ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。完全版

あめの みかな

文字の大きさ
114 / 115
第三部「おにーちゃんとみかなの新婚生活」

「そして、ようやくわたしたち家族の本当の物語がはじまる。③」

しおりを挟む
「ねぇ、今の何? 何が起きてたの?」

 佳代ちゃんは、何が起きたのかわからなくて、ひどく混乱していました。

「みかな? みかなはもうだいじょうぶなの!?」

 わたしは、たぶんおにーちゃんもそうだったと思うんだけど、頭の中にあったりさちゃんたちのための場所が消えてしまって、胸にぽっかりと穴があいてしまったかのような感じがしていました。

 でも、りさちゃんたちは最後に、ばらばらになりそうだったわたしたちをなんとかつなぎとめてくれました。

 りさちゃんが言ってた通り、わたしたちは少しの間離れ離れになるだけ。
 いつか、また必ず会える。
 わたしか佳代ちゃんがおにーちゃんの赤ちゃんを産んで、それが女の子だったら。
 たぶん、りさちゃんが一番に産まれてくるんだろうな。

 だから、

「うん、もうだいじょうぶだよ」

 わたしは佳代ちゃんにそう言いました。


 それから、わたしとおにーちゃんは、りさちゃんたちのことを佳代ちゃんに説明しました。
 ちゃんと理解してくれたかどうかはちょっと疑問だったけど。

 だけど、おにーちゃんが、もう誰かをわたしの代わりにしたりとか、わたしをあの人の代わりにしたりとか、そういう悲しい恋愛をやめていたことを、わたしも佳代ちゃんもわかったから。


 だから、今度はわたしと佳代ちゃんがおにーちゃんに何度もバカバカ言って、特に佳代ちゃんが言い過ぎなんじゃないかってくらい言ってたから、段々わたしがむかついてきて、

「かよちゃんせんせーは、しょじょですかー?」

 って、気になってたことを聞いてみたりとかしました(笑)

 そしたら、佳代ちゃんがまた顔を真っ赤にして言い訳をしだして、最後には泣き出しちゃった。

 わたしとおにーちゃんはあわてて佳代ちゃんを慰めて。

 みんな、つかなくてもいい嘘ばっかりついてたんだね、って笑い合って。

 それから、今度こそ3人でしあわせになる方法を話し合いました。


 でも、その日はすぐに答えは出ませんでした。

 おにーちゃんと佳代ちゃんとわたしは、とりあえずそれぞれがしたいことをしたいように、でも相手がいやがるようなことだけは絶対にしないことにして、しばらく3人でこの家で暮らしてみようということになりました。

 3人でしあわせになる方法は、たぶんいくら話し合ったところで見つけられないから。

 たとえ見つけられたとしても、実際にそれをしてみたら違ってた、なんていうことが絶対に出てくるから。

 だから、お試し期間みたいな、そんな感じかな。



 佳代ちゃんはすぐにおにーちゃんに抱かれました。

 それは佳代ちゃんがわたしと同じようにずっとずっと何年も心から望んでいたことでした。

 わたしだけがそれをかなえて、佳代ちゃんにはそれを認めないなんて、それはたぶんわたしのわがままだから。

 これを読んでくれた人がどう思うかまではわからないけど。

 わたしにはそう思えたから。

 おにーちゃんはわたしにすごく気を遣っていたけれど、


「大事なのは、わたしの気持ちじゃなくて、おにーちゃんが佳代ちゃんを抱きたいかどうかだよ」

 わたしが背中を押してあげました。


 佳代ちゃんは、本当に本当におにーちゃんのことが大好きで、いろんな男の人と付き合ったりしていたけど、一度もえっちをしていなかったみたい。

 おにーちゃんにはじめて抱かれた佳代ちゃんは、

「どう……だった?」

 興味津々なのを一生懸命隠して聞いたわたしに、

「めっちゃ痛かった……
 でも、お兄ちゃん、すごく優しくて……
 はじめてがお兄ちゃんでよかった……」

 そう答えると、嬉しそうに、でも恥ずかしそうに微笑みながら、涙を流しました。

 きっとわたしがはじめて抱かれたときみたいに嬉しくてしかたがなかったんだと思いました。

 わたしはやっぱりやきもちを妬いてしまったけど……


 でも佳代ちゃんとおにーちゃんに許可をもらって、ふたりがえっちしてるのを見たりしているうちに、逆にわたしとおにーちゃんのえっちを佳代ちゃんに見てもらったりしているうちに、そんな気持ちはどこかに行ってしまいました。

 一週間もするころには、わたしたちは、3人でするようになっていました。

 3人でするようになると、まるでそれがわたしたちにとって一番自然なことのように思えました。


 おにーちゃんは、わたしだけでなく、佳代ちゃんからも愛されることで、愛することで、日に日に元気を取り戻していきました。

 正直、まだお仕事ができる状態ではなかったけれど……
 前のお仕事だって、本当に最初から最後までギリギリだったんだと思うから。

 失業保険がもらえるうちは、もう少しゆっくりしてほしいなって。

 お仕事が忙しくて出来なかったことがたくさんあるはずだから。
 だから、出来なかったことを、佳代ちゃんやわたしといっしょにしてほしいなって思いました。


 おにーちゃんは、8月にやめてしまっていた創作活動を、小説を、また書き始めてくれてもいました。

 それは、わたしがおにーちゃんに、わたしを選らんでもらうことの次に、わたしがおにーちゃんに望んでいたことでした。

 タイトルはまだ決まっていないみたい。

 今までおにーちゃんが書いてきたどんな小説とも違う、新しい小説なんだって。

 わたしは、書き上がってるところまで、すぐに読ませてもらいたかったけど、一皮向けたっていうのかな? 生まれ変わったみたいなおにーちゃんが書く小説を、完成するまで待つことにしました。


 このまま、こんなふうに3人で暮らしていけたらいいなっていうくらい、しあわせな毎日で、あっという間に2週間が過ぎました。

 そして、わたしたちが、家族3人ではじめてすごすハロウィンが、明日に迫っていました。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...