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第四話
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遂に攻めて来た魔物達の大群。ルナ達は僅か4人という人数で数千という凄まじい数の魔物を撃退しようというのだ。
「な、なんだよこの数……!」
「やれるだけはやってみるが、俺達の体力が持つかどうか…」
見たこともない大群に、ヴェンとアルは固唾を飲む。
「私達が引けば……何百人もの街の人の命が危なくなる……だから私は絶対に逃げない!」
ルナはエレメントソードを強く握りしめた。
迫りくる漆黒の波に、身体が無意識に逃げそうになる。それでも理性を無理矢理保ち、相手を倒すという覚悟を決める。
「全員突撃しろーーっ!!」
ラロノスの司令と同時に、全員が一斉に大群へと向かった。
ルナ、ラロノスはとにかく相手に斬りかかり、確実に反撃を躱しつつ仕留めていく。それに対してヴェンは、やはり氷属性の力を存分に発揮すべく、魔法による攻撃を主としていた。
そして驚いたのがアルの戦い方だった。
「はぁぁぁぁっ!!」
なんと、自らに稲妻を落とし、そのまま帯電したのだ。その影響か、彼のエレメントソードは青白く輝いている。
そして、アルが魔物に斬り掛かる度、斬りつけた部分から凄まじい閃光が飛び出し、相手は高速で吹っ飛ばされていった。
「凄い…属性の力を最大限に引き出してる…」
ルナはアルの戦い方に感動を覚えた。自分も将来、光属性と剣技を両立させたいものだ。
ーーーしかし、長期に渡る戦いは圧倒的にこちら側が不利だった。
「駄目だ……倒しても倒しても湧いてきやがる…!」
ヴェンは魔法の使用による影響か、他と比べても特に消耗が早い。徐々に氷の破壊力も落ちていき、剣での攻撃にも入ったが、慣れてないのか反撃を受けることも増える。
「長く戦えばこっちが不利だ、何とかしねぇと……!」
ラロノスが敵の攻撃を剣で防ぎつつ、打開策を考えているようだった。
「どうするの……?私、そろそろ限界…!」
ーーー今、助けてあげるわ
「!?」
脳内に響く謎の声にルナは硬直した。気味の悪いことに、昨日見た夢の声と酷似している。
ーーー後は、見てなさい。
次の瞬間、赤黒い閃光が魔物達を薙ぎ払った。瞬く間に魔物は数を減らし、何とか死の光線を逃れた者だけが疎らに散っていた。
そして、その中央には、長い黒髪に、黒いローブを纏い、死神の持っていそうな巨大な鎌を持った少女が立っていた。
「……誰?」
「……やっと会えたわね、ルナ。」
少女は、深紅の瞳でルナを見つめ、無表情にそう言った。声にすら感情が無く、魂のない人形のようにすら感じられる。
「私の名前はロラン。詳しい事は、魔物達こいつらを破壊してからにしましょう。」
そう言うと、ロランは鎌にエネルギーを集約させた。一切の輝きを持たない、漆黒のエネルギーを。
ーーーもしかして、闇属性?
