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精霊の加護177 拡大女子会と男3人呑み
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精霊の加護
Zu-Y
№177 拡大女子会と男3人呑み
昨日までに島の状況をひと通り見て回った。ついでに開発に協力した。要するに働いちゃった訳だ。今月の残りはバカンスを楽しんでやる。てか、バカンスしかしないからなっ!
この決意をリチャードとラモに告げたら、遊び人でチャラ男の自由人ラモは当然大賛成だった。驚いたことに真面目で勤勉なリチャードも賛成であった。
リチャード曰く、バカンスはしっかり休んで、バカンス後にバリバリ働くための英気を養わなければならない。その視点から見ると、ラスプ・デルスゥデ島に来てからの俺は働き過ぎ。なのだそうだ。
ラモならまだしも、まさかリチャードにそう言われるとは…。
で、残りは毎日、北の白浜のプライベイトビーチに出張った。
北の白浜通いの初日の夜は、輪番のベス、ビーチェ、トーラとむふふ。
その翌日は、なんでもわが妻たちが、ナディア様とペリーヌ様を加えて女子会ならぬ拡大女子会をやりたいと言い出し、半ば追い出された俺たち男3人は、領主公邸の庭で痛飲することになった。
「しかし男3人でこう言うのもいいな。」
「そうだね、リチャード。気が合う君とゲオルクが一緒だからなおさらさ。」
「ラモ、嬉しいこと言ってくれるじゃん。
それからリチャードも。」俺はふたりに向かって杯を掲げた。リチャードとラモが杯を合わせる。何回目の乾杯だっつーの!笑
ツリが耳元でごにょごにょと言って来た。
「なんだって?」ラモが聞いて来たので、
「ん?『ツリたちがいるから男3人じゃないだろ。』だってさ。」と答えると、
「おー、真に。失言であった。許されよ。」リチャードが素直にツリに詫びたが、ツリは俺の陰に隠れた。笑
精霊たちにも口移しで呑ませている。口移しで呑ませるたびに、それぞれの色に輝いてふわふわと飛び回るのだが、明かりはあれど、仄かに薄暗い夜の領主公邸の庭である。精霊たちの色とりどりの輝きは、幻想的で非常に美しかった。
「実に美しい。」「ほんとだねぇ。」リチャードとラモがしみじみと感想を述べている。
「そう言えばさ、ゲオルクはヘルムートとディエゴの婚約も裏で取り仕切ったんだよね?」
「取り仕切ったって程でもないけどな。根回し程度だよ。」
「その根回しした相手が、教国の新教皇と帝国の新皇帝なのだろう?」
「まあそうだけどね。」
「シレっと言いやがる。ゲオルク、それがどれだけ凄いことか、自覚あるか?」
「うーん、正直に言うとあんまりない。」
「これだよ。参っちゃうねぇ。でもさ、マリー様に突っ掛かってた悪童どもをよく仕込んだよね。感心したよ。」
「いや、実質的にヘルムートとディエゴを仕込んだのは、アイチャとエカチェリーナだな。それぞれが付き合い出してから、ヘルムートもディエゴもひと皮剝けたって感じだったよ。」
「なるほどなぁ。」「そうなのかい。」
「でもさ、あのガキンチョ5人組のリーダーは一番年下のマリーなんだよな。ヘルムートに影響を与えたアイチャと、ディエゴに影響を与えたエカチェリーナのふたりを、マリーが取り仕切ってるって構図だな。」
「分かる気がするよ。マリー様の精神年齢は実際の御年より上だもんね。ペリーヌもそう言ってるし。」
