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本編
28.ヒート ―拳―
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ワカナから解放された私達はレフトン殿下のご希望通りにソノーザ公爵を探していると、向こうからやってきました。
「「レフトン殿下! どうか御待ちください!」」
夫婦そろって血相を変えている。
「旦那様! 奥様!」
「「「「っ!」」」」
あの後、ワカナがこの夫婦につけ口したのでしょうね。だからこそ、こちらに来たのですか。レフトン殿下は油断できないことで有名ですしね。
「レフトン殿下! こ、この度、お越しくださりご足労お掛けしました。すぐにおもてなしの準備をしますので、どうかお話願えないでしょうか?」
ソノーザ家の当主ベーリュ・ヴァン・ソノーザは恭しくレフトン殿下に取り繕うとしますが、色々知っている私達は不快な気持ちしか抱けませんよ。エンジ様とライトさんは明らかに怒りを抱いているし。
レフトン殿下はそんな卑しい公爵夫妻に対して不自然な笑顔で向き合います。なんだか不思議と怖いと感じさせる笑顔です。目が笑っていないです。
「ソノーザ公爵。悪いがあんたと俺が話をすることは何もないぜ。サエナリアさんがいないこの屋敷はもう価値などありはしないさ。もちろん、あんたたちも例外じゃねえ」
その通りです。もっと言ってやってください。
「そ、そんな……! そこを何とか、」
「言っておくが俺に取り入ってもどうにもならない。何しろ兄貴が色々とみて聞いたことをそのまま親父、国王陛下に伝えた。俺もこの目でサエナリアさんの部屋を見させてもらって兄貴の言っていたことが真実だと確信させてもらったばかりだ。ここまで言えば分かるだろ? この家はもう終わりだ」
「んなっ!? な、な、な……」
「ど、どうしてこんなことに……」
レフトン殿下は笑顔で残酷な事実を語られる。聞いたソノーザ公爵夫妻は絶望する。
ざまあ! こんな姿を見たかったのです。ふふふ、本当にざまあ見ろ!
「レ、レフトン殿下、どうか私達にご慈悲をくださいませ! この度の娘の教育は妻の責任でありますゆえ私は、私だけは……んん!?」
なおもレフトン殿下に取りすがろうとするベーリュだったが、執事のウオッチさんの姿を捉えると立ち上がって怒りの形相で詰め寄ってきました。
「おい、どういうことだ! 何故我が屋敷にレフトン殿下がいらっしゃったことを言わなかったのだ! 私は何も聞いていないぞ! しかも何故私の断りもなく招いたのだ!?」
「そうよ! ワカナから聞いたわよ! 第二王子殿下と取り巻きどもに侮辱されたのに使用人の貴方が庇わなかったって! どうなってんのよ!」
「「「「…………()」」」」
……あの女、どうやら話を盛って伝えたようですね。可愛い子ぶったつもりなのでしょうか? くだらない真似してくれますこと。
「ワカナお嬢様のことでしたら事実は違います。お嬢様が第二王子レフトン殿下だと理解せずに不敬な態度を貫こうとしたからご注意しただけです」
「ぬ、ぬう、そうか……ワカナのことはこの際どうでもいい……」
「貴方!」
流石はウオッチさん。反論できない正論を的確に丁寧に説明します。ベテラン執事のなせる技ですね。
「では私達に伝えなかったのは、」
「旦那様でしたら、奥様と言い争いに夢中で私の言葉をお聞き下さらなかったではありませんか。第二王子殿下がいらしたと進言したにもかかわらず聞く耳を持ってくださらなかったではありませんか。何度も同じことを申し上げたというのに、気が付かなかったのですか?」
「はっ!? ………そ、それは………」
「そ、そんなこと言われても……」
