ＳＳ

浸

土曜日の昼下がり

集合時間の少し前

おろしたてのワンピース

時間になるまでカフェで

いつもアイスティーを頼んで

柄でもない流行のラブソングを聞きながら

バックに忍ばせた男物のプレゼント

あなたは喜んでくれるかな

目を閉じ思い出してみるの

2人の出会った日を

こんな関係になるとは思わなくて

嬉しすぎて涙流したあの日を

思い出して口角が上がる

カランとアイスティーの氷が溶けた音

同時に君からの通知が来た

外を見ると傘はもう必要なさそう

2人の最高の日を想像するように太陽が水たまりに光が反射して煌めいていた。