「ペリーヌ様もか。実はナディアもそう言ってるんだ。マリー様の方が年上なんじゃないかと錯覚することがあるとな。」
「まったくな。俺も説教されたことがあるよ。」
「「ゲオルクがか?」」
「ああ。精霊魔法は強力だからこそ、その威力を忘れちゃいけないってな。」
「ゲオルクはマリー様に婿入りするんだよな?」
「なんか陛下と殿下のご意向で、そう言う既定路線らしい。ま、当分先だけどな。」
「陛下から殿下へと続く王家の直系に、マリー様がゲオルクを迎えて精霊魔術師家を立てる訳だね。そうだとすると5つ目の公爵家ができるのかな?」
「いや、それはないよ。公爵家は東西南北の4家のままがいいだろう。仮に俺とマリーで5つ目の公爵家となったら、王家が強くなり過ぎて王家と四公家のパワーバランスが崩れる。陛下と殿下は、中央集権ではなくて地方分権をお望みだからな。」
「ゲオルクはそんな話を陛下や殿下としてるのか?」
「してないよ。でも分かる。陛下と殿下が中央集権をお望みなら、教国と帝国を王国に組み込んだだろう。でも三国同盟締結の席で陛下は『王国は盟主たれども主君に非ず。』と宣言された。重ねて言うが、今の王国には教国と帝国を征服する力がある。にも拘らず、陛下も殿下もその力を行使されようとは、決してなされていない。おふたりの方針が、地方分権で一致しておられるのは間違いないと、俺は思う。
その確固たる基盤は、陛下の富の分配政策だ。四公爵領では産物の生産。それを中部国王領に集めて、取引により莫大な富を得ている。この富を陛下は溜め込まず、四公爵家に等しく分配している。この富の分配が四公爵領での生産をさらに上げている。これこそ正しく地方分権だ。陛下のこの施策で、王国は大いに栄えて来た。それを目の当たりに見て来ておられる殿下が、陛下の方針をそのまま引き継ぐのは当たり前のことだ。」
「確かにな。」「その通りだね。」
しばし沈黙が続いた。満月から下弦に向かう月明かりが煌々として美しい。
その沈黙をラモが破った。
「なるほど、ゲオルクがあの気難しい殿下の側近に抜擢された訳が分かったよ。」
「だな。殿下のご意向をしっかり酌んでいる。ゲオルク、お前さ、殿下の御代になったら宰相になるんじゃないか?」
「いやいや、やめてくれよ。宰相なんて、俺には無理に決まってるじゃないか。」
「今はそう言うことにしておこう。」「だねー。本人に自覚がないもんなー。」リチャードとラモがニヤリと微笑んだ。
おい、ふたりとも、その意味深な微笑みはマジでやめてくれ。
「そう言えばさ、ゲオルクはいつマリー様と成婚の儀を上げるんだい?」
「そうだな。王家は早い縁組をお望みなんじゃないか?」
「いやいやいや、マリーはさ、精神年齢は高いけど、体はまだ年相応の子供じゃん。まあおっぱいが十分に育ってからだな。」
「ゲオルク、お前なぁ、さっきの政策についての高尚な話をした男とは思えんぞ。」
「リチャード、何言ってんの?子供を抱ける訳ねぇだろ。勃たねぇよ。自慢じゃないが、わが妻たち曰く、俺は、巨乳フェチのおっぱい大好き星人だからなっ!」
「いや、リチャードが言いたいのはそう言うことじゃないと思うよ。」ぶんぶんと頷くリチャード。
「そもそも俺がマリーとの婚約を受け入れたのは、マリーの姉上のナディア様とペリーヌ様と、実母の王妃殿下が巨乳だって、殿下から聞いたからだぞ。マリーは、遺伝的に巨乳の素質十分と見たからだ。」
「分かった、もういい。ゲオルク。この話題はやめよう。」
「そうだよ、それ以上この件については、しゃべらなくていいよ。」
なぜだ?今は男同士の本音トークだったはずだろ?
