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第二部「おにーちゃんとえっちしたい!」
「おにーちゃんと結婚したい!! ③」
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わたしとおにーちゃんの部屋は、元々隣同士にあったんだけど、今はそのふたつの部屋がひとつになっていました。
何を言ってるかわからないよね……?
ジョジョ3部のポルナレフがはじめてディオのスタンド能力を体験したときくらいわからないよね……
わたし、うまく説明できるかな……
別にね、グレートティーチャーオニヅカ(反町版)が来て、壁を壊していったわけじゃないし、オニヅカ化したおにーちゃんが壁をグレートティーチャーしたわけでも、もちろん言いたいことが言えないからってポイズンしたわけでもないんだけど……
わたしたちに与えられたふたつの部屋は、壁じゃなくて、四枚の引き戸で区切られていただけだったのです。
だから、わたしは、いつでもその引き戸を開いたらおにーちゃんのお部屋に行けたし、その逆もまたしかりだったわけで……
まぁ、わたしはともかく、おにーちゃんがノックもせずにそんなことをすることはなかったんだけど。
学校で性教育の授業を受けたりして、ちょっとえっちなことに興味を持ち始めた頃から、わたしは実はずっとおにーちゃんがひとりでするのをニュータイプ的な直感的なもので察するたびに、音を立てずにこっそりと1センチくらいだけ開いて、おにーちゃんを覗いていたりしたのです。
おにーちゃんにこないだ話したら絶句してたけど(笑)
今となっては、というか、わたしとおにーちゃんにとっては、かな?
すごーくありがたい作りの2部屋だったわけなんだけど、もしわたしたちが仲が悪い兄妹だったりしたら、こんな作り、地獄だったんじゃないかなって思う。
正直、おとーさんやおかーさんが何を考えて、こんな間取りの家を建てたのか、理解に苦しんじゃうレベル。
そのときには、おにーちゃんだけじゃなくて、わたしももう生まれていたのに。
プライバシーがあるようで、実はまったくないような部屋を、わたしたちに与えたわけだし。
でも、もしかしたら、わたしたちの今があるのは、この部屋の作りのおかげなのかも……
そういうわけで、おにーちゃんがその四枚の引き戸を外してくれて、十畳ずつあった部屋は今、二十畳のひとつの部屋になっていました。
おにーちゃんとわたしのベッドは、同じ大きさのものだったから、ふたつのベッドを隙間なくくっつけたりもしていました。
もちろん、いっぱいえっちするため!!
以上、兄妹から彼氏彼女になって、結婚の約束もしたわたしたちの、新しいお部屋の説明でした。
「かくかく、しかじか、そういうわけで……
わたしとおにーちゃんは、結婚することにしたの」
そんな、わたしたちの新しいお部屋にやってきたはじめてのお客さんは、痴女……じゃなくて佳代ちゃんでした。
わたしたちは佳代ちゃんをお招きして、わたしの服を貸してあげたりしたあとで、痴女……じゃなくて佳代ちゃんに、
わたしたちが9月25日から付き合いはじめていたことや、
その4日後の昨日、29日におにーちゃんにプロポーズをされたこと、
それから、わたしたちは兄妹だから法律上結婚はできないけど、でも、ちゃんと婚姻届を書いたり、式をあげたりして、ごっこ遊びなんかじゃなくて、ちゃんと結婚をするんだよってことを説明しました。
佳代ちゃんは、ふーん、と言って、
「だから、みかなはエッチについて色々、わたしにLINEで聞いてきたりしてたわけね……
スマホ、家に置いてきちゃったけど、たしかそれくらいの頃だったもんね」
納得がいってるようで、いってない、そんな顔をしていました。
佳代ちゃん、もしかして、おにーちゃんのこと、まだ好きだったのかな……
わたしと佳代ちゃんは、同い年の幼なじみで大親友で、何でも相談したり言い合えたり、わたしが一方的にびっち呼ばわりできる仲だけど、小さい頃からずっと、おにーちゃんという名の聖杯をめぐって、自ら恋のサーヴァントとなり、血で血を洗うような聖杯戦争を繰り広げた恋敵でもありました。
わたしたちが、別々の高校に入学して、その二ヶ月後には、おにーちゃんはこの家を出ることになってしまって、いつ帰ってこれるのかさえわからなかったから、
佳代ちゃんは、ようやくおにーちゃんのことを諦めてくれて、高校ですぐに彼氏を作って、それからは彼氏はとっかえひっかえ、びっち街道まっしぐらだったのです。
「え、みかな、佳代ちゃんに何か相談したりしてたの?」
そうおにーちゃんに聞かれたわたしは顔を真っ赤にしてうつむくことしかできませんでした。
わたしが佳代ちゃんに何を相談してたかとか、めちゃくちゃ恥ずかしい……
言わないでよ、佳代ちゃん……絶対におにーちゃんに話したらだめだからね?
