27 / 40
本編
27.ホッパー ―害虫―
しおりを挟む
「あっ! やっと見つけた!」
私達はサエナリアの部屋から出た後、走ってくる影を見る。しかも、よく見ると貴族令嬢の格好をしている。それでいて小汚く見える。
……思い当たる人物がいるけどできれば予想が外れてほしいと思いました。でも、当たってしまう。サエナリアお嬢様のいない今、この屋敷で貴族の若い令嬢は一人しかいないはずだから。地下に閉じ込められているはずなのに。
「ちょっと、そこのあんたたち! ねえ、何で私の使用人がいないのよ!? ほとんど誰もいないんだけど、どうなってんのよ! ホンット最悪っ!」
あ、やっぱりこの女、ワカナでした。何故彼女がここにっ!? そう思わずにはいられませんでした。この時私は、『この期に親んで親バカが働いた奥様が解放したのか!?』と思いました。
突然のワカナの登場に動揺するレフトン殿下たちは、不快感を見せます。当然ですね。ウオッチさんは同様の方が大きいですけど。
「ワ、ワカナお嬢様、もう解放されたのですか?」
「旦那様から何も聞いておりませんが? 一体いつ、」
「はあ!? あんなとこ、自力で出てやったわよ! 鍵を叩いてぶっ壊してね! それよりも私の使用人はどこ行っちゃったの!?」
「こ、壊した!?」
ワカナの告白にその場にいる全員が目を丸くします……壊したって、マジか? そういえば地下牢は全く手入れされてなかったようですから錆びていてもろくなっていたのかも。だからって壊そうって発想するか普通?
「あ、あの、彼らは、」
「もうこの際だから、あんたたちでいいからさっさと私のためにドレスとお菓子を持って来なさい!」
「「「「「…………」」」」」
うわ~、地下牢から出た後すぐにそんなこと言うのか。そんな小汚い姿になったのなら、お菓子よりもお風呂に入って奇麗になりたいでしょうに。どういう頭してんだろ? エンジ様や殿下もそう思っている。
噛みつくように怒鳴るワカナ、もはや小汚くなっていることもあって害虫を連想してしまいます。食べることばかり考える様子からして、稲を貪るイナゴが妥当でしょうか?
そんなことを考えていると、近くにいたレフトン殿下たちに気付いて笑顔になりました。え?
「あら? あらら~? 何かいい顔した男たちが三人もいるじゃない。顔つきからして騎士っぽいし……。ねえ、そこのあなたたち?」
ま、まさか……この笑顔でそれでいて相手を見下すような目は、新しい使用人を見るような目だ。う、嘘でしょう?
「……俺らに何か用か?」
「ふっふっふ、光栄に思いなさい。今からあなたたちをこの私の使用人に雇ってあげるわ。偉大なソノーザ公爵令嬢であるこの私に泣いて感謝なさい」
「「「「「はあっ!?」」」」」
やっぱりか! うわあ、やりやがったよこの女、王子相手になんてことを言ってんだ! ……ここに居る全員が呆れて何も言えません。目の前にいるのが異常者だというのが共通認識になりました。
……ああもう、やはりこの女は。無理やり出てくるなんて、思ったより恐ろしい方でしたね。ですがこれはレフトン殿下がソノーザ公爵家に対する悪感情が強くなるチャンスと見るべきでしょうか。それにここで不敬を働いてくだされば、この女個人が罰せられることでしょうね。いや、今ので十分かもしれません。王家の方を使用人として雇うなど……。
私が思案している間にも、ワカナはあまりにも身勝手なことばかり口にする。まるで自分が世界の中心でいるかのように。
「そんじゃ、早速雇ってあげるからお菓子を用意しなさいね。それから、」
「ワカナお嬢様! これ以上何も言わないで下さい!」
「はあ? 何でよ! 執事の分際で口答えするわけ!? 後でお母様に言いつけてやる!」
ウォッチさん無駄ですよ。はこれ以上は見ていられないと思って彼女をなだめようとしても。ワカナの暴言を見過ごせないのは分かりますが、この女は異常者です。
「奥様に言いつけて構いませんが、このお方のお顔をよくご覧になってください! この方は我が王国の第二王子殿下ですぞ! 無礼は許されぬお方なのです!」
「えっ、第二王子!? あっ、本当だ! 貴族らしくない放蕩王子と呼ばれたレフトン王子だわ。何でここに!?」
ほ、放蕩王子? 確かに貴族らしくない王子だけど、そんな言い方はないでしょう。しかも、本人の目の前で。
「な~んだ。王太子になれなかったハズレ王子じゃない。王族の男だから使用人にもできないじゃないの! ガッカリ~」
「「「……!」」」
「お、お嬢様……」
「はあ……」
……無礼な態度を崩さない。その頭に一体何が詰まっているのでしょう? 公爵令嬢とはいえ、こんな態度は普通許されるはずがないのですよ? そもそも貴女の方がハズレを通り越して害虫かなんかでしょうに。
「ふっ、放蕩だのハズレだの……そういう評価をする人もいることは分かってたが、直に言われるときついもんだな。厳しい評価をありがたくもらうぜ、ワカナ嬢」
「ええ、喜んで受け取りなさい馬鹿王子」
「……」
何て女……。レフトン殿下は笑って受け止めたというのに馬鹿王子呼ばわりだなんて! しかも何でそこまで偉そうにできるのです! 教育のレベルが低いとは思ってたけどここまでとは!