そんなことが頭を過った時、ロランはその場で鎌を回転させると、再び死の閃光が魔物の大群を襲った。
辺りは完全に活動を停止した黒い影のみが残された。ルナ達は彼女の持つ圧倒的な破壊力に戦慄するも、彼女は一切の表情を変えることはなかった。
「……貴女、何者なの?」
ルナはエレメントソードを持ち、何かあった時にはいつでも攻撃できる体勢を整えた上で問いかけた。
「何度も言ったはずよ、私は貴女であって貴女は私だって。」
「どういう意味だ。」
ラロノスが威嚇するような口調で問い詰める。
「この世界に生きる者は、誰しも『光』と『闇』を持っているものよ。」
少女は、ルナにゆっくりと歩み寄りながらそう言うと、
「私は、貴女の心に潜む闇から生まれたのよ。」
「!?」
どう言葉に表して良いのか分からなかった。ただ、「アナタノココロニヒソムヤミ」と、彼女の発した言葉が暗号のようにルナの頭の中で何度も何度も何度も再生される。
「………嘘よ、私の心に闇なんて存在しないっ!」
「そんな事有り得ないわ、この世界を統治する女神ですら、心の奥深くでは闇を抱えてる。闇を持たないものは、ただの抜け殻よ。」
無表情で淡々と告げられる言葉に、ルナは絶句した。私は闇を抱えている、その事実に震え、髪を掻き乱した。
「嫌……嫌……いや……いやっ!」
「でも、貴女はその事を受け入れないといけない。ここから先、こんな魔物の大群どころじゃない強敵に当たるかもしれないっていうのに、こんな所で絶望してたら世界なんてあっという間に滅ぶわ。」
「……………。」
「だから、さっさと顔を上げさない、どうせ私と貴女はお互い引かれあって、離れても必ず出会うことになる。」
「まぁ、1人旅仲間が増えるって考えたら、心強いことこの上ねぇんじゃねぇのか?」
ヴェンはエレメントソードを消滅させつつ、そう言った。
「………ほらっ。」
ロランは無理矢理ルナの手を掴むと、引っ張って立たせた。まだ完全に脚に力が入り切っておらず、一瞬フラついたが、何とか自立した。
ルナは改めて彼女の顔を見つめる。瞳の色こそ深紅で、蒼い自分の瞳とは違っていたが、顔付きは驚く程に自身とほとんど同じだった。
「………分かったわ、私、この壁を乗り越えてみせる。」
ルナは笑顔でそう告げ、彼女の手を握り返した。
「改めて、私の名前はルナ、光属性の能力者よ。」
「私はロラン、闇属性の能力者。」
こうして、街の危機は救われ、新たな旅の仲間が加わった。
ヴェンの家まで戻ると、早速作戦会議がスタートした。
「……と、言ったはいいけど、みんなやる気あるのか?」
全員、今回の攻防戦で疲れが出ており、明らかにぐったりしていた。唯一体力が残っているのは司会役のアルと、傍聴席のロランくらいだ。
「そりゃ、あの勢いで剣振り回したら疲れもするわよ……」
「俺も久しぶりに本気で魔法使ったから今すぐにでも寝てぇんだ…」
「お前ら2人は愚痴こぼす体力残ってんのが羨ましいよ。」
やる気無しトリオと命名したい程だった。
「まぁ、確かに今はそこまで情報がある訳じゃないし、作戦会議自体が間違いだったかもな。俺もこの後もう少し図書館で粘ってくるよ。」
「お前も今日は流石に寝とけよ……もう二徹だろ?」
「あぁ、でも世界の危機なんだ、時間が惜しい。」
ヴェンの静止を振り切り、アルはテーブルに置いてある手書きのメモを鞄に入れると、玄関のドアを開けて暗闇の中図書館へと歩いていった。
「俺達は寝るかぁ、そこら辺の部屋、自由に使っていいしさ。」
そう言うと、ヴェンは欠伸をしながら自分の寝室へと向かって行った。
「……ロラン、一緒に寝ても大丈夫かな?」
「ん?俺が居たら不満か?」
「そういう事じゃなくって!単にロランと話したいことがあるだけ。」
「そっか、じゃあおやすみ。」
「おやすみー。」
その会話を最後に、この日は解散になった。