こ、これは笑いが吹き出しそうになりました。喧嘩している最中だから聞いていませんでした、ってことですよね。まるで子供みたいではないですか。
「お、お前のせいだぞネフーミ! 今後のことを話し合うだけだったのにお前が言い争いに持ち込んだりするからレフトン殿下をお迎えできなかったんだぞ! どうしてくれるんだ!」
「「「はあっ!?」」」
「だ、旦那様……」
「な、何ですって!?」
愚かな旦那様ですね。ご自分の妻に責任をなすりつけようとなさるとは。ワカナに負けないくらい呆れさせてくれますね。
「ふ、ふざけないで頂戴! 言い争う羽目になったのは貴方が私ばかり責めたせいじゃないの! 何勝手なこと言うのよ!」
おや、奥様も負けていませんね。反論してくるとは。
「何だと!? こんな時にも文句を言うのか! お前は黙って頭を下げればいいのだ!」
この二人は王子を前にして何をしてるんでしょうかねえ。面白いですけど。ですがここで喧嘩されても話が進みません。仕方ないですね。
「旦那様、奥様。どうかおやめください。レフトン殿下の御前ですよ」
「「はっ! そうだった!」」
私の言葉は全く心のこもっていない棒読みの言葉なのに、レフトン殿下と聞いて公爵夫妻はハッとして一緒にレフトン殿下に頭を下げる。しかも土下座の姿勢で。
「レフトン殿下! お恥ずかしいところをお見せして申し訳もございません! ですが、どうか我がソノーザ家にご慈悲をくださいませ! さすれば我が家はレフトン殿下に生涯の忠誠を誓います!」
「我が娘サエナリアのことで大変苦心されていることを深くお詫びします! ですが我が家に温情をかけてくださるなら我が娘ワカナをレフトン殿下に差し上げます! どうかご慈悲を!」
「「「………」」」
何ともまあ、情けなくて惨めで卑しく見える姿を見せつけてくれる人たちですねえ。侮蔑の目しか向けるしかありませんよ。『本気で言ってるのか、こいつら』と誰もが思っていますよ。
「……クズ野郎が、頭を上げろ」
「え?」
そして突然、レフトン殿下は頭を上げたベーリュの胸ぐらを掴んで、言葉を吐き捨てる。
「おい、数えろ………」
「は? 何を?」
これは、やっぱり、
「こんなことにしちまったあんたの今までの、全ての罪を数えろっ!」
バキッ!という音がなるほどレフトン殿下は渾身の力を込めてその拳をベーリュの顔面にぶつけました。要するに思いっきり殴りつけたのです。
「ぐはあっ!?」
「きゃーっ!?」
「レ、レフトン……!」
「おいっ!?」
「レフトン殿下……」
「だ、旦那様!」
あらあら……、こうなりましたか。ゲームのシナリオ『レフトンルート』と同じですね。レフトン殿下がソノーザ公爵を断罪すると決めたら、こういうイベントが起こるのでした。
「あ、あ、貴方! 貴方!」
「だ、旦那様!」
殴られた衝撃でベーリュは気絶しました。ざまあ!
それもそのはずですよね。レフトン殿下は並の騎士よりも身体能力が高いから、出世のために事務仕事しかしてこなかったベーリュが殴られれば気絶するしかありません。すぐには起きないでしょう。ざまあ。
「レ、レフトン?」
「レフトンお前……一体何を……!?」
側近の二人の衝撃は大きい。二人の知るレフトン殿下は貴族らしくない口調と行動をしてきたが簡単に暴力に出るようなことは今までなかったのでしょうから。
「言ったろ? ふさわしい挨拶ぐらいしてやるって」
「「っ!」」
「この男だけは一発殴らないと気が済めなかったんだ。サエナリアさんやお前たち三人のことを思うとな……」
レフトン殿下のいう三人? この場にいるライトさんとエンジ様なら分かりますが、もう一人はサエナリアお嬢様のことでしょうか?
「レフトン……」
「お前……」
エンジ様とライトさんが私を見る。え? もしかして三人目は私?