「貴様、レフトンは仮にも第二王子だぞ? 王族を相手にその態度は何だ」
「態度ぉ? 何言ってるの? 側近の貴方たちだってそこまで敬語何て使ってないじゃない? 私はダメなのはおかしいわよ」
「な、何!?」
エンジ様が遂に怒りをぶつける。よくぞ言ってくれたと思ったらこの女反論しやがった。くそっ。
「僕たちは信頼しあってる仲だからいいのです。だけど貴女は違うでしょう。ろくにかかわりのない公爵家の次女に過ぎません。もう少し立場をわきまえるべきでは?」
「立場ですって? 何よ平民ごときが私に指図するわけ!?」
ライトさんもワカナに苦言を口にする。ワカナは文句を言うがライトさんは怯まない。
「これは僕のことではなくレフトンのことを言っているのですよ。地位の違いを考えれば貴方のレフトンに対する態度は不敬罪と言われても過言ではありませんよ。罰せられたいのなら構いませんがね」
「なっ、罰せられる!? 嘘、そんな、こんな第二王子ごときに!? じょ、冗談じゃないわよ! 何でそういう話になるのよ!?」
罰せられると聞いてワカナは青ざめた。おお、今度こそよくぞ言ってくれました! 今すぐにでも不敬罪で罰してほしいですね。やってしまいましょうよ! ……とは流石に顔にも口にも出せませんね。私のイメージがじゃないし。
「第二王子ということはこの国の最高権力者の次男だということです。貴女に分かりやすく言うなら、一番偉い人の子供ということですよ。つまり、貴女がレフトンに無礼な態度をとるということは国王陛下にも無礼だということですよ」
「あ、あの、その、わ、私は、そんなつもりじゃ……失礼しましたーっ!」
ざまあ!
あのワカナが背を向けて逃げるように走り去っていきました! いいえ、本当に逃げ出したのです! しかも、「もう牢屋は嫌!」と聞こえました! あのワカナの惨めで情けない姿を見ることができたなんて、ざまあ!
「……ふん、今頃身の程をわきまえたのか。愚か者め」
「とんでもない貴族令嬢もいたものだね」
ワカナが見えなくなっても、エンジ様とライトさんは侮蔑の眼を中々変えませんでした。ワカナが逃げた先を睨み続ける。
「……王太子殿下の時とは違いますね。よほど地下牢に閉じ込められたことがトラウマになったのでしょうか。無能なワカナお嬢様にしては学習しましたね」
もっと問題起こしてくれればよかったのに、と口にしそうでしたが止めました。私のイメージが崩れます。
「違うぜ、ミルナさん。『元』王太子だ」
「……カーズ殿下は王太子を降ろされましたか。失礼しました」
やはり、そうなりましたか。まあ当然ですね。お嬢様にした仕打ちを考えると、国を預ける男にしてはふさわしくありませんしね。
「仕方ねえさ。自分の婚約者を蔑ろにしたんだ。それも、きわめて有能な人物をな。親父たちがすごく嘆いていたよ」
「……ですね」
この人分かってるなぁ。レフトン殿下が王太子、ゆくゆくは国王になればいいのに。と思っても、彼の性格からすれば支える側になるのでしょうね。ゲームでレフトン殿下が国王になるには、ヒロインの攻略相手になる条件がありました。こちらではマリナ様とレフトン殿下の接点はあまりないようです。少し残念です。
「ソノーザ公爵に挨拶かましたら王都に戻ろう。裁判の準備しなくちゃなんねえ」
「そうだな」
「うん」
この後、そんなレフトン殿下の思い切った行動を見ることになります。
私達はサエナリアの部屋から出た後、走ってくる影を見る。しかも、よく見ると貴族令嬢の格好をしている。それでいて小汚く見える。
……思い当たる人物がいるけどできれば予想が外れてほしいと思いました。でも、当たってしまう。サエナリアお嬢様のいない今、この屋敷で貴族の若い令嬢は一人しかいないはずだから。地下に閉じ込められているはずなのに。
「ちょっと、そこのあんたたち! ねえ、何で私の使用人がいないのよ!? ほとんど誰もいないんだけど、どうなってんのよ! ホンット最悪っ!」
あ、やっぱりこの女、ワカナでした。何故彼女がここにっ!? そう思わずにはいられませんでした。この時私は、『この期に親んで親バカが働いた奥様が解放したのか!?』と思いました。
突然のワカナの登場に動揺するレフトン殿下たちは、不快感を見せます。当然ですね。ウオッチさんは同様の方が大きいですけど。
