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第5章 外国編
目覚まし
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(自分よりも身内を傷つけられたことのほうが許せない、か。ここで妹さんを元に戻してやれば好印象になるかな?)
リオルは帝国の皇族として、王国と魔法、それに魔法を扱う人間をかなり嫌っている。味方ではあるがローグとて例外ではない。実際、彼女はローグに対してきつい言い方をしている(ミーラは不明)。それを少しでも緩和する意味でも、ここで恩を売っておいてもいいということだ。
「くっ! 待っていろよサーラ、この騒ぎが終わったら必ずお前を元に戻してやるからな」
「それなら、今ここでやってもいいんじゃないか?」
「……今、なんて言った?」
「今ここで治してもいいと……」
「元に戻せるのか、お前なら!?」
「……!」
(乗ってきたな、予想通り!)
リオルは妹を救うと決意した直後に救う手立てがあるようなことを聞いて、一瞬でローグに詰め寄った。ミーラはリオルの素早い動きに声も出ないで驚くが、ローグはもう慣れたか予想した動きだったのか、全く驚いた様子はなかった。
「精神的干渉なら俺もある程度できる。逆に言えば、どうすれば元に戻るかも分かるのさ。あの連中に自白させたようにな」
「……また魔法の力を使うのか?」
「いや、今度は魔法を使わずに済むか最初に試してみようと思う。魔力を温存しておきたいからな」
「何?」
「え? 魔法も使わずにそんなことできるの?」
ローグが魔法を使わない。そんな選択をするローグに対してミーラもリオルも怪訝な顔をする。今までずっと何をするにしても魔法に頼ってきた男が……?
「ところでリオさん。妹さんは辛い食べ物と苦い食べ物、どっちが苦手だ?」
「は? 何を言ってるんだ?」
「いいから答えてくれよ」
ローグの問いかけに動揺しながらもリオルは素直に答える。
「どっちかというと辛いほうが苦手だが……」
「ならこっちだ」
ローグは上着の内側のポケットから、赤い粉末が入った瓶を取り出した。一見すると、調味料用の瓶のようだが……。
「……おい待て、何だそれは? 危険な薬じゃないだろうな?」
「ねえ、それって……」
「安心しろ。本当に大したものじゃないさ。だけど目を覚まさせるには十分だ」
ローグは瓶のふたを開けて赤い粉を人差し指につける。そしてその指を……
「……?」
「えい」
パクッ
「「え?」」
サーラの口に突っ込んだ。
「さて、どうなる?」
「お、おい! 本当に大丈夫なのか!? さっきの薬は何だ!?」
「あの、リオさん。あれは多分薬じゃなくて……」
自分の妹が何か怪しげな粉を盛られた。そのことに更に動揺したリオルがミーラの制止も聞かずにローグに詰め寄ろうとした。だが、
「う、う、うあ……」
「「え?」」
サーラが震えだした。更には顔を真っ赤に染め始める。そして、
「ひああああああ! か、か、か、辛いいいいいいいい!」
「サ、サーラ!?」
「ええ!? どういうこと!?」
ゴロン ゴロン
サーラは床に転がって悶絶した。帝国の第二皇女とあろう者が、叫びながら床に転がり続けるという行動を起こしたのだ。妹の突然の豹変にリオルは一瞬呆気にとられたが、すぐにローグに問い詰め始めた。
「ひいいいいいいいいいいいい!」
「貴様あ! 一体、どういうことだ! 何を飲ませ……」
「トウガラシ」
「は?」
「彼女に舐めさせたのは粉末にしたトウガラシだ」
「はあああ!? トウガラシだと!?」
「えええ!? 何でえ!?」
今度はミーラとリオルが驚愕のあまり一緒に叫んだ。
リオルは帝国の皇族として、王国と魔法、それに魔法を扱う人間をかなり嫌っている。味方ではあるがローグとて例外ではない。実際、彼女はローグに対してきつい言い方をしている(ミーラは不明)。それを少しでも緩和する意味でも、ここで恩を売っておいてもいいということだ。
「くっ! 待っていろよサーラ、この騒ぎが終わったら必ずお前を元に戻してやるからな」
「それなら、今ここでやってもいいんじゃないか?」
「……今、なんて言った?」
「今ここで治してもいいと……」
「元に戻せるのか、お前なら!?」
「……!」
(乗ってきたな、予想通り!)
リオルは妹を救うと決意した直後に救う手立てがあるようなことを聞いて、一瞬でローグに詰め寄った。ミーラはリオルの素早い動きに声も出ないで驚くが、ローグはもう慣れたか予想した動きだったのか、全く驚いた様子はなかった。
「精神的干渉なら俺もある程度できる。逆に言えば、どうすれば元に戻るかも分かるのさ。あの連中に自白させたようにな」
「……また魔法の力を使うのか?」
「いや、今度は魔法を使わずに済むか最初に試してみようと思う。魔力を温存しておきたいからな」
「何?」
「え? 魔法も使わずにそんなことできるの?」
ローグが魔法を使わない。そんな選択をするローグに対してミーラもリオルも怪訝な顔をする。今までずっと何をするにしても魔法に頼ってきた男が……?
「ところでリオさん。妹さんは辛い食べ物と苦い食べ物、どっちが苦手だ?」
「は? 何を言ってるんだ?」
「いいから答えてくれよ」
ローグの問いかけに動揺しながらもリオルは素直に答える。
「どっちかというと辛いほうが苦手だが……」
「ならこっちだ」
ローグは上着の内側のポケットから、赤い粉末が入った瓶を取り出した。一見すると、調味料用の瓶のようだが……。
「……おい待て、何だそれは? 危険な薬じゃないだろうな?」
「ねえ、それって……」
「安心しろ。本当に大したものじゃないさ。だけど目を覚まさせるには十分だ」
ローグは瓶のふたを開けて赤い粉を人差し指につける。そしてその指を……
「……?」
「えい」
パクッ
「「え?」」
サーラの口に突っ込んだ。
「さて、どうなる?」
「お、おい! 本当に大丈夫なのか!? さっきの薬は何だ!?」
「あの、リオさん。あれは多分薬じゃなくて……」
自分の妹が何か怪しげな粉を盛られた。そのことに更に動揺したリオルがミーラの制止も聞かずにローグに詰め寄ろうとした。だが、
「う、う、うあ……」
「「え?」」
サーラが震えだした。更には顔を真っ赤に染め始める。そして、
「ひああああああ! か、か、か、辛いいいいいいいい!」
「サ、サーラ!?」
「ええ!? どういうこと!?」
ゴロン ゴロン
サーラは床に転がって悶絶した。帝国の第二皇女とあろう者が、叫びながら床に転がり続けるという行動を起こしたのだ。妹の突然の豹変にリオルは一瞬呆気にとられたが、すぐにローグに問い詰め始めた。
「ひいいいいいいいいいいいい!」
「貴様あ! 一体、どういうことだ! 何を飲ませ……」
「トウガラシ」
「は?」
「彼女に舐めさせたのは粉末にしたトウガラシだ」
「はあああ!? トウガラシだと!?」
「えええ!? 何でえ!?」
今度はミーラとリオルが驚愕のあまり一緒に叫んだ。
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