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第3章 王都防衛編
第80話 毒霧と調査と報告
俺、トマティナ、オイチの三人でワニ型巨獣リザードマンを倒したものの、謎の紫色の毒霧が発生して困惑していた。
俺はすぐに毒霧の発生源の調査と、女王へ事の次第を報告するために鎧兵を各地に飛ばした。その間に小雨がポツポツと降り出していた。
「二人も毒霧内部の調査を頼む」
二人の彼女、トマティナとオイチは黙って頷いた。
周囲を探りながら毒霧について考える。考えられる原因はなんだろうか。
一つ目、自然発生したパターン。火山ガスのようなものが地下から噴出したケースだ。今回の場合、地下じゃないかもしれないが。
二つ目、巨獣が発生させたパターン。炎を吐くサラマンダーのように毒霧を吐く巨獣がいてもおかしくない。
三つ目、複合パターン。川を涸らしたミノタウロスの時のように巨獣の行動により地形が変化して発生したケースだ。
うーん、どれもありそうで困るな。なんにせよ早く原因を究明しないと。
俺、トマティナ、オイチの三人はモニターに張り付くようにして毒霧内部を調査していた。しかし視界が悪くて捗らない。
一方、団長ゼロが王城に到着していた。早足で謁見の間に入り、女王マルメロに跪く。
「女王陛下。緊急の報告があります。神樹の下に原因不明の毒の霧が発生いたしました。生物を死に至らしめる危険なものです」
「な、なんじゃと! それは大変じゃ! 何か対応策は考えておるのか?」
「いえ、まだ。不幸中の幸いで神樹の上には上がって来ていない様子です。神樹自身にも今のところ影響は出ていません」
「ふむぅ……聖騎士団には毒霧の影響は出ていないのかの?」
「えぇ、我々の鎧は特殊な仕様で毒が効きません」
まだ本体で試してないから人体への影響は分からないけど、多分死ぬよな。
「それなら良いが、くれぐれも気をつけるのじゃぞ。して、わらわに出来ることはあるか?」
「国民への通達をお願いいたします。特に郊外にいる者は王都へ避難してもらって緊急連絡を受け取れる状態で待機させてください」
「うむ、すぐに馬を走らせよう」
マルメロがお付きのものを呼んで、今言ったことを指示した。
よし、とりあえず最低限のことはやった。後は毒霧の発生源の調査だな。
窓から外を見ると、曇り空ではあるが雨は止んでいた。一息ついたその時。
「——シロ!」
突然のトマティナの声に肩が跳ねる。
「どうした!?」
「北から巨獣の群れが来てる!」
モニターを見ると神樹に向かって数十頭の巨獣が突進してきていた。
「クソ! 次から次へと……!」
俺は歯ぎしりをしながら鎧兵を北へ集結させた。
俺はすぐに毒霧の発生源の調査と、女王へ事の次第を報告するために鎧兵を各地に飛ばした。その間に小雨がポツポツと降り出していた。
「二人も毒霧内部の調査を頼む」
二人の彼女、トマティナとオイチは黙って頷いた。
周囲を探りながら毒霧について考える。考えられる原因はなんだろうか。
一つ目、自然発生したパターン。火山ガスのようなものが地下から噴出したケースだ。今回の場合、地下じゃないかもしれないが。
二つ目、巨獣が発生させたパターン。炎を吐くサラマンダーのように毒霧を吐く巨獣がいてもおかしくない。
三つ目、複合パターン。川を涸らしたミノタウロスの時のように巨獣の行動により地形が変化して発生したケースだ。
うーん、どれもありそうで困るな。なんにせよ早く原因を究明しないと。
俺、トマティナ、オイチの三人はモニターに張り付くようにして毒霧内部を調査していた。しかし視界が悪くて捗らない。
一方、団長ゼロが王城に到着していた。早足で謁見の間に入り、女王マルメロに跪く。
「女王陛下。緊急の報告があります。神樹の下に原因不明の毒の霧が発生いたしました。生物を死に至らしめる危険なものです」
「な、なんじゃと! それは大変じゃ! 何か対応策は考えておるのか?」
「いえ、まだ。不幸中の幸いで神樹の上には上がって来ていない様子です。神樹自身にも今のところ影響は出ていません」
「ふむぅ……聖騎士団には毒霧の影響は出ていないのかの?」
「えぇ、我々の鎧は特殊な仕様で毒が効きません」
まだ本体で試してないから人体への影響は分からないけど、多分死ぬよな。
「それなら良いが、くれぐれも気をつけるのじゃぞ。して、わらわに出来ることはあるか?」
「国民への通達をお願いいたします。特に郊外にいる者は王都へ避難してもらって緊急連絡を受け取れる状態で待機させてください」
「うむ、すぐに馬を走らせよう」
マルメロがお付きのものを呼んで、今言ったことを指示した。
よし、とりあえず最低限のことはやった。後は毒霧の発生源の調査だな。
窓から外を見ると、曇り空ではあるが雨は止んでいた。一息ついたその時。
「——シロ!」
突然のトマティナの声に肩が跳ねる。
「どうした!?」
「北から巨獣の群れが来てる!」
モニターを見ると神樹に向かって数十頭の巨獣が突進してきていた。
「クソ! 次から次へと……!」
俺は歯ぎしりをしながら鎧兵を北へ集結させた。
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