白い夏に雪が降る【完結済】

安条序那

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第18話 師

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「こんなマサチューセッツ州のくんだりまでよく来たな、極東の我が子」

 嗄れた声が、毛の短い深紅の絨毯が一面に敷き詰められた書斎に響いた。
 篠沢一木は扉の前に立ち暗幕を引くと、街灯の光さえ差し込まなくなった部屋は時代外れなランプの薄暗い炎色に包まれた。影はゆらゆらと動いて、広葉樹の枯れ枝のようになった老体と落ち窪んだ眼窩を映し出した。

「お元気でなによりです。ラバン博士、以前出会った時と全く変わらない」
「ウァップァップ、そりゃあこれだけ歳を取っていればもう十や二十ではそう変わりゃせん。だが、お前は老けたな。俺に言われるのは心外だろうが死人のような顔だ」

 特徴的な声で意地悪そうに老人は笑うと、テーブルの上に載せた長方形の大理石の板にコインを乗せた。

「見たまえ、我が子よ。これが何かわかるかね」

 一木は静かに老人の側に寄り、その板を上から眺めた。

「ウィジャボード、ですな」
「そう見えるか」
「ええ、そうとしか見えません」

 ――ウィジャボード。盤上にアルファベットとアラビア数字を刻み、左下と右下にイエスとノーが書かれたボードのことである。そしてウィジャとは、プランシェットと呼ばれる器具が文字盤を移動することで単語を作る、またはイエス、ノーの答えを出すことでその結果を見ることができるという簡単な術である。日本ではこっくりさんとも呼ばれ、多くの人がその存在を自然に知っているだろう。実際にやってみたなら、それが迷信であることも知っているだろう。或いは学ぶにつれ『コインが自ら動くはずがない』という常識の壁に阻まれ、迷信の域を出ない噂話でしかなくなる。
 だがこの老人の持っている物、そして知識であれば、違った。ウィジャないし狐狗狸という術が、いやあらゆる術が生半可な手順では効力を発さず、しかし正しく行えば異常気象をも簡単に起こしうるほどの絶望的な力を持つものであることを理解させられるのだ。だからこそ、この目の前にある一枚のブリキの板に一木は怖気を感じていた。

「これは中国で製造された、ウィンストン・コールドウッドという男の製作したウィジャボードの贋作、いわゆるコピー品と呼ばれるものじゃ」
「コピー品など……あなたほどの人がどうしてこんな粗悪品を」
「それがな――」

 老人は少し表情を俯かせ折れそうな足で立ち上がると、少しだけ開き窓を開けた。ミスカトニック川の滑らかな緑臭い風が部屋に紛れ込んだ。

「盗まれたんじゃよ、本物」
「盗まれた、ですか」

 この告白に、一木は少なからず動揺の素振りを見せた。
 一木の記憶の上では、この老人はただならぬ老人である。一世紀以上前に、深海の古代都市ルルイエに眠るとされている星の海を渡りし邪悪――ク・リトルリトル――
 、そして邪悪を崇拝する教団一円と弟子たちを引き連れ真っ向より立ち会い、弟子たちを失いながら自らも窮しながらも邪神に打ち勝った人知を超えた超人。それがラバン博士であったからだ。正確な齢はもうわからないが、今でさえその瞳の中には海賊のような復讐の炎を宿らせている。その老人が肌身離さず持ち歩く、しかも旧友の形見を盗む、それは間違いなくただならぬことであった。

「俺はな、この一世紀。他人にものを取られたことなどなかった。あらゆる書物の頁の一枚だって落とすまいよ。ましてや肌見放さず身につけた旧友の形見であるウィジャボードなど。決して取らせるまいよ、なあ我が子」

 悔しそうに呻く嗄れた背中は、どこか小さく寂しそうにも見える。しかし同時に激しい焔の熱を背中に宿しているのも、一木は感じ取っていた。

「ええ、まさしく。そんなことがあればあなたがそんな不届き者を生かしておくはずもない」

 ラバン博士は一所に留まることが決してない。それは彼自身が常にお尋ね者であることもそうだが、それ以上に彼が集めた奇っ怪な収集品、稀覯書の類がそうさせない、彼自身が大きな火薬庫なのだ。

「まさしくそうじゃ。しかしな。知らん間に盗まれとったんじゃ。俺も遂に老いぼれたかと思ってトリスメギストスでも飲んで詫びるべきかと思い悩んだんじゃが。こないだちょっとウーファンに寄ったついでに、買ってきたんじゃよ。お土産で」

 そう言いながら表情をコロリと変え、博士はボードに頬ずりするようにその枯れ枝の肢体をなびかせた。

「お土産? つまり似たものが売っていたってことですか」
「ああ、よくできとる。見た目は少しばっかり安っぽいが――まあよい。これでも良い。なくなったままよりかは良いじゃろう」
「……」
「さて一木。俺に聞かねばならぬことがあったじゃろう。これに聞いてみ」
「それは、つまり想像した意味でいいのですね」
「ああ。ドタマァぶち抜かれるぜ」