「……そういうことでしたか」
そう言えばウオッチさんも私の生い立ちについてザックリ話してましたね。
「……そうですね。まあ、ふさわしいとは言えますね」
冷めた目でソノーザ夫婦を見れば、オロオロする女と気を失った愚かな男が目に映ります。我が両親に罪を着せて破滅させ、更に自身の家庭を顧みなかった挙句にこの始末。この後で裁判にかけられるのだと思うと自業自得ですね。
「もうここに用はねえ。皆行こう。後は裁判で決まる」
「そうだね」
「ああ」
「……お疲れ様です。第二王子レフトン殿下」
私達は倒れているソノーザ公爵を振り返ることもなく屋敷から出て行きました。私ももう二度とこの屋敷には戻らないでしょう。サエナリアお嬢様のいない屋敷に、未練はありませんから。
「「レフトン殿下! どうか御待ちください!」」
夫婦そろって血相を変えている。
「旦那様! 奥様!」
「「「「っ!」」」」
あの後、ワカナがこの夫婦につけ口したのでしょうね。だからこそ、こちらに来たのですか。レフトン殿下は油断できないことで有名ですしね。
「レフトン殿下! こ、この度、お越しくださりご足労お掛けしました。すぐにおもてなしの準備をしますので、どうかお話願えないでしょうか?」
ソノーザ家の当主ベーリュ・ヴァン・ソノーザは恭しくレフトン殿下に取り繕うとしますが、色々知っている私達は不快な気持ちしか抱けませんよ。エンジ様とライトさんは明らかに怒りを抱いているし。
レフトン殿下はそんな卑しい公爵夫妻に対して不自然な笑顔で向き合います。なんだか不思議と怖いと感じさせる笑顔です。目が笑っていないです。
「ソノーザ公爵。悪いがあんたと俺が話をすることは何もないぜ。サエナリアさんがいないこの屋敷はもう価値などありはしないさ。もちろん、あんたたちも例外じゃねえ」
その通りです。もっと言ってやってください。
「そ、そんな……! そこを何とか、」
「言っておくが俺に取り入ってもどうにもならない。何しろ兄貴が色々とみて聞いたことをそのまま親父、国王陛下に伝えた。俺もこの目でサエナリアさんの部屋を見させてもらって兄貴の言っていたことが真実だと確信させてもらったばかりだ。ここまで言えば分かるだろ? この家はもう終わりだ」
「んなっ!? な、な、な……」
「ど、どうしてこんなことに……」
レフトン殿下は笑顔で残酷な事実を語られる。聞いたソノーザ公爵夫妻は絶望する。
ざまあ! こんな姿を見たかったのです。ふふふ、本当にざまあ見ろ!
「レ、レフトン殿下、どうか私達にご慈悲をくださいませ! この度の娘の教育は妻の責任でありますゆえ私は、私だけは……んん!?」
なおもレフトン殿下に取りすがろうとするベーリュだったが、執事のウオッチさんの姿を捉えると立ち上がって怒りの形相で詰め寄ってきました。
「おい、どういうことだ! 何故我が屋敷にレフトン殿下がいらっしゃったことを言わなかったのだ! 私は何も聞いていないぞ! しかも何故私の断りもなく招いたのだ!?」
「そうよ! ワカナから聞いたわよ! 第二王子殿下と取り巻きどもに侮辱されたのに使用人の貴方が庇わなかったって! どうなってんのよ!」
「「「「…………()」」」」
……あの女、どうやら話を盛って伝えたようですね。可愛い子ぶったつもりなのでしょうか? くだらない真似してくれますこと。
「ワカナお嬢様のことでしたら事実は違います。お嬢様が第二王子レフトン殿下だと理解せずに不敬な態度を貫こうとしたからご注意しただけです」
「ぬ、ぬう、そうか……ワカナのことはこの際どうでもいい……」
「貴方!」
流石はウオッチさん。反論できない正論を的確に丁寧に説明します。ベテラン執事のなせる技ですね。
「では私達に伝えなかったのは、」
「旦那様でしたら、奥様と言い争いに夢中で私の言葉をお聞き下さらなかったではありませんか。第二王子殿下がいらしたと進言したにもかかわらず聞く耳を持ってくださらなかったではありませんか。何度も同じことを申し上げたというのに、気が付かなかったのですか?」
「はっ!? ………そ、それは………」
「そ、そんなこと言われても……」
こ、これは笑いが吹き出しそうになりました。喧嘩している最中だから聞いていませんでした、ってことですよね。まるで子供みたいではないですか。
