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最終章
進軍
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◇
王国領内に進軍する帝国軍。彼らは堂々と王国内に侵入して王都を目指していく。王国の軍隊は魔法を失った騒ぎで混乱中のため、すぐに止めに入ることもできない。
「進め! 帝国の戦士達よ! 今こそ魔法の力に溺れた王国に打ち勝つ時だ!」
勇ましく進む帝国軍。彼らを指揮するのは帝国の第一皇女リオルだ。
「「「「「おおおおおお!!」」」」」
帝国の兵士は皆、士気が上がっていた。兵士の誰もが心からやる気満々になっていた。それも仕方がない。今までは王国と戦うたびに負けるか和睦するしかなかったために、今度こそ勝てると思うとこうなるのも自然だ。
「「「「「今度という今度こそ! 我が帝国が勝利を掴みとって見せる!」」」」」
その勇ましく暑苦しい様子を軍用の馬車の中で眺める黒髪黒目の少年ローグはとても感心して見ていた。
「ふふふ、ものすごく、それでいて素晴らしい光景だな。是非とも王国を破ってほしい。いや、破れるだろうな」
今のローグは戦闘に参加できない。彼自身は魔法を使えるが、傷が思っていたよりも深く、まだ治っていないのだ。それを危惧したリオルから安静にするように命じられた。「しっかり治せ!」と言われて馬車で安静にさせられたのだ。ただ、ある程度魔力が戻れば回復と治癒くらいはできるのだが、この時ばかりはリオルたち帝国に戦いを任せるつもりでいた。
「ここからは魔法を除外した王国と帝国の戦いだ。魔法を持った俺は部外者のほうがいいからな。何より、ある意味一番頑張ったし俺の出番はもう終わりだ。奴との決着はついたしな」
よほどのことがなければ戦闘に出ない。そういう方針に決めたのだ。
「……見てみたい気もするしな。魔法抜きの純粋な戦争ってやつをよ」
◇
「て、帝国軍を迎撃せよ!」
王国側は混乱の最中、国王の強引な命令で帝国軍を迎え撃ちに出た。数だけなら王国の方が上だからだ。
数だけならば。
「ぎゃああああ!」
「ぐわああああ!」
「に、にげろー!」
「魔法がないのに戦えるかー!」
「た、助けてクレー!」
ただ、今の王国軍は魔法を失っている。今まで使えていた最高の武器とも言える魔法がない王国軍では、鍛え抜かれた帝国軍と戦っても勝つ自信がなかった。それゆえ、全くといっていいほど戦いにすらならない。
「今の王国軍は脆弱! 我らが有利! 進めー!」
迎撃のために現れた王国軍をなぎ倒して、リオル率いる帝国軍は王都に向けて再び進んでいく。
王国領内に進軍する帝国軍。彼らは堂々と王国内に侵入して王都を目指していく。王国の軍隊は魔法を失った騒ぎで混乱中のため、すぐに止めに入ることもできない。
「進め! 帝国の戦士達よ! 今こそ魔法の力に溺れた王国に打ち勝つ時だ!」
勇ましく進む帝国軍。彼らを指揮するのは帝国の第一皇女リオルだ。
「「「「「おおおおおお!!」」」」」
帝国の兵士は皆、士気が上がっていた。兵士の誰もが心からやる気満々になっていた。それも仕方がない。今までは王国と戦うたびに負けるか和睦するしかなかったために、今度こそ勝てると思うとこうなるのも自然だ。
「「「「「今度という今度こそ! 我が帝国が勝利を掴みとって見せる!」」」」」
その勇ましく暑苦しい様子を軍用の馬車の中で眺める黒髪黒目の少年ローグはとても感心して見ていた。
「ふふふ、ものすごく、それでいて素晴らしい光景だな。是非とも王国を破ってほしい。いや、破れるだろうな」
今のローグは戦闘に参加できない。彼自身は魔法を使えるが、傷が思っていたよりも深く、まだ治っていないのだ。それを危惧したリオルから安静にするように命じられた。「しっかり治せ!」と言われて馬車で安静にさせられたのだ。ただ、ある程度魔力が戻れば回復と治癒くらいはできるのだが、この時ばかりはリオルたち帝国に戦いを任せるつもりでいた。
「ここからは魔法を除外した王国と帝国の戦いだ。魔法を持った俺は部外者のほうがいいからな。何より、ある意味一番頑張ったし俺の出番はもう終わりだ。奴との決着はついたしな」
よほどのことがなければ戦闘に出ない。そういう方針に決めたのだ。
「……見てみたい気もするしな。魔法抜きの純粋な戦争ってやつをよ」
◇
「て、帝国軍を迎撃せよ!」
王国側は混乱の最中、国王の強引な命令で帝国軍を迎え撃ちに出た。数だけなら王国の方が上だからだ。
数だけならば。
「ぎゃああああ!」
「ぐわああああ!」
「に、にげろー!」
「魔法がないのに戦えるかー!」
「た、助けてクレー!」
ただ、今の王国軍は魔法を失っている。今まで使えていた最高の武器とも言える魔法がない王国軍では、鍛え抜かれた帝国軍と戦っても勝つ自信がなかった。それゆえ、全くといっていいほど戦いにすらならない。
「今の王国軍は脆弱! 我らが有利! 進めー!」
迎撃のために現れた王国軍をなぎ倒して、リオル率いる帝国軍は王都に向けて再び進んでいく。
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