「最初の質問は、なんだったかな~」
あ、だめだ。こいつ、言う気マンマンだ。
何を言ってるかわからないよね……?
ジョジョ3部のポルナレフがはじめてディオのスタンド能力を体験したときくらいわからないよね……
わたし、うまく説明できるかな……
別にね、グレートティーチャーオニヅカ(反町版)が来て、壁を壊していったわけじゃないし、オニヅカ化したおにーちゃんが壁をグレートティーチャーしたわけでも、もちろん言いたいことが言えないからってポイズンしたわけでもないんだけど……
わたしたちに与えられたふたつの部屋は、壁じゃなくて、四枚の引き戸で区切られていただけだったのです。
だから、わたしは、いつでもその引き戸を開いたらおにーちゃんのお部屋に行けたし、その逆もまたしかりだったわけで……
まぁ、わたしはともかく、おにーちゃんがノックもせずにそんなことをすることはなかったんだけど。
学校で性教育の授業を受けたりして、ちょっとえっちなことに興味を持ち始めた頃から、わたしは実はずっとおにーちゃんがひとりでするのをニュータイプ的な直感的なもので察するたびに、音を立てずにこっそりと1センチくらいだけ開いて、おにーちゃんを覗いていたりしたのです。
おにーちゃんにこないだ話したら絶句してたけど(笑)
今となっては、というか、わたしとおにーちゃんにとっては、かな?
すごーくありがたい作りの2部屋だったわけなんだけど、もしわたしたちが仲が悪い兄妹だったりしたら、こんな作り、地獄だったんじゃないかなって思う。
正直、おとーさんやおかーさんが何を考えて、こんな間取りの家を建てたのか、理解に苦しんじゃうレベル。
そのときには、おにーちゃんだけじゃなくて、わたしももう生まれていたのに。
プライバシーがあるようで、実はまったくないような部屋を、わたしたちに与えたわけだし。
でも、もしかしたら、わたしたちの今があるのは、この部屋の作りのおかげなのかも……
そういうわけで、おにーちゃんがその四枚の引き戸を外してくれて、十畳ずつあった部屋は今、二十畳のひとつの部屋になっていました。
おにーちゃんとわたしのベッドは、同じ大きさのものだったから、ふたつのベッドを隙間なくくっつけたりもしていました。
もちろん、いっぱいえっちするため!!
以上、兄妹から彼氏彼女になって、結婚の約束もしたわたしたちの、新しいお部屋の説明でした。
「かくかく、しかじか、そういうわけで……
わたしとおにーちゃんは、結婚することにしたの」
そんな、わたしたちの新しいお部屋にやってきたはじめてのお客さんは、痴女……じゃなくて佳代ちゃんでした。
わたしたちは佳代ちゃんをお招きして、わたしの服を貸してあげたりしたあとで、痴女……じゃなくて佳代ちゃんに、
わたしたちが9月25日から付き合いはじめていたことや、
その4日後の昨日、29日におにーちゃんにプロポーズをされたこと、
それから、わたしたちは兄妹だから法律上結婚はできないけど、でも、ちゃんと婚姻届を書いたり、式をあげたりして、ごっこ遊びなんかじゃなくて、ちゃんと結婚をするんだよってことを説明しました。
佳代ちゃんは、ふーん、と言って、
「だから、みかなはエッチについて色々、わたしにLINEで聞いてきたりしてたわけね……
スマホ、家に置いてきちゃったけど、たしかそれくらいの頃だったもんね」
納得がいってるようで、いってない、そんな顔をしていました。
佳代ちゃん、もしかして、おにーちゃんのこと、まだ好きだったのかな……
わたしと佳代ちゃんは、同い年の幼なじみで大親友で、何でも相談したり言い合えたり、わたしが一方的にびっち呼ばわりできる仲だけど、小さい頃からずっと、おにーちゃんという名の聖杯をめぐって、自ら恋のサーヴァントとなり、血で血を洗うような聖杯戦争を繰り広げた恋敵でもありました。
わたしたちが、別々の高校に入学して、その二ヶ月後には、おにーちゃんはこの家を出ることになってしまって、いつ帰ってこれるのかさえわからなかったから、
佳代ちゃんは、ようやくおにーちゃんのことを諦めてくれて、高校ですぐに彼氏を作って、それからは彼氏はとっかえひっかえ、びっち街道まっしぐらだったのです。
「え、みかな、佳代ちゃんに何か相談したりしてたの?」
そうおにーちゃんに聞かれたわたしは顔を真っ赤にしてうつむくことしかできませんでした。
わたしが佳代ちゃんに何を相談してたかとか、めちゃくちゃ恥ずかしい……
言わないでよ、佳代ちゃん……絶対におにーちゃんに話したらだめだからね?
「最初の質問は、なんだったかな~」
あ、だめだ。こいつ、言う気マンマンだ。
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