女神様のたまご

無名小女

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第2話

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次の日、私は学校に向かった。
すると周りの反応が全く違った。

「おはよー翼ちゃん!今日もかわいいですねー」
クラスの女子とは大体仲がよくなっていた。

それに私をいじめてた男子の反応もかなり違った。
「あ、あの…安藤さん…好きです!」
いじめてた男子の一人からは告白もされた。
まあ当然断ったが…

とにかく前とは打って変わり周りは私に対して好意的な反応を示すようになっていた。

願い事一つで家族の反応も違う。学校のみんなの反応も違う。
自分はそれにびっくりしていた。

お昼は友達と一緒に食べ、移動教室は友達と行く。
そんな当たり前のことが叶うなんて思わなかった。

それに放課後には友達に遊びに誘われた。
行きたかったけど今日はまず、リリーにお礼を言いたかったので家に帰った。

家に帰るとリリーは私に即話しかけてきた。
「その調子だと学校。よかったみたいね。」
「うん!周りの反応が違って初めはなんだよって思ったりびっくりしたけど楽しかったよ。」
「じゃあやるってことでいいんだね?女神様候補」
「うん…ってえっ?」

そういえばそうだった。
この願い事を本物にする為には女神様とやらになる必要があるのだった。
つまりこの人生を続けたければ女神様になるしかないと…

「うん、やるよ。でもさ、女神様ってどうやってなるの?」
「うーん、それは長くなるからまあまあ、細かい話は部屋に入ってからだね。」
そう言うとリリーは私のかばんを浮かせ部屋まで運んだ。
私も慌ててついて行く。

部屋につくとリリーは説明口調で話し始めた。
「うん、それでどうやったら女神様になれるかっていうとね。試練をクリアする必要があるんだよ。試練については出たら話すつもりなんだけど、この地球に女神様候補は100人いるんだ。その内の50人はこの人間達の世界で審査して落とされてしまう。それで残った50人は天界でまた試練を受けるんだ。女神様になる器があるかどうか女神様に直々に判断してもらうんだ。」

「半分は人間界で落ちるのね…」
どうしよう。不安になってきた。
私なんかが務まるのだろうか。
だって私は…
「まあ不安になる必要はないよ。女神様は候補を決める時、とても真剣だった。女神様はその人の魂、内面をしっかり査定して候補を決めてたんだ。だからそんなに自信をなくすことはないよ。あたしはわかってるから。翼が立派な女の子だって。自信持って言えるよ。前から見て観察してたからね。」

「リリー…」
私は胸がキュッとなった。
そんなふうに誰かに褒められたことなんてなかった。
その言葉だけで泣きそうな自分がいたんだ…
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