ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~

mimiaizu

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第1章 悪童編

冒険者役場

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 王都の門の前に来たローグは、門番に声をかけられた。

「止まりなさい。君は何者だ?」
「俺はローグナイトと言います。旅をしているものです」
「王都には何の用できたんだい?」

 王都の門番がローグに質問する。ローグのことをただの子供と見ているようで、特に警戒はしていないようだった。

「旅の途中で立ち寄っただけです。それと旅用の食料等の補給のためですね。ついでに王都の観光もしたいです」
 
 ローグは嘘のつもりで答える。聞いていた門番は疑う様子はなかった。

「そうか、分かった。ようこそ王都へ」

 笑顔でそう言った。ローグはその様子に呆気にとられてしまった。

「……ありがとうございます。」

 ローグは礼を言って、王都に入っていった。心の中ではそんな風に思ってはいなくても。

「なんて不用心なんだ。俺が危険人物だったらどうするんだ?」

 ローグは門番の対応に呆れてしまった。それと同時に人類の文明が退化してしまったことを嘆いた。さっきの対応はローグにとって、その象徴と言えるのだ。過去の世界なら門番よりもしっかりした仕組みがあったのだから。

「……気にするだけ無駄か。さっさと大図書館に行こう。俺には目的があるんだ……ん? あれは冒険者役場か?」

 ローグは冒険者役場を見つけた。冒険者役場とは、冒険者達に仕事を与えるために王国が作った組織だ。役場の受付を通して登録したり、掲示板を見て仕事を決めたりする。仕事の内容というのは、町の人の手伝いのような雑用から魔物退治のような戦闘まで様々な内容がある。ローグの故郷では、冒険者はいても冒険者役場は無かったので興味がわいた。

「ふふ、漫画やアニメに出た冒険者ギルドってやつだな。面白そうだからちょっと見ていくか。もしかしたら、あいつらがどこに行ったか分かるかもしれないしな」

 ローグの復讐の対象の5人は冒険者志望だった。どこに向かったかは聞いていなかったが、この王都にいる可能性はある。冒険者役場では冒険者の噂話が飛び交うらしいので、彼ら個人の情報を入手するには利用できるだろう。そう考えたローグは冒険者役場に入っていった。
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