僕は君の盾となる

りふぁ

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僕と彼女

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僕は野崎 茉広。
高校2年の男子である。

新しい学級になって、気になる人が出来た。
髪が長くてふわふわしていて
笑顔が可愛くてキラキラしている。
いつもニコニコして友達もたくさんいる感じ。悪い子ではないのだろう。

正直、男受けを狙った雰囲気は感じる。

しかし、女子のいじめがないんだ。
彼女は誰にでも気に入られる女神といえよう。



だが、しかし。


これはあくまで僕の推測にすぎない。

実際、女子には必ず裏がある。

僕はその裏を知った上で確信し彼女を愛していたい。
覚悟はある程度できている。
あとは彼女と少しでも仲良くなって、彼女の気を緩ませる事だ。

まず、普通に話しかけるところからだな。

さて、どうやって話題を切り出すか。
タイミングをミスるとあっという間に嫌われる。

どうしたものか。






放課後。

僕は電車通学だ。
部活はやる気がないので何もしていない。
放課後は寄り道をせず近くの駅から1番早い電車で帰る。


今日はなんだか、若干混んでいるようだ。

席が、いい感じに空いていない。
いつもなら、開くドアの1番近い端っこの席に座っているのに。
どうやらどこも空いていないようだ。

仕方がないのでつり革につかまって帰る事にする。



「あの.....野崎...くん...?」


あまり電車の音ではっきり聞こえないが
僕の名前を呼んだ奴がいる。
それも僕の斜め下の左側。

僕は目線だけを左側にそらして、どういった人が隣にいるのか確認してみた。

「えっ、あっ!常森...さん..!!!」


そう、驚いたよ。思わず声を出した。
   隣には僕の気になっていた彼女、
常森 奈々がいた。



僕は車内という事でマナーがあるので少し抑えぎみで彼女と接することにする。

正直、今の反応は彼女には失礼だし周りには迷惑なことだ。
周りのちょっとした視線が痛いのだ。



「えっと...、同じクラスだけどあんまりまだ、話しとかしてなかったから...っ」


これはこれは、向こうから会話を考えてくれるなんてありがたいし、何よりも嬉しい。


「そうだね、常森さんも電車通学だったんだね」

「うん。ちょっと遠くに寄り道してるの」


常森さんは、ごく自然にそう言ったが若干視線が下にさがっていた。
あまり聞き返さない方がいいのだろうか。

だがしかし、、、気になる。


「あ...あの....どこに?」

僕は彼女の顔を伺いながらそう聞いた。


「母が。入院してるの。だから病院に。」


「あっ、そうだったんだっ....。お大事に」


「うん。」



僕はあんまり返事が上手い方じゃないらしい。
今日のこの会話でよくわかった。
この後に会話が続かないことに。

無言で僕等は二人ならんで自分が降りる駅を待った。

しばらくして、僕は後一駅で降りる駅所まで来た。無言で降りるのも失礼なので一言何か言おうと考えていると、常森さんの方から声をかけてきた。

「あの。今度ちゃんとお話し、しようね!茉広くん....!」


常森さん、
嬉しいお誘いだ。しかも僕を「茉広」と下の名前で呼んでくれた。
これは、僕も「奈々」と呼んでいいのだろうか。不意打ちな発言は本当に止めて欲しい。
僕は今どんな顔をしているのだろうか。
とりあえず、彼女になにか返事しなくては。


「うん、もちろん、奈々。」

僕は照れ臭くて、顔を伏せてそのまま上げる事はできなかったけど、奈々が「ふふっ」と笑ったのはわかった。

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