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第3章 組織編
VSトーレン(前編)
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魔法協会中央付近。
ローグがメルガーを叩き潰す少し前にさかのぼる。ルドガーが仲間を率いて魔法協会を制圧するために指揮していたところ、戦闘班と幹部の一人に出くわしていた。
「……ほお、今度はお前がお出ましか、なあ、トーレン」
「き、貴様はルドガー・バーグ! 何故ここに!?」
それは幹部のビルグ・トーレンだった。トーレンは戦闘班と合流し、パルサを倒した暴徒を始末しようと向かっていたが、その指揮者がかつて魔法協会を裏切った男だったなどとは思ってもいなかった。
「そ、そうか! 貴様がこの事件の首謀者だな! まさか、生きていたとはな! 元騎士団にいたくせにテロ行為とは、この恥知らずめ!」
「何が恥知らずだ、お前たちにそんなことを言われる筋合いはねえよ! さんざん人を食い物にしてきやがってよお」
「うるさい! 前にも言ったが魔法の発展には犠牲が付きものなんだ! それがこの国のためにもなる、何も悪いことは無いんだ!」
「ふざけんのも大概にしろ! その犠牲の中にどれだけ罪のないものがいると思ってんだ! そんな犠牲が無ければ成り立たない組織も国もいらねえよ!」
「ふん! 言っても分からんか。戦闘班よ、奴らを始末しろ! 殺してしまえ!」
「「「「「了解!」」」」」
「野郎ども! かかれー!」
「「「「「おおー!」」」」」
ルドガーのグループとトーレン率いる戦闘班で戦いが始まった。もちろん、ルドガーとトーレンの対決も始まった。ルドガーは剣を抜いて構えている。
「ちっ、私一人で貴様の相手か」
「なんだ? 戦う前から怖気づいてたか?」
「ふざけるな、魔法なしが! この私をだれだと思っている!」
「腰ぎんちゃくのヒョロヒョロ野郎だろう?」
「きっ、貴様ぁ!」
「いや、臆病者だったか?」
「……!……」
ルドガーの馬鹿にするような言葉にトーレンは、顔が真っ赤になるほど頭に来た。怒りの沸点を超えてしまったトーレンは、冷静さを欠いたまま攻撃に出た。
「くらえ! 【切断魔法】『飛び交う刃』!」
シュイン! シュイン! シュイン!
トーレンは手から白い光の刃を放った。刃はそのままルドガーに向かっていく。ルドガーは刃をすり抜けてトーレンを切ろうと迫るが、すり抜けた刃が方向を変えて再びルドガーに向かっていく。
ザクッ ザクッ ザクッ
「ぐっ、ぐぬぅ……!」
「「「「「大将!」」」」」
刃は全てルドガーに直撃した。ルドガーは背中と腹と腕を負傷してしまった。それを見ていた協力者たちの中で悲痛な叫びが聞こえてくる。トーレンのほうは、笑い出した。
「ははははははは! どうだ、参ったか! これが私の実力だよ! 貴様らのような魔法なしが我々にたてつくなど愚かなことなのだよ! はははははははははははははは! 」
「……それはどうかな?」
「はははははは! 負け惜しみか、って何い!?」
「俺達が魔法なしだって? そんなこと、いついったけなあ?」
「そ、そんな馬鹿な!? 何故だ!? 何故、貴様の傷が治っているんだぁ!?」
トーレンの言った通り、ルドガーの傷が治っていたのだ。背中と腹と腕、さっき受けた傷の全てが治っている。こんなことはあり得ないはずだった。何故なら、
「き、貴様の【再生魔法】はあの時、会長が奪ったはずだぁ!? 奪った【再生魔法】も今は私の中にあるのに!」
「ほう。俺の魔法はお前が持ってんのか。これはいいこと聞いたな」
「うっ、しまった!」
トーレンの中に【再生魔法】がある。それを聞いたルドガーはにやりと笑う。
「てめえを叩きのめした後に返してもらうとするか、俺の魔法を。なあ、泥棒野郎!」