 一木は剽軽で軽やかに勧められるままに椅子にかけ、ボードにハートを逆さに返したようなマーカー――プランシェット――を置くと、極めて普遍的なウィジャを始めた。
 朴訥な表面をなぞり、呪文を唱える。そして開始の合図を出すために"イエス"にプランシェットを這わせた瞬間だった。

「これは……博士」

 一木の表情は瞬間に強張り、動くこともできずに声が詰まった。今、一木の本能が感じ取ったのは、極めて直感的な言い方をするならば『逆流』であった。足元から蟻の群れが這いずってくるような気味の悪さ。ボードの表面に目玉さえも幻視する拘束感。巨人の口の中に放り込まれたら、人間はこんな風に思うだろうか。

「さあ、やるんじゃ一木」
「は、はい」
「悪魔に告げる。明日は雨か?」

 一木は手順通りに質問を投げかけ、プランシェットが盤面をなぞる。
 老人は裏の棚をごそごそとひっくり返しながら、説明を始めた。

「ウィジャの着想は――カバラから来たとおよそ一世紀前に聞いたことがある。カバラは認知の根源たる『言語』を宇宙として、少なくとも二二の外宇宙の存在を示唆した。そしてそれらが相互に連関しあっており、どの次元へも影響を及ぼし合っているとも。セフィロト――生命の樹――と呼ばれるあの図は、外宇宙からの脅威、即ち超自然的神性の脅威を伝えるものであるわけだ。言葉の数が変わり、数の置き換えが変わったとしても、その根源に通底している思想は変わらぬ。故に、ウィジャは現代にも形を変えて、言語を変えて残り続ける。外宇宙からの脅威がこの地球を覆っている限りな」
「博士、明日の天気は雨だそうですよ。ベッドシーツは干さない方がいい――しかしこれはなんだ、ッ……贋作ではないのですか」
「贋作じゃよ。スペアが後二枚あるがな。そっちも同じじゃよ。もっとも、お前にはその一枚だって重たくて仕方ないかもしれんがのお」

 本物は果たしてどんなものなのだろうと一木は底知れぬ恐怖に体を震わせながら、賢明に指先から這い上がる違和感と気分の悪さに耐えていた。目の前にあったのは、感覚的には壁に近い。壁を挟んで向こう側には巨大な化け物がいる。少しでも妙な動きをすれば壁は破壊され、瞬きする間もなく体ごとバラバラになってしまうだろう。

「博士。これは……決して流通などしてはいけないものでしょう……ただの人間がやれば
「ああ。じゃろうなあ」
「悪魔よ、帰れ。役目は終わりだ」

 一木は釘に刺されたようにプランシェットに指を置いたまま、震えていた。
 盤面は何度も何度も同じ位置へ移動し続け、真ん中に戻り、またノーに滑り出し、止まる。

「まずい……何度やっても同じところへ戻されてしまう」

 静かに老体は一木の隣に寄ると、優しく語りかけた。

「触れて、触って、見て、やって、ようやくわかったじゃろ」
「贋作……嘘だ。これは、本物です――しかもタチが悪い。居留まるつもりだ。これが、本当にお土産屋なんかに転がってたんですか」
「本物はもっっっと、タチが悪いんじゃよ。粘り強さが瓜二つでのぉ」
「もしこれを離したら、どうなるんですか」
「やってみ」
「ですが――」
「ほい」

 老人は、机の足を軽く蹴り叩いた。すると建て付けの悪かった机は斜め下に向かってスライドしていき、そのまま地面に転がった。一木の指からプランシェットは離れていき、ウィジャボードもそれに倣った。

「まずい――!」

 一木は驚いて飛び退くと、白衣の中に仕込んであった10ミリオートのトリガーに手をかけた。

「ほ、ほ。ええのう、その反応」

 ウィジャボードはそのまま地面に転がっていたが、やがて三秒もしないうちに夜空の向こう側、星々の間に巣食う闇の煙を吐き出し始めた。壁が壊れたのだ。堰を切って対価を要求される。その正体もわからぬ存在に。

「うわ、うわああ――!」

一木は思わず後ずさったが、老人は違った。

「これがのお、たったの八〇元じゃった。すごい買い物じゃ。普通に買ったら一〇〇万ドルは下らん。それがおよそ8万枚出回っとる。わかっとるだけでな」
「そ、そんな。まずい。まずい! ラバン博士! 危険性はわかりますが悠長に説明している場合では――」
「まあ、よお見とけ」