俺がまだ何か言いたそうだと見たリチャードが話題を変えて来た。
「ところで、ゲオルクの奥方たちから誘われたナディアとペリーヌ様は、いったいどんな女子会をしてるんだろうな。」
「リチャード、そりゃ女子会と言ったら恋バナに決まってるじゃないか。
な、ゲオルク。」
「うーん、どうかなぁ。夜の営みについて根掘り葉掘り聞いてる気がするなぁ。あるいは俺たちのいろんなプレイをレクチャーしてるとか。あ、ハイジから貰った『閨中心得』を読み聞かせてるかも。」
「なんだ、その怪しい名前の本は?」
「ハイジって言ったらもしかしてミュンヒェー辺境伯のことかい?」
「そうだよ。」
「あの好き者の辺境伯から貰った怪しい名前の本なのか。そんなの、ナディアに見せないでくれ。」
「ペリーヌにも見せて欲しくないかな。」
「ふたりとも何言ってんの?いい本だぜ。体位の四十八手から、むふふでの禁止事項とかさ。俺も『術を用いて繰り返しまぐわうは、命を縮むる愚かな所業なり。』って記述見て改めたしな。」
「「そんなの当たり前だ(じゃないか)!」」
~~拡大女子会~~
その頃、拡大女子会では…。
「わらわはこれが好きじゃのう。」「「キャー。」」
「トーラも、これが、好き。」「「キャー。」」
「私はこっちね。」「「キャー。」」
「僕はこれかなー。」「「キャー。」」
「あたしゃこれだね。」「「キャー。」」
「わたくしはこれですわ。」「「キャー。」」
「…。」
「ベスはどれですの?」「聞きたいですわ。」
「姫様たちにかようなことは申せませぬ。」
「「まぁ。」」
「姫様、ベスが好きなのはねぇ、これだよー。この体位。」
「ビーチェ!ばらさないでくれ!あ…。」
「「キャー、これなのですね。」」真っ赤になるベス。
ゲオルクの予想通り、『閨中心得』の四十八手の章で大いに盛り上がっていたのだった。
もともと下ネタに対してはあっけらかんとしているゲオルクの妻たちが醸し出す雰囲気に引き込まれた王家の一の姫と二の姫は、すでに夫であるリチャードやラモと閨を共にしていることもあり、体位の話に興味津々だったのであった。そりゃ盛り上がるわな。苦笑
女子ばかりだと、所詮はこんなもんである。笑
~~男3人呑み~~
「閨でのナディアはまたかわいくてなぁ。」
「ペリーヌだってかわいいさ。」
「いや、ナディアだ。」
「ペリーヌだよ。」
「いや、ふたりとも、そこを競ってどうすんの?」
「「譲れん(ないよっ)!」」
「いやいや、そうじゃないだろ。」
「ところでさ、閨でのペリーヌがかわいいんだよ。」
「ナディアだってかわいいぞ。」
「だったらわが妻たちは全員かわいい。」
もはやわが妻自慢が堂々巡りになっていて完全な酔っ払い3人組なのであった。
男ばかりでも、こんなもんだけどな。笑
翌朝、俺たち3人はひどい二日酔で、ソルの状態回復魔法に頼らざるを得なかったのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
毎週土曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「母娘丼W」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/265755073
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
Zu-Y
№177 拡大女子会と男3人呑み
昨日までに島の状況をひと通り見て回った。ついでに開発に協力した。要するに働いちゃった訳だ。今月の残りはバカンスを楽しんでやる。てか、バカンスしかしないからなっ!
この決意をリチャードとラモに告げたら、遊び人でチャラ男の自由人ラモは当然大賛成だった。驚いたことに真面目で勤勉なリチャードも賛成であった。
リチャード曰く、バカンスはしっかり休んで、バカンス後にバリバリ働くための英気を養わなければならない。その視点から見ると、ラスプ・デルスゥデ島に来てからの俺は働き過ぎ。なのだそうだ。
ラモならまだしも、まさかリチャードにそう言われるとは…。
で、残りは毎日、北の白浜のプライベイトビーチに出張った。
北の白浜通いの初日の夜は、輪番のベス、ビーチェ、トーラとむふふ。
その翌日は、なんでもわが妻たちが、ナディア様とペリーヌ様を加えて女子会ならぬ拡大女子会をやりたいと言い出し、半ば追い出された俺たち男3人は、領主公邸の庭で痛飲することになった。
「しかし男3人でこう言うのもいいな。」
「そうだね、リチャード。気が合う君とゲオルクが一緒だからなおさらさ。」
「ラモ、嬉しいこと言ってくれるじゃん。
それからリチャードも。」俺はふたりに向かって杯を掲げた。リチャードとラモが杯を合わせる。何回目の乾杯だっつーの!笑
ツリが耳元でごにょごにょと言って来た。
「なんだって?」ラモが聞いて来たので、
「ん?『ツリたちがいるから男3人じゃないだろ。』だってさ。」と答えると、
「おー、真に。失言であった。許されよ。」リチャードが素直にツリに詫びたが、ツリは俺の陰に隠れた。笑