ルナとロランは背中合わせにベッドの上で寝ることにした。コートやローブを掛けておける場所は用意されていたので、今はかなりの薄着である。
「………ねぇ、ロラン。」
「何?」
「私は…何者なの?」
「私はなんでも知ってる訳じゃないわ、そんな事聞かれても分からない。」
やはり、感情の無い声でそう言った。同時に、彼女には感情なんてものは無いのか、という疑問が生じた。
「ねぇ、貴女、感情って分かる?」
「………分からない、実は、私には色も音も濁って見えたり、聞こえたりしてるの。だから、貴女の本当の声すらも聞けないの。」
「そうなんだ……」
ルナは少し悲しくなった。色も音も分からない、そんな状態で生きてて楽しいわけがない、私なら死にたいって思うだろう。しかし、彼女はそんな苦しい状況に置かれても、世界の為に立ち上がろうとしているのだ。
「じゃあ、世界が平和になったら、ロランに色も音も分かるようにしてあげる。」
「………できるの?」
「分からない、でも、世界を救えるのなら、それくらいの事は出来そうな気がするんだ。」
「軽いわね。」
この時だけは、ロランは僅かに明るい声で答えた。
「早く寝なさい、明日も大変よ。」
「……うん、分かった。おやすみ」
「おやすみ。」
ルナは、黒髪の少女と寄り添って、静かに夢の中へと入っていった。
「な、なんだよこの数……!」
「やれるだけはやってみるが、俺達の体力が持つかどうか…」
見たこともない大群に、ヴェンとアルは固唾を飲む。
「私達が引けば……何百人もの街の人の命が危なくなる……だから私は絶対に逃げない!」
ルナはエレメントソードを強く握りしめた。
迫りくる漆黒の波に、身体が無意識に逃げそうになる。それでも理性を無理矢理保ち、相手を倒すという覚悟を決める。
「全員突撃しろーーっ!!」
ラロノスの司令と同時に、全員が一斉に大群へと向かった。
ルナ、ラロノスはとにかく相手に斬りかかり、確実に反撃を躱しつつ仕留めていく。それに対してヴェンは、やはり氷属性の力を存分に発揮すべく、魔法による攻撃を主としていた。
そして驚いたのがアルの戦い方だった。
「はぁぁぁぁっ!!」
なんと、自らに稲妻を落とし、そのまま帯電したのだ。その影響か、彼のエレメントソードは青白く輝いている。
そして、アルが魔物に斬り掛かる度、斬りつけた部分から凄まじい閃光が飛び出し、相手は高速で吹っ飛ばされていった。
「凄い…属性の力を最大限に引き出してる…」
ルナはアルの戦い方に感動を覚えた。自分も将来、光属性と剣技を両立させたいものだ。
ーーーしかし、長期に渡る戦いは圧倒的にこちら側が不利だった。
「駄目だ……倒しても倒しても湧いてきやがる…!」
ヴェンは魔法の使用による影響か、他と比べても特に消耗が早い。徐々に氷の破壊力も落ちていき、剣での攻撃にも入ったが、慣れてないのか反撃を受けることも増える。
「長く戦えばこっちが不利だ、何とかしねぇと……!」
ラロノスが敵の攻撃を剣で防ぎつつ、打開策を考えているようだった。
「どうするの……?私、そろそろ限界…!」
ーーー今、助けてあげるわ
「!?」
脳内に響く謎の声にルナは硬直した。気味の悪いことに、昨日見た夢の声と酷似している。
ーーー後は、見てなさい。
次の瞬間、赤黒い閃光が魔物達を薙ぎ払った。瞬く間に魔物は数を減らし、何とか死の光線を逃れた者だけが疎らに散っていた。
そして、その中央には、長い黒髪に、黒いローブを纏い、死神の持っていそうな巨大な鎌を持った少女が立っていた。
「……誰?」
「……やっと会えたわね、ルナ。」
少女は、深紅の瞳でルナを見つめ、無表情にそう言った。声にすら感情が無く、魂のない人形のようにすら感じられる。
「私の名前はロラン。詳しい事は、魔物達こいつらを破壊してからにしましょう。」
そう言うと、ロランは鎌にエネルギーを集約させた。一切の輝きを持たない、漆黒のエネルギーを。
ーーーもしかして、闇属性?
