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第1章 悪童編
掲示板には…
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ローグは記載した内容を見直しもしないでそのまま受付に渡した。
「冒険者登録ありがとうございます。これからのお客様の活躍に期待します。」
「……ありがとうございます」
冒険者登録はすぐに終わった。ローグは何かの役に立つと思って冒険者になったのだが、あまりにも簡単に終わってしまったので期待できなくなってしまった。
(記載する個人情報が少ないのは都合がいいが、役場としてはそれじゃダメだろ。こんな組織が冒険者を管理してるってのか? ……適当だな、おい)
「お客様。掲示板は向こうにあるのでご覧ください」
「……分かりました」
ローグは言われた通り掲示板に向かった。そこにあるのは、依頼書と呼ばれる仕事内容が書かれた紙がたくさん貼ってあったが、どれも子供でもできるような小遣い稼ぎ程度の仕事しかなかった。しかも、その掲示板のそばには数名の冒険者しかいない。
「……あの~、これが掲示板ですよね?」
「そうですが、何かご不明な点がございますか?」
「仕事内容が……その……」
ローグは仕事内容について聞きにくそうにしつつも、受付に聞いてみた。
「今の時間帯はほとんどの大仕事が他の冒険者の方々に取られているのです。どうかご了承ください」
「……そうですか」
どうやら冒険者の仕事は早い者勝ちになっているようだ。言われてみると、役場内の冒険者の数が少ない。ローグとしては、登録したその日にいきなり仕事をするつもりではなかったが、これでは何も参考にならないし情報交換もろくにできない。
(俺の若い頃……ナイトウ・ログも日雇いのバイトとかやってた時期もあったけど、冒険者ってのはそれと似たようなもんか? やっぱり思ってたのと違うな。想像してたのとなんかギャップが大きい。ん? あれは?)
ローグは気落ちしながら掲示板を見ていると、端っこの方に貼ってある赤い依頼書を見つけた。何故か、複数の依頼書が重なっていたが、なにやら意図的に遠ざけているようだった。
「これはどんな内容なんだろ? 何々、捜索依頼だって?」
「お客様どうされ……あっ、それはっ!」
「……えっ!?」
ローグが見たその赤い依頼書の見出しに書かれた内容は、行方不明の3人の人物の捜索だった。名前は、『レント・ゲーン』『ゲテ・モウノ』『ケリー・イパツ』だった。
ローグが探している復讐相手5人のうちの3人だった。
「冒険者登録ありがとうございます。これからのお客様の活躍に期待します。」
「……ありがとうございます」
冒険者登録はすぐに終わった。ローグは何かの役に立つと思って冒険者になったのだが、あまりにも簡単に終わってしまったので期待できなくなってしまった。
(記載する個人情報が少ないのは都合がいいが、役場としてはそれじゃダメだろ。こんな組織が冒険者を管理してるってのか? ……適当だな、おい)
「お客様。掲示板は向こうにあるのでご覧ください」
「……分かりました」
ローグは言われた通り掲示板に向かった。そこにあるのは、依頼書と呼ばれる仕事内容が書かれた紙がたくさん貼ってあったが、どれも子供でもできるような小遣い稼ぎ程度の仕事しかなかった。しかも、その掲示板のそばには数名の冒険者しかいない。
「……あの~、これが掲示板ですよね?」
「そうですが、何かご不明な点がございますか?」
「仕事内容が……その……」
ローグは仕事内容について聞きにくそうにしつつも、受付に聞いてみた。
「今の時間帯はほとんどの大仕事が他の冒険者の方々に取られているのです。どうかご了承ください」
「……そうですか」
どうやら冒険者の仕事は早い者勝ちになっているようだ。言われてみると、役場内の冒険者の数が少ない。ローグとしては、登録したその日にいきなり仕事をするつもりではなかったが、これでは何も参考にならないし情報交換もろくにできない。
(俺の若い頃……ナイトウ・ログも日雇いのバイトとかやってた時期もあったけど、冒険者ってのはそれと似たようなもんか? やっぱり思ってたのと違うな。想像してたのとなんかギャップが大きい。ん? あれは?)
ローグは気落ちしながら掲示板を見ていると、端っこの方に貼ってある赤い依頼書を見つけた。何故か、複数の依頼書が重なっていたが、なにやら意図的に遠ざけているようだった。
「これはどんな内容なんだろ? 何々、捜索依頼だって?」
「お客様どうされ……あっ、それはっ!」
「……えっ!?」
ローグが見たその赤い依頼書の見出しに書かれた内容は、行方不明の3人の人物の捜索だった。名前は、『レント・ゲーン』『ゲテ・モウノ』『ケリー・イパツ』だった。
ローグが探している復讐相手5人のうちの3人だった。
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