精霊たちにも口移しで呑ませている。口移しで呑ませるたびに、それぞれの色に輝いてふわふわと飛び回るのだが、明かりはあれど、仄かに薄暗い夜の領主公邸の庭である。精霊たちの色とりどりの輝きは、幻想的で非常に美しかった。
「実に美しい。」「ほんとだねぇ。」リチャードとラモがしみじみと感想を述べている。
「そう言えばさ、ゲオルクはヘルムートとディエゴの婚約も裏で取り仕切ったんだよね?」
「取り仕切ったって程でもないけどな。根回し程度だよ。」
「その根回しした相手が、教国の新教皇と帝国の新皇帝なのだろう?」
「まあそうだけどね。」
「シレっと言いやがる。ゲオルク、それがどれだけ凄いことか、自覚あるか?」
「うーん、正直に言うとあんまりない。」
「これだよ。参っちゃうねぇ。でもさ、マリー様に突っ掛かってた悪童どもをよく仕込んだよね。感心したよ。」
「いや、実質的にヘルムートとディエゴを仕込んだのは、アイチャとエカチェリーナだな。それぞれが付き合い出してから、ヘルムートもディエゴもひと皮剝けたって感じだったよ。」
「なるほどなぁ。」「そうなのかい。」
「でもさ、あのガキンチョ5人組のリーダーは一番年下のマリーなんだよな。ヘルムートに影響を与えたアイチャと、ディエゴに影響を与えたエカチェリーナのふたりを、マリーが取り仕切ってるって構図だな。」
「分かる気がするよ。マリー様の精神年齢は実際の御年より上だもんね。ペリーヌもそう言ってるし。」
「ペリーヌ様もか。実はナディアもそう言ってるんだ。マリー様の方が年上なんじゃないかと錯覚することがあるとな。」
「まったくな。俺も説教されたことがあるよ。」
「「ゲオルクがか?」」
「ああ。精霊魔法は強力だからこそ、その威力を忘れちゃいけないってな。」
「ゲオルクはマリー様に婿入りするんだよな?」
「なんか陛下と殿下のご意向で、そう言う既定路線らしい。ま、当分先だけどな。」
「陛下から殿下へと続く王家の直系に、マリー様がゲオルクを迎えて精霊魔術師家を立てる訳だね。そうだとすると5つ目の公爵家ができるのかな?」
「いや、それはないよ。公爵家は東西南北の4家のままがいいだろう。仮に俺とマリーで5つ目の公爵家となったら、王家が強くなり過ぎて王家と四公家のパワーバランスが崩れる。陛下と殿下は、中央集権ではなくて地方分権をお望みだからな。」
「ゲオルクはそんな話を陛下や殿下としてるのか?」
「してないよ。でも分かる。陛下と殿下が中央集権をお望みなら、教国と帝国を王国に組み込んだだろう。でも三国同盟締結の席で陛下は『王国は盟主たれども主君に非ず。』と宣言された。重ねて言うが、今の王国には教国と帝国を征服する力がある。にも拘らず、陛下も殿下もその力を行使されようとは、決してなされていない。おふたりの方針が、地方分権で一致しておられるのは間違いないと、俺は思う。
その確固たる基盤は、陛下の富の分配政策だ。四公爵領では産物の生産。それを中部国王領に集めて、取引により莫大な富を得ている。この富を陛下は溜め込まず、四公爵家に等しく分配している。この富の分配が四公爵領での生産をさらに上げている。これこそ正しく地方分権だ。陛下のこの施策で、王国は大いに栄えて来た。それを目の当たりに見て来ておられる殿下が、陛下の方針をそのまま引き継ぐのは当たり前のことだ。」
「確かにな。」「その通りだね。」
しばし沈黙が続いた。満月から下弦に向かう月明かりが煌々として美しい。
その沈黙をラモが破った。
「なるほど、ゲオルクがあの気難しい殿下の側近に抜擢された訳が分かったよ。」
「だな。殿下のご意向をしっかり酌んでいる。ゲオルク、お前さ、殿下の御代になったら宰相になるんじゃないか?」
「いやいや、やめてくれよ。宰相なんて、俺には無理に決まってるじゃないか。」
「今はそう言うことにしておこう。」「だねー。本人に自覚がないもんなー。」リチャードとラモがニヤリと微笑んだ。
おい、ふたりとも、その意味深な微笑みはマジでやめてくれ。
「そう言えばさ、ゲオルクはいつマリー様と成婚の儀を上げるんだい?」
「そうだな。王家は早い縁組をお望みなんじゃないか?」
「いやいやいや、マリーはさ、精神年齢は高いけど、体はまだ年相応の子供じゃん。まあおっぱいが十分に育ってからだな。」
「ゲオルク、お前なぁ、さっきの政策についての高尚な話をした男とは思えんぞ。」
「リチャード、何言ってんの?子供を抱ける訳ねぇだろ。勃たねぇよ。自慢じゃないが、わが妻たち曰く、俺は、巨乳フェチのおっぱい大好き星人だからなっ!」
「いや、リチャードが言いたいのはそう言うことじゃないと思うよ。」ぶんぶんと頷くリチャード。
「そもそも俺がマリーとの婚約を受け入れたのは、マリーの姉上のナディア様とペリーヌ様と、実母の王妃殿下が巨乳だって、殿下から聞いたからだぞ。マリーは、遺伝的に巨乳の素質十分と見たからだ。」
「分かった、もういい。ゲオルク。この話題はやめよう。」
「そうだよ、それ以上この件については、しゃべらなくていいよ。」
なぜだ?今は男同士の本音トークだったはずだろ?