 煙はゆっくりと部屋に立ちこめ、その形を巨大にしながらアメーバのような形を創っていく。
 そしてその中にソフトボール大の球体がいくつか浮かび始め、その下部からは灰色の液体が落ち、発光し始めた。

「博士!」
「ほい」

 老人はボードをしなやかに優雅に拾い上げると、ノーの上に小さな黒い紙切れを置いた。

「それが何になるって言うんですか! もうここまで来ているのに!」

 一木は怒声を張り上げ、目の前で肥大化していく雲の動きを必死に観察しながら窓へ飛び込む隙を窺っていた。

「我が子。最後までやるんじゃ。そんな豆鉄砲ではどうしようもならん。お前が齢十と二つの時、銃を持った大人達が目の前でどうなったか、忘れたわけではなかろう」
「ですが!」
「やりなさい。今は俺も大したことができん。このままじゃと共倒れじゃぞ」
「クソっ」

 一木はボードに齧り付くと、プランシェットに指を置いた。
 そして帰還するように要請を告げると、それは一木の意思とは関係なくノーに向かおうとして、ピタリと止まった。瞬きの先、急にプランシェットは迷ったように左右に動いては止まるを繰り返し始めた。

「え」

 余りのあっけなさに、一木の口からは空気が漏れた。

「わかったじゃろ、それの意味」

 さっきまで何度要請しても聞かなかった『何か』が、急激に弱くなっていくのを一木は肌では感じ取り、ここぞとばかりに指先をイエスにスライドさせた。
 指先が辿り着いた瞬間、煙は煙でしかなくなり、頭上から仕掛けて来た気配諸共部屋の中から消え去り、アーカムのぬるく淀んだ風が部屋を通り抜けていった。

「これが、正攻法」
「――……盤面からノーを消す。それが正攻法……」
「そういうこと。超常とは会話してはならぬ。奴らとは決して分かりえない――何度も教えたはずだ」

 一木は大きくため息を吐くと、小銃を地面に投げ捨ててそのまま転がった。

「博士、歓迎にも程度があります!」
「我が子。これは歓迎ではない。判って欲しかったのじゃ。危機を」
 老人は出来の悪い子供を諭すように言い、一木はウィジャボードに視線を寄せた。
「このウィジャボードの危機をですか――」
「そうではない。我が子。どこででも、起こっておるんじゃよ。『変化』が。最初は――突発的なシンクロニシティかとも思った。これだけ永く生きれば一度は、本物の偶然が連鎖する幾何学模様の現実に立ち会うこともあるだろう。そんな風に見過ごそうとも思った。だがな、違ったのだ。我が子。俺はここに来るまでに、ヤマンソの影を見た」
「ヤマンソ――ではカルトゥダが」
「ああ。その通り。煉獄と熱の邪神と呼び仰せられたフォーマルハウトの主が、何者かによってこの地上に呼び出されようとして失敗した……そしてヤマンソは未だに地上に残り続けている」
「それを追ってここに戻ってきたのですか――地上に邪神の危機が再び到来しようとしている。それも幾つも同時に」

 一木は数々に積み立てられた『変化』の証に半ば眩暈を起こしながらも、ようやくこの博士の真意に触れたと感じ取った。

「ああ……だが、もう一つ。俺がここに戻ってきた理由はな。これなんじゃ」

 そう言いながら老体は器用に床板を一枚蹴り抜き、床板の繊維の中から一冊の本を取り出した。

「それは、セラエノ断章……ではありませんね」

 セラエノ断章は、ラバン博士の著作であり彼の叡智の結晶を集めた魔導書だ。もし彼が自ずから隠す必要があるものと言えば、それであろうと思えた。しかし現在はミスカトニック大学の書庫に保管されているはずである。

「ああ――これはな。その原版……とでも言うべきか。それともこれこそが”セラエノ断章”の正編、そして地上に許された最悪の奇跡との合本とでも言うべきか」
「あなたからして奇跡と言わしめる魔道書、一体、何が書かれているんですか」
「それは言えん。これは決して未来に残していいものではないからだ。あの日、ガソリンまではかけた。しかしあの時の俺は――もう既にこうなることを予期していたのかもしれん。決して見つからぬよう、床板の繊維にこの本を埋め込んだ……それが今、ようやく形になろうとしている」

 老人は感慨深そうに見たことのない皮に包まれた本を撫でた。それは遠い時の彼方から生き続ける、もはや人らしさの枯れ果てただろう命の人間らしさをも想起させた。

「一木よ。星を見よ」
「星、ですか」
「ああ、我らと相対するもののことだ」

 一木は窓に近寄り、老人もそれに倣った。
 夜空は深遠な碧玉を邪悪に曇らせたように、不安に光り輝く星々が散らばっていた。

「星辰、という概念を知っているな」

 老人は、何度もいい飽きたように言葉を選んで、一木の表情を確認した。
一木もそれに倣った。覚えている。知っている。けれど決して理解し得ない深淵の向こう側に位置する概念である。 