「お、お前のせいだぞネフーミ! 今後のことを話し合うだけだったのにお前が言い争いに持ち込んだりするからレフトン殿下をお迎えできなかったんだぞ! どうしてくれるんだ!」
「「「はあっ!?」」」
「だ、旦那様……」
「な、何ですって!?」
愚かな旦那様ですね。ご自分の妻に責任をなすりつけようとなさるとは。ワカナに負けないくらい呆れさせてくれますね。
「ふ、ふざけないで頂戴! 言い争う羽目になったのは貴方が私ばかり責めたせいじゃないの! 何勝手なこと言うのよ!」
おや、奥様も負けていませんね。反論してくるとは。
「何だと!? こんな時にも文句を言うのか! お前は黙って頭を下げればいいのだ!」
この二人は王子を前にして何をしてるんでしょうかねえ。面白いですけど。ですがここで喧嘩されても話が進みません。仕方ないですね。
「旦那様、奥様。どうかおやめください。レフトン殿下の御前ですよ」
「「はっ! そうだった!」」
私の言葉は全く心のこもっていない棒読みの言葉なのに、レフトン殿下と聞いて公爵夫妻はハッとして一緒にレフトン殿下に頭を下げる。しかも土下座の姿勢で。
「レフトン殿下! お恥ずかしいところをお見せして申し訳もございません! ですが、どうか我がソノーザ家にご慈悲をくださいませ! さすれば我が家はレフトン殿下に生涯の忠誠を誓います!」
「我が娘サエナリアのことで大変苦心されていることを深くお詫びします! ですが我が家に温情をかけてくださるなら我が娘ワカナをレフトン殿下に差し上げます! どうかご慈悲を!」
「「「………」」」
何ともまあ、情けなくて惨めで卑しく見える姿を見せつけてくれる人たちですねえ。侮蔑の目しか向けるしかありませんよ。『本気で言ってるのか、こいつら』と誰もが思っていますよ。
「……クズ野郎が、頭を上げろ」
「え?」
そして突然、レフトン殿下は頭を上げたベーリュの胸ぐらを掴んで、言葉を吐き捨てる。
「おい、数えろ………」
「は? 何を?」
これは、やっぱり、
「こんなことにしちまったあんたの今までの、全ての罪を数えろっ!」
バキッ!という音がなるほどレフトン殿下は渾身の力を込めてその拳をベーリュの顔面にぶつけました。要するに思いっきり殴りつけたのです。
「ぐはあっ!?」
「きゃーっ!?」
「レ、レフトン……!」
「おいっ!?」
「レフトン殿下……」
「だ、旦那様!」
あらあら……、こうなりましたか。ゲームのシナリオ『レフトンルート』と同じですね。レフトン殿下がソノーザ公爵を断罪すると決めたら、こういうイベントが起こるのでした。
「あ、あ、貴方! 貴方!」
「だ、旦那様!」
殴られた衝撃でベーリュは気絶しました。ざまあ!
それもそのはずですよね。レフトン殿下は並の騎士よりも身体能力が高いから、出世のために事務仕事しかしてこなかったベーリュが殴られれば気絶するしかありません。すぐには起きないでしょう。ざまあ。
「レ、レフトン?」
「レフトンお前……一体何を……!?」
側近の二人の衝撃は大きい。二人の知るレフトン殿下は貴族らしくない口調と行動をしてきたが簡単に暴力に出るようなことは今までなかったのでしょうから。
「言ったろ? ふさわしい挨拶ぐらいしてやるって」
「「っ!」」
「この男だけは一発殴らないと気が済めなかったんだ。サエナリアさんやお前たち三人のことを思うとな……」
レフトン殿下のいう三人? この場にいるライトさんとエンジ様なら分かりますが、もう一人はサエナリアお嬢様のことでしょうか?
「レフトン……」
「お前……」
エンジ様とライトさんが私を見る。え? もしかして三人目は私?
「……そういうことでしたか」
そう言えばウオッチさんも私の生い立ちについてザックリ話してましたね。
「……そうですね。まあ、ふさわしいとは言えますね」
冷めた目でソノーザ夫婦を見れば、オロオロする女と気を失った愚かな男が目に映ります。我が両親に罪を着せて破滅させ、更に自身の家庭を顧みなかった挙句にこの始末。この後で裁判にかけられるのだと思うと自業自得ですね。
「もうここに用はねえ。皆行こう。後は裁判で決まる」
「そうだね」
「ああ」
「……お疲れ様です。第二王子レフトン殿下」
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