そんなことが頭を過った時、ロランはその場で鎌を回転させると、再び死の閃光が魔物の大群を襲った。
辺りは完全に活動を停止した黒い影のみが残された。ルナ達は彼女の持つ圧倒的な破壊力に戦慄するも、彼女は一切の表情を変えることはなかった。
「……貴女、何者なの?」
ルナはエレメントソードを持ち、何かあった時にはいつでも攻撃できる体勢を整えた上で問いかけた。
「何度も言ったはずよ、私は貴女であって貴女は私だって。」
「どういう意味だ。」
ラロノスが威嚇するような口調で問い詰める。
「この世界に生きる者は、誰しも『光』と『闇』を持っているものよ。」
少女は、ルナにゆっくりと歩み寄りながらそう言うと、
「私は、貴女の心に潜む闇から生まれたのよ。」
「!?」
どう言葉に表して良いのか分からなかった。ただ、「アナタノココロニヒソムヤミ」と、彼女の発した言葉が暗号のようにルナの頭の中で何度も何度も何度も再生される。
「………嘘よ、私の心に闇なんて存在しないっ!」
「そんな事有り得ないわ、この世界を統治する女神ですら、心の奥深くでは闇を抱えてる。闇を持たないものは、ただの抜け殻よ。」
無表情で淡々と告げられる言葉に、ルナは絶句した。私は闇を抱えている、その事実に震え、髪を掻き乱した。
「嫌……嫌……いや……いやっ!」
「でも、貴女はその事を受け入れないといけない。ここから先、こんな魔物の大群どころじゃない強敵に当たるかもしれないっていうのに、こんな所で絶望してたら世界なんてあっという間に滅ぶわ。」
「……………。」
「だから、さっさと顔を上げさない、どうせ私と貴女はお互い引かれあって、離れても必ず出会うことになる。」
「まぁ、1人旅仲間が増えるって考えたら、心強いことこの上ねぇんじゃねぇのか?」
ヴェンはエレメントソードを消滅させつつ、そう言った。
「………ほらっ。」
ロランは無理矢理ルナの手を掴むと、引っ張って立たせた。まだ完全に脚に力が入り切っておらず、一瞬フラついたが、何とか自立した。
ルナは改めて彼女の顔を見つめる。瞳の色こそ深紅で、蒼い自分の瞳とは違っていたが、顔付きは驚く程に自身とほとんど同じだった。
「………分かったわ、私、この壁を乗り越えてみせる。」
ルナは笑顔でそう告げ、彼女の手を握り返した。
「改めて、私の名前はルナ、光属性の能力者よ。」
「私はロラン、闇属性の能力者。」
こうして、街の危機は救われ、新たな旅の仲間が加わった。
ヴェンの家まで戻ると、早速作戦会議がスタートした。
「……と、言ったはいいけど、みんなやる気あるのか?」
全員、今回の攻防戦で疲れが出ており、明らかにぐったりしていた。唯一体力が残っているのは司会役のアルと、傍聴席のロランくらいだ。
「そりゃ、あの勢いで剣振り回したら疲れもするわよ……」
「俺も久しぶりに本気で魔法使ったから今すぐにでも寝てぇんだ…」
「お前ら2人は愚痴こぼす体力残ってんのが羨ましいよ。」
やる気無しトリオと命名したい程だった。
「まぁ、確かに今はそこまで情報がある訳じゃないし、作戦会議自体が間違いだったかもな。俺もこの後もう少し図書館で粘ってくるよ。」
「お前も今日は流石に寝とけよ……もう二徹だろ?」
「あぁ、でも世界の危機なんだ、時間が惜しい。」
ヴェンの静止を振り切り、アルはテーブルに置いてある手書きのメモを鞄に入れると、玄関のドアを開けて暗闇の中図書館へと歩いていった。
「俺達は寝るかぁ、そこら辺の部屋、自由に使っていいしさ。」
そう言うと、ヴェンは欠伸をしながら自分の寝室へと向かって行った。
「……ロラン、一緒に寝ても大丈夫かな?」
「ん?俺が居たら不満か?」
「そういう事じゃなくって!単にロランと話したいことがあるだけ。」
「そっか、じゃあおやすみ。」
「おやすみー。」
その会話を最後に、この日は解散になった。
ルナとロランは背中合わせにベッドの上で寝ることにした。コートやローブを掛けておける場所は用意されていたので、今はかなりの薄着である。
「………ねぇ、ロラン。」
「何?」
「私は…何者なの?」
「私はなんでも知ってる訳じゃないわ、そんな事聞かれても分からない。」
やはり、感情の無い声でそう言った。同時に、彼女には感情なんてものは無いのか、という疑問が生じた。
「ねぇ、貴女、感情って分かる?」
「………分からない、実は、私には色も音も濁って見えたり、聞こえたりしてるの。だから、貴女の本当の声すらも聞けないの。」
「そうなんだ……」
ルナは少し悲しくなった。色も音も分からない、そんな状態で生きてて楽しいわけがない、私なら死にたいって思うだろう。しかし、彼女はそんな苦しい状況に置かれても、世界の為に立ち上がろうとしているのだ。
「じゃあ、世界が平和になったら、ロランに色も音も分かるようにしてあげる。」
「………できるの?」
「分からない、でも、世界を救えるのなら、それくらいの事は出来そうな気がするんだ。」
「軽いわね。」
この時だけは、ロランは僅かに明るい声で答えた。
「早く寝なさい、明日も大変よ。」
「……うん、分かった。おやすみ」
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