「っ!?」
剣を構えなおして、トーレンに向き直る。
ローグがメルガーを叩き潰す少し前にさかのぼる。ルドガーが仲間を率いて魔法協会を制圧するために指揮していたところ、戦闘班と幹部の一人に出くわしていた。
「……ほお、今度はお前がお出ましか、なあ、トーレン」
「き、貴様はルドガー・バーグ! 何故ここに!?」
それは幹部のビルグ・トーレンだった。トーレンは戦闘班と合流し、パルサを倒した暴徒を始末しようと向かっていたが、その指揮者がかつて魔法協会を裏切った男だったなどとは思ってもいなかった。
「そ、そうか! 貴様がこの事件の首謀者だな! まさか、生きていたとはな! 元騎士団にいたくせにテロ行為とは、この恥知らずめ!」
「何が恥知らずだ、お前たちにそんなことを言われる筋合いはねえよ! さんざん人を食い物にしてきやがってよお」
「うるさい! 前にも言ったが魔法の発展には犠牲が付きものなんだ! それがこの国のためにもなる、何も悪いことは無いんだ!」
「ふざけんのも大概にしろ! その犠牲の中にどれだけ罪のないものがいると思ってんだ! そんな犠牲が無ければ成り立たない組織も国もいらねえよ!」
「ふん! 言っても分からんか。戦闘班よ、奴らを始末しろ! 殺してしまえ!」
「「「「「了解!」」」」」
「野郎ども! かかれー!」
「「「「「おおー!」」」」」
ルドガーのグループとトーレン率いる戦闘班で戦いが始まった。もちろん、ルドガーとトーレンの対決も始まった。ルドガーは剣を抜いて構えている。
「ちっ、私一人で貴様の相手か」
「なんだ? 戦う前から怖気づいてたか?」
「ふざけるな、魔法なしが! この私をだれだと思っている!」
「腰ぎんちゃくのヒョロヒョロ野郎だろう?」
「きっ、貴様ぁ!」
「いや、臆病者だったか?」
「……!……」
ルドガーの馬鹿にするような言葉にトーレンは、顔が真っ赤になるほど頭に来た。怒りの沸点を超えてしまったトーレンは、冷静さを欠いたまま攻撃に出た。
「くらえ! 【切断魔法】『飛び交う刃』!」
シュイン! シュイン! シュイン!
トーレンは手から白い光の刃を放った。刃はそのままルドガーに向かっていく。ルドガーは刃をすり抜けてトーレンを切ろうと迫るが、すり抜けた刃が方向を変えて再びルドガーに向かっていく。
ザクッ ザクッ ザクッ
「ぐっ、ぐぬぅ……!」
「「「「「大将!」」」」」
刃は全てルドガーに直撃した。ルドガーは背中と腹と腕を負傷してしまった。それを見ていた協力者たちの中で悲痛な叫びが聞こえてくる。トーレンのほうは、笑い出した。
「ははははははは! どうだ、参ったか! これが私の実力だよ! 貴様らのような魔法なしが我々にたてつくなど愚かなことなのだよ! はははははははははははははは! 」
「……それはどうかな?」
「はははははは! 負け惜しみか、って何い!?」
「俺達が魔法なしだって? そんなこと、いついったけなあ?」
「そ、そんな馬鹿な!? 何故だ!? 何故、貴様の傷が治っているんだぁ!?」
トーレンの言った通り、ルドガーの傷が治っていたのだ。背中と腹と腕、さっき受けた傷の全てが治っている。こんなことはあり得ないはずだった。何故なら、
「き、貴様の【再生魔法】はあの時、会長が奪ったはずだぁ!? 奪った【再生魔法】も今は私の中にあるのに!」
「ほう。俺の魔法はお前が持ってんのか。これはいいこと聞いたな」
「うっ、しまった!」
トーレンの中に【再生魔法】がある。それを聞いたルドガーはにやりと笑う。
「てめえを叩きのめした後に返してもらうとするか、俺の魔法を。なあ、泥棒野郎!」
「っ!?」
剣を構えなおして、トーレンに向き直る。
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