俺がまだ何か言いたそうだと見たリチャードが話題を変えて来た。
「ところで、ゲオルクの奥方たちから誘われたナディアとペリーヌ様は、いったいどんな女子会をしてるんだろうな。」
「リチャード、そりゃ女子会と言ったら恋バナに決まってるじゃないか。
な、ゲオルク。」
「うーん、どうかなぁ。夜の営みについて根掘り葉掘り聞いてる気がするなぁ。あるいは俺たちのいろんなプレイをレクチャーしてるとか。あ、ハイジから貰った『閨中心得』を読み聞かせてるかも。」
「なんだ、その怪しい名前の本は?」
「ハイジって言ったらもしかしてミュンヒェー辺境伯のことかい?」
「そうだよ。」
「あの好き者の辺境伯から貰った怪しい名前の本なのか。そんなの、ナディアに見せないでくれ。」
「ペリーヌにも見せて欲しくないかな。」
「ふたりとも何言ってんの?いい本だぜ。体位の四十八手から、むふふでの禁止事項とかさ。俺も『術を用いて繰り返しまぐわうは、命を縮むる愚かな所業なり。』って記述見て改めたしな。」
「「そんなの当たり前だ(じゃないか)!」」
~~拡大女子会~~
その頃、拡大女子会では…。
「わらわはこれが好きじゃのう。」「「キャー。」」
「トーラも、これが、好き。」「「キャー。」」
「私はこっちね。」「「キャー。」」
「僕はこれかなー。」「「キャー。」」
「あたしゃこれだね。」「「キャー。」」
「わたくしはこれですわ。」「「キャー。」」
「…。」
「ベスはどれですの?」「聞きたいですわ。」
「姫様たちにかようなことは申せませぬ。」
「「まぁ。」」
「姫様、ベスが好きなのはねぇ、これだよー。この体位。」
「ビーチェ!ばらさないでくれ!あ…。」
「「キャー、これなのですね。」」真っ赤になるベス。
ゲオルクの予想通り、『閨中心得』の四十八手の章で大いに盛り上がっていたのだった。
もともと下ネタに対してはあっけらかんとしているゲオルクの妻たちが醸し出す雰囲気に引き込まれた王家の一の姫と二の姫は、すでに夫であるリチャードやラモと閨を共にしていることもあり、体位の話に興味津々だったのであった。そりゃ盛り上がるわな。苦笑
女子ばかりだと、所詮はこんなもんである。笑
~~男3人呑み~~
「閨でのナディアはまたかわいくてなぁ。」
「ペリーヌだってかわいいさ。」
「いや、ナディアだ。」
「ペリーヌだよ。」
「いや、ふたりとも、そこを競ってどうすんの?」
「「譲れん(ないよっ)!」」
「いやいや、そうじゃないだろ。」
「ところでさ、閨でのペリーヌがかわいいんだよ。」
「ナディアだってかわいいぞ。」
「だったらわが妻たちは全員かわいい。」
もはやわが妻自慢が堂々巡りになっていて完全な酔っ払い3人組なのであった。
男ばかりでも、こんなもんだけどな。笑
翌朝、俺たち3人はひどい二日酔で、ソルの状態回復魔法に頼らざるを得なかったのだった。
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毎週土曜22時に投稿します。
以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
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