「ワ、ワカナお嬢様、もう解放されたのですか?」
「旦那様から何も聞いておりませんが? 一体いつ、」
「はあ!? あんなとこ、自力で出てやったわよ! 鍵を叩いてぶっ壊してね! それよりも私の使用人はどこ行っちゃったの!?」
「こ、壊した!?」
ワカナの告白にその場にいる全員が目を丸くします……壊したって、マジか? そういえば地下牢は全く手入れされてなかったようですから錆びていてもろくなっていたのかも。だからって壊そうって発想するか普通?
「あ、あの、彼らは、」
「もうこの際だから、あんたたちでいいからさっさと私のためにドレスとお菓子を持って来なさい!」
「「「「「…………」」」」」
うわ~、地下牢から出た後すぐにそんなこと言うのか。そんな小汚い姿になったのなら、お菓子よりもお風呂に入って奇麗になりたいでしょうに。どういう頭してんだろ? エンジ様や殿下もそう思っている。
噛みつくように怒鳴るワカナ、もはや小汚くなっていることもあって害虫を連想してしまいます。食べることばかり考える様子からして、稲を貪るイナゴが妥当でしょうか?
そんなことを考えていると、近くにいたレフトン殿下たちに気付いて笑顔になりました。え?
「あら? あらら~? 何かいい顔した男たちが三人もいるじゃない。顔つきからして騎士っぽいし……。ねえ、そこのあなたたち?」
ま、まさか……この笑顔でそれでいて相手を見下すような目は、新しい使用人を見るような目だ。う、嘘でしょう?
「……俺らに何か用か?」
「ふっふっふ、光栄に思いなさい。今からあなたたちをこの私の使用人に雇ってあげるわ。偉大なソノーザ公爵令嬢であるこの私に泣いて感謝なさい」
「「「「「はあっ!?」」」」」
やっぱりか! うわあ、やりやがったよこの女、王子相手になんてことを言ってんだ! ……ここに居る全員が呆れて何も言えません。目の前にいるのが異常者だというのが共通認識になりました。
……ああもう、やはりこの女は。無理やり出てくるなんて、思ったより恐ろしい方でしたね。ですがこれはレフトン殿下がソノーザ公爵家に対する悪感情が強くなるチャンスと見るべきでしょうか。それにここで不敬を働いてくだされば、この女個人が罰せられることでしょうね。いや、今ので十分かもしれません。王家の方を使用人として雇うなど……。
私が思案している間にも、ワカナはあまりにも身勝手なことばかり口にする。まるで自分が世界の中心でいるかのように。
「そんじゃ、早速雇ってあげるからお菓子を用意しなさいね。それから、」
「ワカナお嬢様! これ以上何も言わないで下さい!」
「はあ? 何でよ! 執事の分際で口答えするわけ!? 後でお母様に言いつけてやる!」
ウォッチさん無駄ですよ。はこれ以上は見ていられないと思って彼女をなだめようとしても。ワカナの暴言を見過ごせないのは分かりますが、この女は異常者です。
「奥様に言いつけて構いませんが、このお方のお顔をよくご覧になってください! この方は我が王国の第二王子殿下ですぞ! 無礼は許されぬお方なのです!」
「えっ、第二王子!? あっ、本当だ! 貴族らしくない放蕩王子と呼ばれたレフトン王子だわ。何でここに!?」
ほ、放蕩王子? 確かに貴族らしくない王子だけど、そんな言い方はないでしょう。しかも、本人の目の前で。
「な~んだ。王太子になれなかったハズレ王子じゃない。王族の男だから使用人にもできないじゃないの! ガッカリ~」
「「「……!」」」
「お、お嬢様……」
「はあ……」
……無礼な態度を崩さない。その頭に一体何が詰まっているのでしょう? 公爵令嬢とはいえ、こんな態度は普通許されるはずがないのですよ? そもそも貴女の方がハズレを通り越して害虫かなんかでしょうに。
「ふっ、放蕩だのハズレだの……そういう評価をする人もいることは分かってたが、直に言われるときついもんだな。厳しい評価をありがたくもらうぜ、ワカナ嬢」
「ええ、喜んで受け取りなさい馬鹿王子」
「……」
何て女……。レフトン殿下は笑って受け止めたというのに馬鹿王子呼ばわりだなんて! しかも何でそこまで偉そうにできるのです! 教育のレベルが低いとは思ってたけどここまでとは!
