ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。完全版

あめの みかな

文字の大きさ
69 / 115
第二部「おにーちゃんとえっちしたい!」

「おにーちゃんと結婚したい!! ③」

しおりを挟む
 わたしとおにーちゃんの部屋は、元々隣同士にあったんだけど、今はそのふたつの部屋がひとつになっていました。

 何を言ってるかわからないよね……?
 ジョジョ3部のポルナレフがはじめてディオのスタンド能力を体験したときくらいわからないよね……

 わたし、うまく説明できるかな……

 別にね、グレートティーチャーオニヅカ(反町版)が来て、壁を壊していったわけじゃないし、オニヅカ化したおにーちゃんが壁をグレートティーチャーしたわけでも、もちろん言いたいことが言えないからってポイズンしたわけでもないんだけど……

 わたしたちに与えられたふたつの部屋は、壁じゃなくて、四枚の引き戸で区切られていただけだったのです。

 だから、わたしは、いつでもその引き戸を開いたらおにーちゃんのお部屋に行けたし、その逆もまたしかりだったわけで……
 まぁ、わたしはともかく、おにーちゃんがノックもせずにそんなことをすることはなかったんだけど。

 学校で性教育の授業を受けたりして、ちょっとえっちなことに興味を持ち始めた頃から、わたしは実はずっとおにーちゃんがひとりでするのをニュータイプ的な直感的なもので察するたびに、音を立てずにこっそりと1センチくらいだけ開いて、おにーちゃんを覗いていたりしたのです。
 おにーちゃんにこないだ話したら絶句してたけど(笑)

 今となっては、というか、わたしとおにーちゃんにとっては、かな?
 すごーくありがたい作りの2部屋だったわけなんだけど、もしわたしたちが仲が悪い兄妹だったりしたら、こんな作り、地獄だったんじゃないかなって思う。

 正直、おとーさんやおかーさんが何を考えて、こんな間取りの家を建てたのか、理解に苦しんじゃうレベル。
 そのときには、おにーちゃんだけじゃなくて、わたしももう生まれていたのに。
 プライバシーがあるようで、実はまったくないような部屋を、わたしたちに与えたわけだし。

 でも、もしかしたら、わたしたちの今があるのは、この部屋の作りのおかげなのかも……

 そういうわけで、おにーちゃんがその四枚の引き戸を外してくれて、十畳ずつあった部屋は今、二十畳のひとつの部屋になっていました。

 おにーちゃんとわたしのベッドは、同じ大きさのものだったから、ふたつのベッドを隙間なくくっつけたりもしていました。
 もちろん、いっぱいえっちするため!!

 以上、兄妹から彼氏彼女になって、結婚の約束もしたわたしたちの、新しいお部屋の説明でした。




「かくかく、しかじか、そういうわけで……
 わたしとおにーちゃんは、結婚することにしたの」

 そんな、わたしたちの新しいお部屋にやってきたはじめてのお客さんは、痴女……じゃなくて佳代ちゃんでした。

 わたしたちは佳代ちゃんをお招きして、わたしの服を貸してあげたりしたあとで、痴女……じゃなくて佳代ちゃんに、

 わたしたちが9月25日から付き合いはじめていたことや、
 その4日後の昨日、29日におにーちゃんにプロポーズをされたこと、

 それから、わたしたちは兄妹だから法律上結婚はできないけど、でも、ちゃんと婚姻届を書いたり、式をあげたりして、ごっこ遊びなんかじゃなくて、ちゃんと結婚をするんだよってことを説明しました。

 佳代ちゃんは、ふーん、と言って、

「だから、みかなはエッチについて色々、わたしにLINEで聞いてきたりしてたわけね……
 スマホ、家に置いてきちゃったけど、たしかそれくらいの頃だったもんね」

 納得がいってるようで、いってない、そんな顔をしていました。

 佳代ちゃん、もしかして、おにーちゃんのこと、まだ好きだったのかな……

 わたしと佳代ちゃんは、同い年の幼なじみで大親友で、何でも相談したり言い合えたり、わたしが一方的にびっち呼ばわりできる仲だけど、小さい頃からずっと、おにーちゃんという名の聖杯をめぐって、自ら恋のサーヴァントとなり、血で血を洗うような聖杯戦争を繰り広げた恋敵でもありました。

 わたしたちが、別々の高校に入学して、その二ヶ月後には、おにーちゃんはこの家を出ることになってしまって、いつ帰ってこれるのかさえわからなかったから、
佳代ちゃんは、ようやくおにーちゃんのことを諦めてくれて、高校ですぐに彼氏を作って、それからは彼氏はとっかえひっかえ、びっち街道まっしぐらだったのです。


「え、みかな、佳代ちゃんに何か相談したりしてたの?」

 そうおにーちゃんに聞かれたわたしは顔を真っ赤にしてうつむくことしかできませんでした。
 わたしが佳代ちゃんに何を相談してたかとか、めちゃくちゃ恥ずかしい……
 言わないでよ、佳代ちゃん……絶対におにーちゃんに話したらだめだからね?


「最初の質問は、なんだったかな~」

 あ、だめだ。こいつ、言う気マンマンだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...