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最終章
この先に……
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ローグ達が最後の魔道具を設置しに行こうとしていた途中で、ローグはその先に王国の人間たちがいることに気付いた。しかも、その中にはローグが幼い頃からよく知っている人物がいる。ローグの宿敵ともいえる相手だ。
「おいおい、そうくるかよ(奴がいるのか)」
「ローグ? どうかしたのか?」
自嘲気味に笑うローグを不審に思ったリオルは気にかけた。すると、決して望まなかった答えが返ってきた。
「ああ、この先に誰かいる。おそらく王国側の人間だ。見回りの兵士かな? その中に結構な実力者がいやがる」
「な、何!?」
リオルと精鋭部隊は動揺した。これから最後の魔道具を設置すれば最初の任務が終わる。それなのにこの先に敵がいるというのだ。わざわざ真夜中に行動しているというのに今、魔法持ちの敵と戦うことになるなんて……。
「動揺する気持ちは分かるが想定しなかったわけではあるまい。むしろ今までが都合がよすぎたんだ。夜の見回りくらい国の兵士ならどこも行っているんだし。俺達が今まで見つからなかったのも運がいいほうなんだ」
「そ、それは分かっているが……」
この作戦はローグ達が思っていたよりスムーズに進んでいた。敵と出くわしたときのために、精鋭部隊はリオルたちが信頼できる者たちの中で、戦場を長く経験したもので構成された。つまり、魔法との戦いになれたものということだ。誰もがかなりの実力が約束されている。
(ただ、相手にあいつがいる。おまけに手下が何人かいるな。手下の方は大したことないが、魔道具の設置のためにもここで決着をつけたほうがいいか……)
ローグはここで因縁の相手との決着をつけることを決めた。思ったよりも早い決着になるが、それもいいと思った。今度の作戦が上手くいった後では、魔法持ち同士の戦いにならないからだ。
(どうせなら全力の奴を叩き潰すほうがいい。それでこその復讐だ)
「リオさん。動揺しても仕方がない。こうなったらプランDだ」
「プランDだと!? しかしそれは……」
「敵は複数いる。一小隊規模だ。それに相手の中に一人手練れがいるから、そいつは俺が相手する。その間にリオさんたちは魔道具の設置と他の敵を蹴散らしてくれ」
「一人で手練れを相手するのか!? なら私も一緒に……」
一緒に戦う、と言う前にローグが言葉を遮る。
「あんたが指揮をとらないでどうするんだ。次の作戦でもあんたの力が必要になるだろう」
「分かった……。皆、プランDでいくぞ!」
「「「「「了解!」」」」」
決意したリオルとローグは精鋭部隊を引き攣れて目的の場所に向かった。敵と戦う覚悟を決めて。
「おいおい、そうくるかよ(奴がいるのか)」
「ローグ? どうかしたのか?」
自嘲気味に笑うローグを不審に思ったリオルは気にかけた。すると、決して望まなかった答えが返ってきた。
「ああ、この先に誰かいる。おそらく王国側の人間だ。見回りの兵士かな? その中に結構な実力者がいやがる」
「な、何!?」
リオルと精鋭部隊は動揺した。これから最後の魔道具を設置すれば最初の任務が終わる。それなのにこの先に敵がいるというのだ。わざわざ真夜中に行動しているというのに今、魔法持ちの敵と戦うことになるなんて……。
「動揺する気持ちは分かるが想定しなかったわけではあるまい。むしろ今までが都合がよすぎたんだ。夜の見回りくらい国の兵士ならどこも行っているんだし。俺達が今まで見つからなかったのも運がいいほうなんだ」
「そ、それは分かっているが……」
この作戦はローグ達が思っていたよりスムーズに進んでいた。敵と出くわしたときのために、精鋭部隊はリオルたちが信頼できる者たちの中で、戦場を長く経験したもので構成された。つまり、魔法との戦いになれたものということだ。誰もがかなりの実力が約束されている。
(ただ、相手にあいつがいる。おまけに手下が何人かいるな。手下の方は大したことないが、魔道具の設置のためにもここで決着をつけたほうがいいか……)
ローグはここで因縁の相手との決着をつけることを決めた。思ったよりも早い決着になるが、それもいいと思った。今度の作戦が上手くいった後では、魔法持ち同士の戦いにならないからだ。
(どうせなら全力の奴を叩き潰すほうがいい。それでこその復讐だ)
「リオさん。動揺しても仕方がない。こうなったらプランDだ」
「プランDだと!? しかしそれは……」
「敵は複数いる。一小隊規模だ。それに相手の中に一人手練れがいるから、そいつは俺が相手する。その間にリオさんたちは魔道具の設置と他の敵を蹴散らしてくれ」
「一人で手練れを相手するのか!? なら私も一緒に……」
一緒に戦う、と言う前にローグが言葉を遮る。
「あんたが指揮をとらないでどうするんだ。次の作戦でもあんたの力が必要になるだろう」
「分かった……。皆、プランDでいくぞ!」
「「「「「了解!」」」」」
決意したリオルとローグは精鋭部隊を引き攣れて目的の場所に向かった。敵と戦う覚悟を決めて。
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