからだ。
この後、領主が交代する以外は、クツークルイの生活に何も変化はないことを、この帝太子イゴールが保証する。
皆の者、安堵せよ。」
ここでまた「帝太子万歳!」が沸き起こる。イゴールどのは群衆の、支持の声を聴きながら、壇上から降りた。
イゴールどのは、この演説であっさりと群衆の心を掴んでしまったのだ。
領主館に戻ってひと息つく。
イゴールどのが来たので領主館の部屋割りの再編が行われた。エウーキ伯爵が使っていた領主の部屋にイゴールどのが入り、エウーキ伯爵が別室に移動した。その他にもいろいろ動いたが、客将である俺たちの部屋は変わらなかった。
精霊たちを連れて領主館の風呂場に行き、精霊たちを順に洗ってやると、他の皆はキャッキャと喜んでいるのに、ダクだけが、はぁはぁと息遣いが荒い。洗ってる最中もびくっびくっと感じまくるし、すぐにべろちゅーを要求して来て何度も黒光りしている。
部屋に戻る間も、ダクは俺にギュッとしがみ付いて来て、やたらと唇を貪って来た。苦笑
部屋に戻って、ベッドに仰向けに横たわると、ダクが衣類を脱ぎ捨てて跨って来た。予想通りの展開だ。
『吸って。』はいはい。ちゅーちゅー。
吸ってる間にひとしきり悶えていたダクは、そのまま発光し出すと、直径1mの抱えきれない球体になった。球体は光を増しながらさらに膨らんで、その直径は2m程になった。そしてゆっくり人型を取った。
その人型がはっきりして来ると、少女と呼ぶには成長しており、女と呼ぶには幼な過ぎる、そんな微妙なお年頃。胸は膨らみかけの蕾で、腰は微かにくびれている、少女+αな体型だった。いつも通りだ。
『ゲオルクー、お腹すいたー。』矢尻で指先をグリグリやって、血が滲んだ所を舐めさせる。ぺろぺろと何度か俺の指を舐めたダクは、黒光りして『満腹ー。』と言いながら、ふわふわと漂って行った。
第三形態との契約ボーナスは+3万なので、第二形態の+2万から1万上昇、第二形態から第三形態への進化時の体液吸いで+1万。合計2万が上がって、俺の魔力量の上限は、68万になった。
そしていつものひと悶着。ダクがごねた。もはや恒例だけどな。苦笑
第三形態になり、サイズが合わなくなった貫頭衣に代わって長い貫頭衣、そして膨らみ掛けの胸を隠す簡易ブラジャーを、すでに作り置きしている。
簡易ブラジャーを背中から回して前でクロスさせ、膨らみ掛けの胸を包んでうなじで縛る。
『やー、これ、きつーい。』
「いやいや、きつくはしてないぞ、」
『何もないのがいいのー!』
「ダク、そりゃダメだって。」
『えー?』
「ほらほら、皆と一緒だぞ。」
『ぶー。』このむくれ顔、かわいい。
ごねるダクに第三形態の簡易衣類を着せ終え、ふっとひと息つく俺。
そこへ、『ゲオルクー、お腹すいたー。』『すいたー。』ツリとクレがやって来た。両横に来たツリとクレは第四形態。わが妻たちのボンキュッボンには及ばないが、出ることはそれなりに出ている。
丸3日の戦陣で禁欲生活をして来た訳だから、左右のツリとクレにべろちゅーでの魔力補給をしつつ、ついつい出来心でふたりの胸を鷲掴みにして、もにゅんもにゅんと感触を楽しんでしまった。
それに応じて、マイドラゴンがズボンの中で鎌首をもたげ、くんくん、すんすんと匂いを嗅いでいる。ツリとクレを探しているようだ。下着の中から出せと喚いている。笑
ずりっ。ぱくり。へ?
下着をずり下ろされた股座を見ると、フィアがマイドラゴンを捕食していた。
『『ふふふ。』』ツリとクレが離れて行った。え?まさか、ツリとクレは囮?
油断した!
れろれろちゅばちゅば。あああー、フィアも舌遣いが上手い。
獲物を探していたマイドラゴンが、さらに上位の肉食獣に捕獲され、じきに溜め込んでいたホワイトブレスをすべて搾り取られたのだった。
ホワイトブレスをすべて収容したフィアは、頬をパンパンにして浮かんで行った。フィアのまわりに残りの精霊たちが集まる。
フィアが口移しで、他の精霊たちにホワイトブレスを分け与えている。進化したばかりのダクにも、囮で魔力補給して行ったツリとクレにもだ。引くわー。まじ引くわー。
全員に口移しでホワイトブレスを分け与えると、全員揃って、せーのっ、ゴクリとやって、緑、橙、赤、藍、青、紫、黄、白、黒の9色に光っていた。
ううう、この光景、心に来るものがある。泣
「たっだいまー!」「あーいいお湯だったわ。」「そうじゃなー。」
俺たちと入れ替わりで風呂に行っていたわが妻たちが帰って来た。フィアに襲われたシーンを、わが妻たちに目撃されなかったのがせめてもの救いか。もし見られたら、きっと、ボロクソに文句を言われるんだろうな。被害者の俺が…。
夕餉は、大広間で、俺たちスピリタス、イゴールどのとその側近、エウーキ伯爵とその側近、タイガとその側近、帝国役人の代表で、今後の戦略を練りつつ摂った。
夕餉の席で決まったのは、
イゴールどのが、ジオウラトスクとハリサンジーユに出向いて、民衆を帰属させるための演説を行うこと。
俺たちスピリタスと、タイガ率いるホワイトタイガー部隊がその護衛で同行すること。
その間に、イゴールどのの側近とエウーキ伯爵で帝都奪還軍と、帝国南部3港町防衛部隊を再編すること。
などである。
イゴールどのは、翌日に日帰りでジオウラトスクに、翌々日に日帰りでハリサンジーユに足を運び、群衆相手に演説した。
護衛に就いた俺たちスピリタスと、タイガ以下のホワイトタイガー部隊を前面に押し出して、王帝同盟およびホワイトタイガー族との友好関係を、ガンガンアピールしていた。利用できるものは何でも利用するってか?策士だ。根っからの策士だ。
演説では、俺たちがあたかもイゴールどのを全面的に支持しているかの如く、ジオウラトスクの民とハリサンジーユの民に、喧伝するではないか。まあ、実際、そうなのだが。それにしても、ここまで露骨に俺たちを利用するとは、まったくイゴールどのはちゃっかりしてやがる。
こう言うところにも、皇帝の器を感じざるにはいられない。
とにかく、イゴールどのの爽やかで自信に満ちた演説が、ジオウラトスクの民とハリサンジーユの民を魅了して、あっさり帰属せしめたのだった。
一方、クツークルイに残ったエウーキ伯爵は、イゴールどのの側近とともに、この2日間で、帝都奪還軍1万5000、クツークルイ防衛部隊1500、ジオウラトスク防衛部隊1000、ハリサンジーユ防衛隊1000の再編成を完了していた。
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設定を更新しました。R4/9/18
更新は火木土の週3日ペースを予定しています。
2作品同時発表です。
「射手の統領」も、合わせてよろしくお願いします。
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