「貴様、レフトンは仮にも第二王子だぞ? 王族を相手にその態度は何だ」
「態度ぉ? 何言ってるの? 側近の貴方たちだってそこまで敬語何て使ってないじゃない? 私はダメなのはおかしいわよ」
「な、何!?」
エンジ様が遂に怒りをぶつける。よくぞ言ってくれたと思ったらこの女反論しやがった。くそっ。
「僕たちは信頼しあってる仲だからいいのです。だけど貴女は違うでしょう。ろくにかかわりのない公爵家の次女に過ぎません。もう少し立場をわきまえるべきでは?」
「立場ですって? 何よ平民ごときが私に指図するわけ!?」
ライトさんもワカナに苦言を口にする。ワカナは文句を言うがライトさんは怯まない。
「これは僕のことではなくレフトンのことを言っているのですよ。地位の違いを考えれば貴方のレフトンに対する態度は不敬罪と言われても過言ではありませんよ。罰せられたいのなら構いませんがね」
「なっ、罰せられる!? 嘘、そんな、こんな第二王子ごときに!? じょ、冗談じゃないわよ! 何でそういう話になるのよ!?」
罰せられると聞いてワカナは青ざめた。おお、今度こそよくぞ言ってくれました! 今すぐにでも不敬罪で罰してほしいですね。やってしまいましょうよ! ……とは流石に顔にも口にも出せませんね。私のイメージがじゃないし。
「第二王子ということはこの国の最高権力者の次男だということです。貴女に分かりやすく言うなら、一番偉い人の子供ということですよ。つまり、貴女がレフトンに無礼な態度をとるということは国王陛下にも無礼だということですよ」
「あ、あの、その、わ、私は、そんなつもりじゃ……失礼しましたーっ!」
ざまあ!
あのワカナが背を向けて逃げるように走り去っていきました! いいえ、本当に逃げ出したのです! しかも、「もう牢屋は嫌!」と聞こえました! あのワカナの惨めで情けない姿を見ることができたなんて、ざまあ!
「……ふん、今頃身の程をわきまえたのか。愚か者め」
「とんでもない貴族令嬢もいたものだね」
ワカナが見えなくなっても、エンジ様とライトさんは侮蔑の眼を中々変えませんでした。ワカナが逃げた先を睨み続ける。
「……王太子殿下の時とは違いますね。よほど地下牢に閉じ込められたことがトラウマになったのでしょうか。無能なワカナお嬢様にしては学習しましたね」
もっと問題起こしてくれればよかったのに、と口にしそうでしたが止めました。私のイメージが崩れます。
「違うぜ、ミルナさん。『元』王太子だ」
「……カーズ殿下は王太子を降ろされましたか。失礼しました」
やはり、そうなりましたか。まあ当然ですね。お嬢様にした仕打ちを考えると、国を預ける男にしてはふさわしくありませんしね。
「仕方ねえさ。自分の婚約者を蔑ろにしたんだ。それも、きわめて有能な人物をな。親父たちがすごく嘆いていたよ」
「……ですね」
この人分かってるなぁ。レフトン殿下が王太子、ゆくゆくは国王になればいいのに。と思っても、彼の性格からすれば支える側になるのでしょうね。ゲームでレフトン殿下が国王になるには、ヒロインの攻略相手になる条件がありました。こちらではマリナ様とレフトン殿下の接点はあまりないようです。少し残念です。
「ソノーザ公爵に挨拶かましたら王都に戻ろう。裁判の準備しなくちゃなんねえ」
「そうだな」
「うん」
この後、そんなレフトン殿下の思い切った行動を見ることになります。
1
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる