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第1章 悪童編
狼のエサに
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「うう、うん……って何だこれ!?」
最初に目を覚ましたのはゲテだった。ゲテが見たものは、自分とレント、ケリーが一緒に大きな岩に縛り付けられている状況だった。レントとケリーは気を失ってるままで、しかもレントに関しては火傷を負っている。
「一体何なんだ!? た、確かローが出てきて……それで……」
ゲテは思い出した。ローが現れて、レントを倒し、自分の魔法を謎の魔法で打ち消した挙句、腹を思いっきり殴られたことを。ゲテは腹が立った。
「そ、そうだ……ローが出てきてこんなことに……俺達が縛られてるのもあいつの仕業か……くそ、なんでこんなことに……」
「「「グルルルルルル……」」」
「ロ、ローか? ……いや違う……あ、あ、あれは……『ブラッディウルフ』!」
ゲテが気絶する前までの出来事を思い出している途中で、小型の狼のような魔物がたくさん寄ってきた。この魔物は『ブラッディウルフ』の一種で、常に群れで行動して獲物を捕らえる習性を持つ。普通の狼より小さいが非常に知能が高く、冒険者のような強い人間を襲うことは無いが、縛られている人間がブラッディウルフには強い人間には見えるかどうかというと……
「「「グルゥゥゥゥア!」」」
「ひいいいいいい! 来るなああああああああ! きっ【恐怖魔法】『黒いゆりかご』!」
シーン……
「魔法が出ない!? どういうことだ!?」
「「「グルルルル! ガウ!」」」
ガブッ
「ひっぎゃあああああああああ!」
どうやら、ブラッディウルフは賢明な判断をしたようだ。ゲテは魔法を使おうとしたが、なぜか使えなくなっていた。そして、ゲテの足にブラッディウルフが噛みつき、鋭い犬歯が食い込んだ。ゲテは激痛のあまり絶叫した。その叫びはレントとケリーを起こすには十分だった。
「う、つ、な、何だこれは!?」
「これはどういうことだ!?」
ガブッ ガブッ
「ぎゃあああああああ!」
「いっつ、くそ! 何だよおおおおお!?」
状況を把握しきれない二人の足にも、ブラッディウルフの犬歯が食い込んでくる。レントはゲテのように絶叫するが、ケリーは激痛を受けながらも抵抗しようとした。だが……
「何で魔法が使えない!? しかも何で俺だけ足まで縛られてんだ!?」
「知らねえよ! 早く何とかし、ぎゃあああああああ!」
「だっ誰か助けてくれー! 魔物におそ、ぐああああああああ!」
ケリーも魔法が使えなくなっていた。おそらく、レントもそうだろう。彼らがそうなってしまった元凶は、彼らのすぐ近くの木の上にいた。恐怖と絶望と苦痛に襲われる様子をじっくり見下ろしていた。
「いい気味ね。兄さんとディオの仇め」
「このまま苦しみ続ければいいんだわ」
「その通りだ。あいつらはひどい目にあって当然なんだよ」
それは、ローグと、その『共犯者』になったカティアとノエルだった。
最初に目を覚ましたのはゲテだった。ゲテが見たものは、自分とレント、ケリーが一緒に大きな岩に縛り付けられている状況だった。レントとケリーは気を失ってるままで、しかもレントに関しては火傷を負っている。
「一体何なんだ!? た、確かローが出てきて……それで……」
ゲテは思い出した。ローが現れて、レントを倒し、自分の魔法を謎の魔法で打ち消した挙句、腹を思いっきり殴られたことを。ゲテは腹が立った。
「そ、そうだ……ローが出てきてこんなことに……俺達が縛られてるのもあいつの仕業か……くそ、なんでこんなことに……」
「「「グルルルルルル……」」」
「ロ、ローか? ……いや違う……あ、あ、あれは……『ブラッディウルフ』!」
ゲテが気絶する前までの出来事を思い出している途中で、小型の狼のような魔物がたくさん寄ってきた。この魔物は『ブラッディウルフ』の一種で、常に群れで行動して獲物を捕らえる習性を持つ。普通の狼より小さいが非常に知能が高く、冒険者のような強い人間を襲うことは無いが、縛られている人間がブラッディウルフには強い人間には見えるかどうかというと……
「「「グルゥゥゥゥア!」」」
「ひいいいいいい! 来るなああああああああ! きっ【恐怖魔法】『黒いゆりかご』!」
シーン……
「魔法が出ない!? どういうことだ!?」
「「「グルルルル! ガウ!」」」
ガブッ
「ひっぎゃあああああああああ!」
どうやら、ブラッディウルフは賢明な判断をしたようだ。ゲテは魔法を使おうとしたが、なぜか使えなくなっていた。そして、ゲテの足にブラッディウルフが噛みつき、鋭い犬歯が食い込んだ。ゲテは激痛のあまり絶叫した。その叫びはレントとケリーを起こすには十分だった。
「う、つ、な、何だこれは!?」
「これはどういうことだ!?」
ガブッ ガブッ
「ぎゃあああああああ!」
「いっつ、くそ! 何だよおおおおお!?」
状況を把握しきれない二人の足にも、ブラッディウルフの犬歯が食い込んでくる。レントはゲテのように絶叫するが、ケリーは激痛を受けながらも抵抗しようとした。だが……
「何で魔法が使えない!? しかも何で俺だけ足まで縛られてんだ!?」
「知らねえよ! 早く何とかし、ぎゃあああああああ!」
「だっ誰か助けてくれー! 魔物におそ、ぐああああああああ!」
ケリーも魔法が使えなくなっていた。おそらく、レントもそうだろう。彼らがそうなってしまった元凶は、彼らのすぐ近くの木の上にいた。恐怖と絶望と苦痛に襲われる様子をじっくり見下ろしていた。
「いい気味ね。兄さんとディオの仇め」
「このまま苦しみ続ければいいんだわ」
「その通りだ。あいつらはひどい目にあって当然なんだよ」
それは、ローグと、その『共犯者』になったカティアとノエルだった。
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