「はい。星辰は、この世界の在り方全てを決定する天体の並び。この宇宙全ての星々の『位置』がこの世界で起こる『事象』、つまり現実を決定している――現実世界の設計図とも言い換えられる機構ですね」
「ああ――。故に、旧き支配者たちは待っているのだ。星辰が揃うその瞬間を。星辰が”旧き支配者達の目覚める並び”になったなら、それはつまり地上を満たす生命の入れ替わりを意味している」
「ですが、急にどうして」
「我が宿敵が、同時に目覚めようとしている。俺の弟子を奪い、悍ましい教団を従え、地上を変貌させんとするルルイエの巨像が」
「いくらあなたでも無謀すぎます! 一柱だけでも多大な犠牲を強いられる神性を複数相手に、あなた一人でどうにかするつもりですか!」

 滅多に声を荒げることのない一木が声を荒げた。老人はその叫びを聞き入れながらも、静かに肯じて向き合った。

「では、どうするかい。我が子。ブリチェスターに連絡を取るか? それともデルタの処理班共に連絡を取るか? その危険性はお前が一番わかっているのではないかね。ここに来るのだって、お前は犠牲を払った。帝都丸ごとお前は見捨てたのと同じだ」
「ですが……このままではかつて邪神とその教団を退けたあなたとはいえ、この世界から特例扱いさえも受けるあなたとはいえ、そこに立ち会うのは自殺しにいくようなものです」
「その為のこの一冊なのだ、我が子。もちろん、足りるまい。いくら地上に許された奇跡があろうと、相手は宇宙を埋める闇黒そのもの。まともにやりあっては太刀打ちなどできんさ」
「ではなぜ……」
「我が子、見えるものが全てではない。見えぬものこそが世界を動かしている。星辰と一緒じゃよ」
「では、その見えぬものがあなたに勝利をもたらすのですか!」
「一木、茶番はもうよい」

 一木の背がビクリと震えた。

「おっと、口が滑ったの」
「いえ、いえ。わかっていたことです――」
「では、今回もお前に教えてやることにするよ。愛しい我が子よ、星辰を動かしているものがいる――。十年近く前のことじゃ。俺はルルイエの目覚めを感じ取り、ここに戻ってきたことがあった――その時も雪なんかが急に降りおったわな。その時お前は三咲町で、あの魔法使いに再会したはずじゃ。そいつが忘れ形見を取り返しに来ている。すぐに三咲町に戻れ」
「はい」

 一木は神妙に肯き、博士に首を垂れた。最低限の予定調和。それが合図であるというように、老人もまた首を垂れた。

「俺は今から、もう一方の脅威をなんとかしに向かうってことにする」
「博士……お気を付けて」
「お前の方が大変じゃよ。せいぜい思い残さんようにやれ。本当に良い玄孫弟子を持った。才能なしだが」
「いえ、それでも身に余る光栄です。私がここまでやれるようになったのは、間違いなく師匠と博士のお陰だ」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってる。……ああそういえば、もしうまくいけば――俺の友人が顔を見せに行くかもしれん」
「それは、どういう」
「あ、いいや。やっぱ忘れろ。今のなし。ウァップァップ!」

 老人はへたくそに誤魔化すと、建付けの悪い扉を開け放った。

「お前にとってはいずくと言ったか。あれのかたき討ちじゃな」
「……はい」
「どれくらい憎んでおる」
「あなたをして才能なしと言わしめる小僧が、ここまでになるほどです」
「ウァップァップ! それは傑作じゃ。じゃあ頼んだぞ。一木。今回ばかりはお前が我らの首魁じゃ。本来なら変わってやりたいくらいの大役だがな」
「勿論です。もうあなたとは二度と会わないように、行ってきます」
「橋の高架の下に門が作ってある。特別に使わせてやる」
「はい。何から何までありがとうございます」

 一木は踵を返した。そして時計を眺めた。八月三〇日、十九時四七分。
 西カーウェンストリートの四九八番地からノースウェストストリートに至る道に出て、ホットドッグの自動販売機に札を突っ込む。
 正面に見えるミスカトニック川は相変わらず平時にもかかわらず緑色に淀んでおり、夜道に現れる黒コートの影でさえこの場所には似合っていると言える。
 ホットドッグを齧ろうとした時、電話が鳴った。

『おじさん、聞きたいことがあるんだけどさ』

 一木はそのまま街灯にもたれかかってにこりと笑みを作った。来たか。一木はそう思っただろう。時間通りだった。
 ようやくここまで来たか、誰にも聞こえないくらい小さな声で一木は呟くと、電話に出た。
「うん、どうしたんだい